240Hz駆動の最強ゲーミングモニターXL2546を購入しました:開封レビュー

XL2546

先日144Hzモニターを購入したのですが、144Hzに慣れてきたらなんだか物足りなくなってしまい、ついに買ってしまいました。
240HzDyAc(残像低減技術)付きという、現状「最も残像感の少ないモニター」であるXL2546。
購入した感想を先に言うと、「こんなモニターを使っている人と同じサーバーで対戦させられていたのか…」と絶望しました…。
240Hzモニター民専用鯖を用意してほしくなるくらい、ゲームが有利になりすぎですねw

TNパネルのフルHDモニターにしてはかなり高額ですが、少しでもゲームに有利な環境を構築したいと思っている方は購入する価値ありです。
とはいえ、「うーん」と思う部分が無いこともないので、悪い点もしっかりレビューしていきますね。

2019年11月9日追記:
この記事を書いてからだいぶ時間も経ったので、改めて長期使用レビューを書きました。

目次

ファーストインプレッション

XL2546を開封して設置してみた

まずは開封→設置までの様子をサクッと。

XL2546の箱はでかい

▲まず思ったのは、箱がでかい!

XL2546をデスクに設置

▲デスクに設置してみました。
モニターの横に取りつける「」が特徴的ですね。
もちろんこの耳は取り外すことも可能です。

というか、「BENQ」のロゴすらないんですねw
ゲーマーの視界に余計な情報を入れさせないという強いこだわりを感じます…。

▲モニターのベストポジションを記憶しておくための目盛りが付いてます。
さすがプロゲーマーの使用を想定したモニターですね。
プロゲーマーは大会会場で用意されたPCでプレイする必要があったりするので、自宅と全く同じ環境を再現する際にこの目盛りは大いに役立ちそうです。

▲これは地味にうれしい。モニターが傾いているかって、分からないんですよね…。

XL2546のヘッドホンラック

▲モニターから棒が飛び出すギミックが付いており、ここにヘッドホンをかけられます。
なんだか、ロールスロイスのドアから傘が出てくるギミックを彷彿とさせますねw

XL2546のリモコン

▲映像モードを設定するためのリモコンです。ケーブルで接続するタイプなので、使わない人は取り外すことも可能です。

こんな感じで、完全にゲーマーの使用を想定した機能がいくつも搭載されているモニターです。
では、数日間使用してみたうえでの感想を「悪い点」「良い点」に分けてレビューしていきますね。

XL2546の悪い点

「耳」の形状が中途半端

XL2546の耳の形状は中途半端

モニターの横に装着する「」を売りにしている本機ですが、なんか中途半端な形じゃないですかね?
視界に入ってくる情報を制限して、集中力がアップする」という効果を想定しているみたいですが、なぜか下のほう3㎝くらいカバーしきれていません。
耳がないところにスイッチ類があるから…などの合理的な理由も特になさそうなので、下までしっかりカバーしたほうが良いんじゃない?と思いましたw

ぼくは自室での使用なので耳の効果は大して実感できませんでしたが、オフライン大会などで目の前に観客がいるような環境だとこの耳は相当重要みたいで、CSGOの大会映像なんかを見てるとかなりの選手がこの耳を使用していますね。

DyAc機能を有効にするとフリッカーフリー機能がオフになる

DyAc機能とは、映像のコマとコマの間に「黒いコマ」を差し込むことによって、残像感を低減させるという機能です。
XL2546は240Hz駆動なので1秒間に240コマで映像を映し出しますが、映像とコマとコマの間に「黒いコマ」を挿入していますので、それを含めたら秒間480回画面を書き換えています。
そのため、XL2546は疑似480Hzモニター…なんて言われたりもしますね。

あくまで疑似なので、決して体感480fpsではない、という点は注意が必要ですが。

そんなDyAc機能の原理を考えたら致し方ないのかもしれませんが…DyAc機能をオンにしている状態だとフリッカーフリー機能(チラつき防止機能)が強制オフになります。
フリッカーフリーに完全に慣れてしまっていたので、DyAc機能を有効にした状態で数時間ゲームをしたら眼精疲労で目が充血していましたw

これはDyAc機能がダメというより、「フリッカーフリーってすげーんだな…」と再認識したという話ですねw
ゲーム中にDyAcをオンするのはいいとして、ブラウジング中などは必ずフリッカーフリーモードにして使用するべきです。

高額だがTNパネルなので色再現性が低い

XL2546の色再現性

ぼくが購入した時点で6万円近くするモニターですが、このモニターの付加価値は「240Hz駆動でDyAc機能付き」というところにあるので、画質に関しては2万円以下のTNパネルモニターと同じです。
デスクトップ壁紙を単色にして表示してみると、見事にグラデーションになってしまいますねw

240Hz駆動が必要で、なおかつ色再現性も重要なゲーム」なんて恐らく存在しないので特に支障はないのですが、もしVAパネルやIPSパネルを採用したモデルがあったらゲーミングモニターとして不動の地位を獲得できると思うので、今後に期待したいと思います。

XL2546の良い点

240Hz駆動・DyAc機能はゲームが有利すぎる…

このモニターのメリットはこれに尽きますね…。
仮に同じ実力のプレイヤーが60Hzと240Hzのモニターをそれぞれ使っていたとしたら、60Hzのプレイヤーは絶対に勝てません
そのくらい強力です。

ちなみに「240fpsでゲームを動かすなんて、相当なハイスぺPCが必要なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、案外そうでもないです。

ぼくの使っているPCはGTX1060搭載のミドルスペックPCですが、このくらいのスペックがあればCSGOくらいなら余裕で240Hz出せます。
もちろんアンチエイリアシング系は全オフが前提ですが…。
フォートナイトも試しにプレイしてみましたが、設定を落としたら200fpsくらいは出ました。

240HzにDyAcが組み合わさると、フォートナイトのいわゆる「モングラール建築」のような、視点移動をぶんぶん振り回す動作が特に顕著にやりやすくなりますね。

上記の動画だと30fpsなのでもう何が何だか分からないと思いますが、Mongraal選手は144Hzモニターを使用しているっぽいので、本人にはちゃんと映像として見えてますw
Mongraal選手に240Hzモニターを与えたら、もう配信だと訳が分からなくなるくらい高速な建築をし始めるのではないでしょうか…。

リモコンが便利

XL2546のリモコン

この丸いリモコンがかなり便利です。
上でも書きましたがDyAc機能をオンにしているとフリッカーが発生して目が疲れるので、ゲームをしないときはオフにしているのですが、「1にDyAc機能オン」「2にDyAc機能オフ」という感じでプリセット登録をしておけば、ポチっと押すだけで一瞬で設定を切り替えることができます。

便利というより、もはや必須機能ですね。

まとめ

240Hzを体感してしまうと、144Hzでも紙芝居に見えるので注意

ぼくは144Hzモニターからの乗り換えだったので違いが顕著に分かりましたが、慣れたら144Hzでも紙芝居のようにカクカクしてるように感じますね…。

同時に60Hzモニターと併用しようもんならリフレッシュレートに4倍の格差があるので、すご~く変な感じがします。
しばらく240Hzモニターを眺めた後にMacbookの液晶を見たら、「なんだこの重いPCは…」と感じてしまいましたw

今まで60Hzモニターでゲームをプレイしていたのが信じられなくなるくらい感覚が激変しますので、購入する際はくれぐれも注意してくださいね。
戻れなくなりますので…。

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この記事へのコメント

コメント一覧 (6件)

  • DyACって機能的にはULMBと同じと考えていいですよね?
    だとしたらゲーム的にはおススメできないそうですよ
    原理的に1フレーム遅延が出るので
    NVIDIA公式の見解です

    • コメントありがとうございます!
      240hzの1フレームと言うと0.004秒ですよね。
      その遅延を気にするよりは、ブラーがなくなる恩恵のほうが高いんじゃないかな?と言うのがぼくの意見ですw

    • まあ自分もそこまで詳しいわけでもないし実際にその機能を使った経験もないので議論はできないんですが、「480Hz相当」は明らかに間違いだろうと思いまして

    • おっしゃる通り、ネイティブ480hzではないです!
      確かに「黒いコマを含めたら480コマ描画している」という表現だと、誤解を招きますねw
      修正しておきます。
      貴重なコメントありがとうございます!

  • 一応これ載せときますAWの240HzモニターのULMB機能に対する4Gamerの記事の抜粋です
    >>黒フレームを挿入することで見た目のシャープさは上がるものの,その原理上,1フレーム遅れるため,高リフレッシュレートの利点がほぼなくなってしまうのがゲームにおける難点だろう。なのでNVIDIAは非ゲーム用途で訴求していたのだが,AW2518ではゲーム関連の項目にあるので,ここは注意しておきたいところである。

    • なるほど…
      ここでどうこう言っても4gamerのライターには届かないのですが(笑)、その記事のライターは明らかに事実誤認をしていますので、一応訂正しておきますね。

      1. DyAC・ULMBなどの「黒挿入」はコマとコマの間、つまり1フレーム目と2フレーム目の間のバックライトを消灯するものなので、遅延があるとしても240hz基準で「0.5フレーム」です。

      2. 高リフレッシュレートモニターの一番の利点は「映像の滑らかさ」なので、遅延が少ないというのはどちらかと言うと副次的な効果だと思います。
      フレームレートの高低による遅延差よりも、映像信号の伝達にともなう「入力遅延」のほうがはるかに大きいので…。
      (入力遅延についてはメーカーが公称値を発表していないので、その意味では「遅延が少ないですよ」と数値を根拠にして訴求しているモニターは今の所1つもないはずです。)

      ぼくも、分かりやすさと情報の正確性をどう天秤にかけようか、日々試行錯誤しながらブログを書いているので、このライターを責める気にはなりませんがw
      名無しの兵士さまの参考になれば幸いです。

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