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ダーマポイントの新作マウス「DPTM39」は、今度こそ「買い」なマウスだ【レビュー】

DPTM39 レビュー

DHARMAPOINTというブランドを知っていますか。

知る人ぞ知る、国産のゲーミングデバイスブランドです。

10代のゲーマーは知らないかもしれませんが、今から10年以上前には結構流行っていたゲーミングブランドです。(ぼくも中学生のころ、ダーマのヘッドセット使ってました。)

そんな懐かしいメーカーがいつの間にか新作ゲーミングマウス「DPTM39」を発売していたので、さっそく買ってみましたよ。

使ってみた感想を先にネタバレすると、「痒い所に手が届くマウス」という印象を受けました。

評判の悪かった前作「DPTM37」の弱点をしっかり改善しており、前作で歯がゆい思いをしたファンも、これなら納得でしょう。

とはいえ、もう少しブラッシュアップできるよね…?と感じずにはいられない部分もありました。
というか、一部使えない機能があるんですが。なにこれ…。

そういったイマイチな部分も正直にレビューしていきますね!

目次

前作「DPTM37」はかなり残念なマウスだった…

ダーマポイントと言えば、古参のPCゲーマーの方からすると色々と思い出深いメーカーですよね。

といっても若いゲーマーには馴染みのないブランドだと思うので、このブランドを巡った騒動について軽くまとめてみました。

アラサーおっさんゲーマーがなぜDPTM39を感慨深げに購入しているのか、何となくわかると思います(笑)

DHARMAPOINTをめぐるゴタゴタまとめ
  • DHARMAPOINTは、10年ぐらい前に流行った国産のゲーミングデバイスブランド
  • かつてのDHARMAPOINTには「DRTCM37」という名マウスがあり、「参七」の愛称で親しまれていた。
  • その後、色々あって「DHARMAPOINT」というブランドは消滅
  • ブランド消滅時のゴタゴタで設計情報が海外に流出。「もろパクリマウス」が多数発売される。
  • 色々あって、別会社によって「DHARMAPOINT」ブランドが復活
  • 新生DHARMAPOINTから満を持して「DRTCM37」の復刻マウス「DPTM37」が発売。
  • しかし復刻した「新・参七」に当時の面影はなく、旧・参七をパクった中華マウスのほうがマシなレベルの酷い出来だった…。

もちろんぼくは当事者ではないので、間違っている部分もあるかと思いますが、ネットの記事に掲載されているレベルの情報をまとめると、上記のようなゴタゴタがあったようです。

なので全盛期のDHARMAPOINTファンからすると、今作DPTM39の発売は「ついにダーマが帰ってきた!!」って感じで感慨深いんですよね(笑)

今作「DPTM39」は文句なしのゲーミングスペックだ!

主なスペックは以下の通り。

  • センサー:光学(PixArt PMW3360)
  • 解像度:100~12,000CPI
  • マウス重量:127g(ケーブル含む)
  • ポーリングレート:125~1000Hz
  • リフトオフディスタンス調整機能あり
  • アングルスナップ調整機能あり
  • サーフェスキャリブレーション機能あり
  • コーティング:
  •  DPTM39DS…ドライサンド仕様(サンドブラスト)
  •  DPTM39RC…ラバーコーティング仕様

スペックは、今どきのゲーミングマウスとしては必要十分なスペックです。

前作「DPTM37」のような残念な部分は、ひとまず見当たりません。

というか、リフトオフディスタンスアングルスナップを調整できるというのは、あまり他社では見かけないマニアックな機能ですよね!

ロジクールの2万円近くするプロ向けゲーミングマウス「G Pro Wireless」にも搭載されていない機能ですから。

DPTM39を写真で詳しくチェック

DPTM39DS 箱

今回はドライサンドコーティング仕様の「DPTM39DS」を購入しました。

ラバーコーティング仕様の「DPTM39RC」という兄弟機もありますが、ぼくはザラザラしているのが好きなのでドライサンド仕様にしました。

ちなみに、両者(DPTM39DS / DPTM39RC)の違いは表面コーティングのみで、性能的には全く一緒です。

DPTM39DS 写真

クリックボタンはセパレートタイプです。
DPTM37では一体型になってしまっていたので、セパレートに戻ってくれたのは嬉しい。

DPTM39DS サイドボタン

サイドボタンだけツルツルっていうマウスが多い中、DPTM39DSはサイドボタンもちゃんとマットです。

ツルツル塗装だと手垢がこびりつきやすいので、マット塗装は個人的には大歓迎ですね。

DPTM39 上から

ドライサンド仕様なので、サイド部分が紙やすりのようにザラザラしています。

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おしりの部分に「DP」のロゴがあるだけで、特にLEDで光ったりはしません。

国産らしい硬派なデザインです。

DPTM39DS ホイール部分

ホイール部分には車のタイヤのような溝が掘られており、グリップ感がとてもいいです。

DPTM39DS ソール

センサーの近くにある丸いボタンは、設定プロファイルの切り替えボタンですね。

IE3.0クローンにしては、サイズはやや小ぶり

買う前のイメージだと結構大きめのマウスなのかな?と思っていたのですが、実際は結構小ぶりなマウスでした。

参考までに、実際に持ってみた画像をご覧ください。
ちなみに、ぼくの手の長さは18.5cmくらい。

ちなみに身長は180㎝くらいで、同身長の人と手の大きさを比べたら負けることも多いです。

DPTM39 大きさ

ぼくの手と比べて、少し小ぶりというのが伝わりますでしょうか?

DPTM39 かぶせ持ち

かぶせ持ち。

DPTM39 つかみ持ち

つかみ持ち。

DPTM39 つまみ持ち

個人的には、かぶせ持ちをするには小さすぎると感じました。

国産のマウスなので、日本人にちょうどいいサイズになっているんでしょうね。

このくらいのサイズだと女性にもちょうどいいと思うので、ポップなカラーバリエーションがあってもいいと思いました。

ドライバーソフト「DHARMA CONTROL 2.2」がマニアックすぎる(笑)

マウスの設定には「DHARMA CONTROL 2.2」というソフトを使うんですが、これがなかなかマニアックな代物でした(笑)

DPTM39 DHARMA CONTROL画面

ぼくは普段ロジクールのマウスを使うことが多いのですが、X軸とY軸で別々のCPIを設定できるマウスはロジには無いので、びっくりしました

使うかどうかは別として、ここまで細かく設定できるマウスはなかなか無いですよ!

それ以外の設定項目も、なかなかのマニアックさです。

  • Debounce:クリックの反応速度
  • ANGLE SNAP:マウスの傾き補正
  • LIFT ADJUSTMENT:リフトオフディスタンスの調整
  • CALIBRATION:マウスパッドの素材に合わせてセンサーの読み取り感度を最適化する

ある程度マウスの仕組みなどを分かっている上級者じゃないと、初心者には設定項目の意味が分からないレベルですよね(笑)

DPTM39 マウスマクロ

マウスマクロも結構充実しています。

仮想キーボードが表示されるってのは、地味にありがたいですね。

テンキーレスのキーボードを使っている人でも、テンキーの動作をマクロに織り込めるわけですから。

DPTM39 ボタン配置

マウス底面のプロファイル切り替えボタンを押せば、いつでも5種類の設定プロファイルを切り替えられました。

ボタン数がそこまで多くないFPS向けのマウスなので、あまり設定を切り替える出番はないかもしれませんけどね。

DPTM39のイマイチなところ

購入してから一週間ほど使ってみて、イマイチだなと思った点は以下の通りです。

  • 重く感じる。
  • ケーブルが硬い。
  • サーフェスキャリブレーションができない。

重く感じる。

そこまで重いマウスではないのに、なんかやけに重く感じます。

DPTM39 重さ

マウスバンジーでケーブルを浮かせた状態で、98gしかありません。

なので、重量的には十分軽いマウスの部類に入ると思うんですよね。

でもなぜか、重く感じるんですよね…。
原因はよく分かりません(笑)

ぼくが最近、Air58 NinjaG Pro Wirelessなどの軽いマウスばかり使っていたかもしれません。

ケーブルが硬い。

DPTM39DS ケーブル

最近はシューレースケーブル(パラコード)と呼ばれるめっちゃくちゃ柔らかいマウスケーブルも存在しますので、DPTM39のケーブルは「硬い」と感じてしまいました。

なので、マウスバンジーを使ってケーブルを吊らないと、「ケーブルに引っ張られる感覚」が強いと思います。

サーフェスキャリブレーションができない

何回やっても、なぜかサーフェスキャリブレーションが実行できませんでした…。

DPTM39 サーフェスキャリブレーション できない

ファームウェアをアップデートしても、較正開始のボタンが一向に押せません。

おいおい~勘弁してくれよ!」と思って色々と調べていたところ、ドライバーソフトウェアのインストールフォルダ内の「お読みください.txt」の中に、答えはありました(笑)

DPTM39 お読みください

どうやら「既知の不具合」のようです。
そのうちパッチが当たって出来るようになるでしょう。

とはいえ、このマウスの発売が2019年1月で、今この記事を書いているのが「平成の大晦日」である2019年4月30日です。

さすがにもうそろそろ、対策パッチを出してくれてもいいと思うのですが…(笑)

しかし、こういう「お読みください」系は、ちゃんと読んだほうがいいですね…。
一つ勉強になりました。

DPTM39の良いところ

逆に、使っていてイイね!と思った点は以下の通りです。

  • クリックに剛性感があって、歯切れがいい。
  • サイドボタンの押し心地も秀逸。
  • 底面がフラットなので、どんなソールでも貼れる。
  • 安い!

クリックに剛性感があって、歯切れがいい。

これは文字では表現しづらいのですが、クリックの質感が良いです。

押し込んだ後にむにゅっと沈み込む軟弱な感じが全くありません。

カチッと押し込んだらそれ以上は沈まず、とても歯切れがいいですね。

この感触は、RoccatのKone Pureと似ています。

カチカチじゃなくて、コチコチというか…。(これがぼくの語彙力の限界です!)

しかしその反面、軽いクリック感が好きな人には合わないかもしれませんね。
ここは完全に好みの問題ですが、ぼくは硬くて歯切れのいいクリック感が好きなので、DPTM39のクリック感はとても好きです。

サイドボタンの押し心地も秀逸

クリックの質感とも関連しますが、サイドボタンもちゃんと押し心地が良いです。

というのも、メインクリックボタンはそれなりに良くても、サイドボタンの押し心地が最悪なマウスって、結構あるんですよ(笑)

その点DPTM39のサイドボタンは、ちゃんとクリック感もあり、押していて気持ちが良いですね。

底面がフラットなので、どんなソールでも貼れる。

DPTM39DS ソール

DPTM39はマウス底面に大きな特徴があって、底面が完全にフラット(凹凸がない)なんです。

これにより、どんな社外ソールにも簡単に貼り替えることができます。

他社製マウスはだいたいソールの形に溝が形成されているので、社外ソールに換装したい場合、まずマウス底面を「研磨」しないといけないのです。

その点、社外ソールへの換装を想定して底面をフラットにしているのは、さすがとしか言いようがない…。

最近はマウスを自分好みにカスタムする人(ぼくも含め)が割と増えてきたので、底面がフラットというのはマウス愛好家からするとポイントが高いですね!

安い!

メーカー小売り希望価格で5980円なので、相当安いです。

ゲーミングマウスと言えば、最近だと7000円以上がデフォみたいなところがありますが、そう考えると頭一つ抜けて安いですね!

性能の割に安いと言われている「DreamMachines DM1 FPS」と比べても、1000円以上安いです。

まとめ

  • IE3.0クローンにしては小さめ。
  • なぜか少し重く感じる。
  • ケーブルが硬い。
  • サーフェスキャリブレーションができない(対策パッチ待ち)
  • ボタンの押し心地が良い。
  • 底面がフラットで、ソールの交換が簡単。
  • 安い!

ダーマのマウスはフォルムが秀逸で根強いファンも多いので、DPTM37のように残念な仕様でリリースされなくて本当に良かったと思います。

また、競合メーカーにはなかなかないレベルでドライバーソフトウェアの調整項目がマニアックなので、コアなゲーマーの痒い所に手が届くマウスになっているのではないでしょうか。

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この記事へのコメント

コメント一覧 (2件)

  • コメント失礼します。
    今マウス探しの旅をしていまして。
    つまみ持ちにおすすめのマウスはございますか?
    手の大きさは大体19cm弱だと思います。
    GPRO、ZOWIES2試してみたのですが少々小さいというか…
    S1だとちょうどいいんですかね。
    サイドボタンの押し心地は快適なので。

    • コメントありがとうございます。
      S2とS1は大して変わらないので、S2で小さいと感じるならS1でも小さいと思います。

      大きめのマウスがお好みなんですかね?
      だとしたら、当サイトではまだレビューしてませんが、SteelSeriesのRival600とかは評判がいいですね!
      デザインがゴテゴテなんで、見た目は好みが分かれますが…。

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