ワイヤレスでそこそこ良い音質のヘッドホンが欲しいなーと思い、ソニーのWH-1000XM2を買ってみました。
購入してから3ヶ月ほど、ほぼ毎日使っていますので、ある程度本機について細かいところまで分かってきました。
結論から言うと、音質も期待通り良く、なによりノイズキャンセリングが最高に快適です…。
ノイキャンで自分の世界に入り込むことで、まさに「集中力を買う」感じですね(笑)
「集中したいんだけど、なかなか環境的に難しい…。」と思ってる方にはかなりおすすめです。
しかし細かい点でちょっとイマイチだなと思うところもありまして、感じたことを正直に書いてみました。
ちなみにこの記事を書いてるぼくは、4歳からピアノを10年間習い、14歳から24歳頃まで10年間ほどバンド活動をしていました。
オーディオの専門家ではありませんが、普通の人よりは音にこだわりがあります。
そんなぼくの感想が購入の参考になれば幸いです。
WH-1000XM2のスペック・主な特徴
- 型式:密閉、ダイナミック
- 重量:275g
- コード:片出し(着脱式)
- 充電端子:MicroUSB
- 音声入力端子:3.5mmステレオミニジャック
- 周波数特性:4Hz-40,000Hz
- 連続音楽視聴可能時間:最大30時間(NC ON時)、最大38時間(NC OFF時)
- 通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.4.1
- 出力:Bluetooth標準規格 Power Class2
- 対応Bluetoothプロファイル:A2DP、 AVRCP、 HFP、 HSP
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC
- Bluetooth接続でも、ハイレゾ相当の音質で聞ける
- 業界最高レベルのノイズキャンセリング機能
- 外音取り込みモードあり(人の声のみ大きくするボイスフォーカス機能も)
- タッチ操作可能
- 折りたたんでコンパクトに持ち運び可能
- ※公式サイトより引用
ざっとこんな感じのヘッドホンです。
大きな特徴としては、LDAC等のハイレゾ相当の音質に対応している点と、ノイズキャンセリング機能が業界最強レベルという点でしょうか。
実際に使ってみた感想を下記に書いてます。
WH-1000XM2の開封写真・見た目の質感
▲箱はこんな感じ。ぼくはブラックを買いました。
▲化粧箱をパカっと開いた様子。ケースが思ったより小さいですね。
▲ケースを開くとこんな感じ。なんだがすごく器用に折り畳まれてるw
▲ヘッドホンを取り出すと、しまう方法がちゃんと書かれてます。
よかった、二度とあの形に戻せないんじゃないかとちょっと心配でしたw
▲ヘッドホン本体。SONYって感じの質実剛健で飽きのこないデザインです。
個人的にはAKGとかのスタイリッシュなデザインが好きですが、WH-1000XM2は地味すぎず派手すぎず、ちょうどいい感じですね。
▲イヤーパッドはモフモフしてかなり柔らかめです。低反発ウレタンフォームだそうです。
WH-1000XM2の音質は?バンド歴10年のぼくの感想
ぼくはオーディオ専門家ではありませんが、4歳から20年間ずっと楽器を演奏してきた人生でしたので、普通の人よりは多少「音」に関してはこだわりがあります。
そんなぼくがWH-1000XM2を聞いた感想は以下のような感じです。
- 低音がしっかり出ている。バスドラのキレもよく、ベースがボワボワになる感じもない。
- 中音はバランスいい。ハープやラッパ系の音が刺さる感じもない。
- 高音域は一枚ヴェールに包まれた感じ。「サ行」は刺さらないが、金物の透明感も弱め。
- ドンシャリ感はない。全体的に出てるバランス型の音質だと思う。
- 強いて言えば、同価格帯の開放型ほど高音域の質感は良くない、という程度。
- 聞き分け感はいい。ギターが何本か、ピックアップはフロントかリアか、どのシンバル/タムを叩いてるか、などちゃんと聞き分けられる印象。
といった感じでしょうか。
ちなみにぼくの音楽の聞き方はSpotifyでストリーミング音源を流し聞きする程度です。
ハイレゾ音源などは聞いておりません。
このくらいの視聴環境であれば、WH-1000XM2は十分すぎるほど高音質だと思いました!
WH-1000XM2のイマイチなところ
側圧が強め
イヤーパッドはモフモフしてて柔らかいんですが、側圧は結構強いです。
ぼくの場合は2時間くらいで耳たぶが痛くなってきます。
ちょっと重い
ワイヤレス式でバッテリーも入っているので、結構重いです。
2時間くらいで頭頂部が痛くなってきます。
蒸れる
イヤーパッドの素材もレザー調だし側圧強めでかなり密閉力が強いので、蒸れます。
これを買った時期は夏だったんですが、買ったその日に「アカン」と思いましたw
そのため、mimimamoというヘッドホンの耳蒸れを防止するカバーを付けています。
ヘッドホンにパンツを履かせるみたいな感じに見えてしまいますが(笑)、これを付けるのと付けないのとじゃ大違いです…。
WH-1000XM2に装着するなら、Lサイズでちょうどよかったです。
タッチ操作の誤作動
本機は、ヘッドホンを指でスワイプすると音量や曲の停止・再生の操作ができたりします。
ですが、ヘッドホンを着脱するときや、ちょっとズレを直すときなどに誤タッチしてしまうんですよね。
そこがちょっとマイナスです。
クイックアテンションモード、意味ある?
ヘッドホンの右耳側を手のひらで覆うと、外音を取り込むモードに切り替わる「クイックアテンションモード」という機能があります。誰かに話しかけられたときに使用すると、ヘッドホンを外さずに会話ができるという機能ですね。
ですが、このモードの起動に1秒以上かかります。
普通にヘッドホンを耳から持ち上げたほうが早いですw
実際、ぼくが家人から話しかけられたときはとっさに耳から外していますし、わざわざクイックアテンションモードを使う必要はないかなーと感じちゃいました。
WH-1000XM2のいいところ
ノイズキャンセリングがとにかくすごい
電源OFF状態で本機を装着すると、冷蔵庫やエアコンの音と、自分の体内に血液が流れる「サーー(ゴオオー)」という音が聞こえる状態です。
手で耳を塞いだ状態に近いです。
しかし電源ONを押すと、「ゴオォォ……(シーーーン)…」とノイズが遠のいていきます。すごい!
ただ完全無音状態というわけではなく、ノイキャンするにあたって発せられているであろうホワイトノイズが微かに「サー…」と聞こえているだけの状態です。
試しに家族がテレビを見ている部屋に行き、ノイキャンをオンにすると、同じ部屋にいながらもテレビの音がほとんど聞こえなくなりました!
何も再生しない状態でもほぼ外音がほとんど聞こえなくなるので、音楽を再生したらもう音楽以外は何も聞こえません。
本機のノイキャンを使用していると、目から多少のノイズ(家族がウロチョロしたり、カーテンがなびいたりなど)が入っても、集中が途切れない事に気づきました。
考えてみれば、集中状態が途切れるのって、キッチンで洗った食器が倒れてガシャっと音がしたり、話しかけられたりと、耳からのノイズで途切れる事がほとんどです。
集中しなければいけない状況で、なかなか集中できないなーと感じている人には救世主的な存在になりますね、これ…。
バッテリー持ちがいい
連続音楽再生可能時間が30時間ありますので、通勤通学に使う程度でしたら1週間は普通に持ちますね。
ぼくは家の中での使用がメインで、1回の使用でだいたい3時間くらい連続で使いますが、それでも特にバッテリー切れを意識したことはなく、気が向いたときに充電していればOKって感じです。
まとめ
細かいところでいまいちな点もありますが、買って良かったなぁと毎日思ってますw
もし買い換えるとしたら後継機しかないだろうな、と思うくらいです。
WH-1000XM2はワイヤレスにしては文句なしの高音質!
ぼくはもともとHD598という開放型のヘッドホンを使っていまして、コードが邪魔だなと思って本機を購入しました。
多少音質が悪くなっても、ワイヤレスだからしょうがないかなーと思っていましたが、予想に反して高音質でした。
HD598クラスの有線ヘッドホンからの移行であれば、音質は同等かそれ以上の満足感を得られると思います。
初めてのワイヤレスヘッドホンにもおすすめです!コードが無いってすごい楽ですよ。付けたままトイレ行けるもん。
ノイズキャンセリングは驚異的。音楽を聞かない人でも買っていいレベル。
このノイキャンはぜひ家電屋さんで体験してみてほしいです。
「集中したいんだけど、なかなか環境的に難しい…。」と感じている人は、本機を購入してみるとちょっと人生変わるレベルです。
集中力アップの本をいくら読んでも結局は自分次第ですが、本機はお金で「集中力を買う」ことができるアイテムです。
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