ヘッドセット収集家の筆者が、本当におすすめなゲーミングヘッドセットを解説します。
どうも、ゲーミングデバイスレビュワーのKessyです。
ぼくはデバイスをレビューするのが仕事なので、月に1回以上ヘッドセットを新調しています。
この記事では、まず初心者向けに「ヘッドセットの選び方」を分かりやすく解説し、その後に筆者オススメのゲーミングヘッドセットをいくつか紹介します。
これまでレビューしてきた機種の中から、本当に使いやすかった機種だけをガチで厳選しました。
ヘッドセット選びで迷っている方や、自分で選ぶより詳しい人の意見で決めたいという方はぜひ参考にしてみてください。
ゲーミングヘッドセットを選ぶ際のポイント
ヘッドセットを選ぶときって、何を基準に選べばいいと思いますか?
もちろん「音質」も大事なのですが、感じ方は人それぞれなので人の意見はあまり参考にならなかったりするんですよね…
なので個人的には、買う前に気にすべきポイントは以下の3つかなと思っています。
- 密閉型か、開放型か
- イヤーパッドの素材
- 重さ
イメージしやすくするために、上記のポイントをもう少し具体的に掘り下げていきますね。
密閉型か、開放型か
ヘッドホンは大きく分けて「密閉型」と「開放型」という2つのジャンルにわけることができます。
密閉型
密閉型のヘッドホンとは、その名の通り耳を密閉するような構造のヘッドホンのこと。
包まれ感があり、装着すると周囲の音が聞こえづらくなります。(遮音性が高い)
メリットとしては、遮音性が高くて音に集中しやすいのと、低音がよく鳴る機種が多いことです。
銃声や爆発音などに迫力がありますし、ゲーミングPCの排熱ファンがフォオオオオ!と唸っていても密閉型ヘッドセットをしてしまえば特に気になりません。
デメリットとしては「音に”広がり感”がない(イヤホンっぽい音)」「耳が蒸れやすい」などが良く言われます。
開放型
それにたいして開放型のヘッドホンは耳が密閉されない構造になってます。
イヤーカップに通気性があり、外の音が普通に聞こえるのが特徴。
音が抜けることを前提に作られているため、開放的でさわやかな音色の機種が多いです。
話しかけられても気付けるので、「ピンポーン」や「ごはんよ~」という音が聞こえないとマズいという人は開放型一択ですね。
デメリットとしては、「音漏れが激しい」「低音が弱い」などがよく言われます。
密閉型と開放型、どっちがおすすめ?
個人的には開放型の爽やかな音質は好きですが、あくまでゲーム用としてなら密閉型のほうがおすすめですね。
密閉型は外の音がある程度遮断されるため、ゲームに集中しやすくなります。
開放型では爆音にしないと聞き取れないようなかすかな物音も、普通の音量で聞き取れたりします。
R6SやPUBGなど、音での索敵がシビアなゲームでは密閉型ヘッドセットが強みを発揮するでしょう。
イヤーパッドの素材も気にしよう
また、付け心地を大きく左右する「イヤーパッドの素材」にも注目しておくと、買ったあと後悔せずに済みます。
よくある素材は以下の2つ。
- レザー
- 布(ベロア生地)
それぞれの特徴を掘り下げていきますね。
レザーイヤーパッドは「遮音性が高い」
レザーのイヤーパッドは密着感が強く遮音性が高いため、密閉型のヘッドホンに採用されることが多いです。
音を逃がさないので、低音が強く聞こえる傾向があります。
布製イヤーパッドは「蒸れにくく快適」
布製のイヤーパッドは適度に音が抜けるため、開放型のヘッドホンに採用されることが多いですね。
汗をかいても蒸れにくいので、長時間付けていても快適に過ごすことが出来るでしょう。
レザーと布、どっちがおすすめ?
「細かい音も聞き漏らさない」という音質面ではレザーのほうが有利です。
密閉性が高くて音が逃げづらいので、小さな音や低音もよく鳴ります。
ただしレザーは通気性が悪いため、汗っかきな人にとっては付け心地が不快かもしれません。
実際ぼくがそうで、レザーのヘッドホンは長時間付けて居られないんですよね…
なので、快適性を重視する人には布製イヤーパッドのほうが断然おすすめです。
まぁこれは完全に好みの問題なので、遮音性・快適性どちらを重視するかで決めれば良いでしょう。
また、最近は両方のイヤーパッドが付属している気の利いたヘッドセットも多いですよ。
長時間プレイするなら「重さ」も重要
一日2時間くらいしかプレイしないなら特に気にする必要はないですが、休日に10時間くらいプレイするという人は「重さ」も気にするべきでしょう。
ぼくの経験だと、300gを超すヘッドセットを付けているとだんだん頭頂部が痛くなってきますね。
もちろん300g越えでもずっと快適でいられる優秀な機種もあるにはありますが、一般的には軽ければ軽いほど付け心地がいいです。
長時間プレイを前提に考えている人は、300gより軽いかどうか?に注目してみるのがおすすめですよ。
ヘッドセット選びで迷ったら?
選び方を教えてもらっても、いちいち探すのはめんどくさい…
どこの馬の骨かも分からんブロガーの言う事より、プロゲーマーとかの意見を聞きたい…
という方も多いでしょう。
そういう方には、Prosettings.netというサイトをおすすめします。
このサイトは世界中のFPSプロゲーマーがどんなデバイスを使っているのかを調査しているサイトで、記事執筆時点で約1500人のプロゲーマーの愛用デバイスが掲載されています。
eスポーツシーンを追いかけている人であれば好きな選手のデバイスを参考にするのもいいですし、そうでない方は統計的にどのデバイスが人気なのかを調べてみると面白いでしょう。
いちいち調べるのが面倒な人のために一応書いておくと、2020年2月時点では以下のようなヘッドセットがプロゲーマーたちに人気があるようです。
プロゲーマーに人気のヘッドセット(2020年2月時点)
- HyperX Cloud II(349人)
- Sennheiser GAME ZERO(106人)
- HyperX Cloud Alpha(71人)
- ASTRO A40(58人)
- Logitech G Pro X(58人)
- Bose QC20(52人)
- HyperX Cloud I(46人)※廃盤
- SteelSeries Arctis Pro(45人)
- Logitech G Pro Gaming Headset(40人)
- HyperX Cloud Flight(34人)
※ソース:Prosettings.netのデータをExcelで集計(データを引用する許可はもらってます)
プロなのでスポンサーに指定された製品を使っている選手もいるかと思いますが、どこのeスポーツチームにも協賛していないBoseのイヤホンが入っていたりするところを見ると、自由にデバイスを選べるプロも多いのかなーと思いますね。
ひとつの参考にしていただければ幸いです。
本当におすすめなゲーミングヘッドセット 5選
それでは、筆者が実際に使ってみてマジでいいと思ったヘッドセットを紹介します。
先ほど解説した「密閉型 / 開放型」「イヤーパッドの素材」「重さ」についてもそれぞれ書いておくので、選ぶ際の参考にしてくださいね!
HyperX Cloud II:軽い・安い・音も良い。プロも多数愛用
- タイプ:密閉型(有線)
- イヤーパッド:レザーと布、どちらも付属
- 重さ:296g
- 接続:3.5㎜ステレオミニプラグもしくはUSB
もしリアルの友人におすすめを聞かれたら?と考えて真っ先に思い浮かぶのは、HyperXのCloud IIですね。
このヘッドセットは、密閉型・レザーイヤーパッドなのにとにかく付け心地が良いです。
実際、先ほどのプロゲーマーの愛用ランキングでも圧倒的1位ですし、イヤーパッドがレザーと布で選べるのも気が利いています。
欠点があるとすれば、サラウンド機能があまり役に立たない事ぐらい。
足音の定位が良くなる訳ではないので、使いどころはRPGゲームの雰囲気アップくらいですね。
レビュー記事も書いてあるので、詳しい質感を知りたい人はこちらからどうぞ。
【関連記事】HyperX Cloud II レビュー:なぜかプロゲーマーに大人気。どこが良いのか買って確かめてみた
Astro Gaming A50:最高のワイヤレスヘッドセット。充電スタンドが超便利
- タイプ:開放型(ワイヤレス)
- イヤーパッド:布(別売りでレザーパッドあり)
- 重さ:370g
- 接続:充電スタンドをUSBでPCに接続
ヘッドセットの性能を何より重視するという方には、こちらのA50がおすすめ。
ワイヤレスとは思えないほど高音質で、設定ソフトで音質を自由にイコライズできるのも大きなメリット。
充電はスタンドにポンと置くだけというのも最高に楽ちんですね。
デメリットとしては、高性能ゆえに少し重いという点。
まぁPCデスクから動かない人にはそもそもワイヤレスはメリットが少ないので、リビングのソファに座ってPS4を遊ぶような人向けの商品かもですね。
スタンドがかっこいいので、インテリアとしてもサマになりますよ。
【関連記事】ASTRO A50 レビュー:「置くだけ充電」はマジで便利。性能で選ぶなら現状最強のヘッドセット
ゼンハイザー HD599 SE:付け心地が神な開放型ヘッドホン
- イプ:開放型(有線)
- イヤーパッド:布
- 重さ:250g
- 接続:3.5mmステレオミニ・6.3mmステレオ標準プラグ
- HD599のAmazon限定モデル
厳密にはゲーミングヘッドセットではありませんが、こいつはぼくが今まで使ってきたヘッドホンの中で一番付け心地がいいヘッドホンです。
開放型なので耳が蒸れづらく、なおかつ非常にゆとりのある付け心地なので圧迫感が全然ありません。
しかもめちゃくちゃ軽いです。
ちょっと高いだけあって音質もめちゃくちゃ良いですし、朝から晩まで余裕で着けていられるヘッドホンですね。
デメリットとしては、デザインが賛否両論という点くらいでしょうか。
ぼくは普通にかっこいいと思いますが、他の人のレビューを見るとダサいと感じる人も結構いるようです。
※HD599SEはAmazon限定モデルなので、Amazonのセール時にめちゃくちゃ安くなるのもポイント。
通常時は2万以上しますが、Amazonのビッグセール時には1万円ほど安くなります。
オーディオテクニカ ATH-G1WL:ワイヤレスなのに軽い。イヤーパッドの素材が特殊
- タイプ:密閉型(ワイヤレス)
- イヤーパッド:レザーと布のハイブリット
- 重さ:297g
- 接続:トランシーバーをUSBでPCに接続
こちらのヘッドセットは、イヤーパッドが画期的な構造になっています。
どういう事かと言うと…
肌に触れる部分はメッシュ、それ以外はレザーというハイブリット構造なのです!
そのため、布の「蒸れにくさ」とレザーの「遮音性」あわせ持った良いとこ取りの音質となっています。
300gを切っている軽量設計も相まって、ワイヤレスの中ではトップクラスに付け心地が快適ですね。
少々高いのがデメリットですが、付け心地と音質どっちも妥協したくないという人には非常におすすめです。
【関連記事】audio technica ATH-G1WL レビュー:軽量・低遅延なワイヤレスヘッドセット
ロジクールG PRO-X:高級感のある見た目。足音に特化したサウンド
- タイプ:密閉型(有線)
- イヤーパッド:レザーと布、どっちも付属
- 重さ:320g
- 接続:3.5㎜ステレオミニプラグもしくはUSB
こちらのヘッドセットは、所有欲を満たしてくれる美しいデザインが特徴的。
もちろん中身もPROの名に恥じない高性能っぷりで、FPSゲームの「敵の足音」を聞き取るのに特化した音質になっています。
あえて「ここまで紹介してきた中で一番”強い”のは?」に答えを出すとしたら、ぼくならPRO-Xを推しますかね。
微々たる差ではありますが、今回紹介した5つの中ではPRO-Xが一番FPS向きの音質かなーと思ってます。
イヤーパッドの素材を選べるのも嬉しいところ。
【関連記事】ロジクール PRO-X ヘッドセット レビュー:足音の距離まで分かる定位感。マイクも高品質。
まとめ
- 密閉型と開放型では、音質がぜんぜん違う
- 付け心地の善し悪しは、イヤーパッドの素材によるところが大きい
- 長時間プレイする人は、300g以下の機種がおすすめ
ゲーミングデバイスレビュワーとしての経験をもとに、おすすめ機種をチョイスしてみました。
どれもぼくが実際に使ったうえで本当に良かったと思っている商品なので、ぜひ参考にしてみてください。
ちゃんとしたヘッドセットを使うと、ゲームがもっと楽しくなりますよ!
紹介したヘッドセットまとめ
- HyperX Cloud II:プロも多数愛用
- Astro Gaming A50:充電スタンドが超便利
- ゼンハイザー HD599 SE:付け心地が神
- オーディオテクニカ ATH-G1WL:ハイブリットイヤーパッド
- ロジクールG PRO-X:高級感&足音に特化した音質
この記事へのコメント
コメント一覧 (2件)
ゲーミングヘッドセットというタイトルでヘッドフォンを混ぜるの草
どうしても入れたかったんでしょうね・・・