お世辞抜きで、今まで使ってきた完全ワイヤレスイヤホンの中で一番いいかも。
ぼく、完全ワイヤレスイヤホンは低価格帯から4万円超えの高級機種までいろいろ試してきたんですけど、なんかどれを使っても「Airpodsでよくね?」という結論に至ってしまい、最近はあまり買ってませんでした。
ほかをディスりたいわけじゃなくて、Airpodsの”無難な感じ”が結局は心地よいのです。
しかし今回レビューするJaybird VISTAは、
- Airpods並みにケースが小さい
- Airpods並みに軽い
- Airpods並みにつけ心地がいい(あまり耳の奥まで入ってこない系)
- 遅延がなく、音もいい
- Airpodsにはない「防水・防塵・防泥」機能がある
- 片耳でも聞ける
という「道具」としての使いやすさをとことん追求したようなイヤホンで、
「これはAirpodsより良いかもしれない…」
と久しぶりに思ってしまいました。
まぁこれはスポーツ用イヤホンなので本来ならAirpodsは比較対象じゃないのかもしれませんが、ぼくのように「なんだかんだでAirpodsが安定」と思っている人にはわりと刺さるイヤホンだと思うので、あえて引き合いに出してみましたw
1週間ほどガンガン使ってみて良い所・悪い所がだいたい分かったので、感想を書いていきますね。
Jaybird VISTAのスペックと外観
- 対候性:完全防水・防汚(IPX7等級)
- バッテリー持ち:フル充電で6時間、片耳モードだと32時間
- 重さ:片耳 6g
- 接続性:Bluetooth(JBS1ワイヤレステクノロジー)
Jaybird VISTAはスポーツマン向けに作られた完全ワイヤレスイヤホン。
スペック的には軽さとタフネスさを兼ね備えており、独特な形のイヤーピースが特徴的。
IPX7等級の完全防水なので汗だくで使ってもOKですし、なんなら水でバシャバシャ洗えます。
運動の邪魔にならないよう、ケースは超小さいです。
ライターより一回り大きい程度。
ズボンのポケットにも余裕で入ります。
しかもケース・イヤホンの合計重量は45g。
ポケットに入れても「片方のポケットだけ重い…」という感覚もほぼありません。
イヤーピースはイヤホン全体を覆うような一体型タイプ。
汚れてきたらイヤピをすっぽり外して水でバシャバシャ洗えばイヤホン全体がキレイになるので、汗を流しながら使うスポーツ用イヤホンとしては理にかなってますよね。
充電端子はちゃんとUSB-C。
端子に表裏がないというのは本当にいいことです。
Jaybird VISTAの不満なところ
1週間、ほぼ一日中使ってみて感じたこと。
ノイズキャンセリング機能がない
冒頭にAirpodsを引き合いに出しましたが、Airpodsと比べて明確に劣っているのは「ノイズキャンセリング機能がない」という点ですね。
(Airpodsも「Pro」にしかノイキャンは付いてませんが)
電車や飛行機などを快適に過ごしたかったらノイキャンがあったほうが絶対に便利なので、Jaybird VISTAにもノイキャンがあったら最高だったのになあ…と思わざるを得ません。
ロックやEDMなどのアゲアゲ系ミュージックを聞いてる分には全く気にならないですが、イージーリスニング系やヒーリング系の音楽で集中力を高めたいという人にとってはベストなイヤホンでは無いですね。
とはいえ、弱点と言えばそれぐらい。
Jaybird VISTAの良いところ
では次に、使ってみていいと思った点を書いていきます。
耳が疲れない秀逸なフィット感
まずこのイヤホン、付け心地がとても快適。
めちゃめちゃ奥まで押し込んでるわけではないのに、「羽」のおかげで全然抜けません。
もちろん耳の形によっては合わない人も居ると思いますし、ぼくもドンピシャで100%フィットしているわけではないのですが、それでも全然外れそうにならないんです。不思議。
「羽付き」のイヤホンは他にもたくさんありますが、VISTAの羽はトップクラスに秀逸ですね。
ぼくはイヤホンで耳が痛くなりやすいタイプなのですが、耳を休ませる時間(トイレや昼休みでは付けないようにするとか)を少しだけ設けるようにしたら、朝から晩まで普通に使えちゃいました。
専用アプリのイコライザ―が優秀
そしていざ耳に装着したあとに感じたのが、専用アプリの出来がかなり良いということ。
アプリのUIが使いやすいとか、動作が軽いというのはこの価格ならもはや当然として、個人的に気に入ってるのがイコライザ―設定のシェア機能。
なんとこのアプリ、世界中のユーザーが投稿した思い思いのイコライザ―設定を即座に自分のイヤホンに適用することができるのです。
他のユーザーが投稿した設定をいくつか試してみたところ、いいねが多く付いているイコライザ―設定を適用すると確かに布が1枚取れたかのように音がクリアになりました。オーディオマニアおそるべし…。
「自分でイコライザ―設定なんていじれない…」という人でも、人が投稿した設定を何個か試しているうちに好みの音質を見つけられると思います。
そういう意味では、Jaybird VISTAは自分好みの音質にチューニングするのが簡単なイヤホンですね。
ヘッドホンのような”広がり感”こそありませんが、低音もガッツリ出るし高音もかなりクリア。
音楽鑑賞用としても申し分ない音質だと感じました。
電池がめっちゃ持つ
あとこれ、フル充電で6時間も使えるという驚異的なバッテリー寿命を誇ってます。
あえて具体名を出して比較してみると、
- Apple AirPods Pro:連続4.5時間
- Bang&Olufsen Beoplay E8 2.0:連続4時間
- Sennheiser Momentum True Wireless:連続4時間
- SONY WF-1000XM3:連続6時間(ノイキャンOFFで8時間)
という感じ。
同じく6時間持つWF-1000XM3はVISTAよりもデカくて重いので、「軽くて小さくて6時間持つ」って地味にすごいのです。
ケースの磁力が強い。これはもはや快感…
そしてひとしきり使った後に気づいたのが、ケースが優秀ということ。
完全ワイヤレスイヤホンはケースに入れて充電するのが一般的ですが、乱雑にケースに放り込んだだけだとうまく充電されなかったりするので「イヤホンをケースにしまう」って地味にめんどくさい行為なんですよね。
ケースにいちいちしまうのが面倒だからポケットに直入れ → 無くす という経験がある人も多いのでは。
しかしその点VISTAはもう”投げる”と言ってもいいレベルで雑にケースに放り込んでも、磁石の力でピタっといい位置に収まってくれます。
ケースのフタにも強めの磁石が入っているので、イヤホンをしまうときの「パカッ コロコロッ パーン!」という一連の動作がとてもスピーディーで爽快ww
しかも強力な磁石のおかげで、蓋を開けたまま逆さまにしたり振ったりしてもイヤホンが落ちる事がありません。
これ地味にすごくないですか?
ケースにしまっている最中にイヤホンをポロっと落とすという事もほぼ起こらないので、「無くさないように大事に大事に使う」という感覚を捨て去れますw
安心してラフに使えるのって、道具として優れているからこそできる事ですよね。
イヤホンを落としてもアプリで探すことが出来る!
あとこのイヤホン便利なのが、落としたイヤホンを探すことが出来るんですよ。
専用アプリ内に「イヤフォンの検索」という機能があり、これを使うとイヤホンと最後に通信した地点を地図に表示してくれるのです。
どういう事なのか、実際にやってみましょう。
実験として、公園のベンチに片方のイヤホンだけわざと置き忘れてみます。
イヤホンを置いたベンチから数十メートル離れたところで「イヤフォンの検索」を実行してみると…
このように落としたイヤホンの位置が地図に表示されます。
ランニング中にもし落としてしまっても、後で拾いに行くことが出来ますね!
この機能のいいところは「GPS通信」ではなく「最後にイヤホンと通信した座標」を表示しているという点です。
そのためイヤホンの電源が切れても問題なく、無くしたことを数か月後に気付いた…みたいなシチュエーションでもちゃんと座標を表示してくれます。
逆に欠点としては、「最後にイヤホンと通信した座標」からイヤホンが移動してしまうと全く効果がないという点ですね。
落としたわけじゃなく誰かに盗まれたり、落とした後に川に流されたりしてしまうと、座標の地点を探してもイヤホンがない…ということになります。
万能ではありませんが、小さくて無くなりやすい完全ワイヤレスイヤホンの欠点をうまく補っている機能だと思いました!
まとめ
- 耳が疲れない秀逸なフィット感
- 軽い(片耳6g)
- 電池持ちがいい(連続6時間再生)
- 落としてもアプリでイヤホンを探せる
- ノイキャンは付いてない
ノイズキャンセリング機能を重視する人は選ぶべきでは無いですが、携帯性・付け心地の快適性・タフさを重視する人にとっては強力な選択肢でしょう。
また、ぼくのようなおっさんは誠に遺憾ながら夕方になると耳がオイリーになってきたりするので、そういう意味でも水でバシャバシャ洗えて常に清潔に保てるVISTAは、毎日使う道具として最適ですね!
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