ゲーミングスマホ「BlackShark 2」の使用感をレビューしていきます。
突然ですが、「ゲーミングスマホ」って聞いて、どんなスマホをイメージしますでしょうか。
- ゲームが快適に動かせるスマホ…?
- いや、でもそれなら高性能なスマホは全部ゲーミングスマホってことに…
- ゲーマーが好きそうなデザインのスマホってこと?
ちなみにぼくは、上記のようなイメージを抱いておりました。
乱暴な言い方をすると、「雰囲気グッズだろ?」みたいな。
しかし、実際に使ってみるとイヤでも思い知らされるのですが、これ、想像の何倍もゲームに特化してます。
「ゲーミングスマホを使ってるヤツと対戦したら、勝てないな…」と思うレベル。
具体的には、フレームレートをブーストする機能があったり、iPhoneよりも強力な3Dタッチ機能が搭載されていたりなど、特にPUBGやCODモバイルなどのシューティング系ゲームが有利になる機能が満載なんですよ!
早速、どういう機能があるのかをレビューしていきますね!
Black Shark 2のスペックと外観
Black Shark 2は、海外だとXiaomiブランドで展開されているハイエンドゲーミングスマホです。
日本版端末は、KAZUNAというブランドから販売されていますね。
- SoC:Snapdragon 855 (Adreno 640 GPU)
- RAM:12GB
- ROM:256GB
- 本体重量:205g
- バッテリー:4000mAh
- カメラ:メイン48MP+12MP、フロント20MP
- ディスプレイ:6.39インチAMOLED(1080*2340)
今回レビューするのは12GB+256GBのハイエンドモデルですが、RAMとストレージが少ないだけで3万円も安い6GB+128GBというモデルもあります。
ハイエンドモデルとの違いはRAMとROMの容量だけで、SoC性能は全く同じのようです。
アプリや写真をたくさん入れたい人はハイエンド版、特定のゲームしかやらないという人は廉価版を選べばOKですね。
それにしても、5万円台でスナドラ855端末が買えるってすごくないですか!?
模様のエッジ部分はメタリックグリーンで塗装されており、光が反射すると緑色の輝きを放ちます。
背面側だけでなく、本体のいたる所にメタリックグリーンのアクセントがあしらわれています。
フロントにホームボタン等はなく、ノッチもありません。
その分画面の占有率は下がりますが、ゲーム画面がノッチで欠けているなんてゲーミングスマホとしては言語道断でしょうから、当然のデザインと言えるでしょう。
本体重量は実測で208g。
4000mAhの大容量バッテリーを備えている事もあり、ずっしりと重たいです。
とはいえ、最近のハイエンドスマホは軒並み200gを超えているので、Black shark2が特に重いというわけではないのかも。
スピーカーはサイドではなくフロント(画面側)に2つ付いています。
さすがゲーミングスマホと言うだけあり、ゲーム時の持ち方でスピーカーが隠れないようになっているんですね。
音質はそこそこ良く、Youtubeを見たりゲームをするだけなら十分すぎる音質でした!
メインカメラは、48MP+12MPのデュアルカメラを搭載。
3眼、4眼というハイエンド機のカメラと比べると、ちょっと見劣りしますね。
画面内指紋認証は、魔法陣っぽいエフェクトで演出されています。
でも、認証が速すぎてエフェクトが全然見えない…!
(良いことです)
1点気になるところがあるとすれば、イヤホンジャックがないという点でしょう。
分岐アダプタを使えば充電&イヤホンを同時に使うことは出来ますが、それでも余計なアイテムが1つ増えるのは全くスマートじゃないですね。
ゲーミングスマホって、なにが「ゲーミング」なの?
見た目はなんだか「ゲーマーが好きそうな感じ」ではありますが、ゲーミングスマホってまさかそういう事…?
いやいや、それだけじゃありません。
BlackShark2には、スマホゲームがプレイしやすくなるような仕掛けがたくさんあるんですよ!
まず、スペックが鬼。
Black Shark2には、Snadragon 855という2019年最新のSoCが搭載されています。
簡単に言えば、「2019年秋時点で一番ハイスペックなチップが入っている」というイメージですね。
- Samsung Galaxy S10 / S10+
- Sony Xperia 1
- Google Pixel 4 / 4XL
- Xiaomi Mi 9
- One Plus 7 Pro など
上記の表は主要なSnapdragon855端末をまとめたものですが、基本的には10万円級のハイエンド端末ばかり…。
5万円台で買えるBlack Shark2にそんなSoCを搭載しちゃっていいの!?って感じですが、カメラの画質などは上記の高級機種には敵いません。
Black Shark2は、ゲーム体験とは関係ない部分をうまくコストカットしているんでしょうね。
ちなみにベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」のスコアは約36万点で世界第7位。
「7位か…」って内心ちょっと思ったのですが、内訳を詳しく見ていくと面白いことに気づきました。
ゲーム描画性能を表す「3D」の項目に限って言えば、なんと3位のOnePlus 7 Proを遥かに上回っているんです。
そのかわりにUXという項目がダントツで低いですが、これはカメラ性能などの「スマホとしての総合力」を数値で表した項目なので、ゲームに特化したBlack Shark2ではなかなか稼ぎづらい項目。
そう考えると、純粋にゲームアプリを快適に動かす性能という意味では世界3位と言ってもいいんじゃないでしょうか。
(あくまでぼくの考えですが)
ハイエンドスマホが立ち並ぶ中、5万円台のスマホで世界3位のゲーム性能を発揮できるなら、コスパ良すぎでしょ!
ゲームのためにすべてを犠牲にするモード「Shark モード」が面白い
Black Shark2の本体右サイドにはスライドスイッチが付いているんですが、これ、マナーモードではありません。
このスライドスイッチをプチっと動かすと…
ゲームアプリ専用のモード「Sharkモード」が起動します!
Sharkモードを起動すると、自動的にすべてのアプリをタスクキルしてメモリを開放し、通知も全てオフになります。
簡単に言えば、ゲームに集中するためにすべてを犠牲にするモードですね。
「ゲーム中にラインが来て、通知がゲーム画面に被ってイラついた」という経験がある方も多いかと思いますが、Black Shark2はそんな事を心配する必要はないんですね。
もちろん、Sharkモードを起動せずに普通にゲームアプリを起動することも出来ますので、通知が見たいという方も大丈夫ですよ。
端末性能をオーバークロックする「Ludiclousモード」まで搭載
更にSharkモード内の設定から、端末性能を極限までゲームに特化させる「Ludiclousモード」という機能をオンにすることもできます。
説明書きには「光の効果、バイブレーション、Sharkタイムを一時的にオフにします」とあるので、演出すらもオフにしてゲームの描画だけの端末の性能を100%使うようになるみたいです。
ちなみに、Ludiclousモードで全部のリミッターをMAXまで引き上げると、「発熱とかお構いなしに全力でゲームを描画し続けますけど、いいですか」的な警告画面が出てきますww
冷却用のスマホケースを付けることを前提に、温度制御すらも取っ払って120%の性能を発揮するようになるみたいです。
Snapdragon855を熱暴走させてまで描画しないといけないゲームってなんだよ…という気はしなくもないですが、長時間プレイでも快適にプレイできるのは良いですね!
Master Touch機能がチート級に強い!
一通り触ってみて、一番良い機能だと思ったのは断トツでこれ。
Black Shark2にはMaster Touchという感圧タッチ機能があって、これがめちゃくちゃ使える機能なんですよ!
申し訳ないですが、公式サイトの画像では「便利かもしれないけど、設定がめんどくさそう」とか思ってあまり期待していませんでした。
しかしふたを開けてみたら、意外にも設定が超シンプルで使いやすい!!
ゲーミングスマホ「Black Shark2」をレビュー中。
Master Touchという感圧タッチ機能が便利ですね〜。
iPhoneの3Dタッチよりも自由度は高く、使う人が使えばチート級に強いのでは…#PUBG_MOBILE #CoDMobile #ゲーミングスマホ pic.twitter.com/nsGrBZ7kWb
— Kessy@けしろぐ (@Kessyx) October 19, 2019
使い勝手は上記動画の通りで、シンプルに強いです、これ。
スマホゲームってゲーム機のように5本指を駆使して操作できるわけじゃないので、どうしても操作しにくいじゃないですか。
でもこのMaster Touchを使いこなせば、指が2本増えたかのように操作性が向上します。
しかもこれ、ゲーム内設定ではなくスマホ側の設定というのもポイント。
要するに、どんなアプリでも使えるんですよ。
iPhoneの3Dタッチはゲーム内設定で対応していないなければ使えないので、ゲームに限って言えばiPhoneを完全に凌駕していますよねー。
背面に指紋がベットリ付くのがちょっと難点…
性能的にはすごく魅力的なスマホなんですけど、使っていて気になる点があるとすれば指紋の付きやすさですかね。
背面が鏡面っぽいデザインになっているので、特にゲームアプリで手に汗握る展開になったときなんかは指紋がベットリと付いてしまいます。
それに、冷却性を重視しているスマホだからなのか、熱を帯びてない状態で触るとかなりヒヤッとするんですよね。
平常時の表面温度が低いというか。
なので冷たい状態で手に持つと、結露みたいな感じで余計に指紋が付きやすくなります。
それだけ冷却性に優れているということなんでしょうけど、見た目的には汚くなりがちなスマホかと思いました。
まとめ
- Snapdragon855搭載のハイスぺ端末なのに5万円から買える
- Sharkモードで通知が全オフになるのが便利
- Master Touch機能がチート級に強い
- ちょい重い
- 指紋が目立つ
今回のレビューでは紹介しませんでしたが、専用コントローラーや冷却ケースなども併用すればもっとゲームが快適になります。
そういうアクセサリーが豊富という意味でも、ゲームの快適さを重視している方にゲーミングスマホはおすすめですね。
それに、PUBGやCODモバイルでMaster Touch機能(感圧タッチ)を使うと、露骨に有利になれます。
スマホゲームをガチでやっている人なら、MasterTouchのためだけに買う価値がありますよ!
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