低背赤軸(ロープロファイル赤軸)という珍しいキースイッチを採用したキーボード、Majestouch Stingrayの使用感をレビューしていきます。
普通のメカニカルキーボードよりもキーが浅いので、一見すると「1000円で売ってるメンブレンキーボードみたいで安っぽいな…」と感じる人もいるかもしれません。
確かに、高級なキーボードってだいたいキーが深いですよね。
しかし実際にMajestouch Stingrayを使ってみた感想を先にネタバレすると、
- 通常のメカニカル軸にはない「スコスコ感」があって気持ちいい!
- キーの跳ね返りが強いので、高速タイピングがしやすい。
- ミスタッチが減った。(キーに指が引っかからない)
という具合で、安っぽいどころか個人的には通常のメカニカル軸よりも打ちやすいと感じました!
詳しくはこれからレビューしていきますが、キーを押した時にHHKBやRealforceなどの高級キーボードに近い「スコスコ感」があり、何とも言えない心地よさがあるんですよね…。
ぼくは色々なキーボードを集めるくらいにはキーボードが好きなんですが、仕事用のMacbook Proの薄っぺらいキーボードにも慣れています。
なので、この絶妙に浅すぎず深すぎずなストロークが合っているのかなーと思いました。
「メカニカルキーボードは好きだけど、キーが深すぎて少し打ちづらいかも…」という人には、かなりおすすめですね!
ということで本記事では「FILCO Majestouch Stingray」の使用感をレビューしていきます。
Majestouch Stingrayのスペックと外観をチェック
Majestouch Stingrayは、ダイヤテック株式会社から発売されているメカニカルキーボード。
一番の特徴は、「CHERRY MX Low Profile Red Switch(低背MX赤軸スイッチ)」という、背が低いキースイッチを採用しているという点です。
- 軸:CHERRY MX 低背赤軸スイッチ
- キーピッチ:19mm
- キーストローク:3.2mm
- サイズ:幅358×奥行138×高さ31.7mm
- 重さ:900g
- かな印刷:なし
Majestouch Stingrayにもいくつかモデルがあるのですが、今回はその中でも「テンキーレス・日本語配列・かな印字なし」のモデルをレビューしていきます。
ぱっと見は普通のMajestouchなんですが、よく見ると全体的に薄型化されています。
薄い!
Majestouchを持っている方は、違和感を感じるかも知れません(笑)
参考までに、通常のMajestouchと並べてみました。
通常モデルよりキーが薄いのはもちろん、キーボードの筐体自体もかなり薄型化されています。
キートップの地上高だとだいたい7mmくらい低くなってますねー。
とはいえ、キートップ自体は、実はそこまで薄くなっていないんです。
だいたい2mmくらい薄くなっているだけなので、打ち心地はちゃんとメカニカルキーボードですよ!
軸の形状を比べてみると、通常の赤軸とは全く別物だということが分かります。
ロープロファイル赤軸は、なにやら丸い形をしていますね。
FILCOのロゴは、ヘアライン加工が施されていて高級感があります。
スペースキーにもFILCOのロゴが!
スタンドは「あり・なし」の2段階式。
キーボード自体が薄いので、個人的にはスタンドで持ち上げないほうが打ちやすかったですねー。
そして個人的に「おっ!」と思ったのが、ケーブルガイドが搭載されたという点。
こんな感じで、3方向の好きなところからケーブルを出せるようになってるんですよ!
Realforceなどの高級キーボードをお使いの方にはお馴染みですが、Majestouchには無かった機能です。
キーボードのケーブルって、モニターの台座とかに干渉しがちですよね…。
ケーブルガイドがついているとこんなことで悩まなくても済むので、地味ですが重要な機能なんですよねー!
Majestouch Stingrayでタイピングしてみた感想
Majestouch Stingrayに採用されている「低背赤軸(ロープロファイル赤軸)」の打鍵感ですが、かんたんに感想をまとめると、
- 音量や音質は通常の赤軸と似ており、メカニカルの中では静かな方。
- 通常の赤軸には無い「スコスコ感」がある。
- キーの跳ね返りが強く、キー荷重は若干重く感じる。
という具合です。
ロープロファイル赤軸の打鍵音は「プチプチ、スコスコ」
参考までに、タイピング音を動画で撮影してみました。
通常の赤軸らしい「プチプチ」という音と一緒に「スコスコ」という音も含まれていて、これが何とも心地よい…。
音の感覚的には、高級キーボードとして有名なRealforceやHHKBにも近い成分を感じますね。
タイピングの音量もそこそこ静かなので、よっぽどシーンと静まり返った職場じゃない限り、周りの迷惑にはならない音量だと思います。
ロープロファイル赤軸のキー荷重は若干重め
Majestouch Stingrayを販売しているダイヤテックさんの公式サイトを見ると、ロープロファイル赤軸は「押下圧:45cN」と書いてあります。
この数値だけを見ると「普通の赤軸と同じかな?」と思うんですが、実際の打鍵感はロープロファイル赤軸のほうが重いです。
ストロークが短い分、キーの反発が強いんですよね。
例えば、厚さ100cmの座布団と厚さ50cmの座布団があったとして、45kgの人が座った時に地上から20cmのところまで沈み込むようにふかふか具合を調整したとしたら、厚さ100cmの座布団のほうが柔らかそうですよね?
…つまり、そういうことです!(文系脳の限界)
とはいえ、このぐらいの反発力があったほうが、かえって打ちやすいんじゃないかなーと思いました。
通常の赤軸よりもキーが素早く跳ね返ってくるので高速でタイピングしやすいですし、「今はちゃんと打てた」「今のはカスッただけでちゃんと奥まで打ててなかった」という感覚が指に伝わってきやすいです。
だからなのか、Majestouch Stingrayを使っている間はほとんどミスタッチをしないんですよね。
打ち心地の気持ちよさ的にはHHKBやRealforceのほうが好きなのですが、正確に早くタイピングするという面では、ぼくにはロープロファイル赤軸のほうがマッチしているのかも知れません。
Majestouch Stingrayにパームレストは必要?
分厚いメカニカルキーボードを愛用している人は、パームレストを使っている人も多いかと思います。
ぼくもちょうどFILCOのウッドパームレストを使っているので、パームレストを使うとどんな感じになるのか試してみました。
さすがFILCOの製品同士というか…絶妙にフィットしてます(笑)
パームレストの斜めにカットされている部分とキーボードの最下部がピッタリ合ってますね。
Majestouch Stingrayは筐体が薄いキーボードですが、パームレストがあっても高くなりすぎるということもなく、全然違和感なく使えます。
で、結局パームレストはあったほうがいいのか?ですが、
- ゲームなどで特定のキーしか押さないなら必要ない。
- 文章を長時間タイピングするときはパームレストが欲しいかも。
個人的には上記のような感覚でしたね。
タイピング目的でMajestouch Stingrayを購入される方は、パームレストがあったほうが手首が疲れないと思いますよ!
Majestouch Stingrayのレビューまとめ
- 「プチプチ、スコスコ」という打鍵音が心地よい
- キーの跳ね返りが強めで、高速タイピングに最適
- 長時間タイピングするならパームレストは必要かも
キーのストロークが浅い「ロープロファイル軸」はまだまだ珍しいですが、これからどんどん流行っていくんじゃないか?って思うくらい、非常に使いやすいキーボードでした。
Majestouch StingrayはLEDでキーが光ったりはしない硬派なキーボードですが、飽きのこない質実剛健なキーボードがほしいという方にはとてもおすすめですよ!
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