REALFORCE MOUSE レビュー:トコトコ、スコスコ。クリックボタンに静電容量無接点スイッチ採用した世界初のマウス

REALFORCEといえば、独特な押し心地の静電容量無接点方式スイッチを採用した高級キーボードとして有名ですが、今回はレビューするのは「REALFORCE MOUSE」です。

リアルフォース…マウス!?と一瞬目を疑うかもしれませんが、そうなんです。

東プレがついにマウスを作ったのです。

東プレが世界に誇る静電容量無接点スイッチをなんとマウスに搭載しちゃったとのことで、気になりすぎて速攻でサンプル機をお借りしちゃいました…

当然ですが、静電容量無接点スイッチが搭載されたマウスなんて世界でこれ1つだけですよ。
ガジェット好き(+REALFORCEのファン)としては、とてもロマンを感じます!

動画や写真も沢山用意したので、気になっている方はぜひチェックしてみてください。

記事作成にあたり、メーカー様より商品を提供をして頂きました。

目次

REALFORCE MOUSEのスペックと外観

realforce mouse
画像:公式サイトより引用

東プレ REALFORCE MOUSEは、2020年3月19日発売予定のゲーミングマウス。

左右ボタンに静電容量無接点スイッチを使っているのが最大の特徴で、RealforceやHHKBに近いスコスコ・トコトコなクリック感を味わうことができます。

箱と付属品

東プレ REALFORCE MOUSE レビュー
東プレ REALFORCE MOUSE レビュー

箱の中身はマウスと取説のみ!

交換用ソールなどの付属品は一切付いておりませんでした。

マウスのシェイプ

東プレ REALFORCE MOUSE レビュー

マウス本体はこんな感じ。

開発者インタビュー記事ではMicrosoft IntelliMouse Explorer 3.0を意識して作ったと書いてありましたが、クリックボタンの丸みなどを見るにIE3.0とZOWIE ECをミックスしたようなデザインだと感じました。

  

▲ドラッグもしくはスワイプで画像が回転します。

本家のIE3.0は横から見た時にもっと三角形っぽい形をしてるので、やはりIE3.0とECをミックスしたようなデザインに感じますね。

一番の特徴は「静電容量無接点スイッチ」を搭載した左右ボタン

最大の特徴は、なんと言っても左右ボタンに搭載された静電容量無接点スイッチでしょう。

静電容量無接点方式はその名の通り接点がないスイッチなので、チャタリングが発生しないという絶対的なメリットがあります。

ぼくの手元にあるのはお借りしたサンプル品なので分解するのはやめておきますが、代わりにPC Watchさんのツイートを貼っておきます。

一見しただけでも、一般的なマイクロスイッチとはぜんぜん形が違うことが分かりますね。

hid-labs silky cable レビュー

▲参考までに、一般的なマイクロスイッチの画像を。
普通はこんな感じの四角いスイッチがついてます。

静電容量無接点スイッチ 仕組み
静電容量無接点スイッチの仕組み(東プレ公式サイトより引用

▲上記はキーボード用の静電容量無接点スイッチを解説した画像です。
最下部に円錐台状のスプリングがあって、その上におわんをひっくり返したような形のラバーカップをかぶせる仕組みになっています。

この「ラバーカップを上からキーでつっつく」という仕組みのおかげでリアフォ特有のフェザータッチが生み出されているわけですが、先ほどの分解写真を見た限りだとREALFORCE MOUSEのスイッチも基本的にはこの仕組みを踏襲した上で、一部をマウス用にアレンジしたような構造になっているんだと思います。

詳しい押し心地・クリック音は後ほど動画で詳しく解説しますが、静電容量無接点スイッチっぽい「ゴム・シリコンを押しているような感触」がしました。

イルミネーション

PCに接続するとLEDが光ります。

東プレ REALFORCE MOUSE レビュー

ちなみにホイールにも赤の差し色が使われていますが、ここは光るわけではなく半透明の樹脂が使われているだけのようです。

ケーブル

東プレ REALFORCE MOUSE レビュー

ケーブルの根元。

公式サイトには“マウスから出るケーブルの付け根を上側へと浮かせることで、ケーブルの接地を減らし、更なる操作性の向上を実現。”と書いてあったので、てっきりZOWIE S2のように斜め上に向かって生えているのかな?と思ったのですが、どうやらケーブルの位置が高いということみたいです。

東プレ realforce mouse レビュー

ケーブル自体は細くてクセも取れやすく、それなりに操作性は良いです。

操作性だけを考えれば布巻きパラコードケーブルが理想ですが、パラコードは耐久性に難があるため、リアルフォースのキャラクター的には普通のケーブルがマッチしていますね。

マウスソール・センサ・底面スイッチ

東プレ REALFORCE MOUSE レビュー

マウス底面。

ソールの形状はIE3.0っぽい楕円4点タイプ
素材はテフロンではなく超高分子量ポリエチレンとのことです。

ソールの素材も最近は純度100%のテフロン(PTFE)を使うのがゲーミングマウス界隈の流行ですが、テフロンよりも超高分子量ポリエチレンのほうが耐久性に優れている(摩耗しにくい)という特性があるため、これもリアルフォースらしい選択だと思いました。

ちなみにセンサーの近くにあるスイッチはポーリングレートの切り替えです。

マウスの重さ

東プレ realforce mouse レビュー

重さは実測で87g。

公称値は83gとのことですが、これはおそらくケーブルを装着していない状態の重量でしょう。

87gでも一般的には非常に軽いのですが、最近のゲーミングマウスは60g70g台が当たり前みたいなところがあるので、それに慣れてしまった人にとっては少し躊躇してしまう重量かもしれませんね。

センサー性能

マウスセンサーの性能を計測するツール「Mouse Tester」を使い、REALFORCE MOUSEのセンサー性能を計測してみました。

結果は以下の通り。

簡単に説明すると「青い点が波線と揃っていればいるほどセンサーの読み取り性能が正確」みたいな感じでザックリ見ればOKです。
第三者が開発したツールでぼくが勝手に計測しただけなので、信頼性は「参考程度」だと思ってくださいね。

結果を見るに、REALFORCE MOUSEのセンサー性能は「いたって普通(問題ナシ)」という印象。

搭載されているセンサーはゲーミングマウスでは超定番なPixArt PMW3360なので、激しいPCゲームにも十分耐えられると思って良いでしょう。

設定ソフトウェアの使い心地

マウスの設定は公式サイトで配布されているソフトウェアで行います。

機能としてはボタン割り当て・DPI・LOD・ライトの光り方が変更できるだけの必要最低限なものでした。

リフトオフディスタンスをHighに設定するとだいたい体感で0.5mmくらいLODが伸びるので、マウスソールを重ね貼りしたい人には嬉しい機能でしょう。

とはいえ、ゲーミングマウスという触れ込みならせめてマクロ機能くらいは欲しかったかも…。

REALFORCE MOUSEの握り心地・ボタンの質感

それでは実際に、REALFORCE MOUSEの握り心地を確かめていきます。

kessy 手のサイズ

筆者の手のサイズは上記の通り。

かぶせ持ち(Palm Grip)をしてみた感想

IE3.0、ZOWIE ECに近い形状ということもあり、かぶせ持ちはすこぶる快適です。

この持ち方のための形状と言っても過言ではないでしょう。

サイドパネルがエラストマー(ラバーコーティングみたいな質感)ということもあり、長時間持ち続けて手汗が滲んできたとしてもサラッと快適に使うことができました。

ただ、サイズ的にはぼくの手でギリギリちょうどいいので、ぼくより手が大きい人にとっては小さく感じるかもしれません。
逆にぼくより手が小さい人が使えばもっと快適に感じるかも。

つかみ持ち(Claw Grip)をしてみた感想

悪くはないのですが、手のひらに沿うようにマウスが山なりになっているため、手首側にマウスを引っ張るような感じでつかみ持ちをする人は「つかみどころがない」と感じるかも。

EC2やそれに準ずるクローンマウスでつかみ持ちがしづらいと感じる方は、同じようにREALFORCE MOUSEでもつかみ持ちしづらいと思います。

つまみ持ち(Fingertip Grip)をしてみた感想

つまみ持ちは基本的にどんなマウスにも合う持ち方なので、REALFORCE MOUSEでも快適ですね。

ゲームをする予定はなく、事務作業用にREALFORCE MOUSEを購入しようと思っている人はこの持ち方が多いかと思いますが、問題なく快適に使うことができますよ。

REALFORCE MOUSEに合う持ち方は?

ぼくの独断と偏見でREALFORCE MOUSEの握り心地を評価すると、

  • かぶせ持ち:★★★★★
  • つかみ持ち:★★
  • つまみ持ち:★★★

という感じですね。

やはりPro IntelliMouse・ZOWIE ECに近い形状なのでかぶせ持ちで使うのが最適だと感じました。

REALFORCE MOUSEのクリック音・質感

分かりやすいように、クリック音を動画で撮影してみました。

3分間クリックしまくってるだけの動画なので、最初の数秒見るだけでもOKです。

感想は以下の通り。

  • 「スコスコ」「トコトコ」みたいな感触
  • 軽い力で押せるわりに跳ね返りは強い
  • ボタンストロークは長いが連打はしやすい
  • 軽い力で押せるため、長時間使用しても指が楽
  • よく聞くと「バネ鳴り」している

普通のマイクロスイッチとは違って、ある一定のところまでボタンを押すと急に軽くなってスコッと底打ちするような感じです。
底打ち時にラバーカップを触っているようなムニムニは感じるのですが、同時に底打ち感もハッキリと感じられるので軟弱でフニャフニャした印象は全くないですね。

途中からは勝手にスコッと押し下がる感じなので、ボタンストロークが長いわりには指に力を込める時間は短くて済みます。
ストロークが短いマイクロスイッチとたいして変わらない力で押せるので、思いのほか連打もしやすかったですね。

ただし注意点として、値段が高いからと言ってマウス全体の質感に高級感があるわけではないです。
左右ボタンが静電容量無接点方式ということに価値を感じない人にとっては、3000円のマウスと同じですね。

リフトオフディスタンスの長さ

リフトオフディスタンス(LOD)を計測するシム板などは持っていないので肌感覚になりますが、特別LODが長いとも短いとも感じませんでした。

超ざっくりで申し訳ありませんが、たぶん1mm~1.5mmぐらいの、いたって普通のLODだと思います。

類似マウスと大きさを比べてみた

単体で見ても分かりづらいという方のために、他のマウスと比較してみた写真も載せておきますね。

Microsoft Pro IntelliMouseとの比較

まずはMicrosoft IE3.0の後継機種であるPro IntelliMouseと比べてみましょう。

REALFORCE MOUSE Pro IntelliMouse 比較
Pro IntelliMouseREALFORCE MOUSE
長さ132mm122mm
69mm67mm
高さ43mm42mm
サイズ情報
REALFORCE MOUSE Pro IntelliMouse 比較

幅・高さに関してはパッと見では分からない程度の差しかありませんが、やはり長さが10mmも違うと握り心地は全く違いますね。

ぼくの手の大きさ的にPro IntelliMouseは手に収まりきらないほど大きく感じますが、REALFORCE MOUSEはちょうどいい大きさです。

また、Pro IntelliMouseは横から見た時に「三角形感」が強いですが、REALFORCE MOUSEはそれより丸っこい感じがします。

ZOWIE EC2との比較

あともう一つ、サイズ感が近いマウスとしてZOWIE EC2とも比較してみました。

REALFORCE MOUSE EC2 比較
ZOWIE EC2REALFORCE MOUSE
長さ120mm122mm
61mm67mm
高さ40mm42mm
サイズ情報
realforce mouse ec2 比較

寸法上はEC2のほうが一回り小さい事になってますが、実際はEC2のほうが薄皮1枚分ほど大きい感じがします。

どこを基準に寸法を測るかの違いでしょうか。。

握り心地はかなり似ていますが、やはりEC2のほうが薄皮1枚ほど大きいです。

他のマウスと比べてみた感想

REALFORCE MOUSEのサイズ感・形を一言で表すなら「EC2っぽい大きさのPro IntelliMouse」って感じでしょうか。

サイズはEC2とほぼ同じですが、形はPro Intelliっぽさのほうが強い…みたいなイメージ。

ゲーミングマウスにある程度詳しくないと伝わらない表現になってしまい恐縮ですが、簡単に言えば日本人の手にとてもよくフィットする形状なので、誰が使っても持ちにくいと感じることは無いでしょう。

REALFORCE MOUSEのイマイチな点(ゲーマー向け)

東プレ REALFORCE MOUSE レビュー

ここまでは普通に使いやすいマウスと言う印象ですが、「ん?」と思った点も正直に書いておきますね。

クリックの反応速度が遅い

普通に使っている分には全然気づかなかったのですが、試しに「反射神経テスト」をやってみたところ、REALFORCE MOUSEは明らかに他のマウスよりも結果が悪いということに気づきました。

試しにREALFORCE MOUSEとGlorious Model Dというマウスで反射神経テストをやり比べてみたので、結果をご覧ください。

Glorious Model D

REALFORCE MOUSE

分かりやすいように2段に分けましたが、実際はREALFORCE MOUSEとModel Dで交互にテストを行っております。
後半調子が上がってきた…みたいな要素をなるべく排除したつもりです。

Model Dでは0.17x秒台をコンスタントに出すことができ、調子がいいと0.16x秒も出ていますが、REALFORCE MOUSEでは0.17x秒台を出すことすらできませんでした。

当然ながらどちらのマウスも超真剣にテストしています。
REALFORCE MOUSEの3回目でかなり数値が安定していることから、恣意的にネガキャンしているわけではなく普通に集中してテストしている様子を感じ取ってください…w

これが静電容量無接点スイッチのせいなのか、単純にクリックボタンのストロークが長いことによるものなのかは分かりませんが、どちらにせよ一般的なゲーミングマウスよりわずかにクリックが遅いのは確かですね。

とは言え、もしこのスイッチがキーボードの静電容量無接点スイッチと同じ仕組みなら「アクチュエーションポイント(スイッチの作動点)」を調整することが可能なはずです。
もしそうだとしたら、今後のファームウェアアップデートでAPをわずかに浅くしてもらえればこの遅延は解消される可能性もありますね。

まぁそもそも0.01秒~0.02秒の遅延なんてほとんどの方には取るに足らない数値だと思いますが、eスポーツにガチで取り組んでいる人には無視できない数値だと思ったので一応書いておきました。

まとめ

東プレ realforce mouse レビュー
  • 確かにリアフォらしい「スコスコ」「トコトコ」なクリック感
  • (左右ボタンだけは)チャタリングと無縁
  • 軽い力でクリックでき、疲れにくく連打もしやすい
  • クリック遅延がわずかに大きい(体感できるほどではない)

※設定ソフトウェアについて全く触れていませんが、記事執筆時点ではまだ一般向けに公開されてなくてレビューできないだけです。
ソフトが公開され次第追記します。

良くも悪くも「リアルフォースっぽさ」を感じる、質実剛健なマウスだと思いました。

左右ボタンがチャタらないのはメリットですが、逆に言うと性能面ではそれしか取り柄がなく、ただ単に「2万円近いゲーミングマウス」という目で見ちゃうと満足は得られないんじゃないかなーと思います。

ただしその代わり、クリック感はちゃんと静電容量無接点方式っぽいです。

スコスコなクリック感はしっかりREALFORCEの世界を感じる事ができますので、REALFORCEに熱い思いを抱いている方は迷わず購入しましょう!

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