ロジクールのゲーミングヘッドセット「PRO-X」の使用感をレビューします。
PRO-Xはロジクールが展開しているガチゲーマー向けラインナップ「PRO」シリーズのヘッドセット。
プロゲーマーと共同で開発されており、徹底的に「ゲームで勝つ」ためにチューニングされているとのこと。
レビューするにあたり数日間使ってみたのですが、
- まさにFPSの足音を聞くために作られたヘッドセット
だと感じました。
一言で言えば、めちゃくちゃ足音聞こえますww
音質テスト用の動画なども撮ってみたので、早速見ていきましょう!
ロジクールG PRO-Xのスペックと外観
PRO-Xは、ロジクールから発売されているeSports向けのゲーミングヘッドセット。
- 密閉型
- ドライバー:ハイブリッドメッシュPRO-G 50mm
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:35Ω
- 重量(ケーブル除く):320g
- イヤーパッドおよびヘッドパッド:低反発合成皮革
- 同梱のイヤーパッド:低反発クロス
- USBサウンドカード付き
純正の付属品で「レザーイヤーパッド・布イヤーパッド」が選べるのは珍しいですね!
ちなみにロジクールには「PRO」というヘッドセットと「PRO-X」というヘッドセットがあるのですが、布イヤーパッドが付属するのはPRO-Xだけのようです。
それでは外観を見ていきます!
付属品は、
- 取説
- マイク
- ケーブル2種類
- 交換用イヤーパッド(布)
- ヘッドホン端子とマイク端子のYスプリッタ
- USBサウンドカード
- ケース
という感じ。
布のイヤーパッドが入っているのはマジでうれしい!
ぼくは汗っかきな体質なので、布パッドのほうが蒸れを気にせずに使えるので好きなんです。
とはいえレザーのほうが遮音性は高いため、どっちも選べるのは理想的ですね。
ヘッドホン本体の見た目。
カールケーブルが良い感じ。
全体的にはマットブラック塗装なのですが、ロゴ部分だけギラッギラ。
この対比がすごくかっこいい…
ヘッドバンドはバンド全体にクッションが付いているタイプ。
ヘッドホンの重さが頭頂部に集中しないので、付け心地は良いです。
ヘッドホン側にボリュームノブなどは無く、マイク端子とヘッドホン端子があるだけでした。
マイクとヘッドホンケーブルを装着するとこんな感じ。
派手なデザインではないけど、メタリックなロゴが静かに主張していてかっこいいな…。
ちなみにこのイヤーパッド、わずかではありますが布パッドのほうが内径が小さいですね。
実重量は339g。
軽くはなく、むしろ重いほうかなと。
ただしヘッドバンドがかなりフカフカなので、付け心地は良い方だと思いました。
8時間連続とかは厳しいかもしれないけど、個人的には4時間連続くらいならなんとか付けていられました。
側圧もわりと高いので、頭頂部に重さが集中しないのが良いのかも。
接続方法は3.5㎜ジャック・USBサウンドカードの2種類から選択可能。
ただし、高音質で使いたい場合はUSBサウンドカードを使ったほうが良いみたいです。
USB接続はPS4などのゲーム機でも使いやすくていいですね!
ロジクールG PRO-Xを使ってみた感想
それでは実際に、PRO-Xをゲームや音楽鑑賞に使ってみた感想を書いていきます!
基本的な音質は「ゲーム特化サウンド」
PRO-Xの音質は、一言で言えば「FPS特化」ですね。
中音~高音域を強調しており、なおかつ音の分離もかなり良いです。
まさにFPSゲームで敵の足音を聞き分けるのに最適なチューニングでしょう。
むしろ、このためだけのチューニングと言っても過言では無いかもw
ただ、裏を返せば「低音がスカスカでまとまりのない音」と表現することもできます。
正直に言っちゃうと、音楽鑑賞にはあまり向いてないと感じました。
そのため ”これ1台でゲーム・音楽・映画すべて楽しみたい” というつもりで買うと後悔するかも…。
あくまでPRO-Xは、ゲームで勝つためのヘッドセットですね。
そのぶん、ゲームサウンドの再生能力はかなり高いです。
サラウンド機能が大迫力&実用的!
すみません、
さきほど「低音がスカスカ」と書いたのですが、どうやらそれはステレオモードだけの話だったようです。
サラウンド機能をオンにしてみたところ、同じヘッドホンとは思えないほど低音が強調された迫力あるサウンドに変身しました。
しかもこれ、デジタルサラウンドにしてはかなり自然な聞こえ方ですね。
たいていこの手の”サラウンド機能”は使いものにならない事が多いのですが、PRO-Xのサラウンド機能は違和感がほとんどありません。
音が変にザワザワと重複して聞こえる事もなく、ただただ迫力と空間表現が増幅されるようなイメージ。
普段はこういったデジタルサラウンド機能は全く使わないのですが、このぐらい自然だったら使う気にもなります!
側圧はわりと強め
置いた時に左右のイヤーパッドがくっ付いていることから想像できるかもしれませんが、側圧はわりと強い方だと思います。
ぼくは側圧よりも頭頂部の痛みのほうが先に限界が来るタイプなのであまり気にならないのですが、側圧で頭が痛くなりやすい人は要注意かも。
そのぶん遮音性が高く、集中しやすいというメリットもあるんですけどね。
ヘッドバンドの調整幅が狭いかも
上記はぼくの愛機HD599 SEとPRO-Xのヘッドバンドを、それぞれ限界まで伸ばしてみた様子。
比較対象のHD599 SEが大きめのヘッドホンだからかもしれませんが、ヘッドバンドの調整幅が狭く感じました。
ぼくはわりと頭がデカいので、PRO-Xはヘッドバンドを限界まで伸ばしてちょうど良い感じです…。
と言っても飛びぬけて頭がデカいというほどではないので、太っている人や頭のデカさに自信がある人だとキツくて付けられないかも。
ただでさえ側圧が強めですし、頭がデカい人に優しいヘッドセットではないですねw
マイクの音質をテストしてみた
PRO-Xのマイク音質をテストした動画を撮ってみました。
上記は動画編集用のMacbookProにPRO-XをUSBでつなぎ、Adobe Auditionで録音したファイルを無加工で動画に載せてます。
音声加工などは全くしておらず、PRO-Xのマイクそのままの音を反映させました。
どうでしょう。
ヘッドセットのマイクとしてはかなりクリアに聞こえるほうではないでしょうか。
あと動画内でも口述していますが、撮影時、エアコンとセラミックヒーターがなかなかの騒音を奏でています。
しかし、マイクのノイズリダクションがかなり優秀で、ほとんど環境ノイズは入っていませんね。
さすがに青軸キーボードの轟音は隠しきれてませんが(笑)、ボイチャ相手が不快に感じるような環境ノイズは見事にカットしてくれていると感じました。
BLUE VO!CE ボイスEQのテスト
また、PRO-Xには「Blue VO!CE マイク音声フィルター」という機能が付いており、マイクから拾った声に色々なエフェクトをかけることもできます。
「俺の声、モゴモゴしてるな…」と思ったら少し高音を増幅してみる…という感じで、相手にとって聞き取りやすい声にチューニングすることができるのです。
これもまた、テスト動画を撮影してみました。
確かに、自分に合ったフィルターを選べばかなり聞き取りやすくなりますね!
ただ、ノイズキャンセリングの強度が強すぎて声のボリュームが上がったり下がったりして不自然な時があるのが気になります。
Youtubeで他のレビュワーの方の動画を見ても同様の現象が散見されるので、どうやらぼくの環境の問題ではなさそう。
フィルターを有効化しなくても十分ノイズは除去してくれるので、個人的にはBLUE VO!CEのエフェクトは使わなくてもいいかなと思いました。
まとめ
- FPSゲームにおける「足音の聞きやすさ」は一級品
- 全体的な付け心地は良いが、側圧は強め
- マイク性能も良好(ただしボイスフィルターは微妙かも)
良くも悪くも、「eSportsで勝つこと」にステータスを全振りしたヘッドセットで、汎用性は高くないです。
これ1本で何でもこなすというよりは、ゲームの時にはPRO-Xを装備するという使い方が最適。
見た目も高級感があってカッコイイので、FPSガチ勢向けのヘッドセットとしては非常に優秀ですね!
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