Xtrfyのゲーミングキーボード「K4」に新色のホワイトとレトロが追加されました。
そして今回追加された新色は仕様変更も伴っており、なんとスタビライザーが最初からLubeされているのです。
Lube(ルブ)というのはキーボードにグリスやオイルなどを塗ってタイピング音を良くするテクニックのことで、自作キーボード愛好家の間では有名な手法です。
キーの打ち心地がしっとりなめらかになるのでマニアたちはLubeが大好きなわけですが、市販品のキーボードが最初からLubeされているのはとても珍しく、この仕様を見た時は少しびっくりしましたw
Xtrfyやるなあー、と。
おかげでとても上質な打ち心地に仕上がっていますよ!
タイピング音動画も撮ったので、早速レビューしていきますね。
Xtrfy K4 TKLのスペックと外観
K4 TKLは、Xtrfyのゲーミングキーボード「K4」のテンキーレスモデル。
もともとのカラバリはブラックのみでしたが、3月13日に新色ホワイトとレトロが追加されました。
- キー数:88キー、テンキーレス
- キースイッチ:Kailh Red RGB(赤軸)
- UK配列
- ポーリングレート:1000Hz
- Nキーロールオーバー
- アンチゴースト:100%
- 設定ソフトウェア:なし(キーで設定)
- 重さ:1.05kg
Nキーロールオーバー(無限に同時押しできる)や、アンチゴースト(超高速でタイプしてもちゃんと認識される)などの基本的なゲーム性能はバッチリ。
重量も1kgあるため、プレイしていてキーボードが徐々にズレてくる事もないと思います。
注意点があるとしたら、キーの配列が日本語でもUSでもない「UK配列」という点でしょうか。
記号の位置やキーの形が日本語配列とは違うので、タイピングに慣れていないPC初心者がいきなり買ってしまうと少し大変かもしれません。
それでは外観を見ていきましょう。
パッケージデザイン
スタビライザーにシリコングリスが注入されている旨の注意書きが。
これが先ほど説明したLubeというやつですね。
キーボード本体のデザイン
今回レビューするのは新色のホワイト。
本当に白一色で、とても清潔感のあるデザインですね。
キーボードのスタンドにはゴム?シリコン?のような滑り止めが付いていました。
本体の重さ(1.05kg)も相まって、机にガッチリ固定されます。
キーキャップの印字はスケルトン(半透明)になっているタイプ。
キースイッチはKailh製の赤軸
キースイッチはKailhの赤軸。
キースイッチといえばCherry製が有名かと思いますが、CherryもKailhも基本的な仕組みは同じです。
後ほどタイピング音を収録した動画を載せますが、リニアで静かな打ち心地はいわゆる「赤軸」そのものでした。
また、このスイッチにはLEDが搭載されているので光ります。
キースイッチ自体が点灯するので、よくある基板にLEDが搭載されたキーボードよりも淡くて繊細な光り方だと思いました。
清潔感がありますね。
LEDイルミネーション
半透明の印字からLEDが透けて見え、とても美しいです。
キーキャップの中に光源があるため、間接照明のような淡い光り方ですね。
LEDの色もパステルカラーっぽくてとてもかわいい。
キーキャップの表面はきめ細かいサラサラな質感。
ラバーコーティングにも似た触り心地なので、手汗をかいてもベタベタしづらいですね。
こんなに上質なキーキャップは初めて見ました。
同じくXtrfyのゲーミングマウス「M4」との相性もバツグンです!
スタビライザーにシリコングリスが注入されている
K4 TKLの大きな特徴として、スタビライザーにグリスが注入されています。
スタビライザーというのはまるで囲った白いパーツのことで、横に長いキー(SpaceやShiftなど)がグラグラしないようにするための部品です。
ここにグリスを塗ることで、ShiftやSpaceキーの「カチャカチャ音」が軽減されてしっとりした打ち心地になるんですよね。
K4 TKLの場合、スタビライザーが付いているのはバックスペース・エンター・右シフト・スペースの4箇所。
この4つはもともと打鍵音が大きくなりがちなので、効果は相当高いのではと思います。
(タイピング音は記事後半にて)
ケーブル
ケーブルは布巻きタイプ。
マウスのケーブルほどではないですが、結構しなやかで柔軟性はありますね。
付属品
付属品は取説類とステッカーのみ。
キーキャッププラーやカラーキーキャップなどの小物は付いておりませんでした。
ちなみにこのキーボードは設定ソフトが無いので、LEDライトなどの操作はすべてコマンド入力です。
取説はちゃんと取っておきましょう。
Xtrfy K4 TKLの打鍵感
それでは実際にK4 TKLをタイピングしてみます。
マイクを使って高音質なタイピング音を収録したので、ぜひイヤホンかヘッドホンで聞いてみてください。
タイピングしてみた感想は以下の通り。
- 打ち心地はまさしく赤軸だが、少し音が静かな気がする
- スタビライザーのグリスの効果は明確。しっとりスコスコな打ち心地
- プレートが金属製なので、わずかに「キーン」というバネ鳴りが聞こえる
- キーキャップの触り心地が良すぎる
キーボードの打鍵音って、素材は金属なのかプラスチックなのか、中身が詰まっているのかスカスカなのか、重いのか軽いのか、など色々な要素で音が変化します。
なのでひとくちに「赤軸」と言っても実際は機種によって音は違うわけですが、K4 TKLはわりと静かな赤軸だと思いました。
やはり大きな音を発するエンターやスペースキーがシリコングリスで消音されている影響が大きいです。
個人的にはスタビライザーだけじゃなく、いっそのことすべてのキーにグリスを入れてくれれば良いのに…とも思いましたが、
それをやっちゃうと今度は「赤軸の打鍵感」を期待して購入する人にとってガッカリな商品になってしまうので、スタビライザーだけというのはいい塩梅ですね。
このキーボードならエンターを「ッターン!」と思いっきり叩く人でも、静かに落ち着いたタイピング音を奏でることができますよw
Xtrfy K4 TKLを買う際の注意点
ここまでは良い部分を中心に紹介してきましたが、購入する際に注意すべき点もあるので、そこも正直に書いておきますね。
キーの配列が日本人に馴染みのない「UK配列」という点
一番気をつけたほうが良い点は、やはりキーがUK配列であるという点です。
エンターキーの形からすると一見日本語配列のようにも見えますが、よく見ると記号の位置やキーの大きさが微妙に違います。
ぼくは日本人のくせにUS配列のキーボードを使うのが好きなのですが、UK配列はUS配列ともまた違うので、最初はキーの位置に少し戸惑いました。
特に左SHIFTキーが小さいのは厄介で、アルファベットの大文字を打つときが非常にやりづらいです。
ゲーム中でも左SHIFTは重要な役割を担っているキーですが、左SHIFTキーの右端のほうを押すクセが有る人は要注意ですね。
ぼくは数時間使っているうちに徐々に慣れてきましたが、人によっては許容し難い部分かもしれないので、購入する際はよく見てから買ってください。
まとめ
- ホワイトモデルは本当に白一色。清潔感ありまくり
- キーキャップの触り心地がサラサラで気持ちいい
- シリコングリスの こうかは ばつぐんだ!
- UK配列
写真や動画ではなかなか伝わらないと思いますが、ぼくが一番気に入っているのはキーキャップがサラサラしてるという点です。
いつまでも触っていたい…
UK配列という点が許容できるなら、同価格帯の赤軸キーボードの中ではピカイチの打鍵感だと思いました。
ピンク軸(静音赤軸)にも似たスコスコ感を味わいたい人は、ぜひチェックしてみてください。
注意点として、スタビライザーにグリスが塗布されているのは新色のホワイトとレトロのみです。
既存のブラックカラーは(現時点では)グリスは塗布されていませんので、そこだけ注意してくださいね。
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