G203というゲーミングマウスを購入しました。3,600円。
最近のゲーミングマウスは1万円超えが当たり前といった感じで、さすがに高すぎですよね。でも別にゲームで世界を目指してるわけでもない僕みたいなカジュアルゲーマーは、マウスなんてもっと安いのでも十分だと思うんです。
そりゃ一部の競技ゲーではマウスの性能が生死を分けることもあるでしょう。VALORANTとか。でもFF14や原神、Steamのセール漁りに1万7000円のG PRO X SUPERLIGHTが必要か?といえば絶対そんなことはないと思うのです。
たいして必要なわけでもないのに、周りに流されて1万円以上のマウスをポチりそうになっているそこのアナタ。まずはこの3,600円のポテンシャルを見てから高いマウスを買うか判断してください。
G203のここがイイ
形は上位機種「G PRO」と全く同じ
G203の形は上位モデルのG PROと全く同じです。
安いゲーミングマウスは子供向けのおもちゃみたいなわざとらしいデザインなことも多いんですが、G203は現実的に使いやすいデザインだと思います。
G203はゲーミングマウス全体のなかでもかなり薄型なデザインですね。
持ち方ごとの快適さは以下の通り。
かぶせ持ちの快適度:
成人男性にはサイズが小さい。薄っぺらいので手のひらを密着させることができない。
つかみ持ちの快適度:
薄っぺらいのでわざわざ手のひらを押し付ける意識をしないと掴めない。自然につかみ持ちができるとは言えない。
つまみ持ちの快適度:
サイド部分が逆台形になっており、持ち上げやすい。かなり快適。
基本的には指だけでマウスを持つ「つまみ持ち」か、それに近い持ち方をする人向けのマウスでしょう。普段遣いにはこういう形が持ちやすいんですよね。
注意点があるとすれば、成人男性の平均的な手のサイズにはやや小ぶりな点です。手をガバッと載せてかぶせ持ちをするには小さすぎるので注意。
上位機種と同じようにG HUBが使える
G203はG HUBに対応しています。
G203よりランクの高いゲーミングマウスと全く同じように設定をカスタマイズできます。
▲DPIやボタンの割り当てを自由に変えたり、マクロを組んだり、
▲ライトの光り方をカスタマイズしたり、
▲ゲームごとに別々のプロファイルを割り当てたり、
▲他のユーザーが作成した設定プロファイルをオンラインからダウンロードできたりなど。
カスタマイズできる内容は、17,000円のハイエンドゲーミングマウス「G PRO X SUPERLIGHT」と全く同じでした。安くても機能面が制限されていないのはいいですね。
工業製品としての質はふつうに高い
クリックボタンがガタガタするとか、握ったらギシギシきしむとか、振ったらカラカラ変な音がするとか、底面が水平じゃないとか、そういった品質面に不安を覚えるような点はなにもありません。
まあそりゃそうです。ゲーミングマウスの中では格安ですが、普通に考えて3,600円のマウスって結構高いですからね。電気屋さんに並んでるマウスなんて1,000円台が相場ですし。
使われている部品のスペックが違うだけで、上位のマウスと品質は変わらないです。筆者は50個以上ゲーミングマウスを買い漁ってきましたが、G203より値段が高くて質感がショボいマウスなんていくらでもありますよ。特に中華製はもっと安っぽいです。
清潔感のあるライティング
G203は光り方がシンプルでかっこいいです。今回購入したのがホワイトだからというのも大きいかもしれませんが、清潔感があって近未来的です。
光り方が幼稚でエレクトリカルパレードみたいなマウスはあまり好きじゃないので、たいていマウスのLEDは購入後即オフにしちゃうのですが、G203は光らせたまま使ってます。かっこいいです。
G203のここがダメ
合わないマウスパッドがある
上位のマウスと比べても質感に差はほとんどない!と先ほど書きましたが、じゃあ何が違うのかというと「センサー性能」が全然違います。
センサー性能とはなんなのか。分かりやすいところだと、安いセンサーは読み取れる素材が少ないです。
ガラスの机にマウスを置いて「あれ、マウスが上手く動かない…」と思った経験はありませんか?
性能が低いマウスセンサーは、ガラスやプラスチック、コーティングされた特殊な布マウスパッドなどではうまく動かないことがあるんです。
手持ちのマウスパッドで色々試してみたところ、G203は
- 机の上に直置き
- ガラスマウスパッド(SkyPAD Glass2.0)
- ガラスコーティングマウスパッド(ARTISAN シデンカイ)
とは相性が悪かったです。全く動かないとかそういうレベルじゃないんですけど、まれにカーソルがカクっと引っかかる動きをすることがあります。おそらく読み取りエラーが発生してるんだと思います。
もしマウスパッドも同時に購入するんであれば、ロジクール純正マウスパッドにしておいたほうがいいでしょう。
▲おすすめはこちらなど。安い割にプロゲーマーも普通に使っているぐらい評価の高いマウスパッドです。はじめはこれを購入しておけば安泰です。
ケーブルが細すぎてマウスバンジーに固定しづらい
G203のケーブル、柔らかくて使用感はいいですのですが、経が細すぎてマウスバンジーに固定しづらいのがネックですね。
写真はZOWIE CAMADE IIというマウスバンジーですが、
- Hotline Games マウスバンジー
- Xtrfy B4
- Pulsar マイクロバンジー
でも同様でした。ケーブルが細くてスポスポ動いちゃいます。
こんな感じでマスキングテープなどで固定してやれば一時的には固定されますが、激しく操作してるとこれでも動いてきちゃうんですよね。
もっと強力なテープで貼ると、剥がすの大変でいやだし…。ちょっとこのケーブルは不満ポイントかなと思いました。
2023年の価値観で考えると、ちょっと重い
G203の重量は実測で83g。
数年前からゲーミングマウス業界は「軽量化」が一大ブームになっています。2023年現在、FPS向けマウスは80gを切るのが当たり前。50g、40g台のマウスも続々登場しているレベルです。
そういった最新の価値観で考えると83gはやや重めですね。ローセンシでVALORANTをプレイしたり、フォートナイトで高速建築をしたりすると、マウスの重さがだんだん辛くなってくるでしょう。
FPSを本格的にプレイしていくなら、できればもう少し予算を上げて軽量なマウスを買ったほうが勝てるようになると思いますね。G203はあくまでカジュアルゲーマー向けのマウスです。
まとめ:どんな人が買うべき?
G203が向いている人
- MMORPGゲーマー
- 対戦ゲームをあまりやらない人
- 普段遣い用のマウスが欲しい人
G203が向いてない人
- FPSガチ勢
FF14とか、原神とか、都市育成シムとか、Steamでセールを漁ったりとか、そういったカジュアルな使い方をするぶんには性能に不満を感じることはありません。十分すぎます。
欠点があるとすれば有線接続しないといけない点でしょうか。今どき有線マウスなんて古い。ダサい。って考えの人には合わないかもです。
でも有線マウスには「充電なんて気にせず一生付けっぱなしにできる」という最強のメリットがあります。長い目で見るとワイヤレスマウスって充電がだんだん面倒になってくるんですよ……。
もし「有線マウスはケーブルが邪魔で……」と思っているんであれば、マウスバンジーを使ってみてください。マウスバンジーとはケーブルの突っ張り感を解消してくれるグッズで、ワイヤレスマウスとさほど変わらないレベルまで操作感が激変します。
あと、もしFPSをガッツリやるならワンランク上のG PROをおすすめします。
こちら5,000円以下で買えるのになぜかロジクールの最新センサーHERO 25Kが搭載されており、控えめに言ってコスパぶっ壊れ太郎です。
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