Xtrfy M2を提供していただいたので、使用感をレビューしていきます。
Xtrfyと言えば、かぶせ持ち派にとっての神マウス「Xtrfy M1」が有名ですよね。
しかし今回レビューするM2は、M1とは明確に設計思想が違うと感じました。
なんと「重り」が仕込まれています。M2は重いのです。
そんなM2をしばらく使ってみた感想をサクッとまとめると、
- 肘でAIMするようなローセンシには全く向かない。
- つまみ持ちして指AIMするようなハイセンシはやり易い。
- コーティングが優秀で、汗をかいてもド安定。
という具合です。
一言で表せば「軽量マウスはピーキーすぎて嫌い」という人に最適なゲーミングマウスだと思いました。
そしてなんといっても、Xtrfyのマウスは本当にコーティングが優秀。
手汗で悩んでいる人にはマジでおすすめです。
サラサラな状態より、むしろ手汗で若干湿ってきたほうがグリップ力が増す感じさえしますw
しかしぼくの持ち方だと、重心の位置にはやや違和感を感じました。
そのあたりの使用感も含め、詳細にレビューしていきますね。
Xtrfy M2のスペックと外観
Xtrfy M2は、Xtrfyラインナップの中では唯一の左右対称な形をしたマウスです。
- 重さ:112g
- センサー:PixArt PMW3310
- CPI:400 / 800 / 1600 / 3200 / 4000 CPI
- ポーリングレート:125Hz / 500Hz / 1000Hz
- ボタン数:7個
- サイズ:幅65 × 長さ125 × 高さ35mm
- 表面処理:ラバーコーティング
特筆すべき点としては、やはりなんと言っても「あえて重りを入れて重くしてある」という点が特徴ですね。
それでは外観を見ていきます。
Xtrfyのデバイスは、開発にプロゲーミングチーム「Ninjas in Pyjamas」が全面的に参画しているとのこと。
マウス本体です。
見事なまでにSENSEIクローン。
Xtrfy製マウスの中では唯一、ホイールの下にCPI変更ボタンが付いています。
このCPIボタンの押し心地はかなり硬めで、ゲーム中に間違えて押してしまう事はまずないですねー。
取説にはHeatoN先生の顔がドーンと描かれていました。
(HeatoNはCounterStrikeの元プロで、NIPの元リーダー。ゲーマー界の偉人です。
サイドボタン周辺に溝が掘られているのが特徴的です。
また、サイドボタンには点字のようなポッチが3つずつ付いていました。
裏面にはポーリングレート切り替えスイッチが付いています。
またXtrfy M2はサイドボタン周辺にLEDが仕込まれているので、PCに接続するとマウスが光ります。
控えめに黄色く光るだけなので、派手好きな方には物足りないかもしれません。
ぼくは程よいアクセントになっていてかっこいい!と感じました。
Xtrfy M2 と Xtrfy M1 の大きさを比較
Xtrfy M2は比較的小さいマウスなので、どれぐらいの大きさなのかを比較してみることにしました。
かぶせ持ちに適したエルゴ系マウス「Xtrfy M1」と比べるとマウスの長さは明らかに短いですね。
ただ、横幅はM2のほうが若干大きいです。
- Xtrfy M1:幅48 × 長さ129 × 高さ39mm
- Xtrfy M2:幅65 × 長さ125 × 高さ35mm
Xtrfy M2の持ち心地をチェック
次はM2も持ち心地をチェックしていきます。
実際に、M2を「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」でそれぞれ持ってみました。
ちなみに、ぼくの手は18.5㎝くらいの大きさです。
持ってみた感想
M2を色々な持ち方でしばらくゲームをプレイしてみたのですが、指だけでマウスを持つつまみ持ちに特化したマウスだと感じました。
というのも、マウス自体が小さめで、かつ高さも低いため、かぶせ持ちには全く向きません。
また、手のひらをマウスに触れさせるという点ではつかみ持ちも同様なので、イマイチ安定しなかったです。
ただしその分、指先でマウスをつまんだ際のグリップ感は素晴らしいです。
秀逸なラバーコーティングも相まって、ゲームを長時間プレイしても手が全く不快になりませんでした!
MouseTesterでセンサー性能を検証してみた
Xtrfy M2に搭載されているセンサーはPixArt PMW3310。
今となっては旧世代感が否めないセンサーなのは確かで、不安材料に思っている方もいるかもしれません。
そこで、マウスセンサーのトラッキング性能を視覚化するツール「MouseTester」でセンサー性能を計測してみました。
見方を簡単に解説すると、「青い点が波線から大きく逸脱していなければ、おおむね正確」という感じです。
上記の通り、素材感が異なる4種類のマウスパッドにて計測してみましたが、相性が悪いマウスパッドは特にありませんでした。
どのマウスパッドを使用しても大きくカウント飛びする事もなく、操作感も極めて良好ですね!
先日Xtrfy M1をレビューした際、CORDURAナイロン製のMP510との相性が悪いという問題が起きましたが、M2は大丈夫みたいです。
M1とM2は同じPMW3310センサーを搭載しているはずですが、M2のほうが後発で発売されたので、もしかしたらファームウェアアップデート等で対応したのかもしれませんね。
Xtrfy M2を使ってみた感想
実際にM2を使い、しばらくゲームをプレイしてみた感想を書いていきます。
112g はローセンシにとっては重すぎる
ぼくは普段振り向き30㎝くらいのローセンシでゲームをプレイすることが多いのですが、ローセンシだとM2は重すぎて使いにくかったです。
マウス自体が低くて小さいので、腕を使ってマウスを大きく振り回すと、振り回した時の荷重で指が疲れます。
ミドル・ハイセンシ向きのマウスですねー。
コーティングが秀逸
M1をレビューした時にも思いましたが、Xtrfyのマウスはコーティングが秀逸です。
手汗で湿った手でもベタベタしたり滑ったりしないどころか、むしろ適度にグリップ感が発生して持ちやすさがアップする気さえします。
ぼくはバトロワゲーで後半まで生き残っていると、緊張して武者震いと共に手汗が吹き出してくるので、このコーティングには本当に助けられています…。
重心の位置がやや後ろ寄り
つまみ持ちをすると顕著に分かるのですが、重心位置がやや後方に偏っています。
前側のサイドボタンに全く親指が届かない位置で浅くつまみ持ちして、やっと水平に持ち上げられる感じです。
深めにマウスを持つ人はちょっと違和感を感じるかもしれませんね。
クリックボタンはキレのある押し心地
クリックボタンは、軽くてキレがある押し心地です。
「カチッ」と鳴るところまで押し込んだら、それ以上押しても無駄に沈み込まないという感じ。
ボタンのストロークも短くて、高速連打がしやすいですね。
ホイールクリックは、左右クリックとほとんど同じ押下圧で押せるくらい、非常に軽い押し心地。
ただ、サイドボタンだけは押し心地が少しふにゃふにゃしてますね。
ケーブルは硬い
ケーブルは結構硬めです。
布巻ではありますが、パラコード化されているわけではないので、針金のように突っ張る感じは強いですね。
ハイセンシで使うにしても、マウスバンジーは必須レベルかと思います。
まとめ
Xtrfy M2を使ってみた総評を3行でまとめると、こんな感じになります。
- 浅くつまみ持ちするハイセンシプレイヤーに最適。
- コーティングが秀逸で、手汗の影響を受けにくい。
- ボタン類の押し心地は、浅くてキレがある感じ。
小型な左右対称マウスが好きで、なおかつ少し重めが良いという人にとっては、わりと唯一無二のスペックを備えたマウスですね。
いくら汗をかいても、たとえお風呂上りでも平気で使ってられる秀逸なコーティングは、ぜひ一度手に取って体感してみてほしいです。
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