47gの超軽量ゲーミングマウス「finalmouse Ultralight2 Cape Town」の使用感をレビューしていきます。
最近、ゲーミングメーカー各社から「穴だらけのマウス」が発売されまくっているのをご存知でしょうか。
Glorious Model O、G-Wolves Sk-l、CoolerMaster MM710、Xtrfy M4などなど…。
集合体恐怖症の人からするとふざけんな!って感じのマウスですよね。
どうしてこんな変態的なマウスが流行ってしまったのかと言うと、今回レビューするUltralight 2を作ったfinalmouse社が原因なのです。
きっかけとなったのは、finalmouseが2018年に発売したマウス「Air58 Ninja」が世界的にバカ売れしたこと。
今までのゲーミングマウスは100gぐらいが相場だったのですが、Air58はその名の通り58gしかない超軽量なマウス。
このマウスを使ったゲーマーたちは「えっ…軽いマウスってこんなに快適だったのか…!」と衝撃を受けました。
それ以降、まるでミニ四駆のようにマウスを穴だらけにするのがゲーム業界で流行しているのです…。
そんな罪深いfinalmouseから新発売になったのが今回レビューするUltralight 2。
前作Air58 Ninjaも衝撃的なマウスでしたが、今作もかなり激ヤバなマウスとなっております。
「世界最小・世界最軽量のゲーミングマウス」という言葉に心が動いた方は、どうぞご覧ください!
Ultralight 2のスペックと外観をチェック
Ultralight 2は、finalmouse社から発売された超軽量ゲーミングマウスです。
- センサー:Pix Art PMW3360
- DPI:400 / 800 / 1600 / 3200
- ポーリングレート:500Hz
- 重さ:47g
- サイズ:116×54×36㎜
- 設定ソフト:なし
47gとかいう訳の分からない軽さも特徴ではあるんですが、一番の特徴は、サイズが異常に小さいことです。
後ほど他のマウスと比較した写真も貼りますが、今までのゲーミングマウスとは比べ物にならないほど小さいので、何の気なしに買うと度肝を抜かれると思います。
正確には「Ultralight 2 CAPE TOWN」までが商品名。
ちなみにCAPE TOWN(ケープタウン)は南アフリカの首都ですね。
今作Ultralight 2はなぜかアフリカをテーマにしてるみたいで、Ultralight 2がローンチされた時の動画は色んな意味でネット上を沸かせました。
The ceremony is just getting started. Not sure how intense this is going to get. But every Ultralight 2 will be blessed with good aim and good fortune. Trying to stream but no reception. But much more amazing photos and videos coming. This is just the beginning. Going into night pic.twitter.com/l4Gl0wewMU
— Finalmouse (@finalmouse) 2019年7月24日
ちなみにこの儀式は5日間行われました。
finalmouseいわくこの儀式の目的は「購入した人に神のようなエイムを授けるため」だそうです。
あ、はい…。
特徴的なのは、付属品に「INFINITY SKIN」というパーツが入っている点。
後ほど詳しく説明しますが、これはマウスの大きさを調整するためのパーツです。
Ultralight 2は本当に小さいので、あえてマウスを大きくするための調整パーツが入っているんですよ。
サイズは小さいのですが、形状自体は前作「Air58 Ninja」と全く同じだと思われます。
サイドパネルまで満遍なく肉抜き穴が設けられています。
裏面にスイッチ類は一切なく、ソールとセンサーが鎮座しているだけです。
Ultralight 2はドライバーレス仕様のマウスなので、余計なボタンは一切付いていないんですね。
ケーブルは柔軟性の高い布巻タイプ。
いわゆる「疑似パラコード」というやつですね。
ケーブルとしての出来は結構いいです。
しかしなんせマウスが軽すぎるので、若干の「突っかかり感」は感じましたね。
ケーブルの突っかかり感が嫌いな人は、社外製パラコードに換装するといいかもしれません。
マウスの重さは実測52gでした。
公称値は47gなので、誤差の範囲を超えてちょっと鯖読んでる感ありますねw
Ultralight 2を他のゲーミングマウスと比較してみた
せっかくなので、手持ちの他のゲーミングマウスと比較してみました。
わざと隣にでかいPro Intelliを置いてみました…。
一番左のKone Pureだって、ゲーミングマウスの中ではかなり小さい部類ですよ?
Ultralight2を抜いたら、ぼくが持っているマウスの中で断トツで小さいのはKone Pureですから。
左隣のModel OはUltralight 2の前作であるAir58 Ninjaとほぼ同形状なので、いかにUltralight 2が小さいかがよく分かると思います。
Ultralight 2の握り心地・おすすめの持ち方
それでは、実際にUltralight 2を持ってみた感想を書いていきますね。
ちなみに、ぼくの手の大きさは18.5cm × 8.5cmくらいです。
かぶせ持ちの感想
結論から言うと、かぶせ持ちには小さすぎましたw
指がマウスから完全にはみ出ますね…。
マウスの高さも低く、親指・薬指・小指が完全にマウスパッドに着地します。
小さいマウスをわざわざかぶせ持ちしたい人以外、かぶせ持ちはおすすめしません。
つかみ持ちの感想
つかみ持ちに関しても、マウスが低すぎてやりにくいですね。
手を反り返らせてわざわざマウスに押し付けるような意識でやらないと、そもそも手のひらをマウスに触れさせることが出来ません。
それに手のひらを押し付けてしまうと、マウスの幅が狭すぎて薬指と小指をマウスに触れさせるのも難しくなります。
つまみ持ちの感想
もう想像が付くと思いますが、Ultralight 2はつまみ持ち専用のマウスだと思ったほうが良いですね。
指先で軽くつまむように持つと、非常に持ちやすい。
実測52gという軽さも相まって、つまみ持ち派のゲーマーにとっては最高のマウスではないでしょうか。
「ものを持っている感」すらもないような、驚異的な軽さです!
Ultralight 2に最適な持ち方は「つまみ持ち」
つまみ持ち>>>>>つかみ持ち>>>かぶせ持ちぐらいの感じでしょうか。
何度でも言いますが、そこらへんに売ってるゲーミングマウスとは比較にならないほど小さいです。
つまみ持ち以外で使おうと思っている方はよくよく考えて購入してください。
大きさ調整アタッチメント「INFINITY SKIN」が色々とヤバイ…
Ultralight 2には、INFINITY SKINというアタッチメントが付属しています。
アタッチメントといってもシールですが、マウスに張り付ける事でマウスを好みの大きさに調整することができるという代物ですね。
開封してみると、1.2mm厚・2mm厚・2.5mm厚の3セットも入っていました。
インフィニティスキン貼ってみた。
こんな感じで、肉厚のシールをマウスにペタペタと貼ることで大きさを調整します。
かなり肉厚なシールなので、相対的にサイドボタンは埋もれてしまいますね。
インフィニティスキンマシマシ。
厚み別に3セットも付属しているので、1枚だけじゃ物足りない方は重ね貼りして厚みを更に稼ぐことも出来ます。
せっかくなので3セット全部貼ってみました。
ノーマル状態では幅54㎜のマウスですが、全マシマシ状態にすると67㎜にまで太らせることが出来ましたw
以下、インフィニティスキン全マシマシ状態のギャラリーです…。
…まぁ、見た目は正直良くないですねw
とはいえこのシール、触り心地がぷにぷにしているので、感触としては悪くないです。
さすがに全マシマシはさすがにやり過ぎましたが…ぼくは最終的に以下のような感じに落ち着きました。
ぼくのインフィニティスキンの貼り方
ぼくの場合、素の状態だと幅が細すぎると感じたので、左サイドに2㎜、右サイドに2.5mmのシールを貼っています。
このぐらいのシンプルなカスタムであれば、普通にいいですね。
ぷにぷにしてて指が食い込むのでグリップ感も良好ですし、重量にもそこまで影響がありません。
素の状態が実測52gなので、両側に1枚ずつ貼るぐらいだったら2gしか増えません。
重さ的にも、このぐらいが良い塩梅でしょうね。
注意点:シールの耐久性は「インフィニティ」ではない。
とはいえこのシール、注意点として、インフィニティ(無限)に貼り直せるシールではありません。
ただのシールです。
普通に粘着テープです。
そのため、剥がすとこうなります。
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> どこがインフィニティやねん <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄#ultralight2 #infinityskin #finalmouse pic.twitter.com/k8nChp5vG7— Kessy@けしろぐ (@Kessyx) August 27, 2019
やっちまった。
穴が空きまくっているので、下手にシール剥がし液をつけることもできません。
まあ、頑張ってペタペタして全部取りましたけどね…。
特に暑い部屋でしばらく熟成させると、剥がす時マジヤバイと思いますよw
機能としては良いんですけど、用途からするともう少し粘着力を弱めてほしかったです。
Ultralight 2のセンサー性能を検証
マウスのセンサー性能を計測するツール「MouseTester」を使い、Ultralight 2のセンサー性能を見ていきます。
上記のGif動画のように左右にマウスを振った時のセンサーの挙動を計測しました。
MouseTesterの見方を簡単に解説すると、青い点が波線から大きく逸脱していなければ、センサー性能はおおむね良好という感じです。
とりあえず青い点がキレイに揃っているか、だけを見ておけばOKです。
400, 800 , 1600dpiの時は問題ないものの、3200dpiの時だけ若干のカウント飛びがありますね。
しかもこれ、計測するたびに調子が良かったりカウントが飛んだりして、毎回結果がバラバラでした。
うーん?と思ってTwitterやRedditを見たところ、どうやら似たような症状の人は結構いるようですね。
1600dpiだけバラけるという人も居れば、別になんともない、という人もいて、センサーには少し個体差があるようです。
とはいえこの程度のカウント飛びがゲーム中に悪影響を及ぼす可能性は限りなくゼロに近いので、普通は気にしなくてOK。
あくまでもマウスのスペックを波形レベルで気にしたいマニアックな人向けの情報だと思ってくださいね。
Ultralight 2のレビューまとめ
- 超小さくて、超軽い。
- インフィニティスキンは思ったよりいい感触。普通に使える。
- ただし、剥がす時マジ気を付けろ。
小型軽量マウスとしては、これ以上何ができるんだろうか…と思うほど完成度の高いマウスでした。
スキンを貼って好きな形にしてね、は若干反則っぽいですけどw
ところどころアラはありますが、とはいえこの小ささは唯一無二。
つまみ持ち用に小さいマウスを求めている人にはオンリーワンの価値がありますね。
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