Odin Gamingというブランドのゲーミングマウスパッド「ZeroGravity」の使用感をレビューします。
あまり聞き馴染みがないブランドだと思いますが、それもそのはず、Odin Gaimngは2019年に発足したばかりの新興ゲーミングブランドです。
まだまだマイナーブランドなので今までは海外サイトからしか購入できなかったOdin Gaming製品ですが、このたび国内のECショップ「ふもっふのおみせ」さんにて取り扱いが開始されたということで早速購入してみました。
当記事は、そんなZero Gravityを1週間ほど使ってみた感想です。
Odin Gaming ZeroGravityの外観
ふもっふのおみせでは注文時にブラックとホワイトが選べましたが、今回ぼくはホワイトを買ってみました。
マウスパッドのサイズは、
- 2XL (91.44 cm x 45.72 cm)
- 3XL (121.92 cm x 60.96 cm)
の2種類から選択可能でしたが、3XLはあまりに大きすぎるため今回ぼくは2XLを選びました。
2XLはHyperX FURY S XLやCorsair MM300 Extended、Mionix Alioth XLなどのいわゆるXLサイズやExtendedなどと呼ばれる、わりとよくあるサイズ感です。
3XLはそれよりも遥かに大きい横幅120cmですから、デスク全体を覆うレベルの超大型サイズだと思ったほうが良いですね。
マウスを置いてみた図。
2XLでも十分すぎるほどデカイです。。。
マウスパッドの右上にOdin Gamingのロゴが入っていました。
それ以外はまっさらな白無地ですが、プツプツと細かい穴が空いたような素材感のためか、色的には「グレーっぽい白」という感じ。
パンッ!と真っ白なマウスパッドってなかなか無いですよね。
裏面は滑り止めゴムになっており、グリップ力も普通に高いです。
マウスパッド自体が大きいですし、使っていてズレてくることはまず無いと思います。
マウスパッド表面の繊維を拡大撮影してみました。
なるほど・・・このような編み目のマウスパッドはかなり珍しいかもしれません。
通常、ゲーミングマウスパッドと言うと上記のような編み目の布が使われていることがほとんどです。
(「天竺編み」って言うんですかね?ググってもよく分からない)
SteelSeries QcK、ロジクールG640、Xtrfy GPシリーズなどなど、主要なゲーミングマウスパッドはほぼ全て同じような編み生地が使われています。
これらを見ていただくと分かると思いますが、ZeroGravityは主要なゲーミングマウスパッドのどれとも似ていない独特な編み目なんですよね。
さわり心地も少し独特で、一般的なマウスパッドよりもふわふわ感?が強くて肌触りがめっぽう良いです。
「PCゲームをしていると腕が擦れてヒリヒリしてくる…」という人にはおすすめのマウスパッドかもしれません。
ZeroGravityでゲームをしてみた感想
FPSゲームにおける使い心地は以下のような印象を受けました。
- 縦方向よりも横方向のほうが滑りやすい
- とにかく肌触りがとても優しい
- ふわっとしているので初動がとても軽い
- 初動が軽すぎて止めづらいかも(止めたつもりでも無意識にマウスが動いてしまうような感じ)
一言で表すなら、いわゆる「滑り系」のマウスパッドだと思いました。
まず、初動がめちゃくちゃ軽いのでマウスがふわっと動きます。
これはもう「ZeroGravity」という商品名そのまんまだなぁ~と関心するくらい本当に軽い。
とてもスムーズにマウスが動くので、マウスを滑らせたときの滑走音も小さいですね。
汗で手が張り付いちゃう感覚もほとんど無く、追いエイム(Tracking)のしやすさはピカイチじゃないでしょうか。
ただ、やはり滑りと止めを両立するのは難しいのでしょう…。
「止めやすい」とはお世辞にも言えない使用感です。
ピタッとマウスを止めたつもりでも止めた衝撃でカーソルがブルッと震えると言うか、ぼくが愛用しているマウス(EndgameGear XM1)では初動が軽すぎて無意識にマウスが動いてしまうレベルです。(僕のマウスの使い方が下手なだけかもしれませんが…)
SteelSeries QcKやZowie G-SR(G-SR-SE)、ロジクールG640などの有名マウスパッドから乗り換えた人は、「こりゃ~滑るわ!(滑りすぎる)」と感じるかもしれません。
しかし逆に言うと、上記に挙げたような有名マウスパッドを使っていて「もっと滑るマウスパッドがいいな」と感じていた人には、とてもおすすめのマウスパッドだと思います。
布製マウスパッドでここまでマウスがスイスイ動くパッドはわりと珍しいです。
ZeroGravityと主要ゲーミングマウスの相性テスト
動作確認として、適当に手持ちのマウスを色々と滑らせてみました。
まずはセンサーとの相性をチェック。
左から順に、
Xtrfy M1(PMW3310) | ○ |
Razer Viper(Razer 5G Optical Sensor) | ○ |
Roccat Kain200(Owl-Eye 16K) | ○ |
G-Wolves Hati(PMW3360) | ○ |
Roccat Kone Pure Ultra(PMW3389 | ○ |
EndgameGear XM1(PMW3389) | ○ |
Logicool G Pro Wireless(Hero 16K) | ○ |
Zowie New EC1(PMW3360) | ○ |
という結果となりました。
編み目の形が珍しいとはいえ素材的には普通の布マウスパッドですので、相性の悪いセンサーは特にないようです。
Xtrfy M1に搭載されているPMW3310センサーでも何の問題もなく動作しています。
(PMW3310は今となっては古いセンサーなので、マウスパッドとの相性問題が発生しやすい)
では次にソールの形状による使用感の違いについて。
マウスパッドの使用感をどう感じるかはもちろん個人差もありますが、それ以上にゲーミングマウスのソールの形状によるところが大きいと思います。
基本的な感想はさきほど書いた通りですが、ソールの形による使用感の違いについてもまとめてみました。
あくまでぼくの感想になります。
- ソールの面積が小さいほうが、滑りやすくて止めづらい
- ただしAS46(丸い小さいソール)は例外。接地面が小さくてよく沈むので止めやすい
- 角が尖っているソールのほうが、角が丸いソールよりは止めやすい
- 100%PTFE(テフロン)のソールだと滑りが良い
基本的には「ソールが小さいほど滑りやすい」という感覚でした。
ただしZeroGravityはよく沈む(柔らかい)マウスパッドでもありますので、AS46のような”小さすぎるソール”の場合はマウスパッドへの沈み込みが強くて逆に止めやすく感じることもあると思います。
そしてマウスがよく沈むということはソールの角が引っかかりやすいということにもなりますので、Razer ViperやRoccat Kain200のようなカクカクしたソールはG-Wolves HatiやEndgameGear XM1のような丸っこいソールと比べるとわずかにブレーキをかけやすいような気もします。(気のせいかも)
ちなみに上記のマウスの中で一番「止めやすい」と感じたのはZowie EC1です。
EC1のソールは角こそ丸いものの、接地面積が圧倒的に大きいので摩擦抵抗が強いのでしょう。
まとめ
- とにかく滑りが良く、初動が軽い
- 人によっては滑りすぎ(止めづらい)と感じるレベル
- 柔らかくて沈み込みが強い
- 古いセンサーとの相性も良い
滑りが良い布製マウスパッドを探している人はぜひ試してみてほしいマウスパッドです。
単純に肌触りが良いデスクマットとしても優秀だと思います。
難点があるとすれば、ぼくが買ったのは白無地なのでコーヒーなどの飛沫が飛ぶとシミがめっちゃ目立つという点くらいでしょうか…(笑)
汚す自信ならあるよ!という人はブラックにしておいたほうがいいかもしれませんね。
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