オーディオインターフェース「MOTU M2」の使用感をレビューしていきます。
ぼく、実はオーディオインターフェースって1回も使った事がないんですよね…。
でも最近Youtubeに高音質動画を投稿したい欲が高まってきたので、ファンタム電源を必要とする本格マイクをPCに繋ぐためにどうしてもこの手の製品が必要だったのです。
オーディオ機材って使い方が難しそうで敬遠していたのですが、今回MOTU M2を購入した理由は「使い方が簡単そう」だったから。
実際ぼくの予想は的中し、初心者のぼくでも取説を1回も見ずに使うことが出来ています!!
しかもMOTUというメーカーはもともと10万円級の高級機材ばかり売っているメーカーらしく、MOTU M2にはその技術が惜しみなく投入されているんだとか。
音質をテストした動画も作ってみましたので、早速使用感をレビューしていきますね。
MOTU M2のスペックと外観
M2は、10万円クラスの高級オーディオ機器では有名なMOTUというメーカーのオーディオインターフェース。
オーディオインターフェースとは、本格的なマイクをPCに繋いだり、楽器を録音するために使うもの。
単純にヘッドホンの音質をアップさせるDACとしても使えます。
- 優れたアナログサウンドを実現するESS Sabre32 Ultra™DACテクノロジー
- 数十万円クラスのオーディオインターフェースで使用されているコンバーターテクノロジーを惜しみなく採用
- 120 dBのダイナミックレンジを測定したメイン出力
- -129 dBu EINを実現したクリーンなプリアンプ
- ESSテクノロジーがもたらすヘッドフォン出力
- ループバック機能あり
▲公式サイトの文句を引用。
Twitterなどでオーディオに詳しい人の評判を見ると、「2万でこのスペックはあり得ない」らしいです。
ちなみにこれ、Windows / Mac 両方に対応しております。
Windowsで使う際はドライバーをインストールする必要がありますが、MacはUSBケーブルを刺すだけですぐに使えちゃいました。
- 1/4 “TRSヘッドフォン出力
- XLR / TRSコンボ入力 x2
- ポテンショメーター・モニターvol
- ポテンショメータ・ヘッドフォンvol
- ポテンショメーター・マイク/インストゥルメント入力ゲイン x2
- スイッチ・(2)48Vおよび(2)MON x4
- 160 x 120ピクセルの入力および出力レベルメーターを備えたフルカラーLCD
要するにマイク差すとこ2つ・ヘッドホン差すとこ1つです。
めちゃくちゃシンプルですね。
入力側のジャックはマイク用のXLR端子としても使えますし、ギターのシールドを差せるTRS端子としても使えるみたい。
ヘッドホンは6.35mmの標準ジャックで接続する必要があります。
手持ちのイヤホンなどを接続するためには「ステレオミニ→標準」の変換プラグを用意すればOK。
- 電源ボタン
- USB-C(PC接続用)
- MIDI IN
- MIDI OUT
- RCAアナログ出力 x2
背面もめちゃくちゃシンプル。
オーディオ初心者のぼくからすると、オーディオインターフェースってなんかツマミとかジャックとかボタンとかがたくさん付いていてどうやって使うのか全然分からないものが多いんですよね…。
その点MOTU M2は、「これならぼくでも使えそう」と思えるシンプルなインターフェースが魅力です。
MOTU M2は使い方がめちゃ簡単!
MOTU M2は、オーディオインターフェースを1回も使った事がないぼくでも「使い方が簡単だなあ」と感じるくらい、UIがめっちゃシンプル。
試しに、使い方をざっと解説してみますね。
まずPCとの接続・電源の確保は、PCとケーブルを1本繋ぐだけで完了。
Windows PCの場合は問題ないと思いますが、Macを使っている方はUSB-Aを差し込めるハブが必要かも。
もしくは「USB-C ⇔ USB-C」のケーブルを用意して、Macbookに直差しすればOKですね。
次は電源を入れた後の使い方。
と言っても、音を聞くだけならヘッドホンを差して音量を調整するだけ。
マイクを使うときも、差す→電源入れる→音量決める だけ。
つないだマイクの音声を自分で聞きたいときは、MONボタンを押して音量を調節するだけ。
何というか、使わないボタンは1つも付いてないという感じで、取説を見るまでもないですよね。
「オーディオインターフェース…うっ…自分には使いこなせなそう…」というイメージを持っている方でも、MOTU M2ならいけそうな気がしてくるのではないでしょうか。
MOTU M2の音質をチェック
MOTU M2の特徴は、何と言っても値段の割に音質が良いという点。
それはヘッドホンで音楽を聴くときの出力音質はもちろん、入力側の録音品質もかなり良いらしいのです。
ウルトラクリーンなプリアンプ回路は、マイク入力で-129 dBuのEINを測定。脚色のない明瞭さでオーディオをキャプチャしモニターします。
引用:公式サイト
公式の文句を引用するとこんな感じ。
「-129 dBuのEIN」という数字の-129という数字がマイナス側に大きければ大きいほど、ノイズが少ないクリーンな音質で録音できると言われています。
試しにDeity S Mic 2というショットガンマイクを接続して、キーボードのタイピング音を収録してみました。
録音した音は完全に無加工で、ノイズ除去などのフィルターは全くかけておりません。
どうでしょう。
Deity S Mic 2は4万円くらいのマイクですが、MOTU M2との組み合わせ効果もあってか、高級機材並みのノイズの少なさ・音の明瞭さで録音できているのではないでしょうか。
タイピング音で耳が痛くなるくらい音量を上げて、やっと部屋の雑音(ゴー)やホワイトノイズ(サー)が聞こえてくる程度。
高級機を持っていないので比較はできないのですが、ぼく的には2万円のオーディオインターフェース+4万円のマイクとしては十分すぎる音質で撮れていると感じました!
今回ぼくは「キーボードのタイピング音」という小さい音でテストしてみましたが、大きな音ならもっとGAINを低く出来ますので、更にノイズは気にならなくなると思います。
出力の音質は?
ぼくは基本的にSpotifyの圧縮音源しか聞かない人間ですが、それでもPC直差しと比べるとクリーンな音質になった気がします。
素人なりに音の傾向をまとめると、
- 音量のバランスが良くなった(抑揚が付いた)
- 前に出過ぎだった低音が適度に引っ込んで、埋もれがちな高音が前に出てきた
- 音の分離が良くなり、定位も感じやすくなった
という感じです。
ぼくはゼンハイザーのHD599 SEというヘッドホンを使っているのですが、もともと開放型で音の抜けが良いヘッドホンが更にクリーンになりましたね。
試しにPC直差しに戻してみると、「あれ…こんなに籠ったドンシャリみたいな音だったっけ?」と感じました。
何においてもそうですが、進化よりも退化のほうがしっかり感じられちゃうのですよね…。
まとめ
- デザインがカッコいい
- 使い方が分かりやすい
- 高い機材を使っているYoutuberと比較しても遜色ないクリーンな音質
初心者なりに使用感をレビューしてみました。
ぼくはDTMなど一切しない人間なので、まだまだ伝えきれてない魅力はたくさんあるはずですが…。
MOTU M2はぼくにとって初めてのオーディオインターフェースでしたが、音質に不満もなく、使い方も分かりやすく、非常に満足度の高い買い物になりました。
少なくともぼくの用途では、これ以上高い機材の必要性は全く感じておりません。
ループバックなどの配信向け機能ももちろん付いていますので、「とりあえずオーディオインターフェースというものが必要みたいだ」という初心者の方には、掛け値なしにおすすめできる製品ですね。
この記事へのコメント
コメント一覧 (3件)
初めまして。
いつも参考にさせて頂いております。
私もオーディオど素人という事もあり、此方の記事を参考にMOTU M2を購入させて頂いたのですが、フロントの出力にイヤホンを挿しMONボタンを押して大きいツマミを回してもモニター音に変化が無いのですが、けしろぐさんは変化されているのでしょうか?
突然のコメントで申し訳ございませんが、お返事頂けますと嬉しいです。
ぼくのM2はちゃんと反応していますね!
ないとは思いますが、モニターのツマミだけいじっていてマイクのGAINをあげてなかったりとか…?
ただ確かにこのモニター音量、右の音量ボリューム並みに音量が劇的に変化するわけではないですね。
なので返しをちゃんと聞きたいときは結局右の音量もあわせてあげています。
ぼくが普段録音するのが「キーボードのタイピング音」とか「マウスのクリック音」みたいな超小さい音だからかもしれませんが…。
お返事ありがとうございました!
勿論gain上げ忘れは無いのですが…
やはり初期不良の可能性があるかもですね。
以前に此方の記事を拝見して購入した正規代理店にはバックパネルからのオーディオ出力時のみでしか、返し音量が変更出来ないと言われていて負に落ちない状態だったので、今一度お問い合わせしてみようかと思います。
ありがとうございました。