ぼくは手ぶらで歩くことが多いので小さめの財布が好きなのですが、この度SYRINX様からHITOE FOLDというお財布をご提供頂いたので使用感をレビューします。
「小さい財布(薄い財布)」と聞くと、ネット広告でよく目にするabrAsusの薄い財布をイメージする方も多いかもしれませんが、HITOE FOLDは”それ系”ジャンルの中で最小の財布を目指して開発されているとのこと。
確かに1辺が10cmにも満たない正方形のデザインで、ぱっと見では二つ折り財布と思えないほどコンパクトですよね。
果たしてこんなに小さくて使い勝手はどうなのか、早速レビューしていきます。
HITOE FOLDのデザイン・特徴
HITOE FOLDは、SYRINX(シュリンクス)というブランドの二つ折り革財布。
「鞄を持たず、手ぶらで足取り軽く出かけたい!」 という思いを叶えるために作られたとのことで、小さいながらも札入れ・小銭入れ・カード入れが何一つ欠落していない機能性の良さが特徴です。
この手のコンパクト財布はお札を細かく折りたたむ必要があったり小銭入れが使いにくかったり(そもそも無かったり)することも多いですが、HITOE FOLDはそのへんの使い勝手も犠牲にしないよう慎重に設計しているとのこと。
公式サイト:小さな薄い財布 HITOE FOLD – SYRINX
限りなく正方形に近いシンプルなデザインですね。
寸法は縦93mm × 横91mmとのこと。
ちなみに今回提供していただいたのはPiomboというカラー。めっちゃお洒落。
新型iPhoneSEと並べてみた図。
ズボンの前ポケットに普通に入るサイズなので、ケツポケットに入れずに済みます。
ケツポケットに入れてると財布って一瞬で痛みますよね…
厚みは約13mm。
新品時はもう少し革が硬くてふっくらした財布だったのですが、使い込んでいくうちにどんどん薄くなってきました。
上記の写真は2ヶ月ほど使用した状態です。
かなり柔らかくて繊細な革が使われているので、2ヶ月使用しただけでもわりと貫禄が出てきました。
お金を入れてみた図。
小さなお財布ですがお札は折らずにそのまま収納でき、財布を閉じた時にも二つ折りになるだけで済みます。
この手のコンパクト財布はお札が三つ折り・四つ折りになってしまうものも多いですが、折り目が付きまくったクシャクシャなお札を出すのってなんか恥ずかしいので二つ折りで済むのは嬉しい。
小銭入れはここ。
わざとパンパンに小銭を入れてみましたが、10枚くらいなら普通に入っちゃいますね。
それに小銭を守るベロ?が付いているため、こう見えてちょっと逆さにする程度では小銭が落ちてこないのも素晴らしいです。(さすがに逆さにしてシャカシャカ振れば落ちてきますが)
小さいながらも秀逸なデザイン。
カード入れのキャパは6枚。
上記写真はちょうど6枚を収納している状態ですが、パンパンというほどではないので頑張って詰め込めばもう1枚くらいなら入りそうな感じです。
ただぼくの場合は、
- クレカ2枚
- キャッシュカード
- 免許証
- 保険証
- JAF会員証
が持ち歩ければ十分なので、6枚でピッタリ容量を使い切れていますね。
公式サイトによると開発スタッフの中にはカードを8枚入れて運用している人もいるそうです。
ぼくが過去に使ってきたお財布達と並べてみました。
(左からabrAsus 小さい財布、SYRINX HITOE FOLD、Bellroy Hide&Seek)
さすがにabrAsusの小さい財布にサイズでは敵いませんが、BellroyのHide&Seekと比べると明らかに小さいです。
しかもHide&Seekには小銭入れが付いていませんので、いかにHITOE FOLDが小さいかってことですね。
まぁとは言え、革に張りがあっていちばん高そうに見えるのはHide&Seekかも。(実際一番高い)
HITOE FOLDの色合い・風合いはすごく好きなのですが、この中ではいちばん繊細で柔らかい革が使われているので乱雑に扱うとヨレヨレになりそうな予感はします。
【動画】実際にお金を出し入れしてみた
HITOE FOLDから実際にお金を出し入れしてみた様子を動画で撮りました。
「くの字に曲げて開ける」というギミックに慣れることさえできれば、普通の二つ折り財布と何ら変わりなく使えますね。
撮影時点で開封から2ヶ月ほど経っているため、革が柔らかくなってきて新品時より使いやすくなってます。
HITOE FOLDの良いところ
それでは実際にHITOE FOLDを2ヶ月ほど使ってみた感想を書いていきます。
まず良かったポイントは以下の通り。
- 財布としての機能が一つも犠牲になっていない
- 金具が一切使われていないので型崩れしにくい
- 財布自体は薄いのに、革はちゃんと分厚い
まず良いと思ったのは、こんなにコンパクトなのにカード・お札・小銭の出し入れがスムーズに出来て、財布としての機能が一つも犠牲にされていないという点。
お札は長いままスッと、小銭は流し込むようにジャラーっと、いわゆる”普通の財布”と同じように使えます。
コンパクト財布にありがちな「利便性を犠牲にして小さくしている感」がないのです。
それに留め具がないのも良いですね。
ぼくの場合、財布を交換したくなるときってボタンが錆びる・ボタン周りがボロボロになるなど、革より先に金属の質感が悪くなってしまうことがほとんどなんですよね。
金属パーツがひとつも使われていないHITOE FOLDはかなり長持ちするんじゃないかなーと今から期待してます。
あと質感として良いなーと思うのは、こんなに薄い財布なのに革自体はわりと分厚いという点。
なので薄いのに安っぽくないんです。
Tempesti Elbamatt(エルバマット)と呼ばれるこの革の風合いも良いですよね〜。
ぼくは均一に染められた革よりもこういう自然な色ムラが生かされてる革の方が好きです。
HITOE FOLDのイマイチなところ
逆に微妙だと感じた部分は以下の通り。
- 小銭の枚数が少ないとチャリチャリうるさい
- 革がかなり傷つきやすい
小銭入れのキャパが思いのほか大きいため、100円玉が3~4枚だけ入っているような状態だと中で小銭が遊びまくってチャリチャリうるさいですw
かと言って音が鳴らないようにわざわざ小銭を詰めて重くするのもなんだかなーと思うので、今は仕方なくチャリチャリ言わせながら歩いてます。
公式サイトによると経年変化によって財布が薄くなってくると音も落ち着くらしいので、それに期待…
あと革が非常に柔らかいため、ケツポケットに入れる予定の人は辞めたほうが良いと思いますね。
ぼくはズボンの前ポケットに入れているので大丈夫ですが、もしケツポケに入れて踏んだりしていたら3ヶ月ほどでペッチャンコのヨレヨレになってしまうんじゃないでしょうか。
「くの字に曲げて開ける」のが前提になっている財布なので、一般的な革財布の革とは別次元の柔らかさだと思っておいたほうが良いでしょう。
まとめ
- コンパクトだけどちゃんと使いやすい・ちゃんと格好いい
- 金具が使われていないので型崩れしにくい
- 革が非常に柔らかいので取り扱いに注意が必要
- 小銭の枚数が少ないとチャリチャリうるさい
毎日のように現金決済をしたりポイントカードを大量に持ち歩きたい人には合わないと思いますが、キャッシュレス化が進んでいる若い男子にはドンピシャな財布ではないでしょうか。
「くの字に曲げて開ける」というギミックが独特なので最初は少し使いにくく感じるものの、慣れ+経年で革が柔らかくなってくればどんどん使いやすい財布になってきます。
ぼくの使い方では小銭がチャリチャリうるさい以外にこれと言った不満はなく、今まで使ってきた財布の中で一番満足度が高いかもしれません。
難点があるとすれば、人気すぎて予約待ち期間が長過ぎるという点でしょうw
(最短で2021年7月末発送)
まぁコンパクト財布系でここまで機能性と質感を両立した商品ってなかなか無いので、今後もしばらく人気が衰える事はないと思います。
ほしいと思ったら早めに予約しておくのが良さそうですね。
現時点では公式サイトからのみ予約注文可能。
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