ROG Claymore IIレビュー:脱着式テンキーに珍スイッチ…いろいろ変態仕様なキーボード

ASUSから新発売されたフルサイズキーボード「ROG Claymore II」をお借りすることが出来たので、使用感をレビューします。

ぼくは基本的にフルサイズキーボードが嫌いなんですが、このキーボードは例外です。なぜならClaymore IIはテンキーを左側に装着することができるから!

そもそもぼくがなぜテンキーを嫌っているのかというと、テンキーのせいでマウスの操作範囲が狭くなるから。つまりテンキーの存在自体を嫌悪しているわけではなく”テンキーが右側に付いてること”が気に食わないわけです。

じゃあもしテンキーが左側に付いていたら…?マウス操作の邪魔になるというデメリットが消えるため、特に嫌う理由がなくなります。なるほど、その手があったか…!

ぼくと同じ理由でフルサイズキーボードを避けている人ってPCゲーマーには結構多いと思うんですが、Claymore IIはそんな僕たちのために開発されたキーボードなのかもしれません。

当記事は、そんなClaymore IIを数日間じっくり使ってみた率直な感想をまとめていきます。

目次

ROG Claymore IIの特徴・要点

まずはClaymore IIがどんな商品なのか、要点をざっくりと見ていきましょう。

Claymore IIの主な特徴

  • 2.4Ghz通信のワイヤレス式メカニカルキーボード
  • テンキーを脱着でき、キーボード左側にテンキーを付けることも可能
  • スイッチ(軸)はASUS ROG完全独自の「ROG-RX Optical Mechanical Switch」を採用
  • テンキーパッドにはオーディオコントロールキー搭載
  • 専用リストレストが付属
  • キー配列はUS配列のみ(日本語配列はラインナップなし)

ポイントとなる部分は太字にしました。

このキーボードの特徴はなんと言っても「テンキーが脱着でき、なおかつ左側につけることもできる」という点でしょう。

通常のフルサイズキーボードはテンキーが右側にあるため、マウスの動きを邪魔してしまうことがあります。特にFPS系のゲームをプレイしているとマウスとキーボードがカチカチぶつかってウザい!実際、筆者の周りのFPSゲーマーはほぼ全員テンキーレスか60%サイズのキーボードを使っています。ゲーマーには小さいキーボードの方が快適なのです。

しかしその点、Claymore IIは左側にテンキーを付けることができ、マウス操作に干渉することがありません。テンキーでの快適な数字入力と省スペース性を両立しているので「ゲーム中はテンキーが邪魔だけど、とはいえテンキーがないとたまに困る…」という人にはピッタリのキーボードではないでしょうか。

ROG Claymore IIの詳細レビュー

それでは開封していきます。

ROG Claymore II 外箱
外箱(マウスは大きさ比較用)

キーボードにしては結構大きい箱に入ってきました。

ROG Claymore II 内容物一覧
箱の中身一覧

内容物はこんな感じ。

ASUS ROGのロゴが入った専用パームレストも付属してきました。

ROG Claymore II
本体

キーボード本体です。はじめはテンキーが付いてない状態で箱に入っています。

この状態のまま使えばテンキーレスキーボードとしても使えますね。

claymore ii テンキーのドッキング
テンキーのドッキング!

テンキーを付けたいときはサイドカバーを外して、Nintendo Switchのジョイコンのような感じでガシャンとドッキングします。

rog claymore iiはテンキーが脱着できる
左側にもテンキーを付けられる

テンキーを付けるための接点はキーボードの左側にも付いており、左側にテンキーを付けることも可能。

これはゲーマー的には革命的なシステムですね…!

claymore ii テンキーパッド上部のメディアコントロールボタン
オーディオコントロールボタン

また、テンキーパッドの上部にボリュームコントロールダイヤルと曲の再生・停止などが行えるメディアキーが付いていました。さすがROG、テンキーパッドすらハイスペックです。

ROG Claymore II
側面

キースイッチが横から丸見えなフローティングデザイン。最近の流行りですね。

ROG Claymore II
背面

キーボードの奥側にUSBレシーバーが格納されています。このレシーバーって地味に紛失しやすいので、キーボード本体にちゃんと格納場所があるのはありがたい…。

裏面

キーボードの角度を変えるスタンドはわりと大きめ。結構角度が変わりますね。

Claymore II リストレスト
リストレスト

リストレストはレザー製でフカフカ。手のひら用のソファのようです。

rog claymore iiの付属ケーブルはなぜか両側USB-C
付属のケーブル

付属のケーブルはなぜか両端USB-Cという仕様。

Macbookなどに接続するには便利ですが、このキーボードを買うのはほとんどWindowsPCを使っているゲーマーだと思うので、ちょっと謎な仕様。

claymore ii ケーブル
変換アダプタを装着してみた図

とはいえ付属品にUSB-CをUSB-Aに変換するアダプタが入っているので、Windowsユーザも特に問題なく使えます。

claymore ii rog rx red mechanical switch
ROG RX Optical Mechanical Switch

キースイッチ(軸)はROG完全独自の光学式スイッチ「ROG RX Optical Mechanical Switch」を採用。

一般的なCHERRY社製のメカニカルキースイッチとは全く異なる形状をしており、互換性もありません。そのためCherry MXスイッチ用に作られたラバーキーキャップなどは装着できません。

えー、なんでわざわざこんな排他的な仕様のスイッチを開発したん…?と思わなくもないですが、ASUSのゲーミングデバイスってなんかそういう変態チックなところがあるというか。クセが強い仕様をたびたび採用してきますよね。

Claymore IIの打ち心地・打鍵音を動画でチェック

Claymore IIはROG RX Optical Mechanical Switchという大変珍しいキースイッチを採用しています。

そんな希少なスイッチのタイピング音はどんな音なのか、よく分かる動画を撮ってみました。

打鍵音は上記の動画を見てもらうとして、タイピングしてみた感触をまとめると以下のような感じ。

  • キーの軽さはCHERRYの赤軸より少し軽め
  • タイピング音量は普通の赤軸と同じぐらい
  • 真下にスーッと沈み込むようなしっかりした打ち心地
  • キーキャップのグラつきがほぼゼロですごい!
  • キーキャップの触り心地はサラサラとツルツルの中間くらい
  • Space、Enter、Shiftなどの大型キーだけガチャガチャうるさい

まず思ったのはキーキャップのグラつきが全然ない!という点。これは触ってすぐに感じたレベルで、一般的なCherryの赤軸とは圧倒的な差があります。この剛性感はめちゃくちゃスゴイ!!

なぜこんなに剛性感が高いのか、要因は恐らくキーキャップが4本柱でしっかりキーに刺さるようになっているデザインのおかげでしょう。

一般的なCherry MX型のスイッチは十字型の凸にキーキャップが刺さるようになっており、メカニカルキーボードの軸といえばこれが当たり前。なので筆者自身、特に疑問にも思わず「これが最適な形状なんだろう」と思っていました。

しかしこうしてROG RXスイッチと比べてみると明らかにRXスイッチのほうが頑丈そうですし、実際、RXスイッチはCherry軸とはまったく別次元の剛性感を実現しています。キーキャップを指で揺すってもほとんどグラつかず、軸に対して真っ直ぐ沈んでいく感覚が超気持ちいい…。

▲RXスイッチのグラつきの少なさをどうしても伝えたかったので動画を作ってみました。

ピンセットでステムを揺すったときの剛性感は「Everglide Aqua King」というスイッチのほうが優れてます。でもキーを指で押し込んだときの安定感はなぜかROG RXスイッチのほうが高いんですよ。なので実際に指に伝わる感触としてはRXスイッチが一番安定しているように感じるんです。

軽いのにシッカリしている、なんとも不思議な押し心地。これはCherry MX型のスイッチでは感じたことのない感覚で、個人的にはめちゃくちゃ好きな打鍵感ですね。もっと色々なRXスイッチを試してみたくなりました。

ただし軸の打ち心地が良いだけに、Space、Enter、Shiftなどのキーがガチャガチャうるさいのは個人的にかなり残念なポイントです。理由はおそらく「スタビライザー」という部品がチープなせいでしょう。

claymore ii スタビライザー
大型キーにだけ入っているスタビライザーというパーツ

スタビライザーとはスペースバーやエンターなどの大型キーの押し心地を補助するパーツ。大きなキーはキースイッチだけだと左右の安定感にかけるため、端っこを打鍵したときにシーソーのようにキーがグラグラしてしまいます。

なのでキーのどこを触っても安定して打鍵できるように大型キーにはスタビライザーが入っているのですが、スタビライザーは「ガチャガチャ」と異音を奏でてしまう事が多いのです。

xtrfy k4 tkl ホワイト レビュー
Xtrfy K4のスタビライザー

スタビライザーが余計な異音を奏でてしまうというのはキーボードマニアの間では周知の事実なので、市販品のキーボードでも気を使っているメーカーだとスタビライザーのガチャガチャ音を消すためにグリス(潤滑油)を注入していたりもします。(上の画像のXtrfy K4が最も顕著ですが、ここまでガッツリじゃないにしても割といろんなキーボードのスタビにグリスは注入されてます。)

しかしClaymore IIのスタビライザーにはグリスなんて入っていない上に、そもそも形が簡易的すぎて異音が鳴り放題なのです。ガチャガチャのバインバイン。

まぁこれは少々マニアックすぎる指摘かもしれませんが、とはいえClaymore IIは3万円超えのキーボードですよ。3万円もあれば打鍵感の良さに定評のあるRealforceやHHKBなども含め、たいていの市販キーボードは買えます。

キーボードに3万円出せる人がこのガチャガチャバインバインな打ち心地を許容するか…?と考えると、ちょっと微妙なんじゃないでしょうか。

その他 Claymore IIを使ってみて感じたこと

キーの打鍵感以外の感想については下記。

ワイヤレスによる遅延は全く感じない

そういえば全く意識していませんでしたが、これはワイヤレスキーボードなんですよね。遅延がなさすぎてすっかり忘れていました!

レビューするにあたって数日間ゲームや仕事にClaymore IIをガンガン使っていますが、キーが反応しなかったり、フリーズしたと思ったら入力がドバッと一気に反映されたりなどの不具合には一度も遭遇しておりません。

安物のワイヤレスキーボードとは一線を画す通信安定性です。

テンキーを左側に付けられるのはマジで便利

PCでFPS系のゲームを良くプレイする方は、マウスの可動域を大きく確保するために小さいサイズのキーボードを(不便なのを我慢して)使っている人も多いと思います。

その点、Claymore IIは左側にテンキーを付けることができるので、マウスの可動域を狭めずにフルサイズキーボードの便利さを享受することができるのです。これ、マジで便利。

普通のフルサイズキーボードをめちゃくちゃ左に寄せて置けば同じことじゃん、と思う人もいるかもしれませんが、そうすると左手をめっちゃ左に伸ばさないとWASDキーに届かなくなるんで、姿勢が不自然になってしまうのです。

なのでテンキーを左側に配置できるというのはゲーマーにとっては非常に快適なキー配置なんですよね。

世の中のフルサイズキーボードは左側テンキーVer.をラインナップすべき。

電池残量がひと目で分かるのも便利

rog claymore ii レビュー

キーボードの上部にある光るROGロゴの右側にある4本のライン、これは電池残量を表すインジケータになっています。

だいたいのワイヤレスキーボードってドライバーソフトウェア上でしか電池残量が分からないんですが、Claymore IIは物理的にLEDで表示してくれるので充電タイミングが分かりやすくていいですね。

キーキャップがテカりやすい

claymore ii キーキャップがテカりやすい

なにか不満な点があるとすれば、キーキャップのテカリ耐性が低すぎるという点でしょうか。別にポテチを食べた手でそのまま触ったわけでもないのに、すぐに皮脂や汗でテカテカになってしまいます。

見た目が気になるならこまめに拭け!って話ですが、それにしたってテカりすぎな気がします。ゲーム中に手に汗握る展開になると1試合ですぐにテカテカしはじめるので…。

キーキャップが汚れているとすごく安っぽく見えますから、このキーボードを知らない人がパッと見たら3万円のキーボードにはとても見えないでしょう。

ゲーミングマウスの世界には汗が目立ちにくいコーティングがわりと浸透してる気がするので、ゲーミングキーボードの世界にも同様の考え方が広まって欲しいですね。

総括

rog claymore ii レビュー

スペックとしてはゲーミングキーボードの中でもトップクラスに変態。機能だけを求めるならこれ以上無いほどハイスペックなキーボードではないでしょうか。快適にゲームをプレイするということに関しては徹底的に考えられていると感じます。

ただしキーキャップの汗耐性の弱さや打鍵感は気になるところがあります。ゲーミングキーボードは長時間ハードに指で触るデバイスなので、3万円もするキーボードならもうちょっと「美観」「官能性」みたいな部分にも気を使ってほしかったかなーと思いました。

どんな人におすすめ?

  • できるだけ遅延の少ないワイヤレスキーボードが欲しい人
  • ROG RXキースイッチを試してみたいキーボードマニア
  • テンキーは邪魔だけど、かといって無きゃ困る人

テンキーは欲しいけどFPSをするときに邪魔だから仕方なくTKL使ってる…みたいな人には最高のキーボードですね!

TKLキーボードとテンキーパッドを別々で用意すれば似たような事はできますが、テンキーパッドも含めて全キーがマクロに対応していたり、オーディオコントロールボタンも付いていたり…など細かい点を含めたら、Claymore IIを買ったほうが圧倒的に便利です。

Claymore IIの詳細スペック

キースイッチROG RX RED Optical Mechanical Switch
接続性USB 2.0
RF 2.4GHz
サイズ (Full/TKL)100%
ライティングPer-Key RGB LEDs
AURA Sync対応
アンチゴースティング100% Anti-Ghosting
マクロキーAll Keys Programmable
On-the-Fly Recording Support
USBレポートレート1000 Hz
USBパススルーYes, full function
メディアホットキーPlay/Pause
Stop
Backward
Forward
Volume Up
Volume Down
Mute/Unmute
OSWindows® 10
ソフトウェアArmoury Crate
寸法462 X 155 X 39 mm
重量約1156g(ケーブル含まず)
Black
内容物1 x ROG Claymore II
1 x ROG Claymore II キーパッド
1 x USB Type-C to Type-Cケーブル
1 x USB ドングル
1 x USB無線ドングルエクステンダー
1 x USB Type-C to Type-A アダプター
1 x レザートリストレスト
1 x ROG 感謝カード
1 x ROG ステッカー
1 x 保証書
1 x マニュアル
公式HPより引用

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