TP-LinkさんからTapo P105というスマートプラグを提供していただいたので、使い心地をレビューしていきます。
スマートプラグとは何かと言いますと、一言で言えば「電力のオンオフをアプリで操作できる電源プラグ」ですね。
どうやって使うのか。
例えば、PCデスクに置いてあるモニターや照明器具の電源をスマートプラグを介して繋ぐとしましょう。
画力が乏しいですが【コンセント】ー【スマートプラグ】ー【電源タップ】ー【機器】という順番で繋ぐイメージ。
スマートプラグは専用アプリから電気の「通電・遮断」を遠隔操作することができるため、
「モニターと照明1と照明2の電源を入れたいな~」
と思ったらアプリをタップするだけで、
これが、
一瞬でこうなります!
スマートプラグが「遠隔操作できるブレーカー」のような役割を担ってくれるため、そこにつないだ機器の電源をいっぺんに入れることが出来るのです。
これ、慣れるとマジで便利。
こんな感じで簡単に家電をスマート化(IoT化)できるのがスマートプラグという商品なのですが、こんなに便利なのになんと1,000円台で買えてしまう激安ガジェットなのですよ…すごい時代ですね!?
当記事はそんなスマートプラグ「TP-Link Tapo P105」を実際に使ってみた上で、競合製品との違いやデメリットなども含めた率直な感想を書いていきます。
「スマートプラグを買ってみたいけど、どれが良いのかわからない…」という方はぜひ参考にしてみてください!
スマートプラグって何?
レビューを始める前に「そもそもスマートプラグとはなにか」についてサクッと解説したいと思います。
スマートプラグとはズバリ、壁のコンセントをスマート化するためのものです。
”スマート化”ってなんだよと思うかもしれませんが、ここでは「インターネットに接続する」という意味になります。
要するにスマートプラグとは、インターネット経由(アプリ経由)で電源のオンオフを遠隔操作できるプラグなのです。
例えばスマートプラグに「照明器具」の電源ケーブルを差したとしましょう。
普通だったら手でスイッチを押さないと照明は付きませんが、スマートプラグを使えばスマホアプリを操作するだけで照明を付けたり消したりできるようになります。
それに加え、Amazon Echoを持っている方なら「アレクサ、電気付けて!」と言えば電気が付くように設定することもできます。
よく昔の映画なんかに「金持ちの家は手をパンパンと叩くと部屋の電気がつく」みたいな描写がありましたけど、スマートプラグを使えば金持ちじゃなくても似たようなことが簡単にできるというわけですねw
スマートプラグで出来ること
- 照明器具や扇風機などを付ける/消す
- 朝7時に照明が付くようにタイマーを設定する
などなど。
接続した機器の電源をオンしたりオフしたりは簡単にできます。
それにたいていのスマートプラグはアプリからタイマーを設定できるので、「朝7時に照明オン」「夜11時に照明オフ」みたいなタイマーを設定しておけば、もはや能動的に操作をしなくても勝手に照明が付いたり消えたりするようになります。
上手く使いこなせばかなり便利ですね!
スマートプラグで出来ないこと
ただ、スマートプラグを使っても遠隔操作できないものも当然あります。
出来ないことは以下の通り。
- 照明器具の明るさを50%から80%にする
- 暖房器具の強さを弱から強にする
- 扇風機を首振りにする
などなど。
スマートプラグはあくまで「コンセントからの電力供給をオンオフできる」だけの製品なので、扇風機のツマミを回すとか、照明の照度を微調整するとか、電源ボタンをピッと押すとか、そういう機器側の操作は制御することができません。
あくまで「電力のオンオフのみ」だけで操作できるシンプルな機器にしか効果が無いので、そこだけは注意ですね。
Tapo P105の優れている点
スマートプラグについての解説が終わったところで、いよいよTapo P105についてレビューしていきます。
と言ってもスマートプラグという超シンプルな製品の特性上、ぶっちゃけ競合製品との違いはほぼ無い(どれを買っても同じ)のですが・・・個人的に「競合製品よりも優れているかな?」と感じた点は以下の2つ。
- サイズが小さい
- 価格が安い
まずサイズについて。
下記の写真はiPhoneSE2、Tapo P105、単3乾電池を並べてみた図。
一昔前のスマートプラグは握りこぶし大と言ってもいいほど大きい製品が多かった印象ですが、Tapo P105は本当に小さいですね。
一般的な壁のコンセントであれば、上下に2つ付けたとしても干渉せずに付けることが出来ると思います。
デザインもシンプルなので、「なんかコンセントにごっついのが付いてる感」があまり無いのも良いですね!
次に価格について。
試しにAmazonで「スマートプラグ」と検索してみると、トップページに表示されている主要な商品の中ではTP-Link Tapo P105が一番安かったです。
▲商品一覧ページを捲っていけばもしかしたらもっと安いスマートプラグがあるかもしれませんが、有名どころのAmazon純正、SwitchBot、Merossなどと比べた限りではTP-Link Tapo P105が最安でした。
機能的に差があるわけでもないし、安いと言っても数百円程度の差なので気にするほどでは無いかもしれませんが、Tapo P105がコスパに優れた優秀なスマートプラグであることは確かですね。
Tapo P105のイマイチな点
逆にTapo P105にイマイチな点があるとすれば、
消費電力チェック機能がない
という点ぐらいでしょうか。
ちょっと高いスマートプラグだとプラグにつないでる機器が何ワット消費しているかをアプリで確認できる機種もあるのですが、Tapo P105にそのような機能は付いていません。
この点だけはハイスペックなスマートプラグに劣る点と言えるでしょう。
とはいえこれは個人的に思うことなのですが、スマートプラグで操作できるシンプルな家電(照明器具や扇風機など)って、別に消費電力を測る必要があるほど電力を食わないんですよね。
エアコン・洗濯機・暖房器具などの「大食い系」家電はスマートプラグで単純に電力をオンオフしただけじゃ操作できない(通電後にリモコンなどを操作する必要がある)ので、これらの大物家電に対してスマートプラグを導入する意味はほぼありません。
それにもしそれらの大物家電の消費電力を測りたいと思った場合でも、家電の消費電力を測る「ワットチェッカー」という専用アイテムが存在します。
単純に電力を測りたいだけならワットチェッカーを導入したほうがリーズナブルです。
2,000円程度でワットチェッカーが買えるのに、「スマートプラグ」として使わずに消費電力を計測するためだけにわざわざ高価なハイスペックスマートプラグを買う意味は…無いですよね。
ということでスマートプラグにおける消費電力チェック機能って、個人的には意味のない機能だと思っています。
まぁもしかしたらぼくが気付いていないだけで消費電力チェック機能の有益な活用方法があるかもしれませんが…。
そういう情報強者の人にとっては「1つ機能が少ない」という点はデメリットと言えるでしょう。
スマートプラグの活用例(ぼくの場合)
最後に、ぼくがどうやってスマートプラグを活用しているかについて書いておきますね。
記事冒頭でもちょっと紹介しましたが、ぼくは主に「PCデスク周りの電源全般」をスマートプラグでオンオフするようにしています。
▲朝起きたばかり、もしくは外出先から帰ってきたばかりの状態は↑↑のような感じ。
ここでぼくが「アレクサ、おはよう」もしくは「アレクサ、ただいま」と言うと・・・
デスク周りの電源が一気に付きます。便利。
ぼくはパソコンをだいたい24時間365日つけっぱなしにしているのですが、スマートプラグ導入前は、
- モニター1の電源を切る
- モニター2の電源を切る
- 間接照明1の電源を切る
- 間接照明2の電源を切る
という操作をしてから離席・就寝していました。
モニター2枚ならまだマシな方で、多いときだとモニターを4枚使っていた時期もありましたので、デスク環境が大掛かりになればなるほど離席するのが面倒でしたね…。
でもそんな超ゴチャゴチャしたデスク周りでもスマートプラグとAmazon Echoを駆使すると、
っと、このようにアレクサと挨拶を交わすだけで一発!
いやあ、慣れると手放せないですよ、このシステム。マジで便利すぎる…。
ノートパソコン1台、照明は部屋のシーリングライトのみ、みたいなシンプルな環境でPC作業をしている人には理解してもらえないかもですが、PCデスク周りに間接照明やらなにやらをゴチャゴチャ置いている人は、スマートプラグで電源管理をするとQOLが爆上げすると思いますよ!
まとめ
- スマートプラグを使うと、接続した機器の電源をアプリやAlexaでオンオフできる
- 壁のスイッチで操作できない間接照明などを操作するのに便利
- 便利な割に1,000円台で買えちゃう
スマートプラグは最もシンプルで簡単に導入できるIoTデバイスのひとつです。
シンプルな機器にしか使えないので現実的には「照明器具の遠隔操作」ぐらいしか使い道はないかもですが、その使い方がバチッとハマる人(部屋に間接照明を多用してる人)が使うと生活がグッと便利になりますよ!
ちなみに記事内で紹介した使い方のように「音声で操作したい」という場合は、Amazon Echoをあわせて導入すると幸せになれます!
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コメント一覧 (1件)
電源の入切がトグル動作になっている機器はままあり赤外線リモコンや指ロボットで操作するわけですが、今どちらになっているのか知る手立てがないと困ることがあります。従って製品ラインナップに電力計は要ります。スマートプラグにつけるのが一番合理的。