SteelSeriesのハイエンドゲーミングマウス「Rival 600」の使用感をレビューしていきます。
いきなり申し訳ないのですが、先に結論を言わせてください。
このマウス、ぼく的にはおすすめできません…。
いや、性能は非常に優秀なんですよ。
センサーを2つ搭載することによってリフトオフディスタンスを限りなくゼロに近づけていたり、かなり優秀なマウスだと思います。
ただ…そんなのどうでもよくなるくらい致命的にクソな点が1つだけあるんですわ…。
ちょっとでもRival600を買ってみようかなと思っている方は、ぜひ読んでみてください。
Rival600のスペックと外観をチェック
Riva600は、SteelSeriesのラインナップの中でもハイエンドに位置するゲーミングマウスです。
- センサー:SteelSeries TrueMove3 + デュアルセンサーシステム
- DPI:100~12,000
- ポーリングレート:125 / 250 / 500 / 1000Hz
- サイズ:長さ131×幅62~69×高さ43mm
- 重さ:96~128g(ウェイトで調整可能)
- ボタン数:7
特徴的なのはやはりデュアルセンサーシステムですね。
その名の通り、Rival600にはセンサーが2つ搭載されているのです。
どういう事なのかは後ほど詳しく解説するとして、まずは外観を見ていきましょう。
そうそう、パッケージにもある通り、Rival600は重りを入れて重量バランスを調整することが出来るんです。
ちなみにRival600は有線専用マウスなんですが、なぜかケーブルが脱着式でした。
甲殻類感バリバリなデザイン!
ちなみにこのゴテゴテしている部分は光ります。
サイドボタンが3つ付いているのも珍しい特徴ですねー。
見ての通り、センサーが2つ付いています。
こんなマウス見たことない…。
ケーブルは脱着式。
Riva600の最大の特徴「サイド部分が外れる」
Rival600の面白い特徴として、重りを内部に仕込むためにサイド部分がぱかっと外せるんですよ。
内部はこのようになっており、四角いくぼみにウェイトを装着します。
こんな感じ。
1つ4gのウェイトを片側に4つまで装着可能で、96gから最大128gまで調整することができます。
重たいマウスは手の震えや微妙なブレなどがマウスに伝わりづらいため、安定感のあるAIMが可能になりますね。
ただしその分、重めに調整するとマウスを振り回した時にすぐ手首が疲れました。
Rival600を他のマウスと比較してみた
サイズ感を比較するため、Logicool G Pro Wirelessと並べてみました。
上から見るとRival600のほうが大きく見えますが、Rival600はクリックボタンだけが妙に飛び出ているので持った感じはそんなに大きくないですね。
握り心地は全然違うんですが、サイズ感的にはLogicool G Pro Wirelessとそんなに変わらないと思いました。
Rival600の握り心地・使ってみた感想
それでは、Riva600を実際に使ってみた感想を書いていきます。
まずは握り心地の感想から。
ちなみにぼくの手の大きさは18.5㎝×8.5㎝くらいです。
かぶせ持ちの感想
かぶせ持ちは非常に安定感が高いですね。
小指までちゃんとマウスに乗るので、手がマウスパッドと擦れないのがGOODです。
ただ、どう考えても一番奥側のサイドボタンには指が届かないと思いましたw
つかみ持ちの感想
つかみ持ち つかみ持ち
マウスの高さが結構あるので、つかみ持ちも快適ですね。
わざわざ手のひら押し付けて安定させようという意識を働かせなくても、自然につかみ持ちになっちゃうような感覚です。
薬指・小指もしっかりとマウスに乗せることが出来るため、クリックを高速連打したときも安定感がありました。
つまみ持ちの感想
つまみ持ち つまみ持ち
この手の形状にしては珍しく、つまみ持ちも普通に持ちやすいと感じました。
マウス後方に向かって滑り台のように低くなっている形状なので、指先でマウスを手前に引き寄せた際もマウスが手にぶつかりません。
つまみ持ちでのリコイルコントロールも問題なく出来ますね。
ただ、ウェイトを入れないにしても96gもあるマウスなので、指先だけでクイクイッと操作するには少々重いです。
Rival600に最適な持ち方は?
個人的には、かぶせ持ち ≒ つかみ持ち ≒ つまみ持ち という具合で、どんな持ち方でもイケるなーと感じました。
ゴテゴテのデザインからは想像できないくらい、持ちやすさはかなり考えられていますね!
ただ、そんな秀逸な形状もこいつ↓のせいですべて台無しです。
サイドのグリップテープの耐久性低すぎ!
Rival600にはサイド部分に薄っぺらいグリップテープが貼ってあるんですが、こいつが控えめに言ってゴミですね。
なんかもうすでに剥がれかけてます。
個体差かもしれないと思ってネット上のレビュー記事を参照してみたんですが、新品時は大丈夫だったとしても数か月も経たないうちにグリップテープがはがれ始める人が続出していました…。
これの何が嫌かって、剥がれたところがヒラヒラして常に気になるんですよね。
当たり前なんですけどすごく丁度いい位置に貼ってあるので、「剥がれてる感」が常に薬指に伝わってきて非常にイライラします。
「なんでちょうどいい所に貼ってあるんだよ!」とキレそうになりましたwww
形状的にはかなり持ちやすいのに、グリップテープが1mmでもペロっと剥がれた時点で使う気が失せますね。
正直言って、もうなるべくこのマウス触りたくないです。
早く箱にしまいたいです…。
触るたびに剥がれた部分にイラつくし、どんどん剥がれてきちゃうから。
マウスの触り心地を気にする方には、全くおすすめできません。
デュアルセンサーシステムとは、どんな効果があるのか?
すみません、取り乱しました…。
気を取り直して、良い所を紹介していきますね。
Rival600にはなんとセンサーが2つ付いています。こんなマウスなかなかありません。
2つ目のセンサーは何をしているのかというと、どうやらこれはリフトオフディスタンスを見る専用のセンサーのようです。
マウスを持ち上げた時に、センサーが反応しなくなる高さのこと。 マウスを宙に浮かせてる状態でポインタが動いてしまっては勝手が悪いので、一般的には限りなくゼロに近いほうが良いとされている。
その証拠に、Rival600の設定ソフトにはリフトオフディスタンスを調整する項目がありますね。
先日にSensei310とRival310もレビューしたのですが、その2つにはリフトオフディスタンスの調整項目はありませんでした。
わざわざセンサーを2つ付けるほどの効果はあるの?
結論から言うと、あり得ないくらいにリフトオフディスタンスを短くすることが出来ます。
ほとんどゼロミリですね、これ…。
センサー1個でリフトオフディスタンスを調整できるマウスなんていくらでもありますが、確かにここまでリフトオフディスタンスが短いマウスは初めて触りました。
リフトオフディスタンスが短いと、上記のGIF動画のようにマウスをいったん持ち上げて置き直す際にAIMがブレなくなるというメリットがあります。
Rival600はこのように持ち上げた際でもほとんど…というか全くAIMがブレませんので、特にハイセンシのプレイヤーにとっては恩恵が大きいでしょう。
Rival600のセンサー性能を検証
マウスのセンサー性能を計測するソフト「MouseTester」を使い、Rival600のセンサー性能を検証してみました。
MouseTesterの見方は意外に簡単で、青い点が波線から大きく逸脱していなければ、センサー性能はおおむね良好という感じです。
400dpi 800dpi 1600dpi 12000dpi
センサー性能は、めちゃくちゃ安定していますね。
12000dpiでも全くブレが無いのは、本当にすごいことなんですよ。
Sensei310、Rival310をレビューしたときにも思いましたが、SteelSeriesのTrueMove3というセンサーは本当に優秀だと思います。
ベースはPixArtのPMW3360とのことですが、本当に上手にチューニングされていますね。
センサー性能だけでマウスを選ぶとしたら、SteelSeriesのマウスはトップクラスでしょう。
SteelSeries Rival600 のレビューまとめ
- どんな持ち方にも対応
- ウェイトで重さを調整できる。ハイセンシに最適
- リフトオフディスタンスが限りなくゼロに近い
- サイドのグリップテープは本当にダメ
- 3つ目のサイドボタン(マウス前方)は何の意味があるのか
形状的にはかなり良い線をいっているだけに、サイドのグリップテープの耐久性が本当に惜しいマウスですね…。
とはいえ、センサーを2つ付ければリフトオフディスタンスを限りなくゼロに近づけることが出来る…というのを体験できたのは収穫でした。
今後、同じようにセンサーを2つ搭載したマウスが発売された時は、ぼくは迷わず購入すると思います。
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