Zowie S2 Divinaを「マット化&パラコード化」してみた!【解説あり】

S2 Divina マット化 パラコード化

先日ZowieのS2 Divinaというマウスを買いました。
これがなかなか素晴らしいゲーミングマウスなのですが、唯一、表面のコーティングがテカテカしていて気に入らない…

そんな思いを抱きつつツイッターを彷徨っていると、なんと世界のデバイスマニアたちはS2 Divinaを「マット化」しているではありませんか…!

その手があったか…」と目から鱗が落ちたので、早速マネしてみることにしました。

が、しかし、ツイッター上で詳細な手順まで解説している人を見つけられず、見よう見まねでいろんな道具を買ってみたりして、思いのほか時間がかかってしまいましたw
もちろん試行錯誤した分だけ余計なコストも掛かりました…orz

なので今回は、これからマット化に挑戦する人のために、

  • どんな道具が必要なのか
  • どんな手順なのか

というあたりを詳しく解説しながら進めていこうと思います。

マウスを分解するついでに、最近マウス界隈で話題沸騰中の「HID-Labsさんのパラコード」を買ってありましたので、ケーブルの換装も同時に行っていきます。

ぼくと同じように「S2 Divinaのコーティングをなんとかしたい…」と考えている方の参考になれば幸いです。

分解した時点でメーカー保証は受けられなくなります!
そのリスクを許容できる方だけチャレンジしてください。

目次

作業前→作業後 のビフォーアフターはこんな感じ

解説に入る前に、先にビフォーアフターのネタバレを貼っときますw

S2 Divina

ビフォー

S2 Divina マット化 パラコード化

アフター

表面のテカテカ感がなくなってサラサラになりました!
(今回はついでにケーブルをめちゃくちゃ柔らかいパラコードに換装しました)

S2 Divinaをマット化してみた感想

先に感想を書いておくと、テカテカコーティングが完全に剥がれましたので、サラサラした理想のマウスに仕上がりましたw

ぼくはかなり深めに削りましたので、コーティング層が完全になくなって素材の樹脂がむき出しの状態になってます。

手持ちのマウスを全部削りたいくらい、このサラサラ(ザラザラ)な感触はとってもイイです…。

上記の写真を見て「おっ…これは…!!」と思った方は、下記にやり方を詳しく解説しましたので、チャレンジしてみるといいかもです。

「マット化」に必要なもの

これだけですね。

まぁしかし「これだけですね。」と言われても、どんな研磨スポンジを買えばいいか悩むと思います。

S2 Divina マット化

この写真を撮ったあと、追加でさらに研磨スポンジ買ってます…。

実際ぼくはツイッターを見ただけじゃどんな硬さのスポンジを用意すれば良いのかわからなくて、色々買ってみました。

そして全部試した結果…中目の研磨スポンジが1つあればOKだな…と思いました。

仕上がりを綺麗にしたかったら、もっと目が細かい研磨スポンジで仕上げればOKです。

ただ、今回の趣旨(テカテカのコーティングを剥がして、サラサラにする)を考えると、ある程度ザラザラした感触が残ったほうが良いと思うので、200番〜400番くらいの硬さが丁度いいかな?と思いました。

ちなみに、精密ドライバーはなんでもいいです。

近所のホームセンターに行けば1000円程度で両方そろうと思います。

S2 Divinaをマット化する手順を解説

それでは実際に、S2 Divinaの表面のコーティングを剥がしてマット化していきたいと思います。

ソールを剥がし、ネジを外す

S2 Divina ソールを剥がす

まずはソールを剥がします。
まるでユーザーがソールを剥がすことを予め想定しているかのようにソールの端っこにくぼみがありますので、そこに精密ドライバーやカッターを突っ込むと簡単に剥がれます。

ちなみに、S2 Divinaは付属品に交換用ソールが1セット入っていますので、初回の改造だったらソールを買い足す必要はありません。

ソールを剥がすとネジが1つ出現しますので、それを外します。

パカッと開き、FFCを外す

ネジは1本だけなので、あとは隙間にマイナスドライバーを突っ込んだりしつつ、割れないように慎重にカバーを外します。

カバーを外すと、白いテープみたいなもので上と下が繋がっていますので、これをコネクタから慎重に抜きます。

ちなみに、この白いテープはFFCといって「電線」の一種です。
上の基板と下の基板が通信するのに必要なので、絶対に傷つけないようにしてください。

(向きがあるので、抜く前に刺さっていた向きを写真で記録しておくのをおすすめします。)

カバー側の部品を全部取り外す

FFCが外れたら青いカバー側についてる基板やらホイールやらをすべて取り外します。
もとに戻せるように写真などを撮っておくといいです。

ちなみにですが、この青いカバーも実は2つに分解できます。
S2 Divinaを持っている方だったら、見ればどこが分解できるか分かると思います。
しかし「爪を3つ同時に外しつつ引っ張る」という若干の高等テクをしないと分解できないので、無理そうだったらやらなくてもOKです。

ぼくはこれ以上分解せずにそのまま作業しました。

いざ、研磨開始

カバーから大事な基板類が全部外れたら、あとはひたすら研磨スポンジでゴシゴシします。

かなり粉が出ますので、新聞紙などを敷くか、外でやったほうがいいでしょう。
ぼくはご覧の通りマウスパッドの上で作業したため、マウスパッドが真っ白になって大変でした…w

ちなみに上記の写真だと食器洗いスポンジでこすってますが、これだと硬さが足りなくて途方もない時間がかかります。

なのでこの記事を見て挑戦する方は、冒頭で紹介した中目の研磨スポンジを使ったほうが良いと思います。

S2 Divina 研磨 マット化

途中の図

途中経過です。
ツイッター上だとこのZowieロゴが消えない程度の研磨で済ませている方もいますね。

しかしぼくはガッツリとサラサラ感がある方がよかったので、もっと根元までゴシゴシすることにしましたw

途中の図

途中の図 その2

しばらくゴシゴシしていると、完全に塗装が剥がれて樹脂がむき出しになります。
ここまで来るとかなりサラサラしています。

この状態の引っかき傷みたいな見た目もスパルタンでかっこいいですねw

もう少しキレイめに仕上げたい方は、仕上げとして優しめの力で丁寧にこすると、表面がなめらかになります。

研磨完了!

ぼくはガッツリ根元まで擦り切ったので、樹脂がむき出しになってクレイモデルのような質感になりました。
まるで開発中の試作マウスを盗んできたかのような見た目で、厨ニ病患者としては非常に心をくすぐられる仕上がりです…。

水で粉を落とし、完全に乾くまで待つ

研磨にあたり、相当な粉が出たと思いますので、シャワーなどでよく洗い流します。
強めの水流を当てないとなかなか落ちませんが、根気よく流しましょう。

洗い終わったら、完全に乾くまで待ちます。
エアダスターを持っている方は、水滴を飛ばすのに使ってもいいかもですね。

水滴が残っていると故障の原因になるので、完全に乾かすのが重要です。

分解したときと逆の手順で、もとに戻す

S2 Divina マット化 パラコード化

カバーが乾いたら、あとは逆の手順で戻します。

ソールは貼り直しが効かないので、心残りがないかよく確認してから貼りましょうw

PCにつないでみて、無事に動作したら作業完了です!

S2 Divinaをマット化する際の注意点

ぼくは本業が工業系なので、この手の作業は手慣れていますが、そうでない方も多いでしょう。

そこで、慣れていないと失敗してしまう可能性があるかな?と思った点を書いておきます。

  • カバーを無理やりこじ開けると、割れてもとに戻せなくなる可能性あり。
  • FFC(白いテープみたいなやつ)を差す向きに注意。
  • 水滴がついたままマウスを組み立てると、基板がショートして壊れる可能性あり。
  • マウスを組み立てる際に、ケーブルを挟み込まないように気をつけて。

メーカー側はもちろん分解することなんて想定していないので、かなり繊細な作りになってます。
誰もが簡単にできるような作業ではないので、不器用だという自覚がある方は慎重にやってくださいw

おまけ:パラコード化のやり方

S2 Divina パラコード化

ヒモのようにふにゃふにゃなケーブル「パラコード」に交換しました。

今回はついでにケーブルを交換する「パラコード化」という改造も同時に行いました。

パラコード化の手順については、マウスの交換用ケーブルを販売している「HID-Labs」さんが詳しく解説してくれていますので、そちらを見てもらうのが一番だと思います。

パラコードマウスケーブル『Limp Cable』(受注生産)
Hid-Labs

まとめ

マット化という新たな技を手に入れたことにより、今後コーティングが気に入らないマウスを買ってしまっても自力でなんとかできるようになりましたw

9000円以上するマウスをこのようにオモチャにする行為は失敗したときのことを考えると怖いですが…ゲーミングデバイスにこだわりがあるゲーマーの方は、挑戦してみるのもいいかもです。

ぼくの場合、こうやって手を加えることにより、マウスに愛着が湧きます。
なので、失敗のリスクを取ってでも何かと改造したくなってしまいますねw

では、今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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