DreamMachines社製の高性能ゲーミングマウス「DM1 FPS」を購入してみました。
スペックを見る限りだと「安い・軽い・高性能」の三拍子が揃った良作マウスかと思われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
開封して数日使ってみた感想を先に言うと、6000円台で買えるマウスの中では最強だと思います。
しかし、1つだけ残念な部分がありまして…。
簡単に解決できるので実用上問題ないのですが、「設計不良かな…?」と思わざるを得ませんw
DM1 FPSのスペック情報
- センサー:PixArt PMW3389
- DPI:200~16,000 dpi(100刻みで設定可能)
- ボタン数:6(左右クリック・ホイールクリック・ホイール手前・サイドボタンx2)
- LOD:1.8mm
- スイッチ:Huano製(クリック硬め)
- サイズ:126 x 68 x 39 mm
- 重さ:83g
- ケーブル:シューレースケーブル(いわゆるパラコード)
- 表面処理:Noir,BlizzardWhiteは非光沢サラサラ系、Ocean Blue, Blood Redは光沢ツルツル系。
- 光る?:ホイールが半透明になっていて光ります
- 付属品:取説・交換用ソール
カラバリによって表面の質感が違うのは面白いですね。
ちなみに、サイドグリップ部分は全色共通でシリコンっぽいサラサラ系ですので、Ocean Blue, Blood Redでもツルツルしてるのは手のひらが当たる部分だけみたいです。
まあでも手汗が多くてツルツル系だと滑ってしまうという人にはNoirかBlizzardWhiteがおすすめですね。
DM1 FPSの外観を写真でチェック
Air58 Ninja / DM1 FPS / GProWL を比較してみた
手持ちのゲーミングマウスと比較してみました。
大きさ的にはAir58が一番大きくて、DM1とGproWLはほぼ同じぐらいでしょうか。
さすがにAir58、GproWLと比べてしまうとDM1が一番重いのですが、一般的なゲーミングマウスからすると83gでも相当軽い部類に入るので、持ってて重いなーと感じることはまずないです。
それにDM1は、Air58と同じシューレースケーブルを採用していますので、余計に軽く感じますね。
しいて言えば、シューレースケーブルは柔らかすぎてマウスバンジーを使用してもマウスパッドに垂れてくるので、ローセンシの人でマウスバンジーからの余長を長めに取っている人はケーブルがマウスパッドに擦れるかもしれないです。
だからと言って使いにくいというほどではないですが、ローセンシ時の取り回しという点ではワイヤレスのGproWLには敵いませんね。
DM1で最も特徴的だと思うのはクリックの硬さで、Air58 / GproWLは柔らかくて軽いクリック感なのに対し、DM1 FPSは硬くて剛性感のあるクリック感です。
個人的にはDM1のクリック感が一番好きで、跳ね返りが強いので連射がとてもしやすいです。
DM1 FPSの操作感は?
持ちやすさ
左右対称フォルムではありますが、かぶせ持ちも全然いけますね。
マウスの頂上からクリックボタンにかけての部分がほとんど丸みを帯びていないので、人差し指と中指を真っすぐに伸ばしてマウスを持つ人には絶妙な形状だと思いますね。
ZOWIE FKシリーズやSシリーズに似ていると思います。
とはいえ、ペターっと手のひら全体をマウスに押し付けるようにかぶせ持ちをした時の「薬指・小指のしっくり感」はIE3.0系の大きいゲーミングマウスには敵わないかなーと感じました。
筐体の大きさもGproWL並みに小ぶりなので、やはりかぶせ持ち / つかみ持ちが最も適しているのでしょうね。
クリック感
クリック感は結構硬めです。
硬くて押しにくいという感じではなく、適度に歯切れが良くて連射がしやすいと感じました。
ボタンの剛性感も高いですね。
遊びがほとんど無いので、「カチッ」と言うまで押したらそれ以上はボタンが沈まないという感じ。
ただ、サイドボタンのクリック感はイマイチです。
今度は逆にスイッチが押下されるまでの遊びが多くて「ギギギ…カチッ」と言う感じですね。
親指の側面で押すような感じだと、かなり押しづらいです。
ボタン自体かなり固いので、サイドボタンを多用するならもうサイドボタンの上に親指を置いたフォームで握るぐらいじゃないと思い通りに押せないと思いますw
ソールの形状
エッジが無くて丸っこい形状のソールなので、Air58のようにマウスパッドにカリカリ引っ掛かったりしない良いソールですねw
ホイール
左右クリックと違い、ホイールクリックはそんなに硬くなかったです。
ホイールスクロールもふにゃふにゃ回る感じなので、マウスのキャラ的にはもう少し硬くてもいいんじゃないかなーと思いました。
ドライバーソフトウェアを使ってみた
公式サイト(https://www.dreammachines.io/en/software_landing)より、専用ドライバーソフトウェアをダウンロードすることができます。
リフトオフディスタンスの設定やクリック遅延の調整はできませんが、それ以外はおおむね他のゲーミングマウスと同じような設定項目だと思います。
DPIは200から16,000まで100刻みで設定できました。
マクロエディターがあったので試しに使ってみましたが、ほとんどロジクールのゲーミングソフトウェアと同じような感じで編集できますね。
ロジのゲーミングマウスを使ったことがある人なら戸惑うことなく使えると思います。
DM1 FPSのダメな点
数日使ってみて、イマイチだと思ったことを正直に書きますw
ケーブルの付け根がマウスパッドと干渉してる…
開封後、マウスを試しに滑らせていた時「ん~滑りが悪いな…。ソールがショボいのかな?」とか思っていたのですが、よく見てみるとケーブルの付け根がマウスパッドと干渉していました…w
ググってみると同様の症状を訴えている人が割といたので、個体差ではなくてこういう品質で流通しちゃってるんでしょうねw
幸いにもゴムの部分をちょっと切断するだけで解決しそうだったので、ニッパーでちょちょいっと切ってしまいました。
ZOWIE S2 DIVINAを見習って斜め上方向にケーブルを生やしてほしいですね…。
まぁでも所要時間1分ですぐに解消できたので、まだよかったです…。
サイドボタンの押し心地が悪い…
左右クリックは硬くてキレのある良質な押し心地なのに、サイドボタンはかなり残念な感じです。
フォートナイトの建築をサイドボタンにバインドしてる人なんかには、全くお勧めできないマウスですねw
DM1 FPSの良い点
使っていていいなと思ったことをいくつか書きます。
表面のコーティングが良い感じ
Noirのラバーコーティングは控えめに言って今まで買ったマウスの中で一番いいです。
シリコンのようにサラサラしていて、しかも風呂上がりのムンムンした手で触ってもマウスがビチョビチョになりません。
手汗耐性も相当高いと思います。
今年27歳になるぼくは最近手汗が減って手がカサカサしてきたので手汗検証はできないのですが…w
すべすべして気持ちいいので、用もなくマウスを触りたくなります。
シューレースケーブルは最高
いわゆるパラコードと呼ばれているシューレースケーブル、これ本当にいいです…。
シューレース(靴ひも)という名前の通りヒモみたいに柔らかいので「もうマウスバンジーいらないんじゃね?」って思うほどケーブルの存在感がありません。
今後のゲーミングマウスのデファクトスタンダードになっていってくれるのを願うばかりです。
最近はHID-LabsさんからLimp Cableが販売開始されたこともあり、既存のマウスケーブルをパラコードに交換する動きが一部のデバイスマニアの間で流行り始めていますね。
確かにこれを一度体験してしまうと、どんなにスペックが優れたマウスでも普通のケーブルっていうだけで残念なマウスに思えてきますw
まとめ
ハイスペックなのになぜか安い、DM1 FPSのレビューでした。
比較対象になりうるハイエンドゲーミングマウスの相場は8000円~なので、明らかに一段安いです。
サイドボタンは確かに押しにくいですが、それ以外にこれと言って欠点がなく、綺麗にまとまった良作マウスだと思います。
コーティングとケーブルはマジで秀逸なので、触れる環境が近くにある方はぜひ一度触ってみて欲しいですね!
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