Lepowというメーカーから15.6インチのモバイルモニター「Lepow Z1」を提供していただきました。
「モバイルモニター」というものを先に軽く解説しますと、
- モバイルモニターって何?
-
かばんに入れて持ち運べるPCモニターだよ。
iPadのようにそれ単体で動くものではなく、PCやゲーム機を接続して使うよ。 - 何が出来る?
-
PCやゲーム機の映像を映すことが出来るよ。
- 外出先でもデュアルモニターがしたい
- 向かい合わせに座っているクライアントにPCの画面を見せたい
- 出張先のホテルでもSwitchを大画面でプレイしたい
などなど、工夫次第でいろいろな使い方が出来るよ。
という感じの商品。
持ち運べる○○、みたいな商品って携帯性ばかり重視して性能が低くなりがちですが、Lepow Z1は
- IPSパネル搭載
- HDMIだけでなくUSB-C接続にも対応
- Switchなどのゲーム機にも対応
と、2万円を切る商品としては十分すぎる性能。
しかも15.6インチとサイズも大きめなので「出先でも本格的に作業したい人」に向けた商品だと思いました。
レビューにあたって1週間ほどZ1を仕事に導入してみたので、実際の使用感を率直に書いていきますね。
Lepow Z1の機能・外観をチェック
パネル | 15.6インチ IPSパネル |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
インターフェース | USB-C x1, mini HDMI x1, 給電用USB-C x1, イヤホンジャック x1 |
重さ | 730 g |
寸法 | 36.8 x 22.5 x 0.9 cm |
Lepow Z1は「モバイルモニター」ではありますが、15.6インチという大きさは携帯機として考えたら結構大きいです。
730gという重さもかなりズッシリと感じる重量。
13インチMacbookやそれと同じようなサイズのウルトラブックを使っている人からすると「重量級」に思えるかも。
モニター本体は最初から専用のレザーケースに入れられて梱包されてました。
そして付属品は、
- 充電アダプタ
- 充電用USB-Cケーブル
- 映像用USB-Cケーブル
- 映像用mini HDMIケーブル
- 液晶保護フィルム
- 取説類
という内容。
なんと、最初から液晶保護フィルムまで入っている!
確かにApple製品のように有名なわけではないのでちょうどいい大きさの保護フィルムをサードパーティから探そうと思ったらかなり面倒でしょうし、買ったあとの事までちゃんと考えてくれていますね。
本体はこんな感じ。
Lepowというロゴのデザインは賛否が分かれそうですが、全体的にはスタイリッシュなデザイン。
液晶パネルとベゼルの境目の部分がメッキ処理されていたり、ベゼルの下部がヘアライン加工されていたりと、全体的に高級感を意識した仕上げになっています。
これならビジネスシーンで持ち出しても「ショボいもん使ってんな…」とは思われない質感です。
ちなみにモニターの角度は付属のケースを使って2段階に調節することができます。
ノートパソコンの画面のようにヒンジで無段階に調節できるわけではないので、その点は注意。
Lepow Z1を使ってみた正直な感想
それではLepow Z1を使ってみて感じたことをつらつらと書いていきます。
めっちゃ薄い!PCと重ねて鞄に入れられる
Lepow Z1の良いところは、まずは何と言っても「筐体の薄さ」でしょう。
ぼくはPCを入れるポケットが付いたリュックを愛用しているのですが、PC入れポケットの中に16インチMacbookProと重ねて収納することができました。
Lepow Z1はケースを含めても約1.4cmほどの薄さなので、持ち運ぶために別途カバンを用意する必要はないですね。
大画面でSwitchを遊ぶのが楽しい!
また、PCのみならずゲーム機でも使えるのも良いところ。
簡易的なスピーカーも搭載しているので、Switchを接続すればディスプレイから音まで鳴ります。
出張・旅行先のホテルでゲームを楽しむのにも使えますし、なんせ15.6インチもあるので家の中で使うのも全然アリだと思いました。
使い終わったらササッと片付けられるという点では据え置き型のPCモニターよりも取り回しがいいので、子供用に買ってあげるのもいいかも。
使い終わったら本棚にでも立て掛けておけばいいですしね。
ただし、そこそこ重い…
ただし使っていてちょっと気になったのが、「見た目の印象よりも重い」という点。
モニター本体 ケース
スペックシート上では重さ730gということになっていましたが、実際に重さを計ってみると、なんと794gもありましたw
そして更に注意すべき点として、専用のケースもそれ単体で400g近くあるのです。
両方合わせると、約1.2キロ…。
サイズ的には薄くて取り回しはいいものの、決して軽いとは言えない重量ですね。
色の正確性はそこまで高くない
また、MacbookProのサブモニターとして使っていると「色がぜんぜん違う」のもちょっと気になりました。
それもそのはずで、Lepow Z1はIPSパネルを採用しているとはいえsRGBカバー率が85%しかありません。
要するに色の正確性がちょっと低めなのです。
▲これはMacbook Pro 16インチ、BenQ PD3220U、Lepow Z1を並べた写真。
ぼくが愛用している4Kモニター「BenQ PD3220U」はデザイナー向けのカラーマネジメントモニター(お値段15万円ほど)なので、MacbookProのRetinaディスプレイと比較しても遜色ない色合いです。
さすがにそれらと比べてしまうとZ1の色味は一歩劣ると言わざるを得ないでしょう。
上記の写真でも、同じ壁紙を表示しているのにZ1だけ色が違いますね。
Z1にも色を調節する設定はあるものの、いくらいじってもMacのRetinaディスプレイのような色にはなりませんでした。(業界屈指の色正確性を誇るRetinaディスプレイと比べたら、劣るのは当たり前なんですけどね)
まぁ普通に「PCの作業領域を拡張する」という目的で使うだけなら大した問題ではありませんが、写真撮影やデザイン的な用途で使おうと考えている人には要注意ポイントかも。
まとめ
- 薄い
- 高級感がある
- USB-C接続に対応
- 付属品が充実
- PCだけじゃなくゲーム機にも使える
- 重い(約1.2kg)
- 色の正確性がちょい低め
鞄にスッと入る15.6インチの拡張モニターが2万円以下で買える…と考えればかなりアリだと思いました。
毎日持ち運ぶことを思うと重量がもう少し軽ければな~…とは思うものの、出張や旅行の大荷物に忍ばせる程度なら重さもそんなに気にならないかも。
自分が使わないときは子供用のゲーミングモニターとしても使えますし、ガジェット好きなら1つ持っておいて損はないアイテムですね。
ちなみに今回ぼくはSwitchを繋いでみましたが、PS4やXBOXなどの他のゲーム機でももちろん使えます。
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