
モニターを1日中見ていると眼精疲労がヤバイ!
でもブルーライトカットメガネとかって、あんまり効果がないような気がする…
という方のために、目に優しいディスプレイのおすすめ機種を紹介します。
仕事でパソコンを使う人とかで、ブルーライトめがねを着用して目の疲れを軽減しようとしてる人って結構いますよね。
しかし結論から言うと、ブルーライトを対策しても目の疲れは軽減されません。
むしろ視界が黄色くなるぶん、余計に目が疲れるんじゃないですかね…。
ぼくも1日中モニターを見続ける人生を送っているので、目を酷使しがちです。
しかし、よほどのことがない限り目が疲れた…目の奥が痛い…肩が凝った…という状況にはなりません。
とはいえ別に変なサプリを飲んでいるとか、生まれつき目が強いとかではないですよ笑
単純に、目の疲れの本当の原因を知っているというだけです。
そこでこの記事では眼精疲労に悩んでいる人のために、
- モニターを見続けると目が疲れる「本当の原因」
- ↑ の具体的な対策方法
- 目に優しいディスプレイのおすすめ機種
について、サクッと解説していきますね。
「目の疲れに悩んでいる人」の参考になれば幸いです。
PCモニターで目が疲れる「本当の原因」とは

「眼精疲労を和らげる方法」として一般的なのは、ブルーライトをカットすること。
しかし、ブルーライトカット眼鏡を使ってみたところで、「効果があるのかはよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
その理由は簡単で、ブルーライトが眼精疲労を引き起こすという科学的な根拠がないからです。
つまりブルーライトめがねを使っても特に意味はありません。
これはWikipediaにも書いてあるぐらい、ちょっと調べれば分かることです。
ブルーライトカット眼鏡
青色の光(ブルーライト)を減衰させるという眼鏡が市販されている。
2017年のシステマティックレビューでは、黄斑の構造や機能に及ぼす影響を調査したり、目の疲れの症状の改善を示した研究はなく、1つの研究は普通の眼鏡との間で疲労度に差がなく、別の1つの研究は睡眠の質を改善したが、全体的に質の高い証拠ではない[6]。
ブルーライトめがねを使うと視界が黄色くなるので、むしろ余計に目が疲れるんじゃないですかね…。
「えっ、でも世界的大企業Appleの製品にだってNight Shiftモードがあるじゃないか。
Apple製品にすら搭載されてる機能なのに、科学的根拠がないわけないでしょ。」
という方は下記をご覧ください。

「寝つきが悪くなることがあるという研究結果もある」という超絶ふわっふわな文章が書いてあるだけで、眼精疲労については1文字も言及されてないですねw
そもそも機能の名前が「Eye Care」とかじゃなく「Night Shift」の時点で、察してください…。
目が疲れる本当の原因は「フリッカー」です。
じゃあ、眼精疲労の本当の原因はなんなんだ?という話ですが、実際には「フリッカー」という現象が眼精疲労の原因だと言われています。
フリッカーとは、簡単に言えば「PCモニターの”チラつき”」のこと。
チラつきと言われてもよく分からないと思いますが、モニターやテレビをカメラで撮影したときに出る黒い帯…あれがフリッカーです。

お手持ちのモニターを、スマホで撮影してみてください。
程度の差はあれど、肉眼では見えない帯のようなものがゆらゆらしていたら、そのモニターはフリッカーが発生しています…。
ウィキペディアにこんな記述があります。
フリッカー
フリッカー(flicker、フリッカ)は、蛍光灯やブラウン管を用いたディスプレイに生じる細かいちらつき現象のことである。原義は「明滅」「ゆらぎ」である。ディスプレイの書き換え頻度であるリフレッシュレートが低く、人間の目でその点滅を認識できるようになるという現象である。フリッカーの生じているディスプレイを長時間使っていると、疲労・めまい・吐き気などにつながる。
引用元:「フリッカー – Wikipedia」
確かに、長時間モニターを見続けていると、上記のような症状が現れますよね。
しかし、その原因がフリッカーだとは、あまり知られてないような気がします。
フリッカーはなぜ発生するのか?
では、なぜモニターには「フリッカー」なんていう現象が発生してしまうんでしょうか?
なぜ肉眼では見えないのに、カメラ越しだと黒い帯のようなモノが映るんでしょうか?
その答えがよく分かる動画を拾ってきたので、よかったら見てみてください。
30秒程度の動画です。
モニターのBrightness(明るさ)を下げれば下げるほど、帯のようなものが酷くなりますね。
どうしてそうなるかというと、モニターの明るさを調節するバックライトのLEDは「オンかオフか」しかないからです。
そのためモニターは、微妙な明るさを表現するときは「オンオフオンオフオンオフ」と高速で点滅することで明るさを調節しているのです。
- 明るさ100 → LED「オンしっぱなし」
- 明るさ80 → LED「超高速でオンオフオンオフ」
- 明るさ50 → LED「中速でオンオフオンオフ」
- 明るさ0 → LED「ゆっくりオンオフオンオフ」
具体的には上記のようなイメージです。
だから明るさ100の時はフリッカーが表示されず(LEDが常時オンだから)、明るさを下げるごとにフリッカーが酷くなる(オフの時間が長くなるから)というわけです。
このオンオフは肉眼では分からないレベルの超高速なので、「点滅してる」と知覚することはありません。
しかし、この点滅はぼく達のおめめをジワジワと傷つけており、積もり積もって眼精疲労として現れるのです。
気になる方は、お使いのモニターを動画で撮影してみてください。
スローモーション撮影機能があるスマホだと、より分かりやすいですよ。
どうすればフリッカーを防げるのか?

結論から言うと、フリッカーフリー(フリッカーが発生しない仕様)のモニターに買い替える しかないです。
モニターのバックライトが点滅しないようにするには、そもそも根本的な構造から変えないといけないからです。
ブルーライトのようにお手軽には対策できません…。
とはいえ、今どきほとんどのモニターはフリッカーフリー仕様となっています。
安いものだと1万円台から買えるモニターもあるくらいです。
なので眼精疲労を気にする方は、これを機にサクッとモニターを買い替えてしまえばOKですね。
モニターで対策をすればもう視界を黄色くさせながら作業する必要はありませんし、フリッカー対策されてないような古いモニターからの買い替えなら、色もだいぶキレイに感じると思います!
目の疲れの解決方法をネットで検索してこの記事にたどり着くような方なら、すぐに元が取れるはずですよ。
目に優しいフリッカーフリーのモニター おすすめ8機種まとめ
それでは上記の内容を踏まえて、フリッカーが発生しない「フリッカーフリーのモニター」を8機種ピックアップしてみました。
目の疲れを軽減するためにはフリッカーフリーのモニターを買うしか無いので、機種選びの参考にしていただければ幸いです。
コスパ最強な最新モニター「iiyama ProLite XU2493HS-B3」
- サイズ:23.8インチ
- パネル:IPSパネル
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- フリッカーフリーLED採用
- ブルーライトカット機能あり
2019年の最新モニターです。
目新しい機能はないものの、視野角が広く、色再現が高いIPSパネルを採用しているのが好ポイントです。
分かりやすく言えば、「色がきれいなモニター」です。
値段の割にはベゼルが細くてオシャレなデザインですし、国産なので品質も問題なし。
ゲームとかをあまりしないなら、これで十分です。
子どものデジタル学習に最適「BENQ GW2480T」
- サイズ:23.8インチ
- パネル:IPS
- 解像度:1920×1080
- フリッカーフリー仕様
- ブルーライト軽減機能あり
- 輝度自動調節機能(B.I.)あり
- 色覚異常者用の色補正機能「Color Weakness」搭載
GW2480Tは「デジタル学習を多用する子ども」が使いやすいようにデザインされたモニターです。
ぼくが子どもの頃でもすでにメインの遊びはゲームでしたが、最近の子どもは勉強までPCやスマホを使うみたいですね。
そうなってくると、親としては子どもが猫背になったり、視力が落ちたり…と色々と心配になると思います。
GW2480Tはそんな親の心配事を解決するようなアイケア機能がふんだんに盛り込まれています。
「子ども向け」というより「親が安心して子供に使わせられる」モニターですね。
アイケア機能付き 最新ゲーミングモニター「ASUS VG258QR」
- サイズ:24.5インチ
- パネル:TNパネル
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- リフレッシュレート:165Hz
- 入力遅延を最小限に抑えるGameFast入力技術
- G-Sync Compatible認定 FreeSync対応
- フリッカーフリーLED採用
- ブルーライトカット機能あり
165Hz駆動で3万円ジャストという、コスパがよすぎるゲーミングモニターです。
144Hz駆動のゲーミングモニターVG258Qの後継機種になりますね。
順当なスペックアップをしていますが、価格はほとんど据え置きです。(すごい…)
もちろんフリッカーフリーなので、目にも優しいです。
今からゲーミングモニターを買う方にとっては、最適解の一つではないでしょうか。
マカーに優しいUSB-C接続対応「BENQ EW3270U」
- サイズ:31.5インチ
- パネル:IPSパネル
- 解像度:4K(3840×2160)
- HDR10対応
- DisplayHDR400対応
- USB-C 60W給電対応
- フリッカーフリーLED採用
- ブルーライトカット機能あり
USB-Cケーブル1本でMacと接続できるモニターです。
通常、Macで外部モニターを使おうと思ったら、USBハブにHDMIケーブルを差すなどという非常にかっこ悪い配線をしないといけません。
その点こちらのモニターは、USB-Cケーブル1本で映像を出力できます。
せっかくMacを使っているなら、配線もスマートにしたいですよね。
しかも解像度が4Kなので、Macをバリバリ使う方にはこれ以上なく快適なモニターかと思います。
このモニターの魅力が刺さる人からすると、機能の割にはかなりお買い得です。
デザイナー用の高画質ディスプレイ「BENQ PD2700Q」
- サイズ:27インチ
- パネル:IPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- 端子:HDMI、DisplayPort、miniDisplayPort
- カラーキャリブレーション済
専門の技術者によって1つ1つカラーキャリブレーション(色合いの調整)を施されている、色が正確なモニターです。
ぼくも使っていますが、趣味で写真をやる人とかには超おすすめですね。
デザイナーやクリエイター向けに開発されたモニターなので、sRGBカバー率は100%を誇ります。
特に最近のMacbookとかは画面の色がとても綺麗なので、そういう最新PCの外部モニターとして使うには最適ですね。
信頼と実績のEIZO製モニター「FlexScan EV2451 RBK」
- サイズ:23.8インチ
- パネル:IPSパネル
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- スタンドが高性能(上下昇降・縦回転にも対応)
クリエイティブ業界や医療業界でも幅広く採用されている、高品質モニターの代名詞「EIZO」製のモニターです。
モニターの品質が重要な仕事の人におすすめモニターを聞いたら、99%は「EIZO製がいいよ」と返ってくるのではないでしょうか。
このモニターはそんなEIZOの中でも非常にリーズナブルで、かつモニターを縦に回転させることもできる優れもの。
ウェブページを読んだりするときは、縦置きモニターのほうが読みやすかったりします。
(スマホの画面は縦ですよね。)
EIZO製のゲーミングモニター「FORIS FS2434-R」
- サイズ:23.8インチ
- パネル:IPSパネル
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- ゲーム・動画・アニメのあらゆるシーンに応じて画質を自動補正する「頭脳」モード搭載
オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の公式推奨モニターに認定されているゲーミングモニターです。
FPSやレースゲームなどの激しいゲームをする人には向きませんが、画質を重視したいRPGなどのゲームに適しているモニターですね。
「目の疲れを予防したいし、おまけに良い画質でゲームもしたい」という方にはピッタリですねー!
コスパが良すぎる4Kモニター「フィリップス 276E8VJSB/11」
- サイズ:27インチ
- パネル:IPSパネル
- 解像度:4K(3840×2160)
- 2台のPCを同時に接続できる「MultiView」機能あり
なんでこの値段なのか分からないほどコスパがいい4Kモニターです。
フィリップスというと、ディスプレイ業界でも実績がある優良メーカーですし、品質は折り紙付きです。
HDRやFreeSyncなどの機能があまり付いていないのが、やすさの原因かもしれません。
基本的な機能しか使わないよーという方はこれで十分すぎますね。
まとめ

- ブルーライトを対策しても、眼精疲労は軽減されない。
- 眼精疲労の本当の原因は、モニターの「フリッカー」。
- フリッカーを対策するには、フリッカーフリーモニターに買い換えるしかない。
ブルーライトを一生懸命対策していた方、ご愁傷さまです…。
とはいえ、視界が黄色くなればなんとなく対策した気になるのは事実ですし、それを逆手に取ったうまい商売ですよね…w
これを機にフリッカーフリーのモニターを手に入れて、快適なPCライフを送りましょう。
- コスパ最強「iiyama ProLite XU2493HS-B3」
- 子どもの目を守る「BENQ GW2480T」
- 165Hz最新ゲーミングモニター「ASUS VG258QR」
- USB-C接続対応「BENQ EW3270U」
- 色正確性が高い「BENQ PD2700Q」
- お手頃なEIZO「FlexScan EV2451-RBK」
- EIZO製ゲーミングモニター「FORIS FS2434-R」
- コスパ4Kモニター「フィリップス 276E8VJSB/11」
また当ブログではPCモニターの選び方を色々と解説していますので、参考になりそうな関連記事をいくつか貼っておきますね。
【関連記事】【2020年】4Kモニターの選び方・おすすめ機種まとめ
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