ここ最近、ゲーミングマウスにもワイヤレスの機種が増えてきましたが、有名メーカーのハイエンド機はだいたい15,000円以上が相場になっているように思います。
マウス1つに15,000円…いくらなんでも高すぎるよ…。
そんな中、今回レビューするModel O Wirelessは、
- 69gの軽量設計
- 2.4GHzの低遅延通信
- バッテリー持続時間70時間以上
というスペックにも関わらず12,000円台で買えてしまうコスパの良さが魅力。
いやそれでも高いけど。でも競合メーカーと比べるとこれでもだいぶ安いんです。
「ワイヤレスゲーミングマウスが欲しいんだけど、どれもこれも高えよ…」という方は要チェックのマウスではないでしょうか。
微妙だなと思った点も含め、使ってみた感想を率直にレビューしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
Model O Wirelessのスペックと外観
スペック情報
長さ | 128mm |
幅 | 61mm |
高さ | 37.5mm |
重さ | 69 g +/- 1.5 g |
センサー | Glorious BAMF センサー |
最大DPI | 19,000 |
スイッチ | OMRON製(耐久2000万回) |
ボタン数 | 6個 |
価格 | 12,731円(記事執筆時点) |
要注目ポイントは太字にしてみました。
まず、ワイヤレスマウスなのに69gという軽さは結構すごいです。
有線タイプのModel Oが67gなので、なんとワイヤレス化にあたって2gしか増えていません。
ワイヤレスになって「バッテリー」という余計な部品が増えているのに…ですよ。すごいな!?
メーカー | マウス名 | 重さ | 価格 |
---|---|---|---|
ロジクール | Pro X Superlight | 60g | 16,200円 |
ロジクール | Pro Wireless | 80g | 14,000円 |
Razer | Viper Ultimate | 74g | 16,980円 |
Razer | DeathAdder V2 Pro | 88g | 15,980円 |
SteelSeries | Aerox 3 Wireless | 66g | 14,520円 |
Glorious PCGR | Model O Wireless | 69g | 12,731円 |
▲参考までに、似たようなスペックのワイヤレスマウス(1万円超え、軽量設計)の重さと価格を表にしてみました。
あえて雑な表にしてますw
(形が~ボタンの押し心地が~付加価値が~と言い始めたらキリが無いので)
こうして比べてみると、Model O Wirelessは競合製品と比べて価格が一回り安いですね。
仮に予算を16,000円用意したとすると、Model O Wirelessを買っても余ったお金でゲーミングマウスパッドまで買えちゃいます。すごい。
まぁ実際はこれ以外にも人それぞれ選ぶ基準はあるわけですが、魅力的な価格であることは間違いないですね。
外観
では、外観を見ていきます。
マウスの見た目はこんな感じ。
有線版Model Oから外見的なデザインは全く変更されていないようです。
有線Model OとModel O Wirelessを並べてみました。
ハニカム穴から見える中の基板とかは変わっていますが、外見的な部分は同じですね。
端子はUSB-C。
USB-C端子を搭載しているワイヤレスゲーミングマウスは珍しいですね。
しかも充電ケーブルは柔軟で動かしやすいパラコード仕様!
充電中でも有線マウスとして快適に使えるのは嬉しいですね。
こういう充電ケーブルってあまり気を使われていない事が多く、「充電中は動かしづらくて実質使用不可能」なマウスも多いので…。
Model O Wirelessはワイヤレスマウスなので、このレシーバーをPCに差して使います。
これをそのままPCに差してもいいですし、
付属品のアダプターを使えばマウスパッドの至近距離にレシーバーを持ってくることも出来ます。
遅延や通信安定性をシビアに気にする人はこっちのほうが良いのかも。
重さは実測で70g。
有線Model Oと交互に持ち比べてみてもあんまり差が分からないほど軽いです。
設定ソフト「Glorious Core」のUI
DPIやマクロなどの設定は「Glorious Core」というソフトで行うようです。
公式サイトからダウンロードできました。
なんかオシャレ!
有線版Model Oの設定ソフト「Glorious Model O Software」と比べると、ずいぶん垢抜けたデザインになりましたね。
LEDライトの光り方やゲーミングマクロはもちろん、リフトオフディスタンスやデバウンスタイムも自分好みに調整できます。
欲を言えばバッテリーの残量と一緒に「あと何時間持つのか」も記載してくれると嬉しかったかも。
まぁ残り寿命が表示されたからって別に事前に何か準備しておくわけではないんだけど、なんか気持ち的に知っておきたい気がするのです。(普段良く使っているロジクールのG HUBはあと何時間持つか見れる)
でもそれ以外は特に不便を感じない、必要にして十分な多機能ぶりですね。
Model O Wirelessの持ち心地をチェック
実際に握ってみた感想。
ちなみに筆者の手のサイズは手の長さが約18cm、手のひらの横幅が約9.5cmです。
かぶせ持ち
マウスの大きさ的にはちょうどいいです。
ただし個人的にはマウスが低すぎてかぶせ持ちはしづらいと感じました。
IE3.0系のかぶせ持ち用マウス(Model DとかDeathAdderとかG703hとか)は分厚いマウスが多いので、かぶせ持ち大好きマンが使うと「平べったいマウスだなあ」と感じるかもしれません。
ぼくの持ち方だと、この低さじゃ上手にかぶせ持ちできません。
つかみ持ち
つかみ持ちも同様に「低いなあ、薄いなあ」という感想。
とはいえ、これとほぼ同じ形のマウスは本当に色々なメーカーから発売されてる(Zowie FK、finalmouse Air58、Razer Viperなど)ので、この形が持ちやすいと感じる人のほうが多いのかな。
こんなブログを運営しておいて言うのも変ですが…人の感想って当てになりませんよねw
つまみ持ち
ぼくの好みからすると、つまみ持ちが一番快適に使うことが出来ました。
浅めにマウスを持ってもサイドボタンに指が届かないということも無いです。
ホイールにかなり大げさなミゾが掘ってあるおかげで指の先端でホイールを回しても指が滑らないのもいいですね。
Model O Wirelessの持ちやすさ評価
ぼくの独断と偏見で判断すると…
- かぶせ持ち
- つかみ持ち
- つまみ持ち
という評価になるかなと思います。
個人的にはもっと分厚いマウスが好みなので「ちょっと平べったすぎるかな」という感想が強いですね。
使ってみて良いと思ったところ
持ちやすさとは別で、使っていて「良い」と感じた部分について。
有線タイプとほぼ重さが変わらない
Model O Wirelessの強みは、有線版を愛用していたユーザーがなんの違和感もなくワイヤレス版に移行できる点だと思います。
同じ形状で有線版・ワイヤレス版の2ラインナップ構成になっているマウスは他にも結構あるのですが、ほぼすべてワイヤレス版のほうが圧倒的に重いんですよね。
その点Model O Wirelessは有線版と比べて実測値で2gしか重くなっていない。
要するにただワイヤレス化するだけじゃなく、有線版となるべく同じ使用感になるように色々と工夫して軽量化してあるということになります。
すべてのゲーミングブランドがこういう姿勢ならいいのに!(あっ思わず本音が)
ホイールクリックが軽い
あとこれは個人的な好みですが、ホイールクリックの押し心地が軽いのが良いと思いました。
というのも、ぼくが今ハマっている「Dyson Sphere Program」というゲームがホイールクリックをめちゃくちゃ多用するんですよねw
ホイールが硬いマウスを使っていると指がとても疲れるので、DSPを遊ぶ時はModel O Wirelessが重宝しています。
あと3DCGやCAD系のソフトなんかもホイールクリックをドラッグしたままマウスを動かす場面が多いですよね。
そう考えるとModel O Wirelessは仕事用マウスとしても使いやすそうです。
高性能なワイヤレスマウスとしては価格が安い
あとはやはり、競合製品と比べて数千円安いというのはデカイ。
メーカー | マウス名 | 重さ | 価格 |
---|---|---|---|
ロジクール | Pro X Superlight | 60g | 16,200円 |
ロジクール | Pro Wireless | 80g | 14,000円 |
Razer | Viper Ultimate | 74g | 16,980円 |
Razer | DeathAdder V2 Pro | 88g | 15,980円 |
SteelSeries | Aerox 3 Wireless | 66g | 14,520円 |
Glorious PCGR | Model O Wireless | 69g | 12,731円 |
この中で最も価格が高いViper Ultimateとの差額はなんと4,249円。
差額で2000円の高価なマウスパッドが2枚買えます…
まぁその代わりViper Ultimateは置くだけで充電できる便利な充電ドックに対応していたり、Razer独自の光学スイッチを採用していたりとスペック的にはちゃんと高いだけの理由はあるのですが、そういうハイテク機能にあまり魅力を感じない人にはModel O Wirelessの安さは魅力的ですよねー。
期待はずれだったところ
では逆にイマイチだと感じた部分について。
表面のコーティングが汗で滑りやすい
マウスの表面に滑り止め用のラバーコーティングなどは施されていないため、手汗をかくと結構滑ります。
もっとハッキリ書くと「安っぽい触り心地」ですね。
樹脂むき出し、みたいな。
最近ではゲーミングマウス用のグリップテープなんかも売っていますので、気になる人は汗対策をしたほうがいいかも。
まとめ
- 重さ約70g
- 充電端子はUSB-C
- 遅延は皆無
- 軽い。有線版Model Oから2g程度しか増えてない
- ホイールクリックが軽く押せる
- 高性能ワイヤレスマウスとしては価格が安い
- コーティングが滑りやすい
- Razerやロジクールのハイエンドマウスと比べるとチープ感は否めない
置くだけで充電できる充電ドックやマウスパッドから給電できるPOWERPLAY機能などの高級装備は一切付いていませんが、その代わり近いスペックのワイヤレスマウスの中ではダントツで安いです。
「ワイヤレスゲーミングマウスをどれか一つ買ってみたい」という人におすすめの1台ですね。
ただ、手汗が多い自覚がある人は汗対策をしないと使いづらく感じるかもしれません。
グリップテープを貼ればかんたんに対策できますので、持ってない人は合わせて買っておくといいかも。
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