【書評】「年収1億円になる人の習慣」を読んだら朝活したくなった。

「能力」の差は、小さい

「努力」の差は、大きい

「継続」の差は、とても大きい

「習慣」の差が、いちばん大きい

(表紙ウラより引用)

ネット上で知り合った経営者の方からおすすめされまして、読んでみました。

長年に渡って若者を指導しまくってきた美容室チェーンの取締役が書いた本ということもあってか、若者の心を動かすのがうまいなあ、と感じる本でした。

IT系の成功者が書いた自己啓発本がいまいち刺さらない」という方には読んでみてほしい1冊ですね。

目次

著者はどんな人?

著者は全国最大規模の美容室チェーン「EARTH」を展開するアースホールディングスの取締役(いわゆるナンバー2)を務める山下誠司氏。

幼少期より漠然と「経営者になりたい」と思っていた山下氏は、銀行員である両親の反対もありながらも、当時珍しかった「男性美容師」という道に。

1976年、静岡県生まれ。

高校卒業後に上京し、19歳で年収180万円から美容師を始め、31歳で年収1億円を超える。

19歳から23歳まで、ほぼ休みなく仕事をし、24歳から39歳までは、始発から終電まで365日、15年間、1日たりとも休みなく仕事。

40歳からは、仕事と遊びの壁が、完全になくなる。

というプロフィール書きからわかるとおり、相当な仕事大好き人間ですねw

ですがもともと仕事が好きだったわけではなく、「習慣の力」によって仕事が大好きになったそうです。

ロン毛でちょいワルなEARTHの創業者、國分利治氏はよくテレビにも出ていますので、知っている方もいるかと思いますが、そんなイケイケ社長の右腕として活躍する「部下」という視点で本著は書かれています。

自身も経営者でありながら、組織のナンバー2(しかもトップに忠誠を誓うタイプ)でもあるという、面白い立場から書かれた本ですね。

どんな内容?

注意したいのが、本著はあくまで「年収1億円」を本気で目指す、という内容であること。

会社辞めたら、人生楽になって、おまけに収入も前より増えました。」みたいな最近流行りの論調とは違い、著者は美容室という既存の枠組の中で愚直に本気で努力をした結果、年収1億円を手にした人物です。

そのため、一般人には「そこまでできないよ」と思ってしまうクレイジーな習慣も中にはありますが、読みものとしては面白いですw

本著は5章に分けて、年収1億円を達成・維持するためにすべき習慣が書かれています。

【習慣01】仕事は「質」よりも「スピード」。「フライング」なら、なおよし

【習慣09】悪いことは「1」やって「10」伝わる。良いことは「10」やって「1」伝わる

【習慣18】「年収1億円」以上の人は、タバコを吸わない

【習慣24】「2ランク上の人」からのお誘いは、「もちろん行きます」以外言ってはいけない

【習慣31】「譲っていい9」は無視して、「譲ってはいけない1」を押さえる

【習慣36】最初は「不純な動機」でいい。特に大切なのは「物欲」を持つこと

いくつか、目次を抜き出してみました。こんな感じで全部で36個の「習慣」が書かれています。

著者が今まで出会った「年収1億円以上の人」から受けたアドバイスをもとに、どうしてこの習慣が大事なのか、著者がこの習慣をはじめたらどう成功したかがストーリー仕立てで書かれており、非常に読みやすい書き方をされてます。

普段あまり本を読まないぼくでも、3時間くらいでさっと読めちゃいました。

普段から読書習慣のある人なら、2時間もかからずサクッと読めちゃう内容だと思います。

完全に仕事に人生を捧げている人が書いた本なので「えっ、そんなに頑張らなきゃいけないなら別に年収1億円もいらないんだけど…」と思ってしまうタイプのぼくですが、とはいえ漠然と「人生このままでいいのかな」とも思っているわけでして、そんなぼくにグサッと刺さる内容も多かったです。

グサッと来たフレーズをいくつか紹介

行動が先、考えるのはあと

「仕事が遅いのは能力の問題」ですが、「スタートが遅いのは姿勢の問題」だからです。

うっ…!

形から入るタイプで、ウジウジとやらない理由を考えてしまうぼくには、シンプルに心をメッタ刺しにする文章です…。

超早起きは30億円の得

【1】早起きをすると、「目的意識」が明確になる

【2】早起きをすると、朝の1時間で昼の「4時間分」の仕事をこなせる

【3】早起きをすると、「優越感」や「勝った感」が自信につながる

【4】早起きをすると、「理性的」に考えることができる

【5】早起きをすると、「2時間前出社」となり、「2時間残業」より「10倍」高い評価がもらえる

【6】早起きをすると、仕事が「好き」になる

㈱壱番屋(カレーハウスCoCo壱番屋)の創業者、宗次徳二さんが早起きの達人だという情報を聞きつけた筆者が、本人に弟子入りしにいった際にも、

宗次さんは、

「私に言わせれば、『早起きは三文の得(徳)』ではなく、『早起きは3億の得(徳)。超早起きは30億の得(徳)です。してもしなくてもいいことは、誰もやりたくない。けれど、それをやり続けるから、自分(会社)の成長につながります

とおっしゃったのです。

とあります。

実際、山下氏のブログを見ると、毎朝2時55分に起きており、自分一人でこなせる事務仕事は出社前にすべて完了しているそうです。まじでハンパないw

参考:https://ameblo.jp/seiji-yamashita/

上で引用した部分以外にも、とりわけ「早起き」についての記述は多く、アースホールディングスという会社が「早起き」のチカラによって成り立っているかのように思えるくらいです。

というか、本当にそういう側面もあるんだと思いますw

早起きなら誰でもすぐに真似できますし、実際ぼくも本著を読んだ次の日に5時起きしてみたところ、めちゃくちゃブログ書きが捗りました。

早朝っていい意味で「ぼーっとしている」ので、雑念が全くない状態で眼の前の作業に100%集中できる感じがしました。

これからも早起きは続けていこうと思います。

30億円は無理でも、3億円くらいの価値を生む早起きにしてみたい!

数字に弱い人は、お金にご縁がない人

「年収1億円」を超えたいのなら、「数字」を好きになることです。お金は、「数字によってあらわされる経済活動の結果」ですから、数字に強くならないと、当然、お金持ちにはなれないのです。

もともと数字アレルギーだったと自称している山下氏ですが、数字を好きになるための2つの簡単な習慣を実践したところ、数字を毎日楽しく見れるようになったそうです。

そして数字のトリックに騙されなくなり、毎日数字を見ることによって、様々な問題の早期発見につながったとのこと。

どんな習慣なのかは、ぜひ本を手にとって読んでみてください…。

まとめ

お金持ちは、「誰でもできるけど、誰もやってない習慣」をやっている。

ぼくみたいな一般ピーポーの周りには、当然一般ピーポーの知り合いしかおりませんので、本著に書かれているような習慣を実践している人はいません。

でもぼくに本著を紹介してくれた知り合いの経営者の人を見ていると、確かに、自身の会社が休みの日にカフェでブログを書きまくったり、連休には「この休みで10記事書くぞー!」みたいなことを宣言して鬼のような作業量をこなしています。それも楽しそうに。

彼いわく「ここまでくると書かないほうが気持ち悪い。歯磨きと一緒だよ。」とのこと。

(彼は別のビジネスで経営者をやりつつ、あくまで副業としてブロガーをやっている人です。)

休みの日に10記事ブログを書くことは、技術的にはぼくにも可能です。でも、できていない…。

お金持ちは、「習慣」の力を知っており、それをマスターしている人たちなんだな、と妙に納得しました。

そんな「習慣力」のことに興味が出た方は、本著を読んでみると、少し人生変わるかもしれません。

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