Xtrfy M3 を提供していただいたので、使用感をレビューしていきます。
Xtrfyと言えば、かぶせ持ちに最適な「M1」というマウスが有名。
そのためM3は、M1より少し大きめサイズの… という文脈で紹介されることが多いです。
しかし実際にM3を手に取ってみると、M1とは全くの別物だと感じました。
サイズが違うから…とか関係なく、形状がそもそも違うのです。
数日間使ってみた結論を先に書くと、
- 個人的には「つかみ持ち」「HeatoN持ち」が一番しっくり来た。
- 大きいので、多少重さを感じる。
- クリックボタンは結構硬め。
という具合です。
いい意味でも悪い意味でも、事前に想像していた印象とは全く違いましたね!
M1に似た、かぶせ持ち用のマウスだと思っていたからです…。
ぼくのように「M1とM3は似てる」と思っている方は多いと思うので、
違いが分かるようにM1と比較しながら、使用感をレビューしていきますね。
M3のスペックと外観をチェック
M3はCounterStrikeの元プロである「HeatoN」がデザインに全面的に携わったゲーミングマウスです。
HeatoNはプロゲーミングチーム「Ninjas in Pyjamas」のリーダーを務めていた時期もある、CS界の偉人ですねw
- センサー:PixArt PMW3360
- CPI:400/800/1600/3200/4000 6000/8000/12000 cpi
- ポーリングレート:125 / 500 / 1000Hz
- 重さ:104g
- メインスイッチ:オムロン製
- サイドボタン:Kailh製
- ソール:テフロン
- 表面:ラバーコーティング
- ドライバーレス仕様
特筆すべき点としては、Xtrfy M1・M2とは違い、PMW3360センサーを搭載しているという点でしょうか。
3310センサーから比べると、最大CPI値が8000もアップしておりますので、人によっては大きな違いですね。
また、Xtrfyのマウスはすべてそうですが、CPIやマクロなどを設定するドライバーソフトウェアがありません。
PCに差すだけですぐに使えるというメリットがある反面、細かいセッティングを弄れないというデメリットもありますね。
あくまで、自分のではないPCでプレイすることが多いプロゲーマー向けの仕様です。
あとは重さが100gを超えているという点も気になるところではあります。
それでは外観を見ていきましょう。
かなり独特の形状をしたマウスです。
IE3.0クローンとはまたちょっと違って、右クリックボタンの外側はストンと直角に切り立ったような形状になっています。
右側の前方にふくらみが無く、かなり切り立っています。
サイドボタンはかなり大きめです。
ボタン表面に軽くエンボス加工が施されており、サラサラしてます。
ソールの形状やボタン類の位置はM1と一緒ですね。
ソールの設置面積がかなり広いので、コントロール系のマウスパッドだと初動の引っ掛かりが強い印象を受けました。
PCに接続すると、HeatoN先生のサインとロゴが黄色に点灯します。
黄色いLEDは、Xtrfyのトレードマークですね。
ちなみに、ケーブルは結構硬いです。
巻き癖がガッツリついていて、なかなか取れません。
マウスバンジーを使うのは必須かもしれません。
Xtrfy M1とM3を比較してみた
先日M1をレビューした都合でちょうど手元にありますので、M1とM3を比較してみました。
上から並べて写真を撮ると、ほとんど差が無いようにも見えますね。
しかし下から撮ってみると、ガラッと印象が変わりました。
小指側の形状が、かなり違いますよね!!
見ての通り、実は全然違うマウスなんです。
当然、使用感もM1とは全く違う印象を受けましたので、のちほど詳しく書いていきます。
Xtrfy M3の持ち心地・フィットする持ち方
代表的な3種類の持ち方「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」でXtrfy M3を持ってみました。
ちなみにぼくの手は18.5㎝くらいの大きさです。
Xtrfy M3を持ってみた感想
意外にも「かぶせ持ち」のフィット感がそんなに良くなかったので、驚きました。
ちなみにぼくの考えるかぶせ持ちとは、「4本の指を脱力してマウスに覆いかぶせる」という持ち方です。
M3でそれをやると、薬指がマウスから浮いてしまいます。
薬指の部分がストンと切り落とされたような形状をしているためですね。
なのでM3は手のひらをペタっと乗せるというより、指先でマウスを掴むことを意識したほうが持ちやすかったです。
手を脱力するというよりも、指に力を加えて安定させるという感じでしょうか。
参考までに、M3をデザインした張本人であるHeatoN先生のマウスの持ち方をご覧ください。
https://www.instagram.com/p/BL3vFkbA3Kq/
小指を薬指の下に収納するような…かなり特殊な持ち方です。
彼以外でやってる人を見たことはありませんw
また、HeatoNは以前に下記のような持ち方をしていた時期もあり、日本ではこっちを「HeatoN持ち」と呼んでいる気がします。
上記のように小指をフリーにしてみたところ、かなりしっくり来ました。
やはりHeatoNがデザインしているだけあって、彼の持ち方をリスペクトしてみるとフィットするのかもしれないですね。
Xtrfy M3のセンサー性能を検証
M3に搭載されているのはPixArt PMW3360センサーです。
現在流通しているほとんどのゲーミングマウスと同じセンサーなので改めて検証する必要は無いかもしれませんが、一応MouseTesterで計測してみました。
MouseTesterの見方を簡単に説明すると、「青い点が波線から大きく逸脱していなければ、おおむね正確」という感じです。
あまり難しく考えず、青い点がキレイに揃っているかどうかを見ればOKです。
念のため、サーフェスの質感が異なる4種類のマウスパッドで計測してみました。
上記の通り、相性の悪いサーフェスは特にありませんでした。
最高速(波線の頂点部分)の部分を見ても、かなり正確にトラッキング出来ていることが分かります。
センサー性能に全く問題は無いと言えるでしょう。
M3を数日間使ってみた感想
実際にM3を使ってゲームを数日間プレイしてみた感想を書いていきますね。
クリックボタンの跳ね返りが強い。
使い始めてすぐに気づいたのですが、クリックボタンの跳ね返りが強いですね。
高速連打がやり易いぶん、長時間プレイしていると指に疲労が溜まりやすいと感じました。
これは好みの問題ですが、ぼくはどちらかというと硬いクリックが好きなので、好印象です。
指が疲れてきたら、休憩すればいいだけです!
(だがしかし休憩せずにプレイしてしまうのがゲーマーの性…。)
長時間使っていると、多少の重さを感じる。
重さが100gを超えていますので、長時間プレイしていると少し手首が痛くなりますね。
80g以下の軽量マウスが増えてきた今となっては懐かしい感覚です。
とはいえ、持っていて「重い」という感覚があるほどではありません。
マウスが大きめなので、手全体に重さが分散されている感じがして、持ち心地はいいんですよ。
あくまで長時間プレイしていると手首に疲労が溜まってくる、というレベルです。
手首が疲れてきたら、休憩すればいいのです(2回目)
コーティングが秀逸。
Xtrfyのマウスをレビューするときはもう毎回書いている気がしますが、Xtrfyのコーティングは本当に秀逸ですね。
手汗によるパフォーマンスの低下がほぼありません。
むしろ、手汗で手が湿っている時のほうがグリップ感が高いぐらいです。
Xtrfyのコーティングに慣れたあとに他のマウスを使うと、手汗のジメジメした感覚が気持ち悪く感じますw
まとめ
Xtrfy M3を使ってみた感想を3行でまとめてみました。
- M1とは全くの別物。持ち方も違う。
- 「つかみ持ち」「HeatoN持ち」でAIMできる人向け。
- コーティングは本当に秀逸。
M1が少し小さく感じるからM3にしてみようかな…と思っている方は、少し注意したほうがいいかもしれません。
全く別のマウスだと思っておいたほうが、後悔しないと思います。
とはいえ、ここまで大きいマウスで「かぶせ持ち以外」でフィットするマウスってなかなか無いです。
大型マウスと言えば、だいたいかぶせ持ち用なので…。
そういう意味では唯一無二の価値がありますね!
この記事へのコメント
コメント一覧 (2件)
以前ximapexの究極に遅延を少なくする設定で大変お世話になりました!おかげさまで今まで以上に正確で素早い戦いができるようになりました…!
そこでまた質問なのですが、m3はファームウェアアップデート(?)を行わないと様々な不具合が生じるかもとコメントされる方が一定数いるのですが、もし不具合が起きた場合、ファームウェアをアップデートしてximapexで使う事は可能なのでしょうか…?
m3の購入を考えているのですが、もしpcで使用する時のみアップデートが適用されるなら再検討しようと考えております。。。
深夜に長文で大変申し訳ありません。。
コメントありがとうございます。
そんな不具合があったんですね!
数日間使っている程度では特に何も起きなかったので、知りませんでしたw
ご質問の件ですが、FWアップデートというものはマウスの中にある基板のプログラムを書き換えるものなので、PCから引っこ抜いても適用されますよ!
参考になれば幸いです。