BENQのデザイナー用ディスプレイ「PD2700Q」を買ってみました。
このモニターに買い替える前はTNパネルのゲーミングモニターを使っていた事もあり「色が正確ですごい!」と感動しています。
Windowsのタスクバーの色からして深みが全然違う…。
そんなPD2700Qについて良い点・悪い点に分けてサクッとレビューしていきますね。
3分程度で読めると思います。
PD2700Qの主な特徴
- 27インチ
- IPSパネル
- WQHD(2560×1440)
- sRGBカバー率100%
- Rec.709カバー率100%
- デュアルビュー機能(画面を右左で別々のカラーモードにできる)
- ピボット機能あり
- VESA穴あり
「4Kほどの解像度はいらない」「余計な機能はいらない」「色が正確であればそれでいい」という方に最適なシンプルで高品質なモニターですね。
ゲームモードとか、Picture By Pictureなどの機能は一切付いていません。
PD2700Qを写真でチェック
▲さっそくデスクに設置してみました。めっっっちゃ色がきれい!!!
今まで買ったモニターの中で一番発色が綺麗です…。
スタンドがダイソンの扇風機みたいな形をしてますw
最近のモニターにしてはベゼルが太めですが、4辺の太さが均等なのは良いですね。
ちなみに、これはスタンドの高さを一番上にしている状態です。
▲こちらはスタンドを一番下まで下げた状態です。
▲ピボット機能を使って縦画面にしてみました。表示範囲エグいww
ベゼルの太さが均等なので、縦にしても左右対称なのは素晴らしいですね!
▲WQHDという解像度は、フルHDの1.77777…倍の大きさです。
WQHDのモニターは初めて買いましたが、スケーリング100%でも普通に使えますね。
▲WQHDはブラウザを2枚並べるのにピッタリですね!!
ぼくは以前4Kモニターを所有していたこともありますが、WQHDの使い勝手の良さは4K以上かも…
PD2700Qの色の正確性は、素人目に見てもスゴイ…
sRGBカバー率100%、Rec.709カバー率100%という驚異的な色の正確性を誇るPD2700Q。
とても3万円台のモニターとは思えない色合いです…。
▲デスクトップ壁紙を単色にしてみました。のっぺりしていて「THE・単色」って感じです。
単色が本当に単色に見える…!と感動してしまいましたw
なぜかというと、単色が単色に見えるって、モニター界では結構スゴイことなんですよ!
▲参考までに、これは以前所有していた6万円級のゲーミングモニターです。
まぁこれはTNパネルなので比較対象にもならないですが、色の正確さにこだわってないモニターだと、たとえ値段が倍のモニターでもこんな色合いなんですよ…。
こんなモニターをずっと使っていたので、PD2700Qの色の正確性にはマジで感動しましたw
とはいえ、IPSパネルの弱点として「バックライト漏れ」はどうしても発生してしまうようですね。
▲部屋を暗くして「真っ黒」を撮影してみました。四隅が若干明るいです。
まぁ、ここはIPSパネルの弱点ですねぇ…。
とはいえ、部屋を真っ暗にして「黒」を単色表示しない限り、まったく分からないですけどね。
普通に使用していてこのレベルの色変化を感じ取ることはぼくには出来ません。
PD2700Qのデュアルビュー機能を使ってみた
PD2700Qには「デュアルビュー機能」というものが付いていまして、一言で説明すると「左右で別々のカラーモードを表示できる」という機能です。
プロがどういう使い方をしているのかは分かりませんが、ぼくが使うとしたら「sRGBモードでWebサイトや画像をデザインし、ブルーライトカットモードを通した時にも色が破綻していないかを確認する」とかですかね…。
▲こんな感じで、左右で違うカラーモードを設定できます。
本職のデザイナーさんには便利なのかもしれませんが、素人のぼくはたぶん一生使わない機能ですw
仮にデュアルビュー的な使い方をするにしても、モニター2枚並べたほうがどう考えても快適だと思います…。
WQHDを半分にすると1280×1440という解像度になりますが、幅1280のスペースでPhotoshopとかを使うのは…かなり手狭で使いにくいですよねw
PD2700Qの悪い点
しばらく使ってみたので、気になった点を書いてみます。
と言っても、シンプルなモニターなのでそんなに特筆するような事もないのですがw
ベゼルが太い
最近のモニターにしてはベゼルが太いので、どうしても野暮ったく感じてしまいます。
4辺が均等な太さというのはピボット機能を多用する方にとっては違和感が少なくていいのかもしれませんが、そうは言ってももう少し細く出来るよね?と思わずにはいられませんw
HDRに対応していない
分かってて買ったのですが、やはりこれだけ色が綺麗だと「HDRモードがあったらどんなに綺麗なのだろう…」と期待してしまいます。
PD2700Qの良い点
色が正確すぎてヤバイ
まずはこれですよねw
今までTNパネルのモニターを使っていたので余計に感じているのかもしれませんが、いつものようにYouTubeをダラダラ見ているだけでも色の綺麗さに感動します…。
デザイナー用ディスプレイと謳ってはいますが、Web閲覧用に購入するのも普通におすすめです。
WQHD解像度もちょうどいいですし、今まで買ってきたモニターの中で満足感は一番高いかもしれません…。
モニターのベゼル前面に電源ランプが付いてない
これ地味にうれしいポイントです。
たいていのモニターの電源ランプって、正面側に付いていて無駄に明るいんですよね…。
その点PD2700Qは、電源ランプはベゼル右側面についており、正面からの視界には入ってきません。
先ほど貼ったこの画像だと分かりやすいですが、部屋を真っ暗にしたら液晶ディスプレイのみが光る状態になります。
たかがランプ1個の話ですが、集中力が全然変わってきます。
スタンドが秀逸
高さ・角度調節、ピボット(回転)などの動きが滑らかです。
スタンドの台座も平らなので、ものが置けますしね。
ぼくはスタンドが微妙なモニターだと速攻でモニターアームを装着しますが、PD2700Qはむしろスタンドで使用したほうが使い勝手がいいです。
ただし、安定感があるぶん奥行きが結構あります。
▲スタンドの後方端から液晶ディスプレイ面まで20㎝くらいあります。
これより壁に近づけたいとなると、アームを使わなければいけなくなりますね。
まとめ:PD2700Qは使い勝手がいい解像度で、とにかく色が綺麗!
sRGBカバー率100%ってこんなにすごいですね…。
「クリエイターの意図通りの色を100%見れている」という満足感がありますし、ぼくもブロガーの端くれなのでブログにアップする写真を編集する際にも大いに役立ちそうです。
ゲームモードもなく、HDR非対応で、USB-C接続もなし。
流行りのチャラチャラした機能は何一つ付いていませんが、それゆえに「色」という基本性能が究極です…。
この発色に慣れてしまうと他のモニターに買い替えるのが怖くなります。
今まで買ったモニターの中で一番お気に入りかもしれません…。
この記事へのコメント
コメント一覧 (6件)
keshizumiさま、はじめまして。私もこのモニターが気になっています。
色の正確さを重視しているので大変興味深く拝見しました。
個体差があると思いますが、このモニターの平均、最大色差ΔEは幾らだったでしょうか?
キャリブレーターは何をお使いですか?
教えていただけるとありがたいですm(_ _)m
コメントありがとうございます!
ぼくは色の正確性を重視しているとはいえ、使い道と言えば趣味の写真現像かウェブ制作くらいしかしませんから、ハードウェアキャリブレーターまでは持っていないんですよ。。。
機会があれば購入して計測してみたいと思います。
デュアルビュー機能は業務用途だと
モノクロ化して色合いの確認
(モノクロ化で潰れて見えるなら駄目らしいです)
色盲色弱対応の確認
辺りで便利でしょうね
初めまして。こんばんは。お仕事でグラフィックデザインや写真編集、趣味で映画鑑賞、ゲーム、動画編集と色々やっているのですが、さすがにどちらにも対応、最適なモニターなんてありませんよね?色の正確性を取ると、ゲームや映画鑑賞などは諦めるしかない感じでしょうか?
FPS系のゲームを遊ぶなら高リフレッシュレートのゲーミングモニターを用意したほうが良いとは思います。
色が正確だと困るような場面が思いつかないのでなんとも言えませんが、ぼくはPD2700Qで普通に映画鑑賞も楽しめていますよ!
ご回答ありがとうございます。
「色が正確だと困るような場面が思いつかない」やはりそうなんですよね。GDや写真系を扱ってないとそのあたりは分からないのは当然ですね。ただPD2700Qがデザイナー向けとなっており、使用中とのことなので使った感じの印象や感想が聞ければ参考になるかと思いお伺いしました…。