Roccatの左右対称型ゲーミングマウス、Kova Aimoの使用感をレビューしていきます。
なんというか、ストームトルーパーみたいな、近未来感でコテコテのマウスですよね。
正直、こういうデザインたまらんです…超かっこいい…。
こんな見た目なので「デザインに全振りしたマウスかな?」と思っていたのですが、ベースとなる形状はSteelseries SENSEIに近いので、意外にもかなり持ちやすいのです。
また、なにげに10個もボタンが付いている多ボタンマウスなので、MMORPGやMOBAをよくプレイするゲーマーにおすすめですね。
ということで本記事では、Kova Aimoの使用感をレビューしていきます。
Kova Aimoのスペックと外観をチェック
Kova Aimoは、ドイツのゲーミングブランド「Roccat」のゲーミングマウス。
左右にサイドボタンが付いていたり、メインクリックボタンの外側にもボタンが付いていたりと、見た目の割にボタンが多いのが特徴です。
- センサー:Pro Optic Sensor R6(PMW3320改)
- DPI:7000dpi
- ポーリングレート:1000Hz
- ボタン数:10個
- サイズ:幅66×長さ131×高さ38mm
- 重さ:99g(ケーブル抜き)
特筆すべき点は、Roccatが独自にカスタムを施したセンサー「Pro Optic Sensor R6」が搭載されているという点でしょうか。
珍しいセンサーなので、センサーの挙動も詳しく検証していきますね。
あとは、最近の超軽量マウスに比べると重量が若干重たく感じるかもしれません。
それでは外観を見ていきます。
ケーブルの縛り方が独特ですね(笑)
でもこの梱包のおかげか、ケーブルにクセがほとんど付いていませんでした。
なかなかいいアイディアかもしれない。
Kova Aimoは、正真正銘の左右対称マウスですね。
右側にもサイドボタンが付いております。
ゴテゴテしていますが、ベースとなる形状は、Steelseries SENSEIやZowie ZAに近いです。
SENSEIクローンと呼んでもいいでしょう。
分かりにくいですが、左右クリックの外側にもボタンが付いているんです。
デフォルトだとページスクロールに割り当てられていて、ホイールをコロコロするよりも高速でウェブサイトをスクロールできました。
慣れたら便利かもしれない。
なんか面白いソールだなぁ~と思ったら…
シールでした。
ちゃんと剥がしましょう。
(剥がさないのはそれはそれで面白い滑り心地だったけど)
また、Kova AimoはLEDライティング機能を備えたマウスなので、PCに接続すると怪しく光ります。
コテコテなデザインではありますが、ここまで振り切っていると普通にかっこいいですね!
ケーブルは布巻ですが、結構硬めでした。
マウスバンジーはあったほうがいいですね。
Kova Aimoは「つかみ持ち」に最適?
Kova Aimoの握り心地を確かめてみました。
写真を見ると分かると思いますが、どんな持ち方をしてもサイドボタンは押しやすいですね。
こんなにゴテゴテしたデザインなのに、特にどの持ち方でも持ちづらいと感じる事もなく、非常に持ちやすいマウスだと思います。
強いて言えば、手のひらに当たる部分が少し甲高に作られているため、手のひらを押し付ける「つかみ持ち(Claw Grip)」が非常に安定すると感じました。
ただ、右側にもサイドボタンが付いているので、マウスを持つ手に力が入ると薬指でサイドボタンを誤爆してしまうかもしれません。
とはいえゲームでは何の機能も割り当てていないでしょうから、押しちゃっても特に問題は無いかもしれませんが。
クリック感は結構かため
また、Kova Aimoの左右クリックボタンは硬いです。
跳ね返りが強いのとはまたちょっと違って、単純に押すのに力が要るって感じですね。
指の筋力の無さに自信のある人は、結構疲れるかもしれません。
とはいえ、硬くてキレが良いぶん連射はしやすく、マウスを激しく動かしても間違えてクリックしてしまう事もないです。
硬いクリックが好きな人なら、問題なく使える範囲だと思います。
ドライバーソフトウェアはとても使いやすい
Kova Aimoは、Swarmという専用のドライバーソフトウェアで色々と設定をいじることができます。
基本的にはDPI調整とボタンの割り当て変更くらいしか触る項目はないのですが、このSwarmというソフトは非常に優秀ですね。
UIが非常に分かりやすいですし、妙な挙動も全然なく、普通に使えます。
ゲーム中にDPIが勝手に切り替わっちゃったりとか、再起動したら設定がリセットされたりとか…そういうゲーミングマウスあるあるなバグが全然ないので、すごく安心して使えます(笑)
Roccat独自のLEDライティングシステム「AIMO」
また、Kova AimoはRoccat独自のLEDライティングシステム「AIMO」に対応しています。
AIMOを搭載したゲーミングデバイスを複数持っていると、それらがシンクロして光るようになるんだとか。
ドライバーソフト内に設定画面があったのですが、キーボードでタイピング中、マウスでクリック中など、使う人のアクションによって光り方が変わるみたいです。
顔出しでゲーム配信をする人などが使うと、使ってるデバイスの光り方に統一感が出て、面白そうですね!
ポーリングレートを下げるとセンサー性能がアップ…!?
マウスのセンサー性能を計測するツール「MouseTester」にて、Kova Aimoのセンサー性能を検証してみました。
上記のGIF動画のようにマウスを左右にブンブン振った時のセンサーの挙動を見てみます。
MouseTesterの見方を簡単に解説すると、「青い点が、波線から大きく逸脱していなければ、センサー性能はおおむね良好」という感じです。
基本的には、青い点がキレイに揃っているかを見るだけでOKです。
まずは、ポーリングレートをデフォルトの1000Hzで使った場合の結果をご覧ください。
特定のマウスパッドとの相性が悪い可能性も考え、4種類のマウスパッドにて検証してみました。
が、どのマウスパッドを使っても青い点は結構乱れていますね。
Kova Aimoに搭載されているのは、Roccat独自の「Pro Optic Sensor R6」というセンサー。
このセンサーはPixArt社のPMW3320センサーをRoccatが独自にカスタムしたものなので、最新のゲーミングに搭載されているPMW3360センサーと比べると、性能的には若干劣るようです。
しかし、色々試していたら、ポーリングレートを下げると少し改善されるという事に気づきました。
こう見ると、500Hzと250Hzの時はなんとなくセンサー性能が改善されているようにも見えます…。
グラフの見え方の問題かもしれませんが、とはいえポーリングレート1000Hzだと挙動がおかしくなるマウスって、実際あるんですよ。(finalmouse Air58など)
なので、Kova Aimoを使うときは、ポーリングレートを500Hzか250Hzに下げて使ったほうが安心かもしれませんね。
リフトオフディスタンス(LOD)はかなーり長い!
そして使っていて思ったんですが、リフトオフディスタンスが非常に長いですね。
リフトオフディスタンスというのは、マウスを空中に持ち上げた時にどれぐらいの高さまでセンサーが反応するかというセンサー反応距離のことで、基本的には短ければ短いほどいいとされています。
リフトオフディスタンスが長いとマウスを持ち上げてもセンサーが反応してしまうので、下記のような動きがやりにくいんですよね。
このようにマウスを持ち上げたとき、センサーが妙に反応してしまって、びよ~んとAIMがズレます…。
リフトオフディスタンスが短いマウスになれていると、絶妙に使いづらい…。
なんとかならないかな…と思っていたのですが、
ちょうど家にソールが余っていたので2重貼りしてみたところ、めちゃくちゃいい感じになりました(笑)
Kova Aimoはリフトオフディスタンスを設定することができないので、LODを短くしたいときはソールを2重貼りしましょう!
Kova Aimoのレビューまとめ
- ゴテゴテなのに意外と持ちやすい。「つかみ持ち」に最適。
- クリック感は結構硬め。
- 性能的には、FPSには不向きかも。
このスターウォーズ感のあるコテコテのデザイン、好きな人には堪らないでしょう!
マットな部分と艶ありの部分の塗分けなど、デザインには相当こだわってる印象です。
質感は非常に高く、この見た目にグッとくる人にはとてもおすすめですね。
とはいえ、FPS向けのハイエンドゲーミングマウス並みの性能はありませんので、
MMORPGやMOBAなど、マウスの性能がそこまで重要視されないゲームでの使用をおすすめします。
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