WQHDってどうなの?
4Kも普及してきてるのに、WQHDって中途半端じゃね?
わざわざ選ぶ価値はある?
という方のために、WQHDモニターの選び方とおすすめ機種を解説します。
ちなみにWQHDとは、2560×1440という解像度の事ですね。
確かに4Kモニターもだいぶ安くなってきていますので、一見するとWQHD(2560×1440)という解像度は中途半端に思えるかもしれません。
しかし!4KモニターもWQHDモニターも両方使ったことがあるぼくからすると…
ぶっちゃけ、WQHDのほうが便利ですよ。
両方使ったからこそ分かったのですが、普段遣いだと4Kモニターは大きすぎるんですよね…。
なので、フルHDより一回り大きいWQHDは使い勝手が良い理想的な解像度なんです。
この記事では、そんなWQHDという解像度の使い心地や、モニターを買う際のポイントなどを分かりやすく解説しています。
「WQHDってどうなの?ちょっと興味ある…」という方は、是非参考にしてみてくださいね!
WQHDってどれぐらいの解像度?
まずはじめに、WQHDという解像度はどれぐらいの大きさなのかを分かりやすく解説しますね。
WQHD = フルHDの1.7倍くらい
WQHD(2560×1440)という解像度は、単純計算するとフルHD(1920×1080)の1.7倍くらいの大きさです。
参考になる画像を作りましたので、ご覧ください。
4Kほど大きすぎず、フルHDよりは確実に広い。
WQHDはとても「ちょうどいい解像度」なのです。
WQHDの使い心地は?
では実際にフルHDモニターとWQHDモニターの使い心地を比べてみましょう。
下記の画像は、27インチのWQHDモニターに表示される情報の様子を撮影したものです。
ブラウザに表示されているページの情報量や、下のDock(タスクバー)の大きさに注目してみてください。
フルHDと比べると表示されている情報量は多いですが、かと言って表示が細かすぎて読めない…と言う程でもありませんよね。
これが4Kとなると、恐らく27インチだと文字が小さすぎて読めなくなります。
一般的な使い方をするのであれば、WQHDは理想的な解像度だと言えるでしょう。
WQHDモニターを買うときのポイント
ここまで読んで「WQHDモニターええな!」と思った方のために、WQHDモニターを買う時に注意すべきポイントをいくつかご紹介します。
モニターの大きさ(インチ数)に注意する
上記の画像を見て想像が付いたかもしれませんが、フルHDより文字が小さくなります。
そのため、ある程度大きめのモニターを購入することをお勧めします。
個人的には、最低でも27インチ以上は必要だと思っています。
参考までにモニターサイズの比較図を作りましたので、ご覧ください。
ぼくはPD2700Qという27インチのWQHDモニターを愛用していますが、大きさ的には非常にちょうどいいと感じていますよ!
モニターサイズをもう少し詳しく比較してみたい方は、下記記事を参考にしてみてください。
使われている「パネル」に注目する
自分にピッタリのモニターを手に入れたかったら、パネルにも注目してみましょう。
現在モニターのパネルとして一般的なのは、TNパネル・VAパネル・IPSパネルの3種類です。
TNパネルは応答速度に優れたパネルで、ゲーミングモニターによく使われています。
残像がなくてシャキッとした映像を描画してくれますが、画質があまり良くありません。
VAパネルは「黒を真っ黒に表示できる」と言われるほどコントラストが高いパネルです。
映画を鑑賞したりすると、色がキリッと締まって精細な画質に見えます。
TNパネルと比べると視野角も広いので、大型モニターにも適していますね。
IPSパネルは色が綺麗(正確)なパネルで、写真・動画・デザイン用のモニターによく使われています。
最近ではIPSパネルのゲーミングモニターなんかも増えてきましたが、応答速度自体はそれほど速くありません。
とまぁこんな具合で、どれが一番良いということではなくそれぞれに得手不得手があります。
例えば視野角だけをとっても、これほどの違いがあるんですよ。(下記参照)
TNパネルで「単色」を表示 IPSパネルで「単色」を表示
上記の通りTNパネルは視野角が狭いため、ベタ塗りの単色ですらグラデーションのような見た目になってしまいますね。
色の正確性を重視したい方は、TNパネルは選ぶべきではないでしょう。
とはいえTNパネルが駄目かというとそうでもなく、ゲーム用途には応答速度が速いTNパネル最適。
プロゲーマーが使用するような競技向けのゲーミングモニターは、ほぼ全てTNパネルを採用しています。
パネルによって得意な用途が違いますので、用途に合わせて適切なパネルを選ぶことが重要ですよ!
おすすめのWQHDモニター
それでは上記のポイントを踏まえて、いくつかおすすめモニターをピックアップしてみました。
色々な使い方を想定して「ゲーム用」「クリエイター用」「コスパ重視」という3つの観点でおすすめ機種を選定してみました。
是非参考にしてみてくださいね!
ゲームに最適なWQHDモニター
まずはWQHD解像度のゲーミングモニターの中でおすすめな機種を紹介します。
鬼スペックなのに安い:Pixio PX7 Prime
- パネル:27インチ IPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:165Hz
- DCI-P3カバー率95%
- FreeSync対応
2019年の時点で価格と性能のバランスが最も優れているのは間違いなくこのPX7でしょう。
IPSパネルで165Hzという鬼のような性能なのに、それでいて価格は5万円を切っています。
プロレベルの応答速度を求めるならTNパネルのものをおすすめしますが、色の綺麗さも両立したいのであればこのモニターは本当におすすめですよ!
曲面パネル採用:ROG Strix XG32VQR
- パネル:31.5インチ 曲面VAパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:144Hz
- DisplayHDR400準拠
- FreeSync 2 HDR 対応
こちらのモニターは曲面パネルを採用したモニターですね。
VAパネルの鮮やかさと曲面パネルが組み合わさると、ゲームへの没入感は相当ヤバいことになります…。
グラフィックが綺麗なレースゲームやRPGゲームなど、ゲームの世界観を味わいたい方には最適なモニターですね!
コスパならこれ:IODATA GigaCrysta EX-LDGCQ271DB
- パネル:27インチADSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:60Hz
- リモコン付き
ゲーミングモニターは欲しいけど、そこまで高性能じゃなくていいという方にはこれがおすすめ。
リフレッシュレートは60Hzなので、FPSやレースゲームをガンガン遊ぶには少し心もとないですが、ゆったり系のRPGを遊ぶならこれで十分です。
FFXIVなどのグラフィックがきれいなMMORPGを遊ぶのにもいいですね!
クリエイターに最適なWQHDモニター
デザインや写真・動画編集など、クリエイティブな用途に最適なモニターはこちら!
デザイナー向け:BENQ PD2700Q
- パネル:27インチIPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:60Hz
- sRGBおよびRec.709のカバー率100%
- 10bitカラー対応
- キャリブレーション証明書付き
出荷時に1台ずつキャリブレーションされており、色差とガンマの精密性が確保されたモニターです。
ぼくが使っているのもこれです!
カメラが趣味なので、RAW現像をする際などにはとても安心感があります。
また、作り手が意図した色合いを完璧に表現できるモニターでもあるので、映画やゲームもより一層楽しくなりますね。
プロ仕様とはいえ、普通に手が届く価格帯なのもGOODです!
【関連記事】色が正確すぎるデザイナー用モニターPD2700Qを購入!これはヤバイ…。
PD2700Qの小型版:BENQ PD2500Q
- パネル:25インチIPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:60Hz
- sRGBおよびRec.709のカバー率100%
- 10bitカラー対応
- キャリブレーション証明書付き
上記で紹介したPD2700Qの大きさ違いモデルです。
なんでこんな似たようなモニターを紹介するのかというと、デザイナー・クリエイター用モニターで一般人が買える値段のものって、BENQのPDシリーズぐらいしか無いんですよ(笑)
27インチはちょっとデカいかな…という方はこちらがおすすめです。
ガチなやつ:EIZO ColorEdge CG279X
- パネル:27インチIPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- キャリブレーションセンサー内蔵
- 気温やモニターの発熱による色変化を抑制するAI搭載
- 10bitカラー対応
- DCI-P3・BT.2020を含む映像制作専用カラーモード搭載
- PQ方式・Hybrid Log Gamma方式の両方のガンマに対応
AIを使ってまで色の正確性を確保している、ガチの中のガチなモニターです。
テレビ局や映画製作の現場ではこういったモニターが使われているのでしょう…。
とはいえ個人でも頑張れば買える値段ですから、本気で映像をやりたい人は買ってみるのも面白いかもしれません。
コスパが優秀なWQHDモニター
最後に、とにかく「安くて性能も良い」という観点で選んだおすすめモニターを紹介します。
IPSパネルでこの値段:ViewSonic VA2719-SMHD-7
- パネル:27インチIPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:75Hz
- 10bitカラー対応
- フリッカーフリー
- ブルーライトカット対応
IPSパネル採用で、10bitカラー対応で、しかもベゼルレスで高級感のあるデザイン。
3万円以下のモニターでは一番条件が揃っているのではないでしょうか。
しかも何気にリフレッシュレートが75Hzなので、60Hzモニターよりゲーム用途で少し有利なのもお得ポイントですね!
ゲーム用ならいいかも:IODATA EX-LDQ241DB
- パネル:23.8インチADSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:60Hz
- フリッカーフリー
- ブルーライトカット対応
24インチなのでWQHDモニターとしては使いにくいのですが、ゲーム用として割り切って購入するならいいかもしれません。
同じ解像度だったらモニターのサイズが小さい方が画素ピッチが狭くて高精細な映像に見えるのです。
ゲームのグラフィックの綺麗さだけに特化したい人用ですねー。
おしゃれで高性能:LG 32QK500-W
- パネル:31.5インチIPSパネル
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:75Hz
- 10bitカラー対応
- FreeSync対応
10bitカラー対応でデザインもおしゃれなモニターです。
この値段で32インチIPSパネルのモニターが買えるということもあり、レビューもかなりいいですね。
AMD FreeSyncにも対応していてリフレッシュレートも75Hzあるので、ゲーム用に買ってもよさそうですね!
まとめ
WQHDモニターの選び方を3行でまとめると、以下のとおりです。
- WQHD = フルHDの1.7倍位の大きさ
- WQHDモニターは27インチぐらいがおすすめ
- パネルは用途に合わせて選ぶべし
日常使いにちょうどいい解像度なので、効率的に作業を勧めたい人にはとてもおすすめですよ!
- 鬼スペックなのに安い:Pixio PX7 Prime
- 曲面パネル採用:ROG Strix XG32VQR
- コスパがいい:IODATA GigaCrysta EX-LDGCQ271DB
- デザイナー向け:BENQ PD2700Q
- PD2700Qの小型版:BENQ PD2500Q
- ガチなやつ:EIZO ColorEdge CG279X
- 安いIPSパネル:ViewSonic VA2719-SMHD-7
- ゲーム用24インチ:IODATA EX-LDQ241DB
- おしゃれで高性能:LG 32QK500-W
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