Zowieの左右対称ゲーミングマウス「S2 Divina」を買ってみました。
女性ゲーマー向けの製品ラインナップ「Divina」シリーズのマウスなので、男性ゲーマーには合わないのかな?と予想していたのですが…
使ってみた感想を先に書くと、つまみ持ち・つかみ持ちスタイルなら、男性ゲーマーにもぴったりなサイズ感で、非常に持ちやすいマウスだなぁーと感じました。
ぼくが今回買ったのは「S2」というモデルですが、一回りサイズが大きい「S1」というモデルもあります。
似たような形状のZowie FKシリーズのマウスは世界中のゲーマーに高い評価を得ていますので、それを改良したSシリーズが持ちやすいのは必然ですねw
また重量も86gとかなり軽量な部類に入りますので、軽いマウスを求めているゲーマーにもぴったりかと思います。
そんなS2 Divinaですが、イマイチだなぁと感じる部分もあります…。
なので、買ってみないとわからなかった不満点なども正直にレビューしていきますね。
「S2 Divina」が気になっている方の参考になれば幸いです。
S2 Divinaの基本スペック
- センサー:PMW3360(400, 800, 1500, 3200 dpi)
- ポーリングレート:125、500、1000から選択可能
- 重さ:86g
- ボタン数:5(左右クリック、ホイールクリック、左サイドx2)
- サイズ:やや小さめ
簡単に言うと、ZOWIE FKのセンサーをアップグレードしたマウスです。
「FKは好きだけど、センサーは今となっては古い…」と感じているゲーマーの方が乗り換えるにはぴったりですね。
S2 Divinaの外観を写真でチェック
テカテカしたコーティングが特徴のS2 Divina。
本当にテカテカです。Zowieはこのコーティング多いですね。指紋が目立つのがデメリットでしょうか。
わざと指紋をつけてみました。別に、頻繁に人に見られるものではないのでいいのですが、指紋はつきやすいですね…。
真上から。サイドボタンがついている以外は、左右対称のフォルムです。
横から。おしりが高くなっているような形状で、手に吸い付くような絶妙なフォルムです。
裏面はこんな感じ。ソールはFKシリーズと同じ形状ですね。
ちなみにこのマウス、ドライバーレス駆動なので、裏面にあるDPI変更ボタンとポーリングレート変更ボタンで設定が完結します。
ゲーミングマクロ等の機能がない代わりに、余計な遅延がなくドライバーソフトも不要なので、大会などでマウスを持ち運ぶ機会があるハイエンドなゲーマーにはドライバーレス仕様のほうが評価が高いようです。
地味ですが、ケーブルの生え際にも「技」があります。斜め上に向かってケーブルが生えていますので、マウスパッドにケーブルが擦れる感覚がだいぶ軽減されています!
ケーブルが斜め上に生えているというのは地味ですがかなり大きなポイントです。
ケーブルが真横に生えているならまだよくて、中には若干下向きにケーブルが生えていてマウスパッドとガリガリ干渉するマウスも存在するので、S2 Divinaのケーブルの付け根は本当に神です…。
この良さは本当に広まって欲しい…。
今後のゲーミングマウスのデファクトスタンダードになってほしい意匠です…。
S2 Divinaを他のゲーミングマウスと比較してみた
ぼくはゲーミングマウスが好きでいくつか所有していますので、他の機種と比べてみました。
手元にあったゲーミングマウス達と比較してみました。左からG603、GproWL、S2 Divina、KonePureです。
GproWLより少し小ぶりで、KonePureより少し大きいというサイズ感ですね。
女性ゲーマー向けのブランド「Divina」シリーズのマウスですが、男性でも問題なく使える大きさです。
サイズ感の近いGproWLとの比較です
持ってみた感想だと、GproWLのほうが背が高く感じます。
薬指を置く部分のアールがS2 Divinaのほうがなめらかなので、指を寝かせて持つ方はS2 Divinaのほうが手に馴染むと思います。
横からの比較です。Gproが弧を描くような形状なのに対し、S2 Divinaはお尻高めな形状です。
S2 Divinaが指の腹でマウスを持つ「つまみ持ち(Fingertip Grip)」に適している一方で、GProWLは指先を鉤爪のようにしてマウスを持つ「つかみ持ち(Claw Grip)」に最適化されているマウスだと感じました。
どちらも左右対称で似たような形状ですが、実際に触ってみると感触は結構違いますね。
S2 Divinaを使ってみた感想
数日間実際にゲームで使ってみましたので、それを踏まえての感想を書いていきます。
ちなみにプレイしたゲームはApex Legendsです。
2月はこのゲームにドップリはまっておりまして、ブログをほとんど更新しなかった原因です…。
S2 Divinaのイマイチなところ
テカテカのコーティングが、汗をかくと気持ち悪い
ゲーミングマウスというと、手汗をかいても不快に感じないように、ラバーコーティングやサラサラしたコーティングが施されているのが一般的ですが、S2 Divinaはそんな流行とは逆行しています。
テカテカしているので手汗をかくとマウスがベタベタします。
メーカーの想定ではこのベタベタ感によってマウスのグリップ力が増すから使いやすいでしょ?ということらしいのですが、ぼくははっきり言ってこのコーティングは好きじゃないです…。
そしてどうやら、ぼくと同じ考えの人は少なくないようで、ツイッター上ではS2 Divinaの表面を研磨スポンジで擦って「マット化」する改造が流行っていましたw
このテカテカなコーティングさえ改善されるならとても好きな形のマウスなので、ぼくもマット化に挑戦してみました。その様子は後日記事にしますので、参考にしていただければ幸いです。
記事にしましたw(2019年3月5日追記)
ホイールの「遊び」が大きく、回すのに必要な力が大きい
マウスホイールをコロコロと回すときの「遊び」が非常に大きいです。
しかも、1回の「コロッ」が大きいです。1コロの幅が広いと言えば分かるでしょうか…。
要するに、ホイールを回すためには大きく指を動かさないとコロコロできないということです。
シビアな環境でプレイしているハードコアなゲーマーにとっては、間違ってホイールを回してしまうリスクが少ないために良いホイールなのかもしれませんが、ぼくみたいなカジュアルゲーマーにとっては単純に回しにくいだけです。
百歩譲って、ゲーム中には気にならないとしても、普段のブラウジングなどでは非常に使いにくいですw
ホイール自体はシリコンのような質感で、凹凸もあってグリップ感がある良い形状なのに、スイッチが台無しにしていると感じます…。
クリックボタンの質感がふにゃふにゃしている
これは好みの問題かもしれませんが、左右クリックのスイッチの質感が軟弱で、剛性感がありません。
単純にクリックが軽いということではなく、「カチッ」とクリックしてからも更に「むにゅっ」と沈み込むような感覚があります。
要するに、余計なストロークが存在するということです。
クリックの連打速度が勝負を決めるような連打系のゲームでは、この余計なストロークは致命的なデメリットになるでしょう。
とはいえこれはS2 Divina固有の問題ではなく、どんなマウスにも多少はこの感覚があるのですが、S2 Divinaは特にその感覚が強いと感じました。
ちなみにぼくが買ったことがあるマウスで「余計なストローク」が一番少ないと感じたのは、Huano製スイッチを採用した「Dream Machines DM1 FPS」というマウスですね。
連打のしやすさにこだわりのある方は、クリックスイッチの剛性感を重視したマウスを購入するといいと思います。
S2 Divinaのいいところ
圧倒的に持ちやすい
ZOWIEの左右対称マウスの形状は、やはり秀逸です。
現在新品で買えるマウスの中では、最もつまみ持ちに適したマウスの一つと言えると思います。
参考までに、ゲーミングマウスレビューで有名なRocket Jump NinjaのZy氏も、自身が試した100種類のゲーミングマウスの中で3位に位置づけています。(ソースはこちら)
また、似たようなマウスとしてはZOWIE FKがあげられますが、FKは今となっては古い3310センサーを積んでいますので、現在の主流センサーであるPMW3360を搭載したSシリーズは、FKユーザーの乗り換え先にぴったりですね!
軽くて取り回しやすい
また、S2 Divinaは重量が86gと、ゲーミングマウスの中でもかなり軽い部類に入ります。
もちろん、finalmouse社製のAir 58のように軽量化に命をかけたようなマウスには叶いませんが、S2 Divinaを持って重いと感じる人はいないと思います。
軽いマウスのほうが好きだという方には文句なしにおすすめできますね。
ケーブルが上向きに生えている ←マジで神
記事の前半でも書きましたが、ケーブルの付け根が若干斜め上に向いているデザインは、地味ですが本当に素晴らしいです。
マウスバンジーを使用してケーブルを浮かせていても、この付け根の部分はどうしてもマウスパッドと干渉しやすく、「ケーブル感」を完全に消すことが出来ない原因の一つでした。
ほんのちょっとした違いですが、若干上を向いているだけで全然違うんです…!
コントロール系の滑りすぎないマウスパッドを使用しているゲーマーの方にはわかってもらえると思います。
まとめ
S2 Divinaを3行でまとめるとこんな感じでしょうか。
- めっちゃ持ちやすい
- コーティングはイマイチ
- ケーブルの付け根がマジで神
左右対称マウスが好きな方には、文句なしにおすすめできる良作マウスだと感じました。
テカテカコーティングは賛否が分かれると思いますが、研磨スポンジでこするだけで簡単に「マット化」できますので、「形はいいんだけど、コーティングがなぁ…」と思っているゲーマーの方は、試してみる価値はあると思います。
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