4Kモニターに144Hzはまだ早い?おすすめしづらい理由を解説

はじめに言っておくと、144Hz対応の4Kモニターを買うのはまだ早い。時期尚早。

そもそも4K144fpsでゲームを動かすには40万円級のモンスターPCが必須。PS5が4K120Hzに対応しているといっても「4Kかつ120fps」で動くタイトルなんて本当にごくわずかなので、そのために4K144Hzモニターを買うなんてあまりにコスパが悪すぎる。

なので4Kモニターやゲーミングモニターを多数レビューしてきた筆者としては、今はまだ144Hz対応4Kモニターを買うべきではないと思う。

もし買うにしても、ポチる前に絶対に知っておくべきポイントがあるので、当記事はそれを詳しく解説していく。

目次

144Hz対応4Kモニターを買うなら絶対に知っておくべき3点

正直言って、144Hz対応の4Kモニターはまだ時期尚早な商品だ。

そのため、もし購入するなら絶対に知っておかないといけないポイントが3つほどある。

  • DisplayPortケーブルでは4K@144Hzの映像を伝達できない
  • 4K144fpsでゲームをするにはモンスターPCが必要
  • PS5は「4Kかつ120Hz」でゲームをできるわけではない

順番に解説していく。

DisplayPortケーブルでは4K@144Hzの映像を伝達できない

引用元:https://www.lg.com/jp/monitor/lg-27gn950-b

上記はLGの144Hz対応4Kモニター「27GN950-B」の公式サイトに載っている表。

この表の意味を簡単に説明すると、

DisplayPort1.4ケーブルでは「DSC」という圧縮をかけないと4K/144Hz/10bitカラーの映像を伝達できない

という意味になる。

DSCとはDisplayStreamCompressionの略で、PCからモニターに映像を伝達する際のデータ量を抑えるための圧縮技術のこと。この技術によって送信するデータ量を減らすことができるが、圧縮をかけるのでオリジナルデータよりは画質が劣ってしまう。

DSC圧縮のイメージ画像
DSCのイメージ図

上記はDSCと同じ「非可逆圧縮」という方法でFF14のスクショを圧縮してみた図。ぱっと見は同じだけど、よく見ると右側のほうが画質が劣化しているのが分かるだろう。

まぁ実際のDSCはスクショに映すことができない(DSCはモニターに映る映像を圧縮する技術なので、PC側でスクショを撮っても意味がない。DSCの様子を写し取るには画面をカメラで直撮りしないといけない)のでこれはあくまでイメージ画像なんだけど、おそらく実際のDSCも少なからずこんな感じに画質が劣化すると思う。

で、そもそもなぜDSCとかいう技術が必要なのかというと、4K/144Hz/10bitカラーの映像は容量がデカすぎて現行のDisplayPortケーブルのキャパを超えてるから。要するにケーブルの性能が足を引っ張ってるんで、しょうがなく圧縮してるだけ。本当はメーカーだって圧縮なんてせずにオリジナルデータをそのまま映したいに決まってる。

ということで、最近では「HDMI2.1」という4K/144Hz/10bitカラーの映像を圧縮なしで伝達できる大容量のケーブルがようやく登場した。圧縮ナシのネイティブ4K144Hz10bitカラー映像を楽しみたいなら「HDMI2.1端子に対応しているか」をチェックすべし。

4K@144fpsでゲームをするにはモンスターPCが必要

たまに「良いモニターを買えば、そのぶんゲームもサクサク動く」と思ってる人もいるので、一応書いておく。

4K144fpsでゲームをするには、超高性能なゲーミングPCが必須だ。

各グラボのベンチマーク結果を見る限り、4K144fpsでゲームをバリバリ楽しみたいならGeForce RTX3090は必須なんじゃないだろうか。ちなみにRTX3090搭載のゲーミングPCは概ね40万円ほど。

もちろんCSGOなどの軽いタイトルしか遊ばないならその限りではないけど、Apex Legendsやフォートナイト、FF14などの流行りのゲームを4K144fpsで遊ぶなら、20万円程度の初心者用ゲーミングPCでは話にならない。

まぁこの記事を読んでいる人の9割はそんなの百も承知かもしれないが、勘違いしたまま分不相応なモニターを買ってお金を無駄にする人が出ないように書いておく。

4K144Hzモニターを活かすためには、40万円級のゲーミングPCが必要です。
4K144Hzモニターを活かすためには、40万円級のゲーミングPCが必要です。

大事なことなので2回書いた。

PS5は「4Kかつ120Hz」でゲームをできるわけではない

あと、これも多い。

PS5は『4K』と『120Hz』に対応してるんだよね

じゃあ144Hz対応4Kモニターを買おう!

という考えで144Hz対応4Kモニターを物色してるパターン。

たしかに気持ちは分かる。
実際そういう意味だと思っちゃうような宣伝文句がはびこってるし。
だがちょっと待ってほしい。

以下は、2021年5月時点で120fpsに対応してるPS5のタイトル一覧だ。

120fpsをサポートするPS5のゲーム一覧(2021年5月時点)

  • Call of Duty: Black Ops Cold War (低解像度で120fps対応)
  • Call of Duty: Warzone (動的な解像度で120fpsに対応)
  • Destiny 2 (クルーシブルマッチのみ低解像度で120fpsに対応)
  • Devil May Cry V: Special Edition (1080pで120fpsに対応)
  • Dirt 5 (低解像度で120fpsに対応)
  • Fortnite (低解像度で120fpsに対応)
  • モンスターボーイ 呪われた王国 (ネイティブ4K解像度で120fpsに対応)
  • 仁王シリーズ (仁王1、2ともに低解像度で120fpsに対応)
  • レインボーシックスシージ (低解像度で120fpsに対応)
  • Rogue Company (動的な4K解像度で120fpsに対応)
  • WRC 9 (パフォーマンスモード時に120fps対応)

ソース:https://www.psu.com/news/all-ps5-games-that-support-120-fps-the-smoothest-games-on-playstation-5/

ご覧の通り、ほとんどのタイトルは低解像度時に120fpsで動くだけで、4Kかつ120fpsで動作するタイトルは現状1つのみ。ちなみに唯一4K120fpsで動く「モンスターボーイ 失われた王国」というゲームは2D横スクロール型のマリオみたいなゲーム。まぁそりゃ4K120fpsでも動くよねという感じ。

つまり何が言いたいかというと、PS5は「4K」と「120Hz」に対応しているだけであり、「4Kかつ120Hz」でゲームが動くわけではない。

PS5ならコールオブデューティーを4K120fpsで遊べるのか…!」と思っていた人もいるかもしれないが、残念ながら4K120fpsでCODなんてPS5のスペックじゃ全然無理だ。さっきも書いたけど、4K120fpsでゲームを動かすなんてのは現状だと40万円級のゲーミングPCでやっと出来るレベル。

もしPS5で「120fpsで遊びたいゲームもあるし、4Kで遊びたいゲームもある」という場合は、フルHD144Hzのモニターと4K60Hzのモニターを2台持ちするほうが安く済む。安いモデルなら両方買っても6万円台に収まる。

一方144Hz対応4Kモニターはどんなに安くても9万円台はする。PS5のために144Hz対応4Kモニターを買うのは恐ろしくコスパの悪い買い物だ。

まぁもちろん買うかどうかは個人の自由なので、

モニターを使い分けるなんて面倒くせえよ、1台で済ませられるならちょっと高くてもいいよ。

という人はどうぞ144Hz4Kモニターを買ってほしい。今から選りすぐりのおすすめランキングを発表する。

ただし「えっ、PS5って4K120Hzでゲームできるわけじゃないの?知らんかった…」という人は、フルHDの144Hzモニターと4Kモニターを2台買いするのがおすすめ。そっちのほうがずっと安いよ。

144Hz対応4Kモニターのおすすめランキング

ここからは、おすすめしないにも関わらずどうしても144Hz4Kモニターがほしいという石油王に向けて、現時点でおすすめできるモデルをランキング形式で紹介していく。

第1位「LG 27GP950-B

HDMI2.1端子を搭載した144Hz4Kモニター。通常のIPSパネルよりも更に発色が良いNanoIPSパネルを採用。色域はDCI-P3を98%カバーしており画質の良さは超トップクラス。DisplayHDR600やG-SYNC Compatibleに対応し、ゲーム性能は最強クラス。スペック重視なら今のところこれが最適解。価格が高い以外、これと言って弱点がない。

スクロールできます
評価項目内容順位
画質Nano IPSパネル
DCI-P3を98%カバー
1位/3位中
応答速度1ms(GTG)1位/3位中
端子HDMI 2.1ポート x2
DisplayPort v1.4 x1
ヘッドホン(ステレオミニジャック) x1
USB3.0 アップストリーム x1
USB3.0 ダウンストリーム x2
2位/3位中
ゲーム性能DisplayHDR600
NVIDIA G-SYNC Compatible
AMD FreeSync Premium Pro
DAS(Dynamic Action Sync) Mode
Black Stabilizer
クロスヘア表示機能
2位/3位中
コスパAmazon価格:113,450円
3年間保証付き
3年使った場合の月額コスト:3,151円/月
3位/3位中
総合評価1位/3位中

第2位「LG 27GN950-B

1位のモデルのHDMI2.1に対応していないバージョン。もしPS5のために買うのであれば、どうせ4K144Hzで使うことはないのでこちらのモデルのほうが安くていいかも。NanoIPSパネルやら何やらのスペックはすべて1位と同等。本当にただHDMI2.1に対応してないだけ。それで1万円以上安い。HDMI2.1が要らないならコスパは最高。

スクロールできます
評価項目内容順位
画質Nano IPSパネル
DCI-P3を98%カバー
1位/3位中
応答速度1ms(GTG)1位/3位中
端子HDMI 2.0ポート x2
DisplayPort v1.4 x1
ヘッドホン(ステレオミニジャック) x1
USB3.0 アップストリーム x1
USB3.0 ダウンストリーム x2
2位/3位中
ゲーム性能DisplayHDR600
NVIDIA G-SYNC Compatible
AMD FreeSync Premium Pro
DAS(Dynamic Action Sync) Mode
Black Stabilizer
クロスヘア表示機能
2位/3位中
コスパAmazon価格:99,720円
3年間保証付き
3年使った場合の月額コスト:2,770円/月
2位/3位中
総合評価2位/3位中

第3位「ASUS ROG Strix XG27UQ

ROGブランドの144Hz4Kモニター。HDMI2.1非搭載なのでDSCの圧縮がかかってしまうが、ゲーム向けの便利機能が満載のモデル。特に残像低減技術「ELMB」に対応しているのは大きく、映像のヌルヌル感では1位のモデルに勝る。FPS系のゲームで勝ちにいきたい人におすすめ。ただし在庫が極めて少なく入手困難。

スクロールできます
評価項目内容順位
画質sRGBカバー率99%
DCI-P3カバー率90%
2位/3位中
応答速度1ms(GTG)1位/3位中
端子HDMI v2.0 ×2
DisplayPort v1.4 ×2
USB3.0 ×2
USB3.0 Type-B x1
USB3.0 Type-A x2
オーディオ出力:3.5mmステレオミニジャック
3位/3位中
ゲーム性能DisplayHDR 400 対応
ASCRテクノロジー:搭載
GamePlus機能:搭載
GameVisual機能:搭載
ブルーライトフィルター:搭載
HDCP:対応
AMD FreeSync™/Adaptive-Sync:搭載
G-Sync Compatible:搭載
Extreme Low Motion Blur技術:搭載
Shadow Boost:搭載
GameFast Input技術:搭載
1位/3位中
コスパAmazon価格:193,700円
3年間保証付き
3年使った場合の月額コスト:5,380円/月
3位/3位中
総合評価3位/3位中

まとめ

4k 144hz モニター おすすめ

最後まで読んでくれてありがとう。

PS5だからといって「4Kかつ120fps」でゲームができるわけではない

これだけでもぜひ覚えて帰ってほしい。

ちなみに筆者が買うとすれば1位の27GP950を狙うと思う。NanoIPSの発色は本当に綺麗だから。

ランキングをもう一度振り返りたい人は下記のリンクからどうぞ。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • たとえフレームレートが出ないとしても4K/144Hzはフレームレートがそこまで出なくとも意味があります。垂直同期ONでプレイする場合、フレームレート≧リフレッシュレートの状態だと2.5フレーム分フレームを蓄えてしまうので大幅に遅延が増してしまうので、リフレッシュレートには余裕を持たせた方がいいです。また、ハイリフレッシュレートはスタッタリングの軽減や応答速度向上にもつながります。

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