Roccatのゲーミングマウス「Kone Pure Ultra」の使用感をレビューしていきます。
ロキャットと言えば、KPOEの愛称で愛されているKone Pure Owl-Eyeというマウスが有名。
個人的にも大好きなゲーミングマウスなのですが、この度なんと軽量化モデルが発売されました!
KPOEと比べて22gも軽くなっているとのことで、Kone愛好家のぼくとしては使用感がとても気になります…。
早速、どんなマウスなのかチェックしていきましょう!
Kone Pure Ultraのスペックと外観
Kone Pure Ultraは、ドイツのゲーミングブランド「Roccat(ロキャット)」から発売されているゲーミングマウスです。
Roccatが以前より販売していたKone Pure Owl-Eyeというマウスの軽量化モデルとなります。
- センサー:Owl-Eyeセンサー(PMW3389改)
- DPI:50~16,000
- ポーリングレート:125/250/500/1000Hz
- サイズ:長さ115×幅70×高さ39㎜
- 重さ:66g
- ボタン数:7
前作のKone Pure Owl-Eye(重さ88g)も別に重たいマウスではなかったのですが、Kone Pureは指先でつまむように持つのに適したマウスなので、軽量化を望んでいた愛好家は多いのではないでしょうか。
個人的にもKone Pureは神マウスだと思っているので、軽量モデル発売は本当に嬉しいです…!
それでは外観を見ていきましょう。
Kone Pure Ultraの外観
ドイツ感のある渋いパッケージです。
この右側がえぐれている独特な形状が、Kone Pureの特徴ですね!
左クリックボタンには、うっすらとROCCATの文字が…。
使っていてすぐに気づく点として、ホイールのノッチ感(カリカリという手応え)が非常に強いですね。
Webページを一気にスクロールしたりすると、「カララッ!カララッ!」と結構大きめの音が響きます。
ぼくはハッキリとノッチ感のあるホイールのほうが好きなのでむしろ嬉しいのですが、「滑らか」とは正反対の操作感です。
裏面はソールとセンサーのみ。
DPI変更ボタンは表にあるので、裏面にボタン類は一切付いていません。
ケーブルは、塩ビの柔らかい被覆になっていました。
前作Kone Pure Owl-Eyeは針金のように硬いケーブルでしたので、この変更はとても嬉しい!
重さの公称値は66gですが、実測してみると65gと表示されました。
安い秤なので正確じゃないだけかもしれませんが、公称値を下回るなんて…良心的!!
ちなみに、初期設定だとロゴ部分のLEDがめちゃくちゃ明るいです…。
設定ソフト開いた時、真っ先にロゴの輝度を下げましたww
Kone Pure Ultraのセンサー性能
マウスのセンサー性能を計測するツールMouse Testerを使い、Kone Pure Ultraのセンサー性能を検証してみました。
上記GIF動画のように「左右にゆっくり動かし始める → 腕の限界まで速く振る」という動きを計測した結果がこちら。
手を動かす速さにセンサーが付いてこれない場合、波線の形状がいびつになります。
そしてセンサーのトラッキングに乱れが生じた場合、青い点が不揃いになったりもします。
上記の結果を見る限り、センサー性能には何の問題もないと感じました。
手の動きと同じような波形がちゃんと描かれていますし、ブンブン振り回している時でも青い点はキレイに揃っていますね。
もちろん、ゲーム中にカーソルが飛ぶなどの不具合も皆無。
ぼくは専門家ではないのでザックリした検証しか出来ませんが、少なくともセンサーがボトルネックになることはまず無いでしょうね!
ドライバーソフト「Roccat Swarm」の使い心地
マウスの設定をいじるには、Roccat共通のSwarmというソフトを使用します。
ゲーマーにとって需要が高いと思われる項目は、
- DPI・ポーリングレートの変更
- ゲーミングマクロ
- クリック遅延の軽減
- リフトオフディスタンスの調整
とかですかね。
他社と比べても、設定項目が少なかったりなどの不便は感じません。
普通に優秀なドライバーソフトですねー。
Kone Pure Owl-Eyeから何が変わった?
Kone Pure UltraはRoccatが以前から販売しているKone Pure Owl-Eyeというマウスの軽量版、いわばマイナーチェンジモデルです。
そこで、軽くなった以外に変更点はあるのかを並べて比較してみました。
形状はほとんど…というか全く同じじゃないでしょうか?
握り比べてみても、差は感じませんでした。
ただ、表面のロゴやプリントされている文字などは、変更が加えられています。
サイド部分のロゴマークは完全に削除され、すごくシンプルに。
明確に違うのはケーブルの素材と、
ソールの形状です。
厳密に言うと、マウスパッドを滑らせた時の感覚は違うという事になりますね。
とはいえ、ぼくには違いとして認識できるレベルではありませんでしたが…。
ソールの感覚に敏感な人にとっては、要注意ポイントかもしれません。
あと写真では伝わらないかもしれませんが、マウス表面のコーティングも少し進化しているようです。
ぼくが使ってみた限りでは「Ultraのほうが、汗をかいてもベタベタしづらい」と感じました。
手汗が多い人にとっては、うれしい変更ですね!
Kone Pure Ultraの握り心地
では、Kone Pure Ultraを握ってみた感想を書いていきます。
かぶせ持ちの感想
単刀直入に言うと、かぶせ持ちには適さないですね。
まずマウスが小さいですし、それに薬指・小指が当たる部分がえぐれちゃってるので指の置き場がありません。
指を脱力して覆いかぶせるような持ち方をする人は、買わないほうがいいでしょう。
つかみ持ちの感想
かぶせ持ちと比べるといくらかマシですが、個人的にはつかみ持ちのフィット感もそこまで良く感じないです。
左右のフィット感はそこそこ良いのですが何しろマウスが低いので、わざと手のひらを押し当てるようにしないと安定感が得られないと感じました。
ぼくの場合、写真のように若干斜め気味に持つのが、つかみ持ちの中では一番しっくり来る持ち方でしたね。
つまみ持ちの感想
はい来ました、神マウス。
つまみ持ちのフィット感、最&高。
親指がすっぽり収まり、薬指・小指の当たり方もとても自然ですね。
指先のみでマウスを持つ方にとっては、めちゃくちゃ持ちやすいマウスだと思います。
Kone Pure Ultraを握ってみた感想まとめ
Kone Pure Ultraの握り心地を星で評価するとしたら、
- かぶせ持ち:★☆☆☆☆
- つかみ持ち:★★★☆☆
- つまみ持ち:★★★★★
という具合じゃないでしょうか。
ぼくは使うマウスによってつかみ持ちとつまみ持ちを切り替えるタイプですが、Kone Pure Ultraを使うときは絶対につまみ持ちですね。
逆につまみ持ちをしない人からしたら、ぼくがなぜこんなに神マウス神マウス騒いでるのか理解できないかもしれません。
Kone Pure Ultraのクリックボタンはガタガタする…!?
Kone Pure Ultraを使っていると、ある事に気づきました。
前作のKone Pure Owl-Eyeと比べて、クリック感にキレがないな…と感じたんです。
(KPOEは、クリックの歯切れの良さが秀逸なのです。)
Kone Pure Ultraをレビュー中。
クリック感が前作Owl-Eyeとは全然違いますね。
ボタンのガタ付き(プリトラベル)が増えてますし、カチッと押下したあとのぐにゅぐにゅ感(ポストトラベル)も気になります。
個体差なんですかね?
持ってる方の意見を聞きたいです。 pic.twitter.com/krbvcBa9oL— Kessy@けしろぐ (@keshilog_kessy) November 21, 2019
それをツイッターでつぶやいた時の投稿が上記。
動画を見ていただけると分かりますが、ぼくが入手したKone Pure Ultraはクリックボタンがガタガタしてるんですよ…。
クリックの質感、改悪してない…?という意図で呟いてみたのですが、どうやらぼく以外のKone Pure Ultra所有者は特に不満に思っていない様子。
えっ、それはつまり…
ぼくが入手した個体がハズレ…??
という事で「クリック感が微妙でした」で済ませたくなかったぼくは、分解して中身を調べてみることにしました。
Kone Pure Ultraのクリック感を改善してみた
何はともあれ、まずは分解します。
おーすごい。
外見からは分からなかったですが、内部のフレームがハニカム状の穴で軽量化されています。
脱いだらスゴイ系マウスですね…!
クリックボタンがガタガタするという事は、要するにマイクロスイッチとそれに触れるパーツがピッタリ密着してないという事。
という事は、赤丸で囲った部分に何かを貼ってやれば、スイッチとの隙間が埋まってガタが無くなるはずです。
とりあえず家にあったマスキングテープを2枚ほど重ね貼りしてみました。
この状態で再度組み立てて、クリック感を検証してみた動画がこちら。
Kone Pure Ultraのクリックボタンがガタガタぐにゅぐにゅだった件
分解してちょっと細工したところ、めっちゃ改善されましたww
何をしたかはレビュー記事に書きますが、0.1㎜とかの世界です。
それでこんなに差があるなんて、マウス作りって難しそう… pic.twitter.com/pSo1xXhU6P
— Kessy@けしろぐ (@keshilog_kessy) November 21, 2019
動画を見ていただければ分かりますが、クリックボタンのガタ付きは見事に解消され、キレッキレの高速クリックが可能になりました。
分解して改造するのは少し面倒ですが、とはいえこれだけの改造で劇的にクリック感が改善するならやる価値はありますよね。
マスキングテープなんて、たかが0.1mmとかの厚みです。(正確には0.08mm)
それを2枚貼るか貼らないかでクリック感が大きく変化するなんて、マウスを製造するメーカーも大変ですね…。
とはいえこの技を習得したことにより、今後クリック感がイマイチなマウスを買ったとしても自力で何とかできるようになりましたww
まとめ
- Kone Pure Owl-Eye比で22gの軽量化
- コーティングやクリックボタンなど、細かい変更点あり
- つまみ持ち派にとっては神マウス
ブログを運営していく中で色々なゲーミングマウスをレビューしてきましたが、Kone Pure はその中でも特に持ちやすいと感じるマウス。
なので、今回の軽量化モデル発売は本当に嬉しいです!
軽量化する上でクリックボタンが改悪されてしまったのか、ぼくの個体がたまたまハズレだったのかは分かりませんが、もしかしたらこれを読んで購入した方もクリックに違和感を感じるかもしれません。
その時は当記事を思い出して、マスキングテープModdingを試してみてください。
この記事へのコメント
コメント一覧 (6件)
コメント失礼します。
Kessyさんと手の大きさがほとんど一緒で大変参考になりました。
質問なのですが、Kone PureはロジクールのG304などと比べてクリック感はどんな感じでしょうか? クリック速度が重要なゲームをやっているのでとても気になります。
ロジのG304と比べると、遊び(プリトラベル)が少なく、かなり切れの良いクリック感だと思います!
ストロークも浅めです。
返信ありがとうございます!
もう一つ質問で、今使ってるのはg300sなんですけど持ち心地は違和感なく使えるのでしょうか?(持ってなかったらすみません)
G300Sは使った事ありませんが、わりと小さいマウスですよね?
だったらそんなに違和感なく移行できるのではないかと思います!
マウスレビュー、楽しく読ませてもらってます!
私の kone pure ultraもクリックボタン、がた付きがありました。
”カチカチ”ではなく”ペコペコ”という感じのクリックで、不良品と言う程ではないのですが、クリックの気持ちよさがまるで無い感じです。
思い切って分解したところ、スイッチ本体が基盤に対してごく僅かですがぐらぐらしていました。
ゼリー状接着剤で固定したら軽快なクリックとなりました。
軽量モデルってこういうこと多いのかな...と思いました。
コメントありがとうございます!
スイッチ自体がグラついているとは・・・なかなかの問題児ですねそれはw
たしかに軽量マウスはガワが薄いので、重いマウスより不良率が高いのかもしれませんね。
(それをそのまま出荷しちゃうのは別の話ですけどw)
ぼくの経験だと、ソールが4点付いてるのに3点しかマウスパッドに触れていない(底面が平らじゃない)のとかもありましたw