144Hzモニターが欲しいけど、選び方が分からない…
という方のために、おすすめの144Hzモニターを解説します。
どうも、ゲーミングデバイスレビュワーのKessyです。
ぼくはレビュワーとしてこれまで相当な数のモニターを使ってきました。
この記事ではそんなぼくの経験から、
- 144Hzモニターを使うメリット・デメリット
- 144Hzモニターの選び方
- おすすめの機種
などの情報を、初心者ゲーマーにも分かりやすいように解説していきます。
「144Hzモニターを買いたい…!」という方は、ぜひ参考にしてください!
「144Hzモニター」とは
そもそも144Hzモニターとは「リフレッシュレートが144Hzのモニター」のこと。
モニターに映像が表示される原理って実はパラパラ漫画と似ていて、「静止画の連続」なんです。
1枚1枚は静止画なんですが、静止画が高速でパラパラと切り替わって動いてるように見えるのが「動画」なのです。
パラパラする頻度が高いほど、映像は滑らかに見えるんですよ。
その、1秒間に何枚の絵をパラパラするか?のことを「リフレッシュレート」と呼びます。
単位はHz(ヘルツ)で、例えば60Hzだと「1秒間に60回、絵を切り替えている」という意味。
一般的なモニターはたいてい60Hz(1秒間に60枚の絵がパラパラしてる)なんですが、
144Hzモニターは1秒間に144枚もパラパラしています。
その差なんと2.4倍!
そりゃもう、めっちゃパラパラですよ!!(語彙力)
また、144Hzよりワンランク上の240Hzモニターという高性能モニターも存在しますし、今では280Hzという機種も出始めてきました。
144Hzモニターのメリット
そんな144Hzモニターには、たくさんのメリットがあります!
- 高速で動く物体をちゃんと目で追える
- 物陰からひょっこり出てきた敵をいち早く視認できる
- 残像が減る
- ティアリングが気にならなくなる(コマとコマの間隔が狭まるので)
要するに、今まで見えなかったものがよーく見えるようになるということですねw
▲動画を見たら分かりますが、動きの激しいゲームで60Hzのモニターを使うとか、ハンデ以外の何物でもないです。
こんなにスローモーションにしても滑らかなので、肉眼だったら言わずもがなですね…。
▲こちらの動画だとティアリングの違いが分かりやすいかも。
60Hzだと画面が上下で2つにぶった切られたようにティアリングが発生していますが、144Hzはぶった切られ感が軽減してますね。
垂直同期だとかG-SYNCだとか、そんな子供騙しは144Hzには必要ないのです。
144Hzならフレームレートの暴力でティアリングを撃退できます!
144Hzモニターのデメリット
今どき144Hz駆動モニターは安いものだと3万円程度で買えてしまいます。
学生でもバイト代を貯めたら余裕で買える金額ですよね。
つまり何が言いたいかと言うと…144Hzモニターを買っても有利にはなりません。
理由は、今どきちょっと強いゲーマーなら当たり前のように144Hzモニターを使っているから。
要するに「やっと同じ土俵に立てる」だけなので、買っても別に「有利」にはならないというのがデメリットですねw
逆に言うと「PCゲーマーなら、持ってないとお話にならないレベル」になりつつあります。
持ってない方は今すぐ買いましょう。
低スぺPCじゃ、144Hzモニターを生かしきれない?
「144Hzのモニターを買っても、パソコンが低スぺだと意味がありません!」
と解説しているサイトもありますが、これは半分正解で半分間違いです。
確かに「ゲームのグラフィック設定を一番低くしても60fpsしか出ない…」というPCでは心許ないですが、とはいえ20万円以上するハイスペPCが必要かと言うと全然そんなことはないです。
実際、ぼくが使っているPCのグラボはGTX1060というミドルスペックのものですが、CoDBO4で200fpsくらいは出せていますね。
もっと設定を落とせば240fpsも出せますが、画質とのバランスも取ってこれくらいにしています。
世界トップのFPSプレイヤーでも低スぺPC!?
ちなみに、BFで驚異的な強さを誇る元プロゲーマーに「Relaaa」という選手がいます。
彼も当然144Hzモニターを使っているのですが、とはいえ彼は最近PCを新調するまでゲームのグラフィック解像度を「1366×768」に落としてプレイしていたらしいです。
(参考:氏の動画やTwitterなどの情報による)
なぜかというと彼のPCは2012年からずーっと使い続けていた、いわゆる「低スぺPC」だったから!
▲うっ…汚いww
はじめは彼が「1366×768」という低解像度でプレイしている理由が分からなかったので、もしかしてBFはそっちの方が強いのか…?とも思ったのですが、実際は単純にその解像度じゃないとfpsが出なかっただけとのこと。
要するに、低スぺPCだろうとゲームの実力には関係ないという事ですねw
ハイスペックPCは「綺麗なグラフィックを追求するため」には必要ですが「ゲームで勝つため」には必ずしも必要とは限らないのです。
具体的にどれぐらいのスペックならOK?
具体的には、ゲームの公式サイトに必ず書いてある「最低動作環境」と「推奨動作環境」のうち、「推奨動作環境」をギリギリ満たしていれば全然OK、というのがぼくの意見です。
▲引用:BF5公式サイト(https://www.ea.com/ja-jp/games/battlefield/battlefield-5/buy/pc-system-requirements)より
ぼくのPCがちょうどこの推奨動作環境と同じようなスペックですが、普通に144fps出てます。
(もちろん、グラフィックの設定はそれなりに落としています。)
グラフィックの綺麗さにこだわらなければ、これくらいのスペックがあれば全然OKですね。
おすすめの144Hzモニター
そんな144Hzモニター、具体的にはどんな機種がおすすめなのでしょうか。
レビュワーとして色んなモニターを買い替えてきたぼくの経験から、「本当におすすめできる機種」を選定してみました。
BENQ XL2411P
- パネル:24インチTNパネル
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:1ms
- VESAマウント穴あり
- ブルーライトカットモードあり
- フリッカーフリー機能あり
- 暗所の視認性を向上「Black eQualizer」搭載
- 色の鮮明さをアップし、敵を視認しやすくする「Color Vibrance」搭載
144Hzに応答1ms、ゲーム向け色彩機能も充実した正統派ゲーミングモニターです。
ツイートから判断するに、先ほど紹介した元プロゲーマー「Relaaa」選手も使っているみたいですねw
エントリーモデルなので多機能ではありませんが、ゲームをする上で最低限押さえておきたい「リフレッシュレート」「応答速度」に関しては文句なしのハイスペック。
「迷ったらこれ」とおすすめできます。
BENQ ZOWIE XL2430
- パネル:24インチTNパネル
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:1ms
- VESAマウント穴あり
- ブルーライトカットモードあり
- フリッカーフリー機能あり
- 暗所の視認性を向上「Black eQualizer」搭載
- 色の鮮明さをアップし、敵を視認しやすくする「Color Vibrance」搭載
- モニター設定を瞬時に切り替えられるリモコン「S-Switch」付き
ZOWIEブランドの中でも、入門機に位置するゲーミングモニターです。
ZOWIEのモニターは、FPSのプロ大会の会場などで毎回のように採用されており、ゲーミング業界の中でも特に信頼が厚いメーカーですね。
プロゲーマーの選手もZOWIEのモニターを使っている率が高いので、ちゃんとしたモニターがほしいと思っている方におすすめです。
Acer KG241QAbiip
- パネル:23.6インチTNパネル
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:0.6ms
- VESAマウント穴あり
- FreeSync対応
- ブルーライトカットモードあり
- フリッカーフリー機能あり
Acerの144Hzモニターです。
FreeSyncに対応しているのが特徴で、AMDのグラフィックボードを使っている人にはおすすめです。
応答速度が0.6msと何気に世界最速レベルで、穴場的なモニターって感じですね。
ゲーム向けにクロスヘア表示やfpsカウンターなども付いており、機能的に他社と劣るということはなく「Radeonユーザー向けの正統派ゲーミングモニター」といった印象です。
Radeonを使ってなくても、そもそも価格が安いので「最初は安いやつで」という方にもおすすめですね!
I-ODATA EX-LDGC242HTB
- パネル:24インチTNパネル
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:0.6ms
- 暗いシーンをより鮮明にする「Night Clear Vision」
I-O DATAのGigaCrystaシリーズの144Hzモニターです。
応答速度が0.6msととても早いのが特徴。
まぁ正直、1msと0.6msの違いを体感できるかどうかはわかりませんが(笑)
とはいえ、ゲーミングブランド製のモニターと比べるとスペックのわりに価格もこなれているので、ブランドにこだわりがない方にはおすすめですね!
AOC C24G1/11
- パネル:23.6インチVAパネル
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- リフレッシュレート:144Hz
- 曲面ディスプレイ
こちらはなんと、画面が湾曲している「曲面ディスプレイ」のモニターです。
液晶ディスプレイって、画面中央は目に近いけど、画面端は目から遠い、という距離差が発生しますよね。
その距離差を、画面を湾曲させることによって解消したのが曲面ディスプレイです。
表示される絵が歪むから嫌いだ、という人もいれば、こっちのほうが理想的だ、という人もいるので何とも言えませんが…
値段も安いので、興味があったらチャレンジしてみるのも面白いですね。
ちなみにAOCというメーカーは日本にはあまり馴染みが無いですが、アジア太平洋地域の液晶ディスプレイシェア率1位を誇る有名メーカーですよ!
日本から出たらLGやBENQより有名ですね。
LG 27GL850-B
- パネル:27インチ Nano IPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:1ms
- HDR10コンテンツ対応
- G-SYNC / FreeSync対応
- 映像の遅延を軽減する「DASモード」対応
最後にご紹介するのは、最新スペックの144Hzモニターです。
NanoIPSパネルという新開発のパネルを採用しているため、従来のIPSパネルに比べて応答速度が格段にアップ。
従来ではIPSパネルで応答速度1msを実現するのは不可能だと言われていましたが、NanoIPSによってついに可能になりました。
G-SYNC対応やDASモード対応など、ゲームが有利になる機能がてんこ盛りなのですが、その割には値段も安いです。
ハイエンド志向の方に今一番おすすめのモニターですね!
まとめ:PCゲームで勝ちたいなら、60Hzは論外
60Hz→144Hz→240Hzとモニターを買い替えて気づきましたが、
- 「FPSで勝てないと思ったら、まず最初に144Hzモニターを買うべき」
って本気で思いますね。
どんなゲーミングデバイスよりも優先で買うべきです。
「今まで60Hzでプレイしていたのは何だったんだ…」と落ち込むくらい快適になりますので。
紹介したモニターおさらい
- BENQ XL2411P ※144Hzでプロも愛用。迷ったらこれ。
- BENQ ZOWIE XL2430 ※ZOWIEの入門機
- Acer KG241QAbiip ※FreeSync対応なのに格安
- I-ODATA EX-LDGC242HTB ※応答速度0.6ms
- AOC C24G1/11 ※格安曲面ディスプレイ!
- LG 27GL850-B ※NanoIPSパネル、応答速度1ms
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