「FILCO Majestouch 2SS Edition」というキーボードを試してみました。
このキーボードはMajestouchシリーズとしては初めてCHERRY社のMX Speed Silver軸(通称銀軸)を搭載したモデルです。
Majestouch=ラインナップが超豊富!という印象がありましたが、意外にも銀軸仕様は今まで無かったんですね!
銀軸はSpeed Silverという名前の通り反応速度に優れている軸で、キーを押し始めてから入力判定がONになるまでのラグがとても少ないのが特徴。
「ここだ!」というタイミングで的確に入力できるので、コアなPCゲーマーに愛用者が多い印象ですね。
ということで早速、使ってみた感想を率直に書いていきます!
Majestouch 2SS Editionのスペックと外観
キースイッチ | CHERRY MX Speed Silver(通称:銀軸) |
キーキャップ | PBT2色成形2トーンカラーキーキャップ |
接続 | USB&PS/2コンバーチブル設計 |
機能 | Nキーロールオーバー対応 Winキー/Appキーロック Fnキー/Appキー位置交換 左Ctrl/CapsLock位置交換 Fn+F*キーでメディアコントロール |
Majestouch 2SS Editionはマジェスタッチシリーズでは初めて「CHERRY MX Speed Silver」というスイッチを採用したモデルになります。
CHERRY MX Speed Silver スイッチは通称「銀軸」と呼ばれるもので、キーの反応速度が速い(アクチュエーションポイントが浅い)のが特徴ですね。
また、Majestouch 2SS Editionはこの独特なツートンカラーのキーキャップも特徴のひとつ。
キーキャップ自体は薄いグレーと濃いグレーのツートン。
印字はミント色?というか、目に優しい緑色という感じでした。
緑の印字なので少し子供っぽい印象なのかなぁと到着する前は思っていたのですが、生で見ると全然子供っぽい印象はなく、むしろ渋い…!
それでいて「THE・業務用品」みたいな昔ながらのツートンキーキャップよりは全然おしゃれで、なんだか不思議な色合いです。
キーキャップの素材感がちょっとザラザラしているのも高級感があっていい感じ。
汗をかいてもベタ付きづらく、実用性もヨシ!
キーボードのケース自体もザラザラした加工になっていますね。
全体的にプラスチックで作られてはいるんですが、ツルッとした安っぽいテクスチャが皆無なので高級感があります。
CapsLock、ScrollLockのインジケータランプがホワイトというのも良いですね。
光量も弱めなので、PCを付けたまま同じ部屋で寝ても夜中に光が気になることはないでしょう。
ヘアライン仕上げのFILCOロゴ。
付属品はキーキャップ引き抜き工具と換えのキーキャップが3つ。
MajestouchにはCtrlとCapsLockの位置をスワップする機能がついているので、多分そのための物でしょう。
PCにインストールするような設定ソフトはないのですが、取説に載っているコマンドを入力することによってキーの入れ替えが出来るのです。
ゲーム中に間違えて押すと大変なことになりがちなWindowsキーをロックできる機能があるのはいいですね。
ゲーミングキーボードとしてもガシガシ使えます!
Speed Silver Switchは銀軸という通称の通り、ステム(十字の部分)が銀色なんですね~。
【動画あり】実際にタイピングしてみた
ということで、銀軸の打ち心地とは一体どんなモンなのか、早速試してみました!
Majestouch 2SSのタイピング動画
タイピングしている様子を高性能マイクで録音したものです。
※ヘッドホン推奨
タイピングしてみた感想
打鍵音は「カタカタ」「カカカカ」という控えめなサウンド。
タイピングしている感覚は赤軸に近く、底までスーッと滑らかに押し下がってくれるような打ち心地です。
赤軸 | 銀軸 | |
---|---|---|
構造 | リニア | リニア |
キー荷重 (キーの重さ) | 45g | 45g |
キーストローク (キーの深さ) | 4.0mm | 3.4mm |
アクチュエーションポイント (キーが入力される深さ) | 2.0mm | 1.2mm |
▲こうしてスペックを比べてみると銀軸は赤軸よりもキーストロークが0.6mm浅いのですが、「ストロークが浅い軸」という感覚はほとんどないですね。
キー荷重は赤軸と同じだし、タイピング音も赤軸とそっくり。
赤軸を使ったことがある人なら誰もが「あ、これは赤軸に似てるな」と思うのではないでしょうか。
ただ、ひとつだけ明らかに違いを感じる部分があります。
それはキーが入力されるまでの速さ(アクチュエーションポイント)です。
銀軸は1.2mmキーを押し下げただけですぐに入力判定される仕様になっており、言うなれば「表面を軽く触っただけで入力される」ような使い心地なんです。
▲キーがONになるギリギリのところで写真を撮ってみました。
ご覧の通りほんの少しキーを触っている程度なんですが、もうこれでキーはONになっていて「んんんんんんんんんんんんn」と入力されてますw
ガーーーっと雑にタイピングしてもカスッただけで判定があるので、ぼくの場合は銀軸を使うことによってタイピング速度が少し向上しましたね。
また、キーが敏感だと「ここだ!」という的確なタイミングでキーを押すことが出来るため、PCゲームが操作しやすくなるという効果も望めると思います。
Apex Legendsで例えるならバニーホップや壁ジャンプなどの難しいキャラ操作が安定して成功するようになるかも。
- キーを押したつもりだったのに押せてなかったことがよくある
- ゲームで「ここだ!」というタイミングでキーを押したいとき、よく失敗する
こんな感じのプチストレスが日常的に発生しがちな人は銀軸を使うと幸せになれる…?
ただ、人によっては「余計なキーに指がカスッただけで入力判定が出てしまう=じゃじゃ馬で使いづらい」という印象を抱く可能性もありますね。
銀軸が肌にあっているかはその人のタイピングスタイルによるかもしれません。
ケーブルガイドがあったら最高だった…
カラーリングも好みだし概ね気に入っているのですが、唯一不満があるとすればケーブルガイドが付いていないという点ぐらいでしょうか。
▲ケーブルガイドというのはこんな感じにケーブルを飛び出させる位置を変えるためのミゾのこと。
このミゾがあるとケーブルを生やす位置を変えられるので、地味に便利なんですよね。
その点Majestouch 2SS Editionにはケーブルガイド溝がついておらず、ケーブルは完全固定式。
なのでデスクの奥の方にキーボードを置きたいと思ってもモニターの台座にケーブルが干渉してしまうんですよ。
また最近はケーブルがMicro USBやUSB-C端子で脱着できるようになっているキーボードも増えていますよね。
そういう意味では、Majestouch 2SS Editionのケーブル周りは2021年発売の新製品にしてはやや古臭いと思います。
既存のモデルを全部…とは言いませんが、せめて新製品ぐらいはケーブル周りの仕様を令和ヴァージョンにしていただきたいところ!
まとめ
- Majestouchシリーズ初の「銀軸」仕様のキーボード
- 銀軸の打鍵感は赤軸に似てる
- 赤軸よりもストロークが短く、アクチュエーションポイントが浅い
- ツートンカラーが渋い!
- キーキャップがザラザラしていて汗をかいてもベタつかない
- Winキーロック、Nキーロールオーバーなど激しいゲーミングにも耐えうる仕様
- ケーブル周りの設計がやや古臭い(どセンター生えっぱなし完全固定式)
「Majestouchが高品質なのは有名だけど、見た目が黒一色でツマラナイ。無骨。映えない。」
みたいなイメージを持っている人って実は多いと思うんですが、このMajestouch 2SS Editionに関してはめちゃくちゃ渋くて格好いいカラーリングだと思いませんか!?
どことなくミリタリー系の趣も感じますし、個人的にこのキーキャップの色合い大好きです。
銀軸のおかげで反応速度も速いので、ゲーマーにもおすすめのキーボードですよ!
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