FlexiSpotからエアロバイクとデスクが合体したような商品「デスクバイク V9」を提供してもらったので、使い心地をレビューしていきます。
先に結論:サドルを一番低くしても高さ75cmあるので、女性やお年寄りは乗り降りが大変。とはいえペダルは滑らかで音も静かなのでエアロバイクとしての使用感はかなり良い。運動しながらYouTubeやゲームをしてればいいだけなので、ズボラの民でも脂肪を燃やせるのは助かる。
長所
- ペダルの動きが滑らか
- 音が静か
- 組み立てが簡単
- 結構いい運動になる
短所
- ペダルが痛い(裸足は想定外?)
- サドルが硬い(慣れるまで痛い)
- テーブルトップが滑りやすい
筆者の満足度
3.5
届いてから2週間ほど使ってみた感想を詳しくまとめていきます!
FlexiSpot V9 詳細レビュー
まずはデザインや細部の質感などを詳しくチェックしていきます。
サイズ感 … 思ったよりデカイ
デザインは上記の商品宣伝画像の通りで、ホワイトで清潔感のある見た目です。
ただ、開封してすぐに「思ったよりデカくね…?」と感じました。まぁ家の中にチャリを置くようなものですから覚悟はしていましたが、いざ部屋に設置すると本当にデカイw
また、天板・サドルの高さも日本人には少々高すぎるような。基本的には欧米人向けに作られている商品なのかな?と感じます。
一番サドルを下げても地上高75cmです。ちなみに日本人の平均値では身長166cmの男性の股下がちょうど75cmとのこと。(引用元:https://www.crankcho.com/height_j.html)
サドルを一番低くしても女性には高いかも。身長179cmの筆者でも乗り降りはヨッコラショです。
身長150cm台の女性だとサドルを一番低くしても跨った状態で足を付けないのではないでしょうか?筆者の妻は155cmくらいですが、サドルに跨ってしまうと床から足が離れてました。
まあ逆に言えばかなり高身長な人でも余裕を持って使えるのは良いですね。最高でサドルの高さは94cmまで上がります。
サドルを一番高くすると179cmの筆者でも足がピーンと伸びてしまいました。おそらく身長200cmくらいあっても余裕でベストポジションを確保出来ると思います。
天板の広さ … 13インチラップトップなら余裕
天板の大きさはこんな感じ。13インチMacbook Airを乗せてありますが、13インチのラップトップだったら脇にマウスやメモ帳を置ける余裕はありますね。
16インチのラップトップだとマウスを置いてる余裕はないかも。
あと天板の手前側にぷにぷにしたリストレスト(腕置き)がくっついていました。腕が痛くならないのはもちろん、デスクバイクを移動させた衝撃で物が落下するのも防いでくれます。
左側のレバーで天板の前後位置を調整でき、右側のレバーで天板の高さを上げ下げできます。
サドル … ちょっと硬い(慣れが必要)
サドルはママチャリ系の形状。競技系のサドルのように細長くはないので、会陰部が圧迫されるような感覚はそれほど強くありません。
ただしクッション性はそこまで高くないので、慣れるまではおケツが痛かったです。(数日使ってたら耐性が付いたのか痛みを感じなくなった)
ペダル … トゲトゲしてて痛い
ペダルは滑り止めのためなのか、なんかトゲトゲしてて痛いです。
他の方のレビューを見るとペダルに被せるゴムのカバーみたいなものが付属していると書いてあったりもするのですが、僕が提供してもらったキットの中には入っていませんでした。
レビュー投稿時(2021/06/14)のAmazonの商品ページを見ても内容物にペダルカバーは入っていないようなので、もしかしたら廃止されたのかも?
素足で踏むのはちょっと無理なくらい硬いトゲなので、スリッパは必須になると思います。
キャスター … 重力ブレーキ付き(便利!)
キャスターは「重力ブレーキ」という機構が付いているようです。人が乗って荷重がかかると自動でタイヤがロックし、降りているときはスイスイと移動させられます。これすごい便利!
組み立て方法 … 天板ぶっ刺すだけ
組み立て方法はとても簡単でした。
梱包時には天板とエアロバイク部分が分かれているので、まずエアロバイク部分をおっ立てます。
次に天板をぶっ刺します。
最後に天板とエアロバイクの連結部分のネジを締めます。以上です。
ちなみにこのボルトはかなり強く締めたほうがいいです。(ねじ切れない範囲で)
最初に組んだ時「なんか天板がガッタガタ揺れるな?」と思ったのですが、このボルトをギャンギャンに締めたら天板のガタは収まりました。大事なボルトのようです。
各種機能の使い方
サドルと天板の間あたりに小さいモニターが付いており、単三電池2本をセットすると画面が点灯しました。
タイマー、スピード(km/h)、走行距離、消費カロリー、回転速度(rpm)などが確認できるようです。モニター下部にあるボタンを押すと表示内容を変更できます。
ただまぁこの商品はこれらの数値を意識しながら真剣に漕ぐというよりは「ながら運動」が目的だと思うので、僕は特に使っていません。それにペダルを漕ぎ始めた途端に「ピッ!」という音とともに画面が付くのが鬱陶しいので、僕は電池を抜いてしまいましたw
電池を抜いてもペダルの重さ調整は変更できるので、デスクバイクとしては特に問題なく使用できます。
ペダルを漕いだときの騒音レベルを検証
ペダルを漕いだときの音量を計測して動画にしてみました。
ギア?が回ってるウィンウィンウィンという音はしますが、隣の部屋には聞こえないレベル。
簡易的な騒音計(2000円)で測ってみた実測値は以下のとおり。
騒音レベル | |
---|---|
部屋の騒音レベル | 39 dBA |
ゆっくり漕いだ時 | 45 dBA |
強めに漕いだ時 | 50 dBA |
いきなりdBAとかいう単位で書かれても分からないと思うので、目安の表を貼っておきます。
結構強めに漕いだときで50dBAでしたが、それでも静かな事務所レベルの音量だそうです。
確かに体感的にも扇風機や空気清浄機の音に紛れてしまう程度の音量に感じたので、乗り降りの音にさえ気をつければアパートでも問題なく使用できると思いました。
そ~っと乗れば深夜でも使えますね。
実際、漕ぎながら作業なんて可能なのか?
2週間ほど頑張ってキコキコしてみた結論から書くと、慣れれば漕ぎながらパソコンカタカタも全然できます。
▲漕ぎながらタイピングゲームをやってみました。普通にバリバリタイピングできてます。普段の打鍵速度とそんなに変わりません。ただし天板が微妙に揺れるので、絵を描いたりなどの繊細な作業は厳しいでしょう。
この動画はカメラを三脚に固定して撮影したので、天板が揺れているように見える動きはそのまま「デスクバイクを漕ぐとこれぐらい揺れる」だと思ってください。
で、実際作業をしてみるとどんな感じなんだ?という点についてですが、個人的には「脳みそをあんま使わない単純作業」や「ダラダラYouTube見てる時」などにデスクバイクを漕ぐのが正しい使い方のように感じますね。
どんなに慣れても少なからず「漕ぐ」という意識が常に頭の片隅から消えないので、頭脳労働をバリバリするときにはデスクバイクに乗る気はしないです。体を動かせるメリットより作業の進捗が遅くなるデメリットのほうが大きいと思いましたw
結論
- 単純作業なら全然余裕。暇つぶしにもなる
- 頭脳労働には不向き。「漕ぐ」に意識が持っていかれる
電動昇降デスクとの組み合わせも便利!
あとこれ気づいたんですが、電動昇降デスクと組み合わせるとめちゃくちゃ快適になりますw
この場合「ただのエアロバイク椅子」として使うことになりますが、付属の天板よりも遥かに作業しやすく、なによりバイクとデスクが分かれているので漕いでも天板が揺れません!
電動昇降デスクのレビューはこちら。
また、調べてみるとFLEXISPOTにはそもそも天板が無いバイクチェア「V9U」があるようです。はじめから電動昇降デスクとの組み合わせを想定しているならこちらを購入したほうがいいかもですね。
ただし記事執筆時(2021/06/14)では売り切れになっていました。残念。
最近FLEXISPOTの電動昇降デスクを導入する人は結構増えてきたと思うので、V9Uも結構売れるんじゃないかと思うのですが。再販されると嬉しいですね。
まとめ
人間の血液の7割は下半身に集まっているらしく、ふくらはぎの筋肉が動くことでその血液が心臓に戻っていくそうです。確かにデスクバイクをしばらく漕いでると頭がシャキッとしてくるというか、ダルさや眠気が飛んでいく気がします。
慣れれば漕ぎながらでも結構な作業をこなせるようになるので、テレワークで運動不足気味の人、座りっぱなしでボーッとする…という人は導入してみてもいいかもしれません。
ただしペダルが痛いのでスリッパは必須かと…!
詳細スペック
商品名 | FlexiSpot V9 |
サイズ | W590×D777~955×H883~120mm |
耐荷重 | 130kg |
重量 | 約34.5kg |
付属品 | コースター、単3電池(2本) |
カラー | ホワイト |
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