リモコンってダサくないですか?
いくらインテリアをおしゃれにしても、エアコンやテレビのリモコンが机の上にあるだけで一気に生活感が出ますよね。かと言って引き出しにリモコンを仕舞っちゃうといざ使いたいときに面倒だし…。
しかもうちには小さい娘がいるので、リモコンはベタベタの手で触られる・かじられる・投げられるでもうズタボロ。普段なにげなく触っちゃってるけど、改めて観察するとすげー汚いw
「出来ることならリモコンを生活から排除したい」と思っていたわけですが、そんなぼくにピッタリなガジェットがありました。それがSwitchBot Hub Miniです。
これは「リモコンの赤外線信号を学習してコピーする」というガジェット。こいつに家電のリモコンの赤外線信号を覚えさせると、スマホやAlexaからエアコンやテレビを操作できるようになるのです。すごくね?
つまり、これを使えばリモコンを部屋から排除できるんですよ。ぼくみたいなリモコンアンチにはもってこいのガジェットですね。もっと早く知りたかった…。
ということで早速、使ってみます。
SwitchBot Hub Miniで出来ること
SwitchBot Hub Miniは、リモコンの赤外線信号を学習することでリモコンの代わりに家電に命令することができるガジェットです。
たいていのリモコンは先端にレンズのような部品が付いてると思いますが、SwitchBot Hub Miniはここから発射される赤外線信号を読み取って学習します。そして学習した信号をリモコンの代わりに家電に向かって発信することでエアコンやテレビを操作できるのです。
いわばリモコンを乗っ取るようなイメージですよね。たかだか4000円程度のガジェットでそんな事が出来ちゃうなんてちょっと怖い気もしますがw
SwitchBot Hub Miniの使い方
なんかスパイ映画みたいなガジェットですが、使い方はわりと簡単。
まずは電源につなぎます。
…なのですが、ここで早くも最初にして最大の難関が訪れます。
なんと付属品に充電プラグが含まれていません。
何でも良いのでUSBを充電できるプラグを自前で用意する必要があります。持ってないならSwitchBot Hub Miniをポチるときに一緒に買っちゃうのが吉。それか100均とかにも売ってますね。
この難関を乗り越えたらあとはちょろいもんです。
Hub Miniを電源につないだら、取説の指示に従ってSwitchBotのアプリをダウンロードします。
そうしたらアプリとHub Miniを連携させます。
Hub Miniの電源がオンになっているとアプリ内「デバイスの追加」に表示されるので、あとはアプリの指示に従ってHub Miniをアプリに登録するだけ。
ちなみにこの設定の際、2.4GHz帯のWi-Fiが必要でした。
つまり家にWi-Fiがない人はHub Miniが使えません。そこだけ注意。
アプリとHub Miniが連携したら、いよいよリモコンを登録する場面です。
試しにエアコンのリモコンを登録してみます。
「リモコンを追加」ボタンからエアコンを選択し、リモコンのボタンをHub Miniに向けてポチっとします。
正常に信号が読み取れるとアプリの画面が変わります。リモコンの候補が10個くらい表示されるので、正常にエアコンを操作できる型番を一つ選択。
今回ぼくの家のエアコンの場合は1個目の候補でちゃんと動作しました。あとはリモコンに名前をつけたら完了!
リモコンの赤外線信号を学習する…なんていうからもっと難しいのかと思いましたが、基本的にはアプリの指示に従って操作するだけで簡単に登録することができましたね。
ITに疎い方にはちょっとハードルが高いかもですが、この手の商品に興味を持つ人からすれば特に難しい操作では無いはず。
とこんな感じで、少し試行錯誤したとしても開封から数十分もあればリモコンをHub Miniに登録することができます。これでスマホからエアコンを自由自在に操作することが可能になりました。
同様の手順でテレビ・空気清浄機・部屋のシーリングライトなども操作可能。慣れたら数分でリモコンを追加できます。
なんだかあっけないくらいに簡単ですね…
実際に使ってみて分かった「長所」と「短所」
で、実際のところスマホアプリから家電を操作するってのは便利なのでしょうか?
数週間使ってみて感じた長所と短所は以下の通り。
長所①:外からでも操作できる
初期設定のときだけは2.4GHzのWi-Fiが必要でしたが、普段の操作はスマホの4G回線でも普通に反応しました。
つまり外出先からでも家の家電を操作できます。これはすごい。
あとどういう訳なのかは分かりませんが、このようにHub Miniを床に放り投げて置いてもちゃんとエアコンやテレビを操作できました。リモコンと同じように赤外線信号をHub Miniが発していると思ったのですが、Hub Miniと家電との間に障害物があっても特に問題なく操作はできるようです。
長所②:SwitchBotアカウントを共有すれば誰でも操作できる
勘の鋭い人はこう思ったかもしれません。
「あれ、でもこれってアプリを入れてる1人しか操作できないんじゃね?」
と…。
ぼくは使い始めてから何週間か経ったときにやっと気づいたのですが、試しに嫁さんのスマホにアプリを入れて試してみたところ、ぼくのSwitchBotアカウントでログインすれば問題なく家電を操作できました。
アカウントにHub Miniやリモコンの情報が登録されているので、二人目以降はログインするだけで一人目が設定した内容をすぐに使えるようです。これは便利。
長所③:AlexaやSiriとも連携できる
あとSwitchBotアプリはAmazon AlexaやSiriなどと連携することも出来るため、
「アレクサ、冷房付けて」
「アレクサ、明日の朝7時に暖房セットして」
のように、もはやスマホすら触らずに家電を操作することも可能です。
話しかけて操作するって、なんだか昔の人が想像する”未来の生活”って感じでロマンがありますw
短所①:反応はワンテンポ遅れる
下の動画は、部屋の照明をアプリから操作してみた場面です。
本物のリモコンと比べてみれば一目瞭然ですが、スマホから操作するとワンテンポ遅れて反応するような感じになるんですよね。
エアコンや照明なら問題ないでしょうけど、テレビのリモコンをスマホから操作するのは人によっては反応が遅くてストレスが溜まるかも。特にネトフリとかアマゾンプライムみたいなVODをポチポチ操作してると、動作のもっさり感がすごく気になります。
ぼくの嫁さんは少しせっかちなので、SwitchBotアプリを試しに操作させてみただけでちょっとイラついてましたw
短所②:セキュリティはちょっと甘い気がする
先ほど長所のところで「アカウントを共有すれば誰でも操作できる」と書きましたが、よく考えたらこれは短所にもなるかもしれません。
SwitchBotアカウントのパスワードはアプリから簡単に見ることが出来るため、どうにかしてスマホのアンロックさえしてしまえば悪人がSwitchBotアカウントを乗っ取る事は簡単なのです。
▲こんな感じで、アプリさえ開いてしまえばパスワードを閲覧することは超簡単。だからといってSwitchBotが悪いわけではないんですが、スマホのアンロックさえ出来れば子どもでも簡単にパスワードを盗み見る事ができちゃいます。
SNS上ではSwitchBotを「オートロックマンションの解錠を自動でやるためにSwitchBotを活用」みたいな使い方をしてる人も多いみたいですが、それってつまりSwitchBotアカウントが漏れたら悪い人が家に入れるってことですよね。
エアコンやテレビを遠隔操作する程度ならなんの問題もないと思いますが、あくまでも「SwitchBot Hub Miniはインターネットに繋がっている(繋がってしまっている)」ということは常に意識しておくべきですね。
まとめ
- リモコンの赤外線信号を学習してコピーすることができるガジェット
- 家の外からでも家電を操作でき、人によってはQOL爆上げ
- ただしセキュリティはちょい甘いかも。使用は自己責任で
SwitchBot Hub Miniが来てからは子供のリモコンポチポチ攻撃とは無縁の生活を送れているし、家に帰る前にあらかじめエアコンを付けておくこともできるようになりました。音声操作も便利だし、4000円弱のガジェットにしては出来ることが多すぎます。コスパ最強。
しかしあまりにも簡単にリモコンを乗っ取ることができるため、便利だなーと感心すると同時にちょっと怖さも感じますね。
犯罪に巻き込まれるような事はそうそう起きないでしょうけど、誤操作で家にいないときエアコンが付けっぱなしになってた…みたいな小さいトラブルは十分ありえるw
使い方はとても簡単ですが、ある程度のITリテラシーが必要なガジェットだと思います。
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