BenQから、とんでもないモニターが発売されました…。
Webや写真をやっている人は、モニターにこだわっている人も多いですよね。
ぼくはBenQのPD2700Qというデザイナー向けモニターを愛用中ですが、モニターの色を信用できるっていうのはやっぱり安心感があります。
今回レビューするのは、そんなBenQ PDシリーズの最新モデル「PD3220U」です。
最新モデルなので色の正確さがアップしたのは当然として、今作の一番の特徴はThunderbolt 3に対応したという点。
Thunderbolt3に対応すると何が良いのかと言うと、
- モニターに映像を出力しつつ、
- 85Wで爆速充電しつつ、
- モニターをUSBハブとしても使える
という3つの機能が、1本のUSB-Cケーブルで出来ちゃうんですよ!
MacbookProにUSBハブを付けてごちゃごちゃ使ってる人(ぼくもその一人)は、このモニターを使うだけで確実にQOLが上がりますね…。
どういうことなのか、早速見ていきましょう!
PD3220Uのスペックと外観
PD3220Uは、BenQのデザイナー用モニター「PDシリーズ」の最新モデルです。
- パネル:32インチIPSパネル
- 解像度:4K(3840×2160)
- sRGB・Rec.709カバー率100% / Display-P3・DCI-P3カバー率95%
- Thunderbolt3 対応
- デイジーチェーン 対応
- HDR10 対応
- OSDコントローラー(リモコン)付き
- 専用ソフト「Display Pilot」対応
PDシリーズのモニターは、何と言っても色が正確なのが一番の特徴。
当たり前のようにsRGBは100%再現できますし、sRGBより色域が広いP3系のカラーモードも95%の再現率を誇ります。
モニターのデザインはすごくシンプルです。
アルミの質感が、Apple製品を彷彿させますね。
スタンドにはコードホルダーが付属。
よくあるスタンド自体に穴が空いているタイプよりも、あとから着脱できるぶん使い勝手は良いです。
ポート類はめちゃくちゃ豊富。
さすがハイエンド機なだけあって、映像通信用のポート以外にも色々と付いています。
- HDMI2.0 x2
- DisplayPort1.4 x1
- USB3.1 Downstream x3
- USB3.1 Upstream x1
- Thunderbolt3 x1
- USB Type-C x2
- オーディオジャック x1
特筆すべき点としては、アップストリームUSBポートが付いているという点。
アップストリームUSBポートを簡単に説明すると、PC→モニター→USB周辺機器 という順番で接続すれば、モニターに繋いだマウス等でPCを操作出来るようになるという優れものです。
もちろんマウスだけじゃなく、USB機器なら何でもOK。
デスクトップPCを床に設置している人なんかは、手元にUSBポートを作れるというだけでありがたいですよね。
新しめのBenQモニターではお馴染みですが、OSDコントローラーが付属。
しかもPD3220Uのコントローラーにはダイヤルまで付いているので、抜群に使いやすい。
デザインがアルミ調なので、Macbook Proを接続するとApple純正モニター感さえありますね(笑)
プロ仕様のモニターなので、色再現性の高さはガチ
PD3220Uはプロのデザイナーや写真家など、「色」で勝負する人のために作られたモニター。
なので、色の正確さに関してはガチです。
モニターは工場で大量生産される工業製品なので、ある程度は品質にバラツキが生じます。
しかしPD3220Uはそんなバラつきを許せないプロ向けのモニターなので、1個体ずつ手作業でキャリブレーション(色の精度をチューニングする作業のこと)が施されています。
量産する上でどうしても生じてしまう微妙な色のバラつきを専門家の手によって補正してから出荷されるため、オフィスなどで大量導入したとしても「同じ機種なのに、色が違う」という事がほとんど起きないのです。
Thunderbolt 3対応で、Macbook Proとの相性が最強
PD3220UはMacbookとピッタリなデザインをしていますが、ピッタリなのは見た目だけじゃありません。
と言うのも、PD3220UはThunderbolt 3という規格に対応しています。
そのためUSB-Cポートしか付いてないMacbook Proとの相性が抜群にいいんですよ!
Thunderbolt 3はUSB-Cの規格のひとつなのですが、ケーブル1本でまかなえる機能がめちゃくちゃ多いのが特徴。
Thunderbolt 3ケーブルで出来ること
- 爆速通信(40Gbps)
- 爆速給電(PD3220Uの場合は85W)
- 映像通信(DisplayPort 1.2の機能を内包) など…
簡単に言えば、「ケーブル1本をMacbook Proと繋ぐだけで、映像・充電・通信がすべて可能」というわけです。
Macbook ProにThunderbolt3ケーブルを1本繋いでさえおけば、
モニターに映像を出力し、
なおかつ同時に充電もされて、
おまけにモニターに繋いだマウスやイヤホンまで使えるのです。
普通ならMacbook Proをガチで常用しようと思ったらこのぐらいの周辺機器は必要ですが…
PD3220Uなら、Thunderbolt 3ケーブル以外はモニターにすべて持たせることが出来ます。
使っている周辺機器の数はひとつも減っていないのに、配線だけがすっきりしました!
MacbookProを持ち歩く人なら、この便利さがよく分かるのではないでしょうか。
「家用のPC周辺機器」と「外用のPC周辺機器」を分けておけば、MacbookProを持ち歩くときはケーブルを1本抜くだけでいいんですから。
32インチ4Kの広大な作業スペースは、YouTuberにも最適
それにPD3220Uは4Kモニターですので、高解像度が要求されるクリエイティブ系のソフトとも相性が良いです。
ノートPCのモニターだと狭くて使いづらい動画編集ソフトも、4Kなら広すぎるほど。
YouTuberにもピッタリなモニターですね。
PhotoshopやLightroomを使っても、画面が狭いと感じることはまず無いでしょう。
専用ソフト「Display Pilot」を使えばリモコンすら不要
BenQの公式サイトにDisplay Pilotというソフトが公開されています。
このソフトがなかなかの優れもので、モニターのカラーモード等をソフトウェア上で切り替えたり出来るようになります。
アプリケーションごとに自動でカラーモードを切り替える機能とかもありました。
Webを見るときはsRGB、写真をいじるときはDCI-P3…みたいなマニアックな使い方も、初期設定をちょっとするだけで自動でやってくれますw
このソフトを使わなくたってダイヤル付きの便利なコントローラーが付いているので普通のモニターより操作性がいいんですが、Display Pilotを使ったらコントローラーを触る必要すらなくなりました。
至れり尽くせりですね…。
悪い点:グレア液晶ほどではないが、映り込みは割と激しいかも
うおおーすげー!というテンションで記事を書いているためどうしても褒めちぎってしまいますが、気になる点も1つ見つけました。
PD3220Uの液晶はノングレアタイプなので映り込みはしないはずなのですが、なんか微妙にツルツルしてるので結構映り込むんですよね。
ハーフグレア寄りのノングレアなんでしょうかね?
一般的なノングレアより微妙に光沢感がある感じです。
ぼくはオフィスで白い机を使っているため、日中は画面に白い机がめちゃくちゃ映り込みます…。
午後になってくるとマシになってきますが、午前中はずっと映り込みを我慢しながら作業している感じになってますね。
日当たりの良い部屋で作業している方は、映り込みが結構気になるかもしれません。
PD3220Uのレビューまとめ
- 色がめちゃくちゃキレイ
- Thunderbolt 3の使い勝手が神
- 専用ソフト「Display Pilot」でカラーモードを自動切換え
- ノングレア液晶のはずだが、映り込みは結構激しい
取り急ぎ、数日間使ってみた感想をレビューしてみました。
Macbook Pro用の外付けモニターとして買うなら、現状最もハイエンドなモニターではないでしょうか。
デスク環境にこだわっている人なら、いつかは手に入れたいモニターですね!
追記:
使い始めてからしばらく時間が経ったので、改めて使用感をレビューしました。
開封時には気付かなかったデメリット等も書いてあるので、長期使用した感想が知りたい方は下記からどうぞ!
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