26gのマウスが作れるMODキット『LIGHTSHELL V2改』をレビュー

LIGHTSHELL V2改 完成図

わずか26gのマウスを作れるマウス改造キット「LIGHTSHELL V2改」のサンプルをレビュー用に提供してもらったので、使用感をチェックしていきます。

目次

LIGHTSHELL V2改とは?

LIGHTSHELL V2改

LIGHTSHELL V2改は、市販品のマウスを改造するためのキットです。

物としては3Dプリンタで出力されたシェルですね。

Razer Viper V2 Proの基板を取り付けることでバッテリー込み26gのマウスを作ることができるという代物。

▼商品ページ

LIGHTGEAR
LIGHTSHELL V2改 (VIPER V2 Pro MOD)  | LIGHTGEAR powered by BASE 前作を購入して頂いた方専用のページとなります。最新版のゲーミングマウスシェル、LIGHTSHELL V2改 (VIPER V2 Pro MOD)が登場します!前モデルのV2をさらに改良し、より使...

使用するためにはRazer Viper V2 Proを所有している必要があり、しかもそれを分解して基板を取り出す技術も必要という、かなりニッチな商品ですね。

詳しい人は普通に知っている情報なのであえて書きますが、このシェルの形状は海外YouTuber「optimum」が考案したzeromouseという商品が元ネタ。

optimumがこのシェルの制作過程を動画で公開してからインスパイアを受けた似たようなシェルが世界中で誕生しており、LIGHTSHELLもその亜種のひとつになります。

外観をチェック

LIGHTSHELL V2改
上から
LIGHTSHELL V2改
裏から

LIGHTSHELL V2改の商品自体はこのような白いシェルです。

このシェルにRazer Viper V2 Proの基板を取り付けることでマウスとして使えるようにするという商品なので、使用するためにはViper V2 Proが別途必要です。

組立方法は公式サイトのマニュアルを参照。

HOW TO BUILD | LIGHTGEAR powered...
HOW TO BUILD | LIGHTGEAR powered by BASE ゲーミングのマイナーな製品を製造、販売をしています

基板を取り付けた図は下記。

LIGHTSHELL V2改

この状態でも有線マウスとしては使えます。

ワイヤレスマウスとして使用するためにはこれにバッテリーを繋げばOKです。

LIGHTSHELL V2改 重量

バッテリー込みで26g。

一般的な軽量ゲーミングマウスの半分程度の軽さ。

実際に使ってみた感想

持ちやすさについて

LIGHTSHELL V2改 完成図

基本的な形状はzeromouseに似ていますが、本家よりも親指を置くスペースが大きく取られているのがLIGHTSHELL V2改の特徴です。

そのため、ヘンテコな見た目のわりには「意外と普通に使えるな」という感想。

筆者はわりと指を立て気味でつまみ持ちをするため、親指の位置がマウスの前方に行きがちなのですが、LIGHTSHELL V2改は問題なく親指を置くことができました。

(本家は親指のポジションがかなり後方に設けられているため、恐らく筆者は親指が置きづらいと感じるはず)

クリックボタンについて

ただし、クリックボタンに関してはまだまだ課題があると感じます。

LIGHTSHELL V2改 クリックボタン

クリックボタンは突起でマイクロスイッチを押す仕組みになっているのですが、素材自体かなり薄いため、剛性感は高くありません。

そのため、クリックを押下したあとに人差し指を左右にグリグリ動かすと簡単にクリックボタンがズレてしまうため、ドラッグしながらマウスを動かすと指先が「ズルッ」とずれることがしばしば。

マウス前方のペラペラな支柱でクリックボタンを支えているだけの構造で、あえて厳しい言い方をすれば「ギリギリクリックボタンのていを保っているだけ」といった使用感です。

あくまでもフェザータッチでふわっとマウスをつまみ持ちする専用のものだと思ったほうがいいでしょう。

重心バランスについて

引用元:https://lightgear.official.ec/p/00002

LIGHTGEAR公式サイトの組み立てマニュアルでは、バッテリーは基板の下に格納するよう書かれています。

しかし個人的にはマニュアルの通りに組み立てると、マウスの重心が前方に偏っているように感じました。

なので筆者は基板後方にテープでバッテリを固定して使っています。

LIGHTSHELL V2改 バッテリーの位置

この方が重心バランスが安定するので軽量に感じますし、マウスを持ち上げた際に前方にお辞儀することがなくなりました。

LIGHTSHELL V2改

ケーブルが繋がってさえいれば動作するので、このあたりは好みに合わせて自分で調整すればいいと思いますね。

長所と短所

優れている点

  • 異次元に軽い
  • (すでにViperを持っているなら)価格が安い
  • すぐに届く

LIGHTSHELLの良さはなんといっても「軽量なこと」に尽きます。

バッテリー込み26gのマウスなんて初めて体験しましたが、つまみ持ちで使うならマウスは軽ければ軽いほどいいな…と感動する使い心地でした。

マウスパッドにマウスが引っかかる感覚が皆無で、どんな微細な動きも頭で想像したとおりにできるような気がしてきます。

つかみ持ちでマウスを上から押し付けてストッピングさせるようなパワー系AIMとは真逆の思想ですが、摩擦抵抗が少ない点ソールやガラスマウスパッドなどが好きな人はハマると思います。

この「指先でマウスを自由自在に操れる感覚」はクセになりますね。

あとは、価格の安さ・納期の短さも魅力です。

この手の商品は海外から発送されることが多いですが、LIGHTSHELLは日本人が作っている商品です。

そのため送料が400円と非常に安価で、発送も国内から行われるので数日で届きます。

改善の余地がある点

  • クリックボタンの剛性

形状に関しては、この形を試してみたいと思う人しか買わないと思うのでノーコメントです。

ただしクリックボタンの剛性感に関しては、恐らく購入した人はみんな不満を感じるポイントだと思うので、不満点として挙げておきます。

特に個人的には「ドラッグ中にボタンがズルっと横にずれる感覚」が気になりました。

どんな人におすすめ?

LIGHTSHELL V2改 完成図
  • Viper V2 Proを持て余してる人
  • 26gの世界をお手軽に体験してみたい人

すでにViper V2 Proを持っている人限定にはなりますが、たった2,300円で26gの世界を体験できるのは驚きのコスパです。

本家zeromouseはシェルだけで1万円ですし、同じような重量の既製品マウスであるG-WolvesのHSK Pro Ace Wireless Mouseは139ドル(記事投稿時点で約2万円)と非常に高価。

LIGHTSHELLが20g台のマウスを体験する手段として破格の安さなのは間違いありません。

完成度に関して不満があるのは否めませんが、まずは試しに26gの世界を体験してみたい…という人にはなかなか面白い商品ではないでしょうか。

▼LIGHTSHELL公式サイト

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