Pulsar Gaming Gearsのゲーミングマウス「Xlite Wireless」を買ってみました。
Xlite Wirelessの主な特徴
- ワイヤレス
- 軽量(59g)
- 最新式センサー(PAW3370)
- 低価格
- ZOWIE ECにそっくりな形状(いわゆるECクローン)
ZOWIE ECを模したマウスはこれまで色々と発売されてきましたが、Xlite Wirelessはスペックとコスパに関してはケチの付けようがないほど素晴らしいマウスです。
スペックだけ見れば神マウスと言ってもいいレベル…
早速使用感をレビューしていきます!
Xlite Wirelessの詳細レビュー
開封の儀
箱の中身は、
- マウス本体
- 充電用ケーブル
- USB-C to USB-A変換アダプタ
- レシーバー
- 取説、ステッカー
という内容。
交換用のソールが入っていないのはちょっと残念ポイントですが、別売りでソールは購入可能なようです。
見た目はZOWIE ECの忠実なクローン
縦長の穴が特徴的なデザイン。
ハニカム穴・丸穴が空きまくったマウスよりは集合体っぽい気持ち悪さも少ないのでは?
個人的にはすごくかっこいいデザインだと思いました。
ゲーミングマウスに興味ない妻が見ても「うわっなにこれ!」と言いませんでしたし。
(普通の穴あきマウスはたいていナニコレキモイと言われます)
フォルムは完全にZOWIE ECシリーズのコピー。
それも変にアレンジを加えていない、清々しいほど忠実なクローンマウスですね。
試しに本家ZOWIE ECと並べてみましょうか。
ZOWIE ECとの比較
EC1 | EC2 | Xlite Wireless | |
---|---|---|---|
長さ | 128mm | 120mm | 123mm |
幅 | 64mm | 61mm | 64mm |
高さ | 43mm | 40mm | 44mm |
重さ | 97g | 90g | 58g |
寸法の取り方は少し違いますが、握ってみた感じはEC2とほぼ同じサイズ感だと思いました。
ただし表面の触り心地は全く違います。ZOWIE ECは手に吸い付くような妙なフィット感があるのに対し、Xlite WirelessにはECほど手に吸い付くようなフィット感は強くないです。
恐らくXlite Wirelessの表面がサラサラしてて滑りやすいのが原因だと思うんですが、形は同じなのに持ち心地がここまで違うのは面白い…
マウスのフィット感において「表面の材質」って重要なんだなあとXlite Wirelessを触った事で気づきましたw
底面がスゲエ!
底面はこんな感じ。こんな大胆に肉抜きされているマウスは初めて見ました。
確かに底面は手に触れるわけじゃないし、手で握ったときにマウスが変形さえしなければこれぐらい削ぎ落としても問題ないですよね。その手があったか…。
2021年は表面に穴を開けたマウスが流行ったので、来年は「底抜けマウス」がトレンドになるかも…?
センサーは現状最高スペックのPAW3370
センサーはPAW3370という型番。
最大DPIは20,000、最高速度は400IPS、PMW3389よりも50%低いエラーレート…PMW3389をも超える現時点最高スペックのセンサーです。
まぁここまで来ると体感できる領域を超えてるのでセンサーの違いを肌で感じることなんて出来ないと思いますが、一応数字上はロジクールやRazer等の大手メーカー製マウスよりも(今のところは)ハイスペックですね。
重さは実測59g
マウスの重さは実測で59g。
16,000円で売られているロジクールのハイエンドマウス「G PRO X SUPERLIGHT」が実測値で約62gなので、Xlite Wirelessは本当にめちゃくちゃ軽いです。
充電端子はUSB-C、ケーブルはパラコード仕様
充電端子はUSB-C。
付属の充電ケーブルは専用のパラコード仕様になっていました。
このケーブル、充電ケーブルとは思えないぐらいパラコードの質が良いですね。ふにゃふにゃ。
無線マウスの充電ケーブルって、たいていは「線をつないだまま使いたくはないよね」と思うような使用感なのですが、Xlite Wirelessのケーブルは快適すぎてこのまま有線マウスとしても余裕で使えますw
握り心地は…グリップテープ必須かも
かぶせ持ち
つかみ持ち
つまみ持ち
形・サイズ感はZOWIE EC2とほとんど同じなので、基本的には「かぶせ持ち」に適したマウスだと思います。
薬指・小指の収まりがいいので手が疲れません。長時間使用にも向いてるでしょう。
サイドボタンの配置も絶妙。どちらのサイドボタンにも自然に指が届きます。ボタンの押し心地は「サクサク、コクコク」という感じで、個人的には本家ZOWIE ECよりも押し心地が良いと感じました。
ただ、表面の触り心地が悪いのがすごく気になります。悪いというか、滑りやすい…。
ZOWIE ECと比べてしまうとどうしてもフィット感に欠けます。
グリップテープを貼って触り心地を補強してやればもっと良いマウスになるかも。
ソフトウェアの使い勝手
Xlite Wirelessには専用のドライバーソフトウェアがあり、公式サイトからダウンロードできます。
https://pulsargg.jp/pages/download-xlite-wireless
▲ソフトウェアのUIはこんな感じ。デバウンスタイムを弄れるのは面白いですねー。
デバウンスタイムとは…
マウスボタンを押してから実際にクリック判定が発生するまでの遅延のこと。
極端に速くし過ぎるとチャタリングが発生するリスクがあるので、標準ではちょっと遅めに設定されていることが多い。
バグるリスクを承知でデバウンスタイムを速めることで、わずかに反応速度を上げることができる。
DPI、ポーリングレートの変更に、LODの高さも調節できます。
直線補正もありますね。
直線補正の効き具合はこんな感じ。
オンとオフしか無いので強度は設定できませんが、結構強めの補正がかかりますね。
最近のFPSは当たり前のように高低差があるマップばかりなので直線補正を活用できる場面は少なくなってますが、ヘッドショットラインに合わせて横にだけAIMするようなゲームでは今でも有用な機能です。
ゲーミングマクロも組めます。
ただ、Xlite WirelessはDPI変更ボタンすら付いてないシンプルなマウスなので、もしマクロをガンガン使うとしたら「どのボタンに割り当てるのか」が課題になりそうです。
既知のバグ、不具合
Pulsarの公式Twitterによると、Xlite Wirelessには「初回接続時にペアリングが外れてしまうことがある」というバグがあるのが分かっているようです。
このバグの対策はファームウェアアップデートで簡単に行うことが出来ますので、Xlite Wirelessを購入した人は必ずアップデートをしておきましょう。
ファームウェアは公式サイト(下記)からダウンロードできます。
https://pulsargg.jp/pages/download-xlite-wireless
ファームウェアアップデートは、exeを起動して「Start」を押すだけなので特に迷うような部分はないと思います。
ソールとグリップテープは別売り
公式サイトを見ると、交換用ソールとグリップテープが別売り商品として存在していました。
値段もお手頃だし、在庫が復活したら買ってみたいですね。
Xlite Wirelessの長所と短所
さて、一通り触ってみて感じたXlite Wirelessの長所と短所は以下の通り。
長所
- ZOWIE ECの素晴らしい形を清々しくパクっている
- スペックが理想的すぎる
- 値段が高くない
短所
- 滑りやすいのでグリップテープが必須
まず長所についてですが、形状は誰が見ても分かるZOWIE ECのパクリなので持ちやすいです。どうなの?それっていいの?っていう疑問はありますがw
ワイヤレス、軽量、パラコードケーブル、押し心地のいいボタン、最新式センサー…などなど、スペックに関しても文句なし。そしてそんな理想的なマウスにも関わらず値段が普通に安いというのが本当にすごい!
Pulsarはまだまだ新興メーカーなので価格は恐らくかなり無理して頑張っていると思います。大手メーカーなら16,000円くらいで出していてもおかしくない性能です…。
次に短所ですが、唯一気になったのは表面の材質ですかね。滑りやすくてグリップ感がない。
樹脂そのまんま、みたいな触り心地でマウスとしては別に普通なのですが、このマウスはなんたってZOWIE ECと同じ形をしています。なのでいやでも「ZOWIE ECと比べてどうなの?」という視点で考えてしまいます。
そしてその視点で考えると、Xlite WirelessにはZOWIE ECのような”抜群のフィット感”は感じられません。正直「同じ形をしているのに表面の材質が違うだけでこれほどフィット感がなくなるのか…」と驚いたくらいです。
グリップテープを貼ればマシになるかもしれないので、近いうちにグリップテープを買ってみたいと思います。
まとめ
スペックとコスパは2021年秋現在では全ゲーミングマウスの中でもトップ級。60g切りの高性能ワイヤレスマウスが8,000円台で買えちゃうとか、意味が分かりません!
ただし穴空きボディの代償なのか、表面の触り心地・グリップ感に関しては改善の余地ありだと感じました。もし可能なら握り心地を補強するためのグリップテープを一緒にポチったほうが良いでしょう。
人気すぎて品薄なのが玉に瑕ですが、Pulsar公式からXlite Wireless用のグリップテープもあわせて発売されています。購入検討中の方はグリップテープをぜひ一緒に。
Xlite Wirelessの長所
- ZOWIE ECの素晴らしい形を清々しくパクっている
- スペックが理想的すぎる
- 値段が高くない
Xlite Wirelessの短所
- 滑りやすいのでグリップテープが必須
名称 | Xlite Wireless |
長さ | 122.66mm |
幅 | 66.17mm |
高さ | 42mm |
重さ | 58g |
センサー | PAW3370 |
DPI | 50 – 20,000 dpi |
パッケージ同梱物 | マウス本体 ワイヤレスレシーバー ワイヤレスレシーバーアダプター USB-C ケーブル(パラコード仕様) |
この記事へのコメント
コメント一覧 (2件)
いつも拝見させていただいてます!
目次の一番上のところがsuperglideになってますので、superglideのレビューもお待ちしてます!(笑)
えっほんとだ!なぜ!?
でも確かにアレすごい気になってます。いつかレビューするかもですw