4Kモニターの選び方やおすすめ機種情報をまとめました。
「4Kモニターを買ってみたい」という方から「現在使っている4Kモニターに不満がある」という方まで、4Kモニターを買おうと思っている人向けの完全攻略ガイド的なまとめページです。
4Kモニターを初めて買おうと思っている方は、この記事を上から順に読んでいくことで4Kモニターのメリット・デメリットが分かり、自分に最適な機種を選べるようになります。
すでに4Kモニターのイメージが分かっている方は、序盤の解説部分は読まなくてもOK。
解説のあとに用途別・サイズ別・機能別のおすすめ機種を紹介していますので、そちらが参考になるかと思います。
それでは下記よりご覧ください!
そもそも「4Kモニター」って何?
それではまず「4Kモニターって何?」という人向けに基礎をサクッと解説していきますね!

まず4Kモニターとは、「解像度が4Kのモニター」のことです。
具体的には解像度が3840×2160のモニターのことで、解像度の横幅が約4000なので4Kモニターと呼ばれています。
フルHD(1920×1080)を4枚並べたのと同じ画素数が1枚のモニターに詰まっているわけなので、4Kモニターに買い替えるとはじめは画質が良すぎてビックリしますねw
例えるなら「ガラケーの画面とスマホの画面」ぐらいの差があります…。
4Kモニターを使うメリット
メリット①:作業スペースが広がる

4Kモニターのメリットは、なんといってもフルHDモニター4枚分の情報を1枚のモニターで表示できること。
フルHDのモニターを2枚3枚と並べるくらいなら、4Kモニターを1枚導入してしまったほうが遥かに作業効率はアップします。
PCの作業スペースはいくらあっても足りない…という方は、4Kモニターを購入すると幸せになれるはず。
メリット②:画質がキレイ
フルHDと4Kのモニターを比べると、デスクトップのアイコンからしてまるで画質が違います。
フルHD(1920×1080) 4K(3840×2160)
▲明らかに4Kのほうがクッキリと表示されていますね!
ゴミ箱の中に捨てられている紙のシワまで見える勢いです。
この記事をiPhoneなどのスマホで見ている人は、「4Kモニター = 最新スマホ並みの画質」だと思えば分かりやすいかも。
最近のスマホって文字がギザギザしてないし、写真を表示してもめちゃくちゃキレイに表示されますよね。
あんな画質のPCモニターがあるとしたら最高だと思いませんか?
4Kモニターってそういうモニターです。
4Kモニターのデメリット
そんな4Kモニターですが、いい事だけじゃなく当然デメリットもあります。
- 解像度に余裕がありすぎるので、ついつい無駄なマルチタスク作業をしがち
- 4Kでゲームをするなら、それなりのハイスペックPCが必要
- 拡大しないと文字が小さい
- ある程度大きいサイズでないと4K解像度を生かしきれない
例えば上記のようなものです。
かつてのぼくも「ウィンドウたくさん開ける!作業が捗る!わ〜い」とウィンドウを開きまくっていたのですが、やってみると全く効率は良くなかったですね。
確かに画面が広いことの恩恵は多少あります。
しかしそれ以上に「気が散る」ので、結果的に作業効率は下がってしまいました…
作業中はTwitterやYoutubeを開かない!という自制心がある人ならいいのかもしれませんけどね。
それに4Kでゲームをするとパソコンにとんでもない負荷が掛かるため、並大抵のスペックでは満足にプレイすることが出来ません。
これらのデメリットについては「4Kモニターのデメリットはこれ!【失敗しない選び方を解説】」にてもう少し詳しく語っていますので、購入前にデメリットをさらっておきたいという方は読んでみてください。
4Kモニターのおすすめ機種をいくつか紹介
さてここからは、筆者が色々調べた上でおすすめだと感じた4Kモニターを紹介します。
モニター選びに迷っている方は、参考にしてみてください!
LG 27UL650-W|デザインがかっこいい27インチ IPSパネル
個人的に最近一番おすすめだと思う機種は「LG 27UL650-W」ですね。
何よりデザインがかっこいいですし、sRGB再現率99%の高画質なIPSを搭載しているので写真・動画・デザインなどをやる人でも満足できるモニターです。
値段がちょっと高いのはデメリットですが、そうそう買い替えるものじゃないし、自己投資だと思って買っておくと毎日快適に過ごせますよ!
BenQ EW3270U|コスパ最高の32インチ VAパネル
32インチで最もおすすめなのは、ぼくも所有しているBENQのEW3270Uですね。
ぼくが最初に購入した4Kモニターでもあります。
一番の特徴は「UBS-C対応」という点。
1本のケーブルで充電&映像通信が同時にできちゃうので、Macbookとの相性が抜群に良いんですよね。
ただし60W給電には対応していないため、充電スピードはかなり遅いです。
USB-C対応の4Kモニターについては「【Macに最適】USB-Cケーブル1本で給電も可能な4Kモニターおすすめ3選」でもう少し詳しく紹介していますので、Macユーザーの方は参考にしてください。
BenQ EW3280U|↑のモニターの新型。最強スペックになって帰還w
EW3270Uの進化版、EW3280Uです。
VAパネルからIPSパネルに進化して画質がアップ。
スピーカーが進化して音質が大幅アップ。
USB-C 60W給電に対応してMacbookとの相性が更にアップ。
予算さえ許すなら、こちらのほうが全てにおいてハイスペックですね。
当ブログでもレビューしています!
Acer DM431Kbmiiipx|IPSパネルで画質良し、43インチで大きさ良し
43インチで一番おすすめなのAcer DM431Kbmiiipxです。。
43インチという大画面だと視野角の広さが重要になってきますので、IPSパネルを搭載した機種を選びたいところ。
その点この機種は43インチ&IPSパネル搭載というスペックにしてはかなりコスパが良いですね。
BenQ EL2870U|TNパネルで応答速度良し、PS4Pro用ゲーミングモニターに最適
PS4Pro対応を公式で謳っている通り、ゲームに最適化された4Kモニターです。
応答速度が速いTNパネルが使われているので、FPSや格ゲーをプレイするのに最適ですね。
コスパもよく、PS4Pro向けでは定番なモデルなので、これからPS5発売に向けて品薄になったりして…。
Philips 276E8VJSB/11|とにかくコスパ良し!
価格が安くて、なおかつ品質的にもおすすめなのが「PHILIPS 276E8VJSB/11」です。
- ・有名メーカー製
- ・なおかつ3万円台ほぼジャスト
これより安い怪しいモニターもあるっちゃありますが、値段重視で買っても後悔しないレベルはこの辺がギリギリだと思いますよ。
4Kモニターに関する「よくある質問」
選び方・おすすめ機種の情報はこれにて以上なのですが、4Kモニターについてもう少し詳しく知りたい…という方のためによくある質問をまとめてみました。
更に詳しく4Kモニターについて知っておきたいという方だけ読めばOKです!
4Kモニターを買うならどんなサイズがおすすめ?

結論から言うと、用途によっておすすめサイズは異なります。
- 27インチ…ゲームに最適。ただし拡大しないと文字が小さい
- 32インチ…大きすぎず小さすぎず、バランスが良い
- 43インチ…スケーリング100%でそのまま使えるので、作業スペースが超広い
個人的には、32インチが4Kモニターとして一番バランスが良いと思います。
しかし「ゲームにしか使わないよ」という方には32インチだと大きすぎるので、その場合は27インチがおすすめです。
コントローラーを繋いでプレイするならいいのですが、マウス&キーボードだと必然的にモニターとの距離が近くなりますからね。
「そうは言っても、今使ってるモニターと比べてみないと分からない…」という方は、下記の記事に分かりやすい画像があるので参考にしてください。
HDR機能はあったほうがいい?
結論から言うと、「ゲームや映画を楽しむつもりなら、あったほうがいい」ですね。
HDR(High Dynamic Range)機能とは、簡単に言うと「明るさの表現力(コントラスト比)を劇的にアップさせる機能」です。
普通のモニターで明暗の差が激しすぎる映像を表示すると、いわゆる「黒つぶれ」「白飛び」という現象が発生します。
要するに、暗すぎたり明るすぎたりする部分があると色を正しく表現できないのです。

▲イメージとしては上記のような感じです。
画面の明るさを底上げしなくても、きっちりと明暗のコントラストを描き分ける事ができるようになります。
注意点としては、「HDRに対応したコンテンツを再生するときのみ」効果があるという点です。
HDR対応モニターを通せばすべての映像がHDR化される…というわけではないので、ご注意くださいね!
HDRについてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
液晶パネルの種類はどれにするべき?
液晶パネルには主にTN / VA / IPS という3つの種類があります。
パネルによって画質の特徴が違うので、予算や用途に合わせておすすめパネルは異なります。
液晶パネルの主な特徴を以下にまとめました。
TNパネルの特徴

コストが低いため、最も世の中に普及している液晶パネルです。
画質の特徴は以下のとおりです。
- 視野角が狭い(見る角度によって色が変わってしまう)
- 応答速度が速い(残像が少ない / FPSなどのゲームに最適)
VAパネルの特徴

TNパネルよりはコストが高いですが、IPSパネルよりは安く製造できます。
画質の特徴は以下のとおりです。
- TNパネルよりは視野角が広い
- 構造的に「真っ黒」を表現できる唯一のパネル(映画の迫力がヤバイ)
- 応答速度は遅い(ものによってはIPSパネルよりも遅かったりする)
IPSパネルの特徴

一番コストが高いので、高級モニターによく採用されています。
画質の特徴は以下のとおりです。
- 視野角が広く、色がとても正確
- コントラスト比はVAより低い(黒の濃さはVAが上)
- 応答速度は遅い(静止画向き)
まとめると…
一般的に、ゲーム用途にはTNパネルが最適と言われています。
応答速度が早く、画面の移り変わりが激しいアクションゲームでもキビキビと描画できるからです。
そのかわり色の綺麗さはIPSパネルが一番優秀なので、4KモニターにはIPSパネルが採用されることも多いです。
4Kモニターはデザイナーさんなど、ゲーム以外の用途で使う方が多いからですね。
しかしIPSパネルにはコントラスト比が低いという欠点があり、その点ではVAパネルのほうが明暗の表現は得意です。
特にVAパネルは”唯一「真っ黒」を表現できるパネル”と言われており、映画を見たりホラーゲームをプレイするときにはIPSパネルよりも画質がいいと感じるかもしれません。
ざっくりまとめると、
- ゲーム用:TNパネル
- デザイン:IPSパネル
- 映画鑑賞:VAパネル
というイメージでしょうか。
もちろん例外はありますが、目安として上記の3行を覚えておけばモニターを選びやすくなると思いますよ!
TNパネルとIPSパネルの比較
ちなみに参考画像として、TNパネルとIPSパネルの色味の違いを見てみましょう。
デスクトップの壁紙を「オレンジ単色」に設定したときの見え方を検証してみました。
上記は4Kモニターではありませんが、ほぼ同じスペックでパネルだけが違う2つのモニターです。
IPSパネルはどの角度から見ても色が同じですが、TNパネルは角度によって全く色が違いますね。
このモニターが特別酷いわけではなく、どんなモニターでもTNパネルなら割とこんな感じです。
実際は単色を表示しない限りはここまで気になりませんが、とは言え見る角度によって色が全然違うのは確かです。
メインモニターとして真正面から見る分には全然OKですが、サブとしてメインモニターの横に設置したりすると、TNパネルは画質の酷さが気になってしまうと思いますね。
ではTNパネルが劣っていて、IPSパネルが優れているのか?
上記の比較で分かる通り、画質を重視する人がTNパネルを選ぶとおそらく後悔するでしょう。
しかしTNパネルには「応答速度が圧倒的に早い」というメリットがあるので、ゲーミングモニターでは”TNパネル一択”というほど人気があるのもまた事実です。
FPSや格闘ゲームで相手に勝ちたいと思ったら、色が正確かどうかよりも「相手の動きをしっかりと目で追えるか」のほうが重要ですからね。
確かに画質に関してはTNパネルが一番の劣等生ですが、「動き」に関してはTNパネルが一番優れています。
勝ちたいゲーマーからすると、TNパネルは安くて動きも正確で良いこと尽くめなのです。
液晶パネルの違い まとめ
- TNパネルは「動的」な用途に適している。
- IPSパネルは「静的」な用途に適している。
- VAパネルは「エンタメ鑑賞」に適している。
ちなみにVAパネルはIPSパネルよりも応答速度が遅いと言われています。
しかし、「黒色の発色の良さ」はダントツで優れているため、VAパネルはブラウジング・動画鑑賞などのエンタメに最適と言えるでしょう。
4Kモニターをテレビとして使うのはあり?
結論から言うと、「もともと4Kモニターを持っているなら、あり。」ですね。
新しく4Kモニターを買うところからスタートなら、素直に4Kテレビを買ったほうがコスパがいいです。
4Kモニターでテレビを見れるようにするにはいくら掛かるか?という検証は「4Kモニターをテレビとして使うのはアリ?メリット・デメリットを解説」で解説しています。
4Kモニターの買い時はいつ?まだ早い?
4Kモニターって、安いものだともう3万円から買えてしまいます。
「もう少し待つか」という段階は終わっていますねw
4Kモニターの文字が小さいのは、どうしようもないの?
文字サイズを拡大することは、もちろん可能ですよ!
Windowsの設定から簡単に拡大することができます。
拡大すると、きめ細かくてキレイな画質にはなります。
しかし、拡大した分だけ「スペースの広さ」というメリットが薄まります…。
なので、4Kモニターで文字を拡大するというのは、ある意味「ぜいたくな使い方」なんですよね。
画質を滑らかにするためだけに4K解像度を使うわけですから。
そうは言っても、文字が小さいとどうしようもないですよねw
文字を拡大するのは勿体無い…でも小さくて読めない…という苦悩の末にぼくが思いついたのが、「ブラウザの文字だけ拡大する」という設定方法ですw
詳しくは「「4Kモニター文字小さい問題」を解決する絶妙な設定思いついた」で解説していますが、4Kの解像度の広さを活かしつつ、文字の読みやすさを確保した絶妙な設定だと思っていますw
低スペPCなんだけど、4Kでゲームできる?
ぼくのPCはGTX1060というグラボを積んでいるのですが、これは2020年の今では低スペと言われてしまうスペックです。
しかしグラボを買い換えるお金が無かったので色々考えた結果、
ウィンドウモードにして、縦幅を1080pxに絞る
という方法なら、4Kモニターで快適にゲームができることに気づきましたw
横3840×縦1080という解像度になるので、超ウルトラワイドモニターみたいな感じですね。
要は4Kモニターの半分だけ使うという方法なんですが、これだとぼくのPC基準でグラボの負荷を40%軽減出来る上にPOVがめちゃくちゃ広がるので、4Kフルスクリーンでゲームを表示するよりもむしろ遊びやすいんですよねww

▲めっちゃ視野広いです!
FF14は視野の広さがとっても重要なので、フルスクリーンで遊ぶよりも有利ですねw
詳細なやり方などは「「低スぺPC+4Kモニター」でFF14をプレイする方法【GTX1060で快適】」に書いていますが、RPGなどをプレイする方にはめちゃくちゃオススメな方法です。
しかしこの方法、画面の中心にあるクロスヘアで敵を狙って撃つようなFPS系のゲームには使えません。(やろうと思えば出来るけど超やりづらい)
お金に余裕があるならグラボを更新するのがベストですね。
4KモニターでフルHDの動画を全画面表示したら、やっぱ画質悪くなる?
結論から言うと、4Kモニターだからと言って特別悪くなるわけではありません
ただ、大きいサイズのモニターになればなるほど画素ピッチが広くなるので粗い画像に見えます。
以前に32インチの4Kモニターで、実際にフルHDの動画を全画面再生してみたことがありますので、気になる方は見てみてください。
>>4KモニターでフルHD動画を全画面再生してみた【アップコンバートは必要?】
4Kモニターをもっと深く知りたい人向けの記事
この記事は、「4Kモニターがどんなものか、一通りだいたい分かる」というコンセプトで書いてみました。
そのため細かい部分については、説明が不十分なところもあったかと思います。
もし、もう少し詳しく知りたかったな…という方は、下記の記事を参考にしてみてください!
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「低スぺPC+4Kモニター」でFF14をプレイする方法【GTX1060で快適】
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コメント
コメント一覧 (2件)
とってもわかりやすい記事でした、参考に4kモニタ選んでみます
励みになるコメントありがとうございます!