ASUSから新発売されたスマートウォッチ「VivoWatch SP」のサンプル機をお借りできたので、使用感をレビューしていきます!
VivoWatch SPの詳細レビュー
VivoWatch SPはヘルスケア機能に特化したスマートウォッチです。
スペック概要は以下の通り。
製品名 | ASUS VivoWatch SP (HC-A05) |
本体カラー | ブラック |
表示機能 | 液晶ディスプレイ : 反射型カラーLCD タッチ機能 : 搭載 |
センサー | 3軸加速度センサー GPSセンサー |
無線機能 | Bluetooth®4.2 |
バッテリー | 動作時間 : 約10日間(通常使用時) |
防塵・防水 | 5 ATM |
サイズ(突起部除く) | 幅53.5mm × 高さ46.5mm × 奥行き14.2mm |
ベルトラグ幅 | 22mm |
本体重量 | 約62g |
対応OS | iOS 11以上 / Android™4.4以上対応 |
対応アプリ | ASUS HealthConnect |
主な付属品 | 充電クリップ、USBケーブル、マニュアル |
価格 | 46,620円(Amazon調べ、2021/08/31時点) |
製品公式サイト | https://www.asus.com/jp/Mobile/Wearable-Healthcare/VivoWatch/ASUS-VivoWatch-SP-HC-A05/ |
スペックを見て魅力的だと思った部分にはマーカーを引いてみました。
まず電池が10日持つというのは凄まじいですね!
スマートウォッチといえばAppleWatchが代表的ですが、あちらさんは公称値で18時間しか電池が持ちません。電池持ちでスマートウォッチを選ぶならVivoWatch SPの圧勝ですね。
Androidに対応という点も良いですね。AppleWatchは(当たり前ですが)iPhoneとの連携が必須なので、Android勢は使えないんですよね…
ヘルスケア機能に関してはAppleWatchと遜色ないレベルで高機能なので、iPhoneを持ってないけどスマートウォッチを使いたい…という人にはVivoWatch SPは魅力的な選択肢になるかもしれません。
開封の儀・内容物一覧
それでは現物を開封して見ていきましょう。
箱の中身は、
- VivoWatch SP本体
- 交換用バンド
- 充電クリップ
- 充電ケーブル
- 取説類
というシンプルな内容。
本体デザイン
操作ボタンは右下の竜頭っぽい形をしたボタンのみ。変にゴテゴテしていなくてかっこいいデザインだと思います。
裏面の中央は心拍数などを読み取るセンサー。着用しようとするとこのセンサー部分がピピピっとグリーンに光ってカッコイイんですよね。
また、無操作時の画面デザイン(ウォッチフェイスデザイン)は、専用アプリから簡単に切り替えることが出来ました。
でも画面の解像度が低いのでゲームボーイみたいな画質になってしまい、正直ぜんぜん高級感はないですねw
下手に機械式腕時計っぽいデザインにしてもダサいだけなので、ぼくは初期設定のデジタルっぽいウォッチフェイスのまま使うことにしました。
大きさ・重さ
ケースの寸法は「幅53.5mm × 高さ46.5mm × 奥行き14.2mm」とのこと。参考までにApple Watchのサイズは40mm版と44mm版の2種類です。つまりVivoWatch SPはAppleWatchのデカイほうよりも更にデカイということになりますね。
ぼくの場合も、腕からはみ出すほどでは無いですが、かなり大きく感じました。
VivoWatch SP 筆者が普段付けてるセイコーの時計
とはいえ、機械式時計のように金属パーツがギッシリ詰まっているわけではないので、重量はとても軽いです。
僕が普段つけてるステンレス製のクォーツ式腕時計もいわゆる”腕時計”の中ではかなり軽いですが、VivoWatch SPはそんなセイコーが重く感じるほど超軽い!
付けたまま走ったり軽いスポーツをしても「着けてるほうの腕が重い」という感覚はほぼ感じないでしょう。
充電方法
端にある点が4つ並んだような形をしているのは充電用の端子。
この端子を充電クリップでガブッと挟んで充電するようです。
ただこの充電クリップ、接点に物理的に接触しなきゃいけないのが難点ですね。腕時計って汗をかいたり手を洗ったときの水滴が飛んだりすることも多いと思うんですが、そういうデバイスを物理接点で充電するってのは個人的にはちょっと怖いです。
よっぽどビチャビチャに濡れてない限り不具合なんて起きないとは思いますが、取説にも「接点が濡れている場合は完全に乾かしてから充電してください」と書いてありました。
うーん…日常的にガンガン使う事を考えたら、ここは置くだけ充電に対応して欲しかったなぁ。
専用アプリの使い勝手
専用アプリはこんな感じ。難しい設定などは一切なし。基本的にはウォッチで計測したデータを閲覧するのが主な使い道です。
初期設定で自分の誕生日や身長体重などを入力する必要こそあるものの、それさえ終わればあとは見たい情報を見たいときに見るだけなので、操作は非常に簡単ですね。
AppleWatchのように自分好みにウォッチをカスタムするような使い方はできませんが、逆に「色々な機能があっても使いこなせん…」という筆者みたいなタイプにはこのぐらいのシンプルさがちょうどいいかも。
この手のデータを毎日閲覧して一喜一憂するなんてのは完全に人生の無駄なので、週1、月1でチェックするぐらいで十分だと思います。
Apple Watchとの機能比較
VivoWatch SPはいわゆるスマートウォッチですが、スマートウォッチといえばApple Watchが代表的な存在でしょう。
ということで、Apple WatchとVivoWatch SPの機能を比較してみました。
VivoWatchSP | AppleWatchSeries6 | |
---|---|---|
血中酸素飽和度測定 | ○ | ○ |
心拍数測定 | ○ | ○ |
ストレス解消指数測定 | ○ | ○ |
活動量計 | ○ | ○ |
睡眠の質を記録 | ○ | ○ |
女性の生理記録 | ○ | ○ |
高度計 | ○ | ○ |
登った階段の段数を記録 | ○ | ○ |
歩数計 | ○ | ○ |
消費カロリー計 | ○ | ○ |
GPS機能 | ○ | ○ |
スマホの通知を表示 | ○ | ○ |
Suica機能 | × | ○ |
LINE等に返信できる | × | ○ |
緊急通報サービス | × | ○ |
iPhoneのロックを解除 | × | ○ |
外部アプリでカスタマイズ | × | ○ |
価格 | 46,620円 | 47,080円~ |
細かい機能はまだまだあるのですが、ひとまず主要な機能を抜き出してみました。
こうして比べてみると、ヘルスケア系の機能としてはAppleWatchとVivoWatch SPはほとんど同じことが出来るみたいですね。
ただし、AppleWatchにはiPhoneと連携するという強力な機能があります。
AppleWatchに対応した外部アプリをインストールすればいくらでも機能を追加できるため、「機能の多さ」という点ではVivoWatch SPはAppleWatchにはまるで敵わないのが現実でしょう。
とはいえ、AppleWatchを使うにはiPhoneを持っていることが必須条件になります。iPhoneを持って無くてもAppleWatch並みのヘルスケア機能を使える…という点は、VivoWatch SPの大きな魅力でしょうね。
1週間ほど使ってみた率直な感想
実際に1週間ほど毎日着けて生活してみた感想は以下の通り。
軽くて付け心地が良い
VivoWatch SP Grand Seiko
普段から金属製の腕時計を愛用していた身としては、まずその軽さに驚かされました。
ぼくが普段愛用しているセイコーの時計は金属製ではあるものの、機械式の高級時計ではなくクォーツ式の時計です。なので腕時計の中ではかなり軽い方なのですが、それでもVivoWatch SPを着けたあとに改めてセイコーを着けてみるとズシッと重さを感じます。
これぐらい軽いと、着けたまま激しめのスポーツをしたり全力で走ったりしても「腕の重さ」が支障になることはまず無いんじゃないでしょうか。
操作がとても簡単
あと、ぼくはスマートウォッチというものを初めて使ったのですが、意外に操作が簡単だなあというのが好印象でした。
スマホアプリをインストールする必要はありますが、5分程度の初期設定さえ済ませてしまえばアプリの方はもう弄る必要なし。アプリはスマートウォッチで計測したヘルスデータを閲覧するのが主な用途なので、普段は触る必要が無いのです。
血中酸素飽和度やストレス解消指数などを計測したいときはウォッチ本体のボタンを押して使いたいメニューを選ぶだけですし、心拍数やら万歩計やら消費カロリーはいちいち操作しなくても勝手に記録してくれます。
つまり普通に腕時計としてただ着けているだけでも半分以上の機能は使えるのです。
毎日のヘルスデータを記録する目的で購入するならこれ以上簡単なスマートウォッチはないじゃないか?と思えるほど操作は簡単だと思いました。
電池は1週間以上持つ!
あと電池持ちの良さもVivoWatch SPの大きな魅力ですね。1週間以上は余裕で持ってくれています。
ちなみにAppleWatchの電池持ちは18時間程度とのこと。電池持ちではVivoWatch SPの圧勝ですねー。
ウォッチフェイスの画質はちょい微妙
ただしその代わり…なのか、画面の解像度は予想よりも悪かったです。
予想よりも悪いっていうか公式サイトの画像ほど良くないと言ったほうが正しいですねw
これが公式サイトに掲載されている画像で↓↓↓
実際の画質は以下↓↓↓
いや、盛りすぎでしょw
実物ははっきり言ってゲームボーイみたいな画質です。あと画面の下のほうがちょっと切れてるのも気になります。
まぁだからこそ消費電力が少なくて1週間以上余裕で電池が持つんでしょうけど、それならそれで実物の画質をちゃんと公式サイトにも載せりゃいいのに。
製品公式サイトや公式サイトに貼られているPR動画(下記)にはあたかもVivoWatch SPの画面が高解像度であるかのようなハメコミ画像が徹底的に使われており、なおかつ「※画像はハメコミです」「※画面は実際の表示と異なります」のような注意書きは一切ありません。
▲動画だったら流石に1つくらい実際の表示が映ってるかなと思ったんですが、動画内でも「あたかもVivoWatch SPの画面が高解像度であるかのようなハメコミ画像」が徹底的に使われていて逆に関心しましたw
公式のPR方法は大いに問題ありですね。はい。
もう一度画像貼っておきますが、実際の画質はこれですので。
当レビューを読んで購入検討している方はその点だけご注意ください。
どんな人におすすめ?
- iPhoneを持ってないけどスマートウォッチを使いたい人
- ヘルスケア機能に特化したスマートウォッチが欲しい人
- 電池持ちの良いスマートウォッチを探している人
機能の多さではAppleWatchに負けますが、電池持ちの良さは比べ物にならないほどVivoWatch SPのほうが優れています。iPhoneじゃなくてもOKという点もAppleWatchにはない魅力ですね。
ただし価格は約47,000円と決して安くはありません。47,000円も出すなら一番安い構成のAppleWatch Series6(最新モデル)が買えますし、しかもAppleWatchは人気商品だから不要になってもメルカリ等で即売れます。使用後の売却まで考えるとAppleWatchってかなりコスパ良いんですよね。買うとき高いけど、売るときも高い。
そういう意味では、VivoWatch SPは決して商品自体が悪いわけではないけど、AppleWatchという強すぎる競合がいるせいでどうしてもコスパは悪く感じてしまうかなーと思いました。
VivoWatch SPはあくまで「Android勢」「電池持ちの良さ重視」のユーザーに向けた商品ですね。
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