Astro Gamingのゲーミングヘッドセット「A10」をレビューします。
A10はアストロのヘッドセットの中では最も安いモデル。
正直に言うとあまり期待していなかったのですが、音質に関しては実売6000円台とは思えないほど優秀ですね、これ。
定位感も抜群に良く、FPSの足音を聞き取りやすいゲーミングサウンドだと感じました。
当ブログはAstro A50という最上位モデルもレビューしていますが、音のキャラクター的にはA50によく似ています。
ただし、付け心地・付属品については正直イマイチです。。
音質が優秀なので開封初日はテンション上がりましたが、使い込んでいくにつれてそれ以外の粗が目立ってきました…
そのあたりの「イマイチな点」もしっかりレビューしているので、購入検討している方は参考にしてください。
Astro A10のスペックと外観
A10は、Astro Gamingの中では最も価格が安いゲーミングヘッドセットです。
スペック
- ドライバー:40mmネオジウムマグネット
- 周波数特性:20~20,000Hz
- マイク:単一指向性6.0mmマイク
- 接続:有線(3.5mm 4極ジャック)
- 重さ:346g
注意点としては、オーディオ・マイクが1本にまとめられた「3.5mm 4極」のケーブルだけしか付属していないという点。
そのため、PCで使う場合は別で分岐ケーブルを用意しないとマイクが使えません。
これかなり罠なので、後ほど詳しく解説しますね。
まずは外観を見ていきましょう。
外箱・付属品
付属品はヘッドセット本体と3.5mm 4極ケーブル、取説のみ。
ケーブルの仕様的には、PS4・XBOX1のコントローラに直差しして使う事を想定しているようです。
ヘッドセット本体のデザイン
今回レビューするのはホワイトのモデル。
余計な加飾パーツがない、非常にシンプルなデザインですね!
ヘッドセット本体にボリュームノブ等は一切なく、ケーブル接続用のジャックがあるだけ。
超シンプル。
ヘッドバンドはなぜかめちゃくちゃタフですw
耐久性はかなり期待できそう。
イヤーパッド
イヤーパッドは布製。
ベロア?パイル地?っていうのかな。
少し起毛したような布なので蒸れずに快適に使用できますね。
ただ、イヤーパッドの内径は結構小さめ。
約5cm、福耳な人は厳しそう…
マイクの可動域
マイクは跳ね上げると自動でミュートになります。
それ以外にスイッチは無いので、間違えてオンになったまま…という事件が発生することはありません。
重さ
ヘッドセットの重さは実測で344gほど。
これにケーブルの重さも(数gとはいえ)追加されるため、見た目の印象よりはズシッと重たい感じがします。
Astro A10の付け心地
付けてみた感想としては、
- イヤーパッドの触り心地は良好
- 長時間つけていると頭頂部が痛くなってくる
- 側圧は弱め
という感じ。
側圧は弱めで耳は快適なのですが、そのぶん頭頂部に重さが集中しているような印象です。
おまけにヘッドバンドのクッションがめちゃくちゃ小さいので、長時間つけていると頭がジンジンしてきますね。
ぼくは頭がデカめ&頭頂部が痛くなりやすい体質なので余計にそう感じるのかもしれませんが、数時間連続で付けるのは厳しいかも…
Astro A10の音質
レビューするにあたって10時間ほど、PCゲーム(COD WZ、Krunker、Apex Legendsなど)をプレイしたり音楽を聴いてみたりしました。
感想は以下の通り。
- ロー・ミドルが強調された音質
- 定位感はかなり良い(足音めっちゃ聞こえる)
- 音楽を聞くには物足りない感じ
- マイクは変な音質補正なし、自然でクリアな音質
ぼくは以前にAstro A50というヘッドセットもレビューしていますが、傾向としてA50と似たような印象を受けました。
低音・中音域をメインに構成されたゲーム向けのサウンドで、FPSで足音を聞き分けたいという人にはピッタリの音色だと思います。
ただ、こういうゲーミングヘッドセットは全般的にそうなのですが、ミドルがやたら強調されているので音楽鑑賞をすると厚みがなくてペラペラスカスカに聞こえちゃうんですよね。
まぁA10は低音が良く鳴るだけまだマシなほうですが、あくまでゲーム音を聞くためにチューニングされた音だと思っておいたほうが良いでしょう。
マイクに関しては、特に聞き取りやすくするためのエフェクトが掛かっていない素の声に近い音質だと思いました。
下手にエフェクトが掛かっているとかえって聞こえづらかったりするので、良いマイクだと思います。
Astro A10をPCで使う場合はプラグに要注意!
A10を購入しようと思っている方に、ひとつだけ大きな注意点があります。
記事前半でも少し触れましたが、A10に付属しているケーブルはマイクの接点が含まれている4極のプラグなのです。
PS4・XBOXのコントローラに直差し、もしくはスマホに差して使う人は4極プラグで何の問題もありません。
この章は読み飛ばしてください。
ただし、Windows PCで使おうと思っている方は要注意です。
▲ぼくのPCはこのようにオーディオとマイクが別々の端子になっています。(ほとんどのWindows PCがそうだと思いますが)
このようなPCでA10を使う場合、付属ケーブルをオーディオジャックに差すだけじゃマイクが使えません。
マイク用のジャックにも線を繋がないといけないので、自分で別途「分岐ケーブル」を用意する必要があるんですよ。
▲例えばこれ。
「3.5mm 4極メス → 3極オス×2」であれば何でもいいと思います。
もしくはUSB接続に変えてしまうのも手ですね。
▲ただし「3.5mm 4極→USB」の変換はニッチすぎるのか、安い商品があまりないです…
この程度の分岐ケーブル、普通は付属品に付いていることが多いのですがA10はなぜか付いていませんでした。
純正の付属品だけじゃPCで使えないって、わりと罠じゃないですかねw
PS4・XBOXなどで使う予定の人には関係ない話ですが、PCで使うために購入しようと思っている方は気をつけてください。
まとめ
- 重い&ヘッドクッションが小さいので、長時間付けっぱなしはツライ
- 付属品がいくらなんでも最低限すぎる
- ゲーム特化の優秀なサウンド。定位感も良好
A10のいいところは「音質の良さ」に尽きると思います。
当ブログで過去にレビューした1万5000円〜2万円クラスのヘッドセットと比べても遜色ない音質で、定位も抜群に分かりやすい。
ゲーミングヘッドセットとしての素性は本当に素晴らしいのです。
ただし音質が良いだけに、それ以外の部分の「価格相応感」がどうしても気になります…
付け心地に関しては「快適」と言っている人もネット上に多く見かけるので個人差が大きいとは思いますが、せめて分岐ケーブルくらいは付けてほしかったかな。
この記事へのコメント
コメント一覧 (3件)
自分もa10買いましたが確か4極→3極分離変換付いてましたよ、製品の付録き個体差があるんですかね??アマゾンレビューでもついてる方いらっしゃりますね
ま、まじですか!
そういう個体もあるのですね…
公式のクイックスタートガイドPDFにも別売りと書いてあったので、ぼくの個体だけ入れ忘れ?というわけではなさそうです。
もしかしたら新しいロットは付属していたりするのかもしれませんね。
(それか逆に古いロットには付いてて、新しいロットはコストカットで削減されてたりして…)
すみません、先程のコメントに誤字があります
誤 製品の付録き個体差
正 製品にばらつき個体差