Master & Dynamicの完全ワイヤレスイヤホン「MW07」を買ってみました。
ですが当初は、ゼンハイザーのMomentum True Wirelessを買うつもりでして、買い物かごには入れたんですよ。
しかし、Amazonの関連商品のなかでひときわ異彩を放っていたコイツ(MW07)が気になってしょうがなかった…。
一晩悩んだ挙げ句、MomentumをやめてMW07を買うことにしましたw
届いてから1日ほど使ってみたのですが、正直な感想を言うと、使えば使うほど「あれ、Momentumにしとけば良かったかな…?」という思いが強くなっていきますw
ぼくは完全ワイヤレスイヤホンが初めてだったので、期待しすぎていたのかもしれません…。
なぜそう思ったのか、詳しくレビューしていきますね。
Master & Dynamic MW07のスペック
- 完全ワイヤレスイヤホン
- 通信:Bluetooth 4.2 – aptX 対応(通信距離20m)
- ドライバ:10mmカスタムベリリウムドライバー
- 重さ:イヤホン9g、充電機能付きケース76g
- 駆動時間:3.5時間
- イヤホン充電時間:1.5時間でフルチャージ(45分充電で1.5時間使用可能)
- ケース充電時間:40分でフルチャージ(15分で40%まで充電)
- マイク:MEMS全方位マイクロホン
- 左右の通信が途切れにくい「NFMI」対応
- 防水:IPX 4 防水対応
4万円近いイヤホンなので、当然ながらスペックは完全ワイヤレスの中でもトップクラス。
ですが、一番の特徴はなんといっても「デザイン」でしょう!
写真で詳しく見ていきますね。
MW07の外観を写真でチェック
箱はそれほど派手すぎない落ち着いたデザイン
外箱からスルッと内箱を引っ張り出します。オシャンティーすぎる…
パッカーン!おおおお…溢れ出る高級感…。
付属品です。
USB−CからUSB-Aに変換するアダプターは付いていますが、ACアダプターは付属していません。
家に転がってない場合は一緒に買ったほうが良いですね。
充電機能付きの収納ケース。完璧なまでの鏡面仕上げです。
お察しの通り、指紋がめっちゃ目立ちますw
とはいえ、かっこいい…。
充電ケースを開けると本体が出てきます。かっこよすぎ…。
ケース内部には「Designed & Developed in New York. New York」の文字が。(なんで「New York」2回書いたんだろう…)
コメントで教えてもらいました。
これはニューヨーク県ニューヨーク市的な意味らしいです。
たしかに日本でも長野県長野市とかあるもんな…。
なぜか盲点でしたw
別角度。今回買ったカラーは「トータスシェル」。いわゆるべっ甲ですね。
本体。ヒレヒレがついているのが特徴です。
このヒレがあることによって装着感が抜群に良いです。
頭を振ってもズレませんし、かと言って耳にギチっとハマってる感もなく、自然な感じなんですよね。
ケーブルが無いというのも相まって、装着感はイヤホンの中でもトップクラスに秀逸です。
ちなみにこのヒレヒレはやわらかいです。
イヤーピースを外してみました。
ヒレ部分とイヤーピース部分で2つに分かれていますね。
付属品のなかにサイズ違いのヒレも入っていたので、耳の大きな男性でも問題なくフィットするかと思います。
付けるとこんな感じです。(無修正オッサン肌はキツかったのでぼかしました)
ケースに入っている状態を見ると「ちょっとでかいな」と思うのですが、べっ甲という肌なじみの良いカラーのおかげもあり、装着するとそんなに大きさは感じませんね。
充電中はケースのランプが光ります。
LEDインジケータの意味は「左耳 ケース自体のバッテリー 右耳」みたいです。
オレンジが充電中で、グリーンが充電完了。
なので上記の写真の場合、イヤホンは両方とも充電中だが、ケースのバッテリーは満タンという意味になります。
ケース自体にもバッテリーが内蔵されており、イヤホンを3回満充電にできる容量とのこと。
合計すると「コンセントがない状態で14時間は使える」という計算になりますねw
2泊3日の出張くらいだったら、充電ケーブルを持ち歩かなくてもいけちゃいます。
MW07の音質は…
同価格帯の無線ヘッドホンと比べると、音質はワンランク下です。
10mmドライバーのおかげもあってか、低音の質は良いほうだと思います。
フラット系なチューニングなので低音の量自体は少ないですが、無理して増幅している感がなく、聞き疲れしない感じですね。
とはいえ、高音はちょっとな~と思ってしまいました…。
ぼくは普段WH-1000XM3というソニーのワイヤレスヘッドホンを使っているのですが、それと比べちゃうとMW07の高音はシャカシャカした安っぽい音に聞こえます。
(M3はワイヤレスヘッドホンの中でもトップクラスに音質がいいですし、そもそもヘッドホンなので比べる対象としては間違ってますが、比較対象がそれしかなかった…w)
MW07の音はクリアさに欠けるというか、遠くの方で鳴っているような感じです。
- ドラムのシンバル音(打ち込みも含む)
- EDMでよくある「シュワー」「プシュー」みたいな音
- オーケストラの残響感 など
上記のような超高音域は、布で覆われているかのように籠っていますね。
よく言えば「サ行が刺さらない」、悪く言えば「透明感がない」というのが正直な感想です。
「ピアノ+ボーカル」みたいなシンプルな曲なら全然聞けますが、「打ち込み+ロック」みたいな音数が多い音楽はひどいもんですw
試しにSpotifyでMUSEを聞いてみたところ、軽自動車のオーディオで聞いている気分になりました…。
もっと解像度の高い音源だとまた違うのでしょうか。
まぁイヤホンですし、完全ワイヤレスですし、MW07のほうが条件が圧倒的に不利なのは重々承知なのですが…。
ぼくはワイヤレスイヤホンはMW07が初めてなので、他の機種と比較することはできませんが、オーディオ機器に4万円を出せる人が満足出来る音質には届いていない、と思ってしまいました。
めちゃくちゃ正直に言うと、ケーブル付きのイヤホンだったら1万円レベルの音質です。
4万だしてこれなら、ケーブルの煩わしさを我慢しつつ4万の有線イヤホンを買ったほうがマシだったかも…とすら思いました。
MW07を使ってみた感想
装着感が抜群にいい!
音質については期待が大きかった分、割とボロクソに書いてしまいましたが、装着感の良さは神ってます…。
何時間付けても全くズレませんし、耳への圧迫感もなく自然な感じで付けていられます。
ぼくは今までイヤホンで付け心地に全く不満のない「しっくり来る」イヤホンに出会ったことがなかったのですが、MW07ははじめてしっくり来たイヤホンかもしれません。
イヤホンの重量自体も9gしかありませんから、MW07を付けてのランニングなども余裕でこなせるはずです。
それに、外で運動しながら使っているときは、いくら音質が良くても結局自分の足音や周囲のノイズが入ってきますよね。
そう考えると、「めちゃくちゃオシャレなのに、付け心地も神ってるイヤホン」として買うなら、いいかもしれません。
いや…でもやっぱこれに4万は高すぎる…。
バッテリーライフが短い
公称値でも3.5時間しか持たないので、実際は恐らく3時間くらいしか持たないです。
使っていても、すぐ電池切れになるなぁという印象です。
付け心地が圧倒的に良く、何時間付けていても気にならないから余計にその印象が強いのかもしれませんがw
ケースがデカい
高級感はあるのですが、なんせデカい。
ポケットに入れて持ち歩くのは無理です。
いや、相当タイトなジーンズじゃない限り、ねじ込めば入ると思いますけどねw
でもポケットが明らかにモッコリしますので、現実的ではありません。
サードパーティ製イヤーピース「Comply Ts-200」を試してみる
購入前にAmazonレビューを見ていたら、多くの人が「Comply TS200」というイヤーピースに換装している模様。
レビューを参考にすると「低音が増す」「装着感が向上する」らしいので、ぼくも試しに買ってみました。
簡単に言うと耳栓のような素材ですね。
ぎゅっとつぶしてから耳に入れると、ふわ~っと膨らんで耳の形に合わせてフィットするというものです。
ギュッと丸めると左側のようになり、時間が経つと右側ぐらいまで膨らみます。
うん、確かにこれはいいですね!
耳の形に合わせて自由に変形するので、全然耳が痛くないんですよ!
しかもスポンジ状にちょっと発泡しているので、蒸れ感も低減されるというオマケつきです。
Comply Ts-200の音質は?
イヤーピースを変えたからと言って劇的に音質が変化するということはなかったですが、わずかに低音の音量がアップしたかな?という印象です。
耳の形状にピッタリフィットして密着感がアップしたおかげでしょうね。
低音が弱めのMW07には、確かにピッタリのイヤーピースだなーと思いました!
まとめ
- デザインと付け心地は最高。
- 音質は期待しすぎないこと。
- 一緒にComply Ts-200を買うのがおすすめ。
商品のキャラクター的にも、「なけなしの4万円で無理して買う」というお客さんはそもそも対象外な感じがしました。
最高に音質の良いワイヤレスイヤホンがほしい…!と思って買っても、恐らく期待には答えてくれません。
(求めるレベルにもよりますが、1〜2万円クラスの有線イヤホンを使っていた方は満足できないと思います…)
しかし、デザイン性の良さ・付け心地の快適さはさすが高級機なだけあって、非常にクオリティが高いです。
付け心地は今まで出会ったイヤホンの中でダントツ1位でした。
音質はそこまで重視しないけど、なにしろ耳からうどんを生やしたくない。かっこいいのが欲しい!という人向けの商品かなーと思いました。
最後にひとつ。
「完全ワイヤレスイヤホンは、音質厨が買っていい代物じゃなかった。」
といういい勉強になりましたw
現場からは以上です!
この記事へのコメント
コメント一覧 (3件)
New Yorkを2回書いてあるのは、普通の住所表記です。
New York州New York市というだけの話です。
Saitama(city). Saitama
と同じですよね。
コメントありがとうございます。
あっそういう事だったんですねww
出過ぎたことを申しましてすいません。
この機種は気になっていたので、大変参考になりました。
しばらく迷ってみますw