ZOWIEのゲーミングマウス「S1 / S2」の使用感をレビューしていきます。
ZOWIEのSシリーズと言えば、「DIVINA Edition」という表面がトゥルットゥルしたバージョンが先に発売されていますね。
今作は、そんなSシリーズのマットブラック版となります。
つやつや塗装のゲーミングマウスが苦手な人にとっては、待ちに待ったアップデートですね!
今回はS1とS2が両方とも手元にありますので、大きさの比較も詳細に行ってみました。
「どっちを買おうか迷っている…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速レビューしていきますね!
ZOWIE S1/S2のスペックと外観
S1およびS2は、ZOWIEから発売されている左右対称タイプのゲーミングマウス。
2018年に発売された DIVINA Sシリーズが大変な人気だったため、ファンの要望に応えて2019年10月にマットブラック仕様が発売されました。
今回レビューするのは、新しいマットブラックのSシリーズとなります。
- センサー:PixArt PMW3360
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:125/500/1000Hz
- 重さ:S1→87g / S2→82g(ケーブルを除く)
S1とS2の機能的なスペックは全く同じで、違いは大きさのみ。
ちなみにS1が大きい方で、S2が小さい方。
特筆すべき点としては、S2はかなり小型のマウスだという点でしょうか。
小さいマウスを好む人にとっては、貴重な選択肢かも。
それでは、外観を詳しく見ていきましょう。
Sシリーズは、一言で表すならひょうたん型の左右対称マウスです。
これほどシンプルな形状は、ゲーミングマウスの中では逆に珍しいですよね。
ZOWIE ZAシリーズや、Steelseries SENSEIシリーズに近いデザインかな。
Sシリーズは、ケーブルが斜め上に生えているというのも特徴のひとつ。
非常に細かいこだわりですが、これによってマウスパッドとの擦れ感が大きく低減されるため、案外バカに出来ないのです。
個人的には、すべてのゲーミングマウスに採用されてほしいくらい好きなポイント!
裏面にはDPIとポーリングレートの変更ボタンが。
ZOWIEのマウスはPC側にドライバーソフトウェアが用意されていない「ドライバーレス仕様」のため、マウスの設定はすべて裏面のボタンで完結します。
表面は艶が無いマットブラック塗装です。
ラバーコーティングほどのサラサラ感はありませんが、汗をかいてもベタベタしづらい工夫はされているようです。
指紋・手垢もほとんど目立ちません。
S1とS2の大きさを比べてみた
S1とS2は大きさが違うだけで、機能・スペックは全く一緒。
なので、どっちを買おうかな…と悩んでいる方のために大きさを比較してみました!
写真で見るとほとんど変わらないような印象を受けるかもしれませんが、触ると結構違います。
握り心地の感想は後ほど詳しくレビューしますが、一言で言うなら、
- S1は中くらいのマウス
- S2は小さいマウス
という感じ。
特に小さくもない普通サイズのマウスが欲しい人には、S1のほうがお勧めかな。
ちなみに、マウスの重量は公称値よりも大幅に重いです。
まぁ公式サイトに書いてある公称値には「without cable(ケーブルを含まない)」という注意書きがあるので、全く参考にならない数値なんですけどね。
(ケーブルを抜いた重さなんて何の意味も持たないのでやめてほしいw)
ZOWIE S1/S2の使い心地
それでは、実際にS1・S2を使ってみた感想を書いていきます!
まずは、握り心地の感想から。
ゲーミングマウスの握り方として代表的な「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」を試してみました。
かぶせ持ちの感想
写真だと間違い探しにしか見えませんね…w
でも、握り心地は結構違います。
単刀直入に感想を言えば、かぶせ持ちをするならS1のほうがいいです。
S2はかなり小型のマウスなので、かぶせ持ちをすると手の中にマウスがすっぽりと収まってしまう(収まりすぎてしまう)ような印象。
形的には、マウスのお尻が手のひらにググっと入り込んでくる感じ。
指を伸ばしてマウスを持つ人は非常に持ちやすいと感じると思います。
つかみ持ちの感想
つかみ持ちは、Sシリーズの真骨頂ですね!
「どうぞつかみ持ちをしてください」と言わんばかりにマウスのお尻が盛り上がっているので、「手のひら+指先」でマウスをグリップする人にはとても持ちやすいマウスです。
ぼくの場合は、上記写真のように少し手を斜めにしてグリップするのが好きですね。
つまみ持ちの感想
つまみ持ちも問題なく持ちやすいです。
左右対称でヌルっとしたひょうたん型のフォルムなので、どんな風につまんでも割としっくりきます。
ただ難点を挙げるとすれば、S2をつまみ持ちするとどうしてもサイドボタンに親指が触れてしまうのが個人的にはちょっと不快かも。
サイドボタンの素材だけツルツルしているので、そこだけ触り心地が違うのが違和感。
保証を捨てればサンドペーパーでサイドボタンをこすってサラサラにしてしまえばOKですが、個人的にはサイドボタンもマットなコーティングにしてほしかったですね。
S1/S2の握り心地 評価
独断と偏見で握り心地を評価するならこんな感じ。
- かぶせ持ち:★★★☆☆
- つかみ持ち:★★★★★
- つまみ持ち:★★★★☆
左右対称で尻高なマウスなので、つかみ・つまみ持ちが最適なマウスだと感じました。
とはいえかぶせ持ちは向いていないか?と言えばそんなことは無く、S1なら問題なくかぶせ持ちで使う事もできるでしょう。
ただ、かぶせ持ち用にわざわざ買うほどではないと感じたので、かぶせ持ちの評価は☆3つくらいですね。
S1 / S2 どっちを買えばいい?
個人的にはS1のほうが大きさ的にはシックリ来ました!
小さいマウスが好きな人にはS2をおすすめしますが、個人的にS2は「小さいマウスをわざわざ手をすぼめて握っている」みたいな感覚ですね。
いわゆる「中ぐらいのサイズ」のマウスが欲しい方はS1をおすすめします。
ZOWIE S1/S2のクリック音・ボタンの感触
クリック感が分かりやすいように動画にしてみました。
使ってみて感じた点としては、
- 明確な「底打ち感」がある
- メインクリック・サイドボタンともにストロークは短め
- ホイールのガタ(あそび)が大きい
という印象。
以前にZOWIE ECシリーズをレビューしたときには「クリックストロークが長いな」という印象を持ったのですが、Sシリーズに関してはわりとキレの良いクリック感だと感じました。
同じZOWIE製品でも、機種によって味付けが違うんですね!
ZOWIE S1/S2のセンサー性能
マウスのセンサー性能を計測するツール「MouseTester」を使い、S1とS2のセンサー性能を計測してみました。
上記のGIFのように「ゆっくり左右に振る→徐々に速くしていく」という動きをツールで測定してみた結果がこちら。
この測り方をすると、センサーの読み取り性能に問題があったときは波形がいびつな形状になったりします。
そしてセンサーの通信に問題があると、青い点が不揃いになったりします。
上記の結果を見るに、センサーの性能は極めて良好ですね。
センサーの読み取り性能に難があるとこのように綺麗に末広がりな波形にならないのですが、ZOWIE Sは全く問題なさそうです。
もちろんこれは個人ブロガーによる非常にザックリとした計測なので、正確に測るとどうなのかは分かりません。
とはいえ普通にゲームをプレイしていてセンサー性能がネックになることは、まず無いでしょう。
非常に優秀なセンサーです!
まとめ
- 左右対称でキレのあるクリック感
- マットなコーティングが良い
- S2はかなり小さめ。小さいマウス愛好家には貴重な選択肢
尻高なマウスが好きなぼくとしては、かなり使いやすいマウスでした!
実は以前にS2 DIVINAという艶あり塗装のS2を持っていたのですが、ぼくはこっちのマットブラック版のほうが好みですね。
ZOWIEのマウスには「色んなマウスに浮気しても結局戻ってきてしまう」みたいな謎の包容力がありますよ…。
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